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シューマン, ロベルト(1810-1856)

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    シューマン:交響曲第4番/ブラームス:交響曲第1番(フィルハーモニア管/カンテッリ)

    イタリアのミラノ近郊で生まれ、幼いころからピアノの天才少年として活躍したカンテッリ。 指揮者として活躍を始めてすぐ、イタリア軍に召集されレジスタンス活動に身を投じますが、その間も音楽活動を続け、第二次世界大戦終戦後はミラノ・スカラ座を皮切りに、次々とオーケストラを指揮し、「トスカニーニの後継者」と目されるまでになりました。1949年にはトスカニーニの招きでアメリカにもデビュー、次いでイギリスでもフィルハーモニア管弦楽団に客演、1956年11月にはついにデ・サバタの後任としてスカラ座の音楽監督に指名された矢先、11月24日に不慮の航空機事故でカンテッリは36歳の若さでこの世を去ってしまいました。この録音は1953年、フィルハーモニア管に客演した時の演奏を収録したもの。抑制の効いた解釈と木管楽器などの美しい響きが高く評価された演奏です。ここで演奏されている曲目はどれもカンテッリのお気に入りで、中でもブラームスの交響曲は短い生涯の間に46回、ロッシーニの「セミラーミデ」序曲は38回演奏された記録が残っています。(2018/01/26 発売)

    レーベル名:ICA Classics
    カタログ番号:ICAC5143

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    シューマン:交響曲全集(シュトゥットガルト放送響/ノリントン)

    ロジャー・ノリントンとシュトゥットガルト放送交響楽団による、2004年9月にライヴ収録されたシューマンの交響曲全集。ノリントンによるシューマンは、ピリオド楽器を使用したロンドン・クラシカル・プレイヤーズとの第3番と第4番(1989)、シュトゥットガルト放送響との第2番(1999)の録音がありますが、1998年にシュトゥットガルト放送響の首席指揮者に就任して5年を経たこの全集では、ノンヴィブラート奏法による弦楽器の美しく明快な響きである、ノリントンの持ち味ともいえる「ピュアトーン」が一層練り上げられ、存分に堪能できます。また、今回は初出時に倣い、それぞれの交響曲についてのノリントンのレクチャー(英語)がボーナス・トラックとして収録されています。(2022/01/14 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19530CD

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    シューマン:交響的練習曲/5つのアルバムの綴り/アラベスク(ヴラダー)

    (1987/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.550144

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    シューマン:交響的練習曲 Op. 13/幻想曲 Op. 17 (グレムザー)

    数あるシューマンのピアノ曲の中でも、シューマンらしい詩情とともに、壮大な技巧も前面に出ている2大名曲に、ナクソス・ピアノ陣の中でもトップクラスのテクニシャンの一人、グレムザーが挑みました。期待通り、グレムザーの技は冴えに冴え、すべてのテクスチュアは明快に表現されていきます。といってもそれは、力技を見せつけるようなショーマンシップ発揮のための技巧ではなく、濁りのない洗練された響きを生み出すための術に過ぎません。むしろ技巧的には平易な幻想曲の第3楽章において示される、叙情味あふれる豊かな表現からも、グレムザーの充実ぶりがひしひしと伝わってきます。(2005/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557673

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    シューマン:交響的練習曲/ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲/カプースチン:変奏曲(カヴァレローヴァ)

    モスクワ音楽院卒業後、イスラエルで学んだロシア出身の知性派ピアニスト、アンナ・カヴァレロヴァのデビュー盤。彼女が数年かけて取り組んできたという、シューマンとラフマニノフの2つのシリアスでドラマティックな変奏曲に、楽しげなカプースチンの変奏曲をカップリングし見事なコントラストを演出しています。タイトルの通り、まるで交響曲を思わせるスケールの大きいシューマンの「交響的練習曲」、ラフマニノフの最後のピアノ独奏曲である、コレルリの「ラ・フォリア」の主題を用いた劇的な変奏曲。そして近年人気が高いカプースチンのジャズとクラシックを融合したような作風による変奏曲。これらの「変奏曲」をカヴァレロヴァは、自分たちの人生の変遷と重ね合わせてみながら、大切に弾き込んでいます。(2020/01/17 発売)

