アルスター管弦楽団
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20世紀も末になって何故か大ブレイクしたエストニアの作曲家ペルトの事をもっと知りたい貴方に贈るアルバムです。収録曲中、最も頻繁に演奏される「タブラ・ラサ」は特に2が聴き物。この静寂はペルトならでは、何故だか癒されてしまうのです。後の2曲は、現在の作風に至るまでのペルトの軌跡を振り返るものです。「コラージュ」は64年の作で、彼も難しい音を使っていた事がわかります。「交響曲第3番」は71年の作で、聖歌やルネッサンスの音楽に強い影響を受けたことが明らか、これはこれで一聴の価値がある怪作と言えるでしょう。(2001/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554591 |
ホルストといえば、「イギリス音楽の代表格」の作曲家ですが、実は様々な国の文化の影響を受けている人でもありました。Op.7の序曲は1899年、彼が王立音楽大学を卒業した頃に作曲されたもので、当時の作曲仲間に刺激を受けながらも、まだ自らの独自性を開発しきれていなかったホルストらしく、思い切りワーグナーの影響が見受けられる明るく朗らかな作品となっています。また、当時傾倒していた社会主義を唱えたウィリアム・モリスに触発されて作曲したのが「コッツウォルド交響曲」であり、こちらはイギリス民謡も多様されています。それ以前の「冬の牧歌」(1897)は学生時代の習作です。アルバム中、最も注目されるのは、日本の振付師、伊藤道郎から委嘱を受けた「日本組曲」で、こちらは全編を通じて日本民謡が使われているというもの。日本人ならたまらない音楽であることは間違いありません。交響詩インドラはインド哲学からインスパイア作品。彼の父の2度目の妻が神学者であり、その影響も多分にあることでしょう。録音 2011年10月11-12日 UK ベルファスト,アルスター・ホール(2012/07/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572914 |
マクダウェルの音楽はその師であるラフ(リストの弟子にして友人)の作風によく似て、アメリカ音楽といってもジャズやフォークといった要素からは最も縁遠く、徹頭徹尾純ヨーロッパ風・お坊ちゃま系ロマンティシズムに貫かれたものです。すなわちメンデルスゾーン、グリーグ、ブルッフといったあたりの作品と同様に、照れ臭いくらいにストレートな爽やかさと華やかさを感じさせてくれるものとなっています。「夏の牧歌」や「愛の歌」でのちょっと切ない甘さ、「葬送歌」ので密やかな悲嘆の情、「村祭り」の賑々しさなど、多彩な表情のいずれからも、健康的で品のよい音楽を満喫しすることができるのが、マクダウェルの魅力といえましょう。(2001/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559075 |
イギリス近代の音楽はどれも牧歌的で淡い・・・そんな感想を抱いている人にぜひ聴いていただきたいモーラン(1894-1950)の音楽。彼の作品はどれも活気に満ち、確固たる意志を伝えています。彼の作曲家としてのスタートは遅く(初期にいくつかのピアノ曲はあるもののの)1930年代に発表したト短調の交響曲の成功までは、作品が評価されることもほとんどなかったと言います。そんな彼ですが、このアルバムに収録された2つの狂詩曲や、実質的に「初めての管弦楽作品」である「山国にて」は師であるアイアランドの影響を受けながらも、洗練された表情を持つ素晴らしい作品です。メロディはどこまでも幅広く優しく、そして優雅な雰囲気を持っています。時々現れる民謡風なメロディもとことん魅力的です。ピアノが静かに活躍する第3ラプソディの魅惑的なメロディ、そしてまるで映画音楽のような仮面劇のための序曲など、一度引き込まれたら離れがたい音楽です。(2014/02/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573106 |
アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950)はイギリスの作曲家です。アイルランド家系の聖職者の息子として生まれ、幼い頃よりヴァイオリンとピアノを学び、1913年に英国王立音楽大学に入学、ここではスタンフォードに作曲を学んでいます。その後第1次世界大戦に従軍しますが、ここで頭部を負傷。これが彼の生涯に暗い影を落としたと言われています。室内楽や歌曲の分野に多くの作品を残しましたが、1945年にチェリストのピアーズ・コートモアと結婚。このアルバムの「チェロ協奏曲」やチェロソナタなどの傑作が生まれました。セレナードは1948年に書かれた大規模な管弦楽曲ですが、初演時に「長すぎる」とされ「インテルメッツォ」と「フォルラーナ」を削除、以来6楽章で演奏されてきましたが、1996年に8楽章の原典版は出版されてからは、この当初の意向による形で演奏されるようになっています。同時期のイギリスの作曲家たちと同じく、母国の民謡に大きな影響を受けたモーランらしく、素朴で印象的なメロディが次から次へと溢れ出してくる美しい音楽です。刺激的な「さびしい水」、ホワイソーンのマドリガルに基く「ホワイソーンの影」は初期の作品であり、複雑な音楽言語を用いつつも、耳に優しい音楽と言えそうです。(2013/05/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573034 |
ドビュッシー、ラヴェル、バルトーク、ストラヴィンスキー、ベルク、プロコフィエフ・・・メシアン。20世紀前半の音楽史そのままに、革新的作曲家たちのエッセンスを師である橋本國彦や伊福部昭から受け継ぎ、ヨーロピアン・スタイルの音楽を完璧なまでに自己の作品へ昇華させた矢代秋雄。「この録音が日本の作曲家の地位を高めるきっかけになる」と矢代への共感を惜しまない湯浅卓雄の指揮、初演者・中村紘子の名演に対する岡田博美の新しい解釈、そしてアルスター管の深い音色を得たこの一枚は、ヨーロッパ楽壇に対する日本からの"誇り高き返礼"だと言えるでしょう。(2002/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555351 |
日本の芸術音楽は何処から来て何処へ行こうとしているのか。全ての始まりを聴くことは、21世紀の歴史を刻もうとする私たちに必須の音楽体験である筈です。日本人初の管弦楽曲で、これが世界初録音になる「序曲ニ長調」こそ、正に感涙の小品。当然、日本人初の交響曲である「かちどきと平和」と併せ、西洋音楽との出会いの感動が凝縮されています。僅か一年後の二つの交響詩では、同じ作曲家とは思えないスタイルの変化がみえます。ここで私たちは、夢と希望に溢れて渡欧し、名前を西欧人的に綴り自らを売り出した若者の足跡の偉大さに、平伏するのです。名前だけは誰でも知っている山田耕筰、その真の姿を今、貴方も確認してみませんか?
( 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555350 |
1 ( 発売)
レーベル名 | :【ご案内】ナクソス・ジャパンの公式Youtubeチャンネルでは、音楽ライターでラジオパーソナリティの小室敬幸氏によるトークライブ「ほんとうはもっとすごい山田耕筰を語る」のアーカイブ映像を配信中です。本アルバムの収録曲についても存分に紹介されておりますので、ぜひご鑑賞の参考にご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=GQLSRJRcWnY |
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カタログ番号 | :2003.11.01 |
合唱曲ファンなど、一部のファン層以外では、まだまだ知られていないラッブラですが、当盤は彼の存在はもっと高く評価されてしかるべきだという証明と申せましょう。この感動的なヴァイオリン協奏曲をお聴きください! 決して覚え やすい、口ずさみやすいというタイプのものではないのですが、全楽章とも豊かな旋律が独奏ヴァイオリン、オーケストラの双方に満ちており、その味わいの深さには比類がありません。第1楽章のカデンツァなどを含め、ヴァイオリンの技巧的な取り扱いに関しても、興味深い書法を随所に見せています。併録の2曲も、その溢れんばかりの叙情性には、全く驚かされます。(2005/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557591 |