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シュッツ, ハインリヒ(1585-1672)

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    シュッツ:音楽による葬送(ムジカリッシェ・エクセクヴィーエン)/「私を憐み給え、おお主なる神よ」/「ああ、主よ、御怒りで私を責めないで下さい」(ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス/コルデス)

    1618年に勃発した「三十年戦争」は、最初プロテスタントとカトリックの宗教戦争として始まりましたが、戦いが長引くほどに国家間の争いとして凄惨さを極めていきました。シュッツもこの戦いで戦禍に巻き込まれ、多くの友人、家族を失い、失意の底に沈みました。そんな折、彼の故郷の領主ハインリッヒ・ロイス・ポストフームス公から葬送の音楽を依頼されたのです。シュッツの良き理解者でもあった公は、まだ自身が存命であったにも関わらず、「死んだ時の音楽」を書いてくれるように頼みました。そこでシュッツは公のためだけでなく、全ての戦いの犠牲者のためにドイツ語のミサを構想し、救済への願いを託した感動的な音楽を作り上げたのです。ブレーメン・ヴェーザー・ルネサンスの感動的な演奏で。(2010/03/17 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777410-2

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    シュッツ:ダヴィデの詩篇歌集(オックスフォード・カメラータ/サマリー)

    ドイツ音楽の伝統はシュッツに始まります。その音楽が持つ強靭さ、峻厳さは、後のバッハ以降の音楽に受け継がれます。若い頃イタリアでガブリエリに学んだシュッツは、師の影響を受け二重合唱の技法を身につけます。その成果は、初期の「ダヴィデ詩篇歌集」から最晩年の「ドイツ語マニフィカート」まで生涯にわたり発揮されます。また、作曲家の友人シャインの死を悼む「それは確かな誠」は、特異な説得力を持つ名曲です。(1987/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.553044

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    シュッツ:汝の若き時よりの妻に喜びを抱け/Liebster, sagt in süssem Schmerzen(ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス/コルデス)

    (1987/10/01 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:999518-2

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    シュッツ:白鳥の歌 SWV 482-494 (ラ・カペラ・ドゥカーレ/ムジカ・フィアタ/ウィルソン)

    バッハの100年前に生まれたドイツ初期バロック音楽の巨匠シュッツ。その生涯最後の作品『白鳥の歌』に、この分野で実績豊富なベテラン、ローランド・ウィルソンによる録音が登場。2度にわたりイタリアで学び、ガブリエリとモンテヴェルディから影響を受けたシュッツが、復合唱やコンチェルトといったルネサンスから初期バロックの諸様式を統合し、ドイツ語の宗教的テキストと融合させた渾身の作品です。この作品は8声部の二重合唱のうち2声部の楽譜が逸失しており、ここではウィルソンが復元しています。また器楽は2台のオルガンがあれば演奏可能ですが、ウィルソンはシュッツ自身が書き遺した言葉やドレスデン宮廷楽団のバス歌手デデキントがシュッツから聞いたという言葉を参考に器楽パートを補強しており、これにはシュッツの初期の大作『ダヴィデ詩篇曲集』に取り組んだ経験が参考になったと原盤解説で語っています。合唱は1パート1人の計8名で鮮明なテクスチャーを実現。2つに分かれた合唱にはそれぞれ木管コルネット(ツィンク)とトロンボーン(サクバット)のアンサンブルを重ね、曲によってヴァイオリンやヴィオラを加えています。また通奏低音は2台のオルガンに加えてドゥルツィアン、キタローネなども加わり、ややもすれば禁欲的に演奏されがちなこの曲集に壮麗な色合いを加えています。初期バロック音楽のファンにとっては注目の録音です。(2023/12/22 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555424-2

  • シュッツ/ハスラー/イェイロ/マーラー/マウエルスベルガー/アンデション:合唱作品集(コレギウム・ヴォカーレ・ハノーヴァー)

    "天使"この存在は、見えざる天と地上との仲介役であり、大切な言葉を伝えるものです。絵画でも様々な姿で表現されますが、音楽でもその姿を表すために数多くの作品が生まれています。このアルバムでは17世紀から現代までに描かれた「音による天使」を聞くことができます。時代の移り変わりとともに、天使の存在価値も変化しているようです。コレギウム・ヴォカーレ・ハノーファーのハーモニーは、どのように音楽のスタイルが変わろうとも普遍の美しさを讃えています。(2016/02/24 発売)

