ポーランド国立放送カトヴィツェ交響楽団
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この音楽の恐ろしいまでの悲痛さを何と表現したらよいのでしょうか?弦楽オーケストラのための「広島の犠牲者に捧げる哀歌」はまさに阿鼻叫喚、20世紀最悪の地獄絵図を雑音をたてるなどの特殊奏法や、集団によるクラスター、グリッサンドといった技法を大胆に駆使することによって描きつくした究極の音楽です。実のところ当初ペンデレツキは、抽象的なタイトルを与えることを想定してこの作品の創作に当たったということですが、できあがってみてビックリ、余りにおどろおどろしい音楽となっていたため現行のタイトルとなったという裏話もあるようですが、この凄まじさはホンモノです。心臓に悪い一曲ですので、十分に覚悟を決めてお聴きになられてください。(2000/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554491 |
92年にソウルで初演(韓国民謡も織り込み)された「第5番」は単一楽章形式により、緩急や強弱のコントラストを特徴とします。80年代以降の作曲者は自ら頻繁に指揮したショスタコーヴィチ作品に影響を受け、それはここでも明らかです。クライマックスが明確で、マーラー的な金管の咆哮もあり、もっと近現代管弦楽曲ファンに聴かれてよいのではないでしょうか。73年に初演された「第1番」は続けて演奏される4つの部分から成ります。作風の転換期にあり、過去の激烈な音響の試みの刻印を残しているため、現代音楽ファン向けです。(2000/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554567 |
79年のクリスマスイブに作曲開始、翌年初頭に完成した交響曲第2番は、ペンデレツキの中で最も親しみやすい作品、という評さえありますが、果たしてどうでしょうか。うっかりしてると、「きよしこの夜」の引用にも全く気づかないかも。結局クリスマスっぽい雰囲気とは無縁で親しみやすくはないけれど、作曲後のポーランドの不安定な政情を予見させる、真摯な力作なのです。仏革命二百周年のために書かれ89年にパリで初演された第4番は、80年代後半の作曲者の作風を代表する作品。楽想は落ち着かず変転し、アイロニカルな雰囲気(そこがいい)に支配されます。(2000/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554492 |
かつては前衛の旗手として活躍したペンデレツキは、70年代に作風を変えます。「ネオ・ロマン主義」などと呼ばれた作曲手法によりペンデレツキは、古い形式で新しい音楽表現が可能であることを示したのです。アイザック・スターンにより初演された、画期的な「ヴァイオリン協奏曲第1番」は、全編を暗いムードが支配します。どの部分をとっても音楽は極めて真摯で、聴き手は金縛りにあうかのような緊張感を強いられます。ムターにより初演された「第2番」は動きがより激しく、管弦楽はより色彩的で性格は第1番と異なりますが、緊張感の持続は変わりません。両曲とも単一楽章制を採用しています。(2003/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555265 |