グラス, フィリップ(1937-)
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フィリップ・グラスは、ミニマリズムを取り入れた初期の時代から少しずつ作風を変化させ、多くの音楽家たちとコラボレーションを重ねながら、独自のスタイルを確立させ、80歳を超えた今、『現代アメリカ音楽の象徴的存在』になっています。このアルバムに収録されている「アメリカの四季」はヴァイオリニスト、ロバート・マクダフィーの提案によって作曲された作品で、ヴィヴァルディの「四季」を下敷きにし、チェンバロの音を模したシンセサイザーが良いアクセントとなる18世紀初頭のバロックの精神を取り入れたユニークな出来映えになっています。とはいえ、各楽章に明確な季節が与えられているわけではなく、聴き手は穏やかな海、激しい嵐など様々な風景が喚起される音楽から自由に季節を感じ取ることができます。ヴァイオリン・ソナタは建築家マーティン・マレーの委嘱で書かれた曲。ブラームス、フォーレ、フランクのソナタを意識した回顧的な作風が採用されており、「敢えて不協和音を用いないこと」への挑戦ともいえる作品になっています。(2020/01/31 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559865 |
独自な作風で知られるフィリップ・グラス。彼の数多いピアノ作品もユニークなスタイルを持っています。このエチュード集は、もともとはデニス・ラッセル・デイヴィスのために書かれた6つの小品が発展した作品集。様々な機会に書かれた「練習曲」を20曲集め、ショパンの例に倣い10曲ずつの2巻に再編。この形として定着しました。第1巻はピアノのテクニック開発が目的であり、第2巻は和声の探求と更なる技巧の開拓が求められています。ピアノを弾くのはジェニー・リン。現代曲も得意とする彼女だけに、この練習曲集でも鋭敏な感性を生かし、美しいタッチによる見事な演奏を聴かせています。(2018/09/21 発売)
レーベル名 | :Steinway and Sons |
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カタログ番号 | :Steinway30070 |
20世紀の音楽における新しいジャンルの中に「ミニマル・ミュージック」というものがあります。小さな音形を繰り返しながら、少しずつ変化をしていくというこの音楽。この形式を確立させた作曲家の一人がこのフィリップ・グラス(1937-)であり、これは後世の作曲家たち…クラシックのみならず…にも大きな影響を与えたのでした(グラス自身は次第に作風を進化させ、初期の禁欲的なものから増大、複雑化していき、最終的にはミニマルと決別してしまうのですが)。冒頭に置かれた「グラスワークス:オープニング」は1981年、CBSレコードへのデビュー作品であり、当時のフィリップ・グラスを端的に表すものといえるでしょう。1968年「How Now-どのように今」の印象と比べてみれば、その変化が良くわかるのではないでしょうか。ジャン・コクトーの映画「オルフェ」に触発されて書かれた「オルフェ組曲」はもっと叙情的になっているため、不可思議あ思いに囚われるかもしれません。ニコラス・ホルヴァートによるこのシリーズには多くのピアノ版の初演が含まれます。(2015/03/25 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP677 |
1991年から2012年にかけて作曲された、このフィリップ・グラス(1937-)の「エチュード」は、もともとデニス・ラッセル・デイヴィスのためにかかれた6曲の小品が出発点でした。その後、いろいろな折に書かれた全部で20曲のエチュードをまとめ、10曲ずつの2巻に再編し、現在の形になっています。第1巻がテンポ、ピアノ技法の開拓であり、テクニックの開発を目的に書かれたものが集められています。第2巻はそれを更に発展させるとともに、和声の新たな探求、冒険が意図された曲が集結しています。どの作品も複雑な旋律線を持っていますが、それは見事に音楽の流れに組み込まれ、ごく自然に息づいています。グラス自身もお気に入りだというこの曲集、じっくりと楽しんでみてください。(2015/10/28 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP690 |
