グールド ピアノ トリオ
Search results:17 件 見つかりました。
イギリスの裕福な実業家、W.コベットは「若きイギリスの作曲家の才能を発掘する」目的で室内楽コンクールを主催することを考えました。第1 回の1905 年のコンクールには67 の作品が集まり、見事第1 位を射止めたのはW.ハールストーン。第2位はアイアランド(1879-1962)と同じ年のF.ブリッジの作品が選ばれました。で、1907 年の同コンクールで第1 位の座に輝いたのが、このアイアランドの幻想的三重奏曲でした。彼はそれからも創作の翼を広げ続け、独自の作品を多く生み出すこととなったのです。1938 年に初演された第3 番の三重奏曲はウォルトンに捧げられたものですが、雄大かつ幽玄な作風がきわめて魅力的と言えるでしょう。そうそう、アイアランドと言えば、必ず付いてくる「聖なる少年」も収録されています。今回はヴァイオリンとピアノ版です。(2009/07/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.570507 |
「このピアノ三重奏曲の冒頭を10秒聞いただけで、誰しもがブラームスを思い出すに違いない。」そう確信が持てるほどに、この曲はドイツ的、というよりもブラームスそのものなのです。それもそのはず、彼は幼いころにヨーゼフ・ヨアヒムの演奏を耳にし、その後ボンでは直接ヨアヒムとブラームスにも出会い、すっかり彼らの音楽の虜になっていたのでした。ケンブリッジで学業を終えたあと、ライプツィヒとベルリンで音楽教育を受け、本格的な作曲家として活躍を始めた彼は7曲の交響曲を始め、数多くの合唱曲を書き高く評価されることとなります。彼は室内楽を「絶対音楽の最も基本的な表現の一つ」としてみなしており、ひたすら綿密に主題を展開し、集中力に満ちた作品を書き上げました。ピアノ四重奏曲第1番は、1879年に書かれたもので、まだまだ実験的な要素が感じられますが、ピアノ三重奏曲第2番は1899年、円熟の時代の作品で、本当にまろやかな音が広がる感動的な音楽です。(2015/02/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.573388 |
雄大な森、はたまた広大な田園地帯。そんな開放的な場所で大きく伸びをしたくなるような清々しい音楽。スタンフォード(1852-1924)の室内楽には、いつもそんな雰囲気が漂っています。イギリス音楽の祖、スタンフォードはドイツ・ロマン派の作風を模範としながらも、アイルランド民謡を取り入れた独自の音楽を数多く残しました。その中でも室内楽は大きな位置を占め、その叙情詩的な美しさは、水彩画のような淡い色合いを帯びています。このアルバムに収録されたピアノ三重奏曲第1 番は、ハンス・フォン・ビューローに捧げられており、優雅この上ない作品です。それ以外の作品はこちらが世界初録音。とりわけ、1913 年に作曲されるも、長い間顧みられることのなかった第2 番のピアノ四重奏曲の秘められた美しさにはため息をつく他ありません。ちょっとブラームス風の響きを感じさせるも、描かれている世界は彼独自のもの。このグールド・トリオの蘇演により、私たちはまた一つの名作を手に入れました。(2011/09/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.572452 |
礼拝堂のオルガニストを父に持ち、幼い頃から合唱団で歌ってきたというハウエルズ。作曲を始めて間もなくドイツ音楽の洗礼を受け、やがてフランスの印象派音楽にも魅力を感じたものの、結局はイギリス音楽に回帰、数多くの宗教曲を作曲。現在では宗教音楽の作曲家とみなされています。ハウエルズの音楽は、多くの人に「イギリスの風景」を思い起こさせます。長いメロディラインと豊かなハーモニーで構成された作品は、20世紀イギリスの大聖堂で演奏されるような荘厳かつどことなく懐かしい風情を持ち、人々の心にノスタルジックな気分をもたらします。(2019/04/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.573913 |
バックスは、管弦楽のための作品の知名度が先行していますが、室内楽も珠玉の作品の宝庫です。本盤は、特にクラリネットが登場する作品に焦点が当てられていますが、そのいずれもが大変な傑作と申せましょう。円熟期に書かれたニ長調のソナタは、クラリネットらしい美音の特質を活かし切っており、中でも第1楽章の冒頭主題の蕩けそうなまでの美しさには脱帽です。もう1曲のホ長調のソナタも、まだ作曲者の学生時代、18才の頃の作品であるにもかかわらず、すでに恐るべき完成度を見せています。このソナタを含めた、初期作品3曲は世界初録音になりますが、全くすごいお宝が眠っていたものです!(2006/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.557698 |
フンメル(1778-1837)の最も有名な逸話は、幼い頃にモーツァルトの家に住み込み、2年間に渡ってピアノを師事したことでしょうか。もちろん、素晴らしい才能に恵まれていたこともあり、その後は父とともにヨーロッパ各地を演奏旅行して回り「神童」として名を上げました。26歳の時にはハイドンの推薦でエステルハージ家のコンサートマスターになり、ハイドンが引退した後は宮廷楽長として、数多くの劇音楽や宗教曲を書き、また少年合唱団の指導をするなど多彩な活躍をしたことでも知られています。そんなフンメルの作品は、どうしてもモーツァルトやハイドン、ベートーヴェンの影に隠れがちですが、実際に聞いてみるとどれもが素晴らしく、驚くほどに陰影に富んだメロディや、意表をつく転調や斬新な和声に彩られてものであることがわかるでしょう。最近になってようやくその人気を盛り返してきたフンメルの音楽、初期の作品であるOp.22やOp.35は清々しい美しさを持ったものですが、Op.93やOp.96のむせ返るようなロマン派の香りは一度味わうと病みつきになりそうです。(2014/11/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.573098 |
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、そしてシューベルト…この大きな流れに沿うように、多くの作曲家たちが活動していたこの時代、もちろん忘れられてしまった人たちも数多く存在します。そんな一人がこのフンメル(1778-1837)です。とは言え、彼が存命中の時代には高い名声を誇っていたことは間違いありません。今、改めてフンメルの作品を聴いてみませんか?以前は、フンメルといえば、ピアノ曲の一部がかろうじて知られるのみでしたが、最近になってようやく室内楽など多くの作品が録音されるようになり、この時代の音楽を愛する人にとっては夢のような時代になってまいりました。そんなフンメルのピアノ三重奏曲は7曲あり(8曲の説もあり)、どれも精巧な筆致で書かれています。第1番の冒頭から思いがけない展開があったりと、なかなかスリリング。第4番や第5番は、ちょうどロマン派への移行期の作品で、整った美しさの中に、時折型破りな部分が出現したりと、こちらもとても興味深いものです。シューベルトやメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲とはまた違った美しさを備えています。グールド・ピアノ三重奏団の納得の演奏が光ります。(2015/03/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.573261 |