マティース, ジルケ=トーラ
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自らの主要作品を徹底的に自らの手で、連弾、2台ピアノに編曲しまくったブラームス、今回の標的はピアノ四重奏曲第2番です。明るく柔和で、弦のしなやかさ存分に発揮された作品だけに、その弦をピアノに置き換えてしまうのは・・・という心配は杞憂に終わります。特に、緩除楽章での歌い込みが思いのほかに聴かせてくれるのは、嬉しいところといえましょう。また異稿、別ヴァージョンマニアの方々に注目していただきたいのは、ワルツ集です。当盤収録のピアノ2台版の他にも、ピアノ独奏版(8.553426)、さらには連弾版(8.553139)が存在していますが、特に2台版と連弾版とのビミョーな差を味わいつくしてみるというのも一興です。(2005/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554821 |
多くの自作オーケストラ曲、室内楽曲を、1台4手、あるいは2台4手用にピアノ編曲したブラームス、おかげで等シリーズも独奏曲集をはるかに上回る枚数に到達していますが、交響曲第3、4番はついに2回目の登場です。当盤は2台ピアノによる演奏ですが、絶対的なダイナミックレンジや音色の多彩さでは、もちろん原曲に及ばないものの、なかなかスケール感に富んでおり、十分に音楽的で雄大な味わいが楽しめます。編曲技法も巧みで、楽曲の細部の面白さを拾い上げると同時に、微妙なピアノ的な楽想への書き換えも見られ、興味は尽きません。同じ奏者達による連弾版(8.554117、8.554822)との聞き比べもぜひどうぞ。(2006/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557685 |
当シリーズで、ブラームスの莫大な自作品の編曲を紹介してきましたが、今回はついに他人の作の編曲です。名曲として名高いシューマンのピアノ四重奏曲ですが、原曲が持ち合わせているシンフォニックな感覚が、強調されたようにも響きます。第3楽章の哀感、第4楽章の対位法的書法を駆使したエネルギッシュな展開など、媒体が代わっても、魅力はしっかり翻訳されています。親友・ヨアヒムの序曲は、原曲とともに録音の機会は稀ですが、実は結構素敵な佳曲です。シューベルトのレンドラーは独奏曲を4手曲に、4手曲を独奏曲にと入れ替えたものですが、このような編曲が行われた動機の多くは、編曲者の私的な楽しみにあったのでしょう。(2006/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555848 |
ブラームス最初の交響的大作であるピアノ協奏曲第1番には、初期の段階において2台のピアノのためのソナタとして構想され、試行錯誤を経て協奏曲になったという成立の経緯があります。当盤では、出来上がった協奏曲の2台ピアノ用編曲版という、先祖帰りのヴァージョンを聴くことができます。壮大さにおいては、ブラームスの全作品の中でも屈指のものの一つだけに、全く違和感なしに聴くことができるというわけにはいきませんが、耳が慣れてくると、この版なりの面白さも聴こえてきます。特にピアノの弱点である保続音を奏し難いという問題がほとんど生じない第3楽章など、ブリリアントで演奏効果にも優れたものといえましょう。連弾版(8.554116)と聴き比べも一興です。(2007/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555849 |
ブラームス(1833-1897)はその大規模な管弦楽作品を書く時に、しばしば同じ作品を2台ピアノ、または連弾のためにも書いていました。それはしばしば友人たちによって試演され曲の評判を諮るためのツールとしても使われていたのです。この第2番の協奏曲は1878年に作曲が開始され、その3年後の1881年にウィーン近郊のプレスバウムで完成されました。完成直後にブラームス自身と友人のイグナーツ・ブリュルで演奏し、11月の初公演(プラームスの独奏、A.エルケルの指揮)のために曲を練り直したのです。もちろん初演は大成功。オーケストラ伴奏版は彼の最初の師であるエドゥアルト・マルクスゼンに献呈されるとともに、この2台ピアノ版も公開され、多くの聴衆やピアニストたちが練習にも利用できるようにと便宜が諮られたのでした。同時収録のヨアヒムの作品もブラームスによる編曲版で、原曲を聴く機会が失われている現在、この録音は貴重なものとして評価されることでしょう。(2013/12/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570143 |