    レーベル名:Rondeau Production
    カタログ番号:ROP6101

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    シュッツ/プーランク/ラッソ:合唱作品集(キングズ・シンガーズ)

    「われらが父よ・・・」この2つの言葉は、キリスト教の最も知られた祈りの言葉であり、イエスが弟子たちに教えた言葉でもあります。その弟子たちは数え切れないほど多くの人々にこの言葉を伝え、何世紀にも渡って祈られ続けています。このアルバムは父であり、また神である「主への祈り」が25編収録されています。その時代は様々ですが、人々の深い思いは何時の時代も変わることがありません。2009年度のグラミー賞を受賞したキングス・シンガーズによる、えも言われぬ美しい響きは心の底に溜まったいろいろなものを全て洗い流してくれるでしょう。(2012/12/19 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572987

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    シュッツ:よい羊飼いはよみがえられた/イエス・キリストの復活の物語(ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス/コルデス)

    (2005/05/01 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777027-2

  • シュッツ/ペランダ/ベルンハルト/コランダー/サイデル:合唱作品集(ドレスデン・パッション)(ドレスデン・カペラ・サジラリアーナ/シュスター)

    ドレスデンのヴォーカル・アンサンブル「カペラ・サジタリアーナ」と彼らを率いるシュスターが創り上げたコンセプトアルバム。17世紀後半のドレスデン宮廷で奏された受難曲を一つにまとめたもので、中心に置かれているのはマルコ・ジュゼッペ・ペランダのマルコ福音書による《イエス・キリストの受難》の物語。そして、それを補完するようにシュッツ、シャイン、ザイデルらの賛美歌、協奏曲などが散りばめられています。ペランダはイタリアで生まれた作曲家ですが、1650年代にはドレスデンの宮廷楽団にいたという記録があり、1672年にはシュッツの後を継ぎ、宮廷の第一楽長を務めていました。あのJ.S.バッハもペランダの作品を写譜するなど、彼の影響力はとても強かったようで、この受難曲も長い伝統に支えられた堅実な作風を持った充実の出来栄えとなっています。(2016/10/21 発売)

    レーベル名:Rondeau Production
    カタログ番号:ROP6121-22

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    シュッツ:マタイ受難曲(ポッジャー/イェスペルセン/アルス・ノヴァ・コペンハーゲン/ヒリアー)

    ヒリアーによるシュッツ作品の第4集です。今作は、シュッツ(1585-1672)作品の最高峰であり、最難関の曲「マタイ受難曲」です。この作品が書かれた1666年と言えば、バロック音楽も最盛期を迎えていたのですが、敢えてシュッツは簡素な形式でこの作品を書き上げました。福音史家とキリスト、そして合唱は淡々とこのドラマを歌い継ぎ、そこにはバッハ作品にみられるような劇的なドラマはありません。しかし、このモノクロームの世界にどれほどまで慈悲の眼差しが浸透しているのか、ここに気が付くことができれば、もうシュッツの世界から逃れることはできません。完膚なきまでに澄み切った合唱には言葉もでないでしょう。(2011/05/25 発売)

    レーベル名:Dacapo
    カタログ番号:8.226094

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    シュッツ:マドリガーレ集第1巻(セッテ・ヴォーチ/コーイ)

    2001年に設立されたセッテ・ヴォーチは、ヨーロッパとその他の地域から集まった最高のソロ・ヴォーカリストたちをメンバーとしたアンサンブルで、その中にはライプツィヒで開催される「国際バッハ・コンクール」の優勝者も含まれています。リーダーは名バス歌手ペーター・コーイが務めており、抜群の古楽解釈を聴かせることで知られます。今作は、シュッツ(1585-1672)の「イタリア語マドリガル」集です。第1巻とありますが、1611年にこの巻が出版されてからは続編が書かれることはなく、これ以降は伝統的なマドリガルの様式で、ドイツ語の宗教的テキストを用いた声楽曲を作曲するようになっていきます。シュッツの出発点ともいえる作品群を最高の解釈でお聞きください。(2013/08/21 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777660-2