このグラス・ワールド第3集は、アルバムの曲順が時間を遡っていくようにプログラムされています。「メタモルフォーシス」は、カフカの小説「変身」のために書かれた第3番と第4番、エロール・モリスの映画のサントラのための第1番、第2番、第5番が入り混じっています。曲はお馴染みのミニマルで、美しい断片的なメロディーが形を変えながら耳を通り過ぎていきます。ロサンゼルス・オリンピックのための「オリンピアン」、三部作オペラからの編曲であるトリロジー・ソナタ、1968年に書かれたにもかかわらず、すでにミニマリズムの萌芽が見える2つのページ、そしてミヨーの影響があると言われるソナタ第2番。あなたの知らないフィリップ・グラス(1937-)の姿が見えてくるかもしれません。 【既発買】第1集…GP677第2集…GP690(2016/02/24 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP691 |
「めぐりあう時間たち」は、2002年に製作されたアメリカ映画(スティーブン・ダルドリー監督、マイケル・カニンガム原作)。人生と愛に疲れ、入水自殺を遂げる女性作家ヴァージニア・ウルフと彼女に関わる3人の女性の時代を超えた1日を描いた問題作です。ヴァージニアを演じたニコール・キッドマンの美しさと演技が高く評価され、彼女はこの役でアカデミー主演女優賞も受賞しています。この映画のサウンドトラックを書いたのがフィリップ・グラス(1937-)で、彼は錯綜するストーリーに沿うように、強迫観念と不気味さに彩られた不気味かつ美しい音楽を書きました。キッドマンが栄誉ある賞を獲得したように、このサウンドトラックも数々の賞にノミネートされ、BAFTAのアンソニー・アスキス賞を受賞するという栄誉に浴しています。原曲はオーケストラで奏されますが、ピアノ独奏への編曲は、更なる孤独な心情を描き出すことに成功しています。(2016/06/29 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP692 |
GRAND PIANOの「フィリップ・グラス」シリーズの第5集は、4曲の異なる雰囲気を持った作品で構成されています。もともとオルガンのために作曲された《マッド・ラッシュ》は1981年に行われたダライ・ラマの演説の際に、グラス自身がオルガンを演奏し初演された作品で、特有の短いフレーズが延々と反復されながら少しずつ形を変えていく魅惑的な音楽です。まるで海の波が永遠に繰り返し岸に打ち寄せるように、時には荒々しさを魅せながらも、その永久に持続するかのような音の動きに吸い込まれそうになるでしょう。それに比べ《600ラインズ》は同じ反復運動でも、偏執的なトッカータ。数々の変形ヴァージョンが存在する《メタモルフォーシス》の中の一つの形態である「TWO」、そして2007年5月23日の米国議会図書館主宰の第1回「ガーシュウイン賞」がポール・サイモンに授与された際、演奏されたグラス編の「サウンド・オブ・サイレンス」で、こちらは原曲を尊重しながらも、グラスらしいアレンジが施されています。(2016/10/21 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP745 |
アメリカ固有の文化と歴史を織り交ぜながら、独自の音楽様式を創り上げたフィリップ・グラス。このアルバムは彼の作品の中でも最も抒情的で瞑想的な「ピアノ協奏曲第2番」のピアノ独奏版と、これまで録音されることのなかった神秘的な作品「A Secret Solo 2」を中心に収録。シリーズを通じてグラス作品の世界を表現する名手ニコラス・ホルバートは、今作でも冴えた解釈で作品の本質を探求していきます。「WICHITA VORTEX SUTRA」では原曲とともに、グラスと親交が深く、たびたびコラボレーションを重ねていた詩人アレン・ギンズバーグのテキストの朗読を添えたヴァージョンも含めるなど、プログラムも考え抜かれたものとなっています。(2019/11/29 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP817 |
ご存知、現代ミニマル音楽の中でも最もポピュラリティを獲得している、フィリップ・グラスの素晴らしいヴァイオリン協奏曲の登場です。ミニマル音楽特有の何か呪文のような音型の繰り返しは、聴くものの気分を心地よい安寧で満たしますが、その無機的な装いもある音型による音楽に、ヴァイオリンという自由度の高いイントネーション付けやヴィブラートといった必殺武器を持つ、旋律表出力の極めて強力な楽器をソロとする協奏曲という形式を適用したこと自体、この曲の大いなるミソといえましょう。どことなく物悲しい、単純でも説得力のある和声パターンの繰り返しの中で絡み合うソロとオーケストラは、貴方を静かで深い瞑想と感動の世界に誘います。(2000/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554568 |