    レーベル名:Solo Musica
    カタログ番号:SM324

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    シューマン:子供の情景 Op. 15/蝶々 Op. 2/謝肉祭 Op. 9 (ヤンドー)

    (1987/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.550784

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    シューマン:子供の情景/ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(モイセイヴィッチ)(1927 - 1945)

    20世紀初頭、いまだロマンティシズムの嵐吹き荒れるピアノ界において、轟然たる大音響や超絶技巧ではなく、繊細さと優美な音楽性をもって光星を放ったピアニストがモイセイヴィッチです。子供の情景における率直なアプローチ、古典的な面影を漂わせつつ、細部まで磨き揚げられたはったりのないヘンデル変奏曲。華々しい火花こそ見られなくとも、彼の演奏におけるアプローチは巨匠ラフマニノフをも魅了したのでした。展覧会の絵では、思わぬアクシデントを「キエフの大門」でおかしたりもしていますが、この組曲を壮大に俯瞰するという一面も見せています。(2001/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110668

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    シューマン:子供のためのアルバム(リコ・グルダ)

    「子供のためのアルバム」はその看板どおり、わかり易い各曲のタイトルとそれに従った内容、短い演奏時間、簡素な演奏技巧といった特色を持っています。そのため「お子様教育用」と偏見視されるのか、演奏会や録音の機会は少なくなっていますが、実は大変に優れた、多彩な内容を持つロマン派キャラクターピースの傑作集にしてシューマン最良の作品の一つというべきでしょう。簡潔にしてこれだけの豊かさを持っていることには、全く驚かされてしまいます。当盤で演奏を担当しているリコ・グルダ(あのフリードリヒ・グルダの子息です)は、そんな夢見るような詩情に溢れた小品たちの魅力を最大限に掬い上げ、優しく丁寧なタッチで見事に弾きあげています。(2001/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.555711

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    シューマン:子供のためのアルバム(A. カルットゥネンによる弦楽三重奏編)(ゼブラ・トリオ)

    1848年、シューマンが“長女マリーの7歳の誕生日の贈り物”として作曲した7つの小品をもとに、曲を付け加えたり、改訂したりと数々の変遷を経て生まれたのがこの「子供のためのアルバム」。全2部、43曲で構成されており、技巧的には平易ですが、自然と季節の移り変わりや、シューマンの心情が反映された珠玉の作品集です。チェリスト、アンシ・カルットゥネンはこの曲集を弦楽三重奏用に編曲。多彩な響きを駆使することで、曲の繊細さを存分に引き出し、見事な作品へと生まれ変わらせることに成功しています。シンプルな旋律の一つ一つに豊かな抒情性が宿っていることを実感させてくれます。(2019/06/21 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0522

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    シューマン:子供のためのピアノ・ソナタ集 Op. 118/暁の歌(イ・ジンサン)

    シューマン(1810-1856)の劇的な生涯については、すでに多くの言葉で語りつくされているように思います。クララとの結婚、音楽家、評論家としての活躍、そして晩年の精神の破綻・・・など数多くのエピソードが積み重なって構成された一生。その時計の針が振り切れる直前の1853年に書かれた作品がこの「暁の歌」なのです。第1曲目の冒頭のレ・ラ・シ・ミ・ソ・ファ#のユニゾンの空虚な響きから、すでにこの世のものではない幽玄な雰囲気が立ち込めています。全5曲、少しだけ意識が戻るときがあるものの、すべての音は薄明の中で揺らめいているかのよう。神秘的かつ難解な世界を見ることができます。同年の「子供のためのソナタ」はかれの大切な子供たちのための作品で、素朴でありながらも愛に溢れた音楽となっています。興味深いソナタの断章も収録されています。(2016/02/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573436