シューベルト, フランツ(1797-1828)
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シューベルトがもしかすると、ピアノ独奏曲以上に実力を発揮した分野が連弾の分野です。第1曲がお馴染みの「軍隊行進曲」に溢れる愉しさ、「マリー変奏曲」での充実した絶妙のピアニズム、幻想曲でのバッハ張りの対位法と半音階的和声など、目から鱗が落ちる素晴らしい出来映えです。また「4つのポロネーズ」では、特にそれぞれの中間に差し挟まれるトリオの部分が絶品で、微かに香る哀愁感、寂寥感はまさにシューベルトの真髄です。親密な雰囲気とスケールの大きさを兼ね備えるヤンドー=コラール組の演奏も、楽曲の素晴らしさを一層引き立たせています。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553441 |
シューベルトといえば、まず歌曲が連想されますが、4手連弾も彼の良さが最も発揮されたジャンルとして評価されています。そんな中でも幻想曲ヘ短調は、彼の作品のみならず、古今東西あらゆる連弾曲を通じた最高傑作として、極めて高く評価されています。何ともメランコリックな旋律に、魔法のような転調を重ねており、これを美しいと言わずして、何を美しいと言えばよいのでしょうか!! その他の作品は、もう少し肩の力を抜いて楽しめるタイプの楽曲で、より親密さや楽しさが前面に出ており、何とも微笑ましい限りです。聴けば元気が出ると同時に心が温まる、愛すべき小品たちといえましょう。(2004/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554513 |
歌曲王・シューベルトは多くの、そして優れたピアノ連弾曲を残したことでも知られています。そんな彼の連弾曲の中でも、とりわけ傑作の呼び声が高いのが、末尾に置かれた幻想曲へ短調です。魔法のような転調や、対位法的取り扱いの見事さは当然として、この曲全体が持つ深い感情表現の豊かさは、真に圧倒的です。独特の憂いの色を帯びた、出だしの部分を耳にしただけでも、この曲の恐ろしいまでの深みが、ひしひしと感じられてくるのではないでしょうか。同じく晩年の作品群に属する9~14もまた、たまらない魅力と深さを誇ります。期待の若手二人による、デリカシー豊かな演奏にも要注目です!(2003/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555930 |
長い時間をかけてゆっくり熟成中のNAXOS「シューベルト4手ピアノ作品シリーズ」の第6集の登場です。今回の収録曲は1818年に出版された「ロンドニ長調」と1823年に出版された「大ソナタ変ロ長調」、そして1825年出版の「大行進曲」からの4曲です。ご存知の通り、シューベルト(1797-1828)は同時代の作曲家に比べても数多くの連弾曲を残していますが、これらは仲間たちと演奏するため、もしくは彼が教師を務めていたエステリハーツィ家の2人の令嬢のために書かれたものがほとんどです。D608のロンドはハンガリー生まれのピアニスト、ヨーゼフ・フォン・ガイのために書かれたと推測されていて、彼ももちろんシューベルトの仲間の一人でした。D617は前述の2人の娘たち(才能に恵まれていたらしい)のための作品です。大行進曲は弟子たちのために書かれたものですが、この曲の素晴らしさに感銘を受けたフランツ・リストが自由にトランスプリクションを施し、見事な作品として再構築したことも注目です。(2012/12/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572699 |
オーストリアのピアニスト、イングリット・マルゾナーが弾くシューベルト。音楽一家に生まれ4歳からピアノを始めたマルゾナーは、11歳でグラーツ国立音楽大学に入学し、エドヴィン・フィッシャーの弟子、ゼバスティアン・ベンダに師事した後、パウル・バドゥラ・スコダやアルフレッド・ブレンデル、タチアナ・ニコラーエワらから教えを受け、数多くのコンクールで優勝しています。J.S.バッハからウィーン古典派の作品を得意としており、これまでにGramolaレーベルから6枚のアルバムを発売し、どれも高く評価されています。このアルバムは2008年に発売された「ソナタ第13番、第16番」(Gram98808)に続くもので、端正な表現の中に深みを増した解釈が感じられる魅力ある演奏です。(2024/01/26 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99305 |
バッハからロマン派までの作品をピリオド楽器とモダン楽器を使い分けて録音し、高い評価を得て来たエドナ・ステルン。今回はシューベルトに向き合うために真摯さを第一に尊重した結果、デジタルによる録音・編集技術を離れて、アナログ・テープへの録音を採用。一つ一つの曲をノン・ストップで演奏し、編集や音の加工は一切しないというアプローチを採りました。「CDを出すたびに、今度はモダン?それともピリオド?と質問されるけれど、どの楽器にも必要な表現能力は備わっている。」と語るステルンがシューベルトに選んだのはベーゼンドルファー。その柔和であたたかな響きは、これらの楽曲にふさわしいと同時に、演奏家ステルンの円熟の境地、心からの歌を伝えるようです。(2022/02/11 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100192 |
ドイツ、デューレン生まれのピアニスト、ラルス・フォークトのシューベルト。1998年からは「シュパヌンゲン音楽祭(発電所の音楽祭)」を主宰、また2003-2004年のシーズンにはベルリン・フィルの「イン・レジデンス・ピアニスト」に任命され、数多くの室内楽や独奏曲を演奏しているピアニストです。これまでにONDINEレーベルからは、ブラームス、モーツァルトの室内楽と、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」をリリースし、その磨き抜かれた演奏は多くのファンを魅了しています。幅広いレパートリーを持つフォークト、シューベルトも大得意としており、もう一つの即興曲集(D946)は2007年に録音し他のレーベルからリリースするなど、強い愛着を抱いています。このアルバムは「即興曲」と「楽興の時」の組み合わせに、6つのドイツ舞曲を併せたユニークなもので、シューベルトの溢れ出るような美しいメロディが、フォークトらしい独特の叙情性を持って演奏されています。(2016/10/21 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1285-2 |
2018年、SOMMレーベルから「ペルト&バッハ:ピアノ作品集」をリリースし、2人の作曲家の共通項を鮮やかに見せたピアニスト、コーデリア・ウィリアムズ。これは彼女が2012年にリリースしたデビュー・アルバムです。録音のきっかけは、2011年に開催された「ダドリー国際ピアノ・コンクール」で彼女が演奏したベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番にレーベル・オーナー、シヴァ・オークが魅せられたこと。すぐさま、このシューベルトが録音されたということです。瑞々しく流麗な表現の中に、深みを感じさせる演奏をお聴きください。(2019/07/26 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0127 |