シュトラウスI世, ヨハン(1804-1849)
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1848年のヨーロッパは激動の年でした。2月にフランスで革命が勃発、その翌月にヨーロッパ全土に拡大し「3月革命」となり、この2つの革命は「諸国民の春」と呼ばれ、ウィーン体制が事実上崩壊することとなったのです。しかし、そんな時期でもJ.シュトラウス1世の創作意欲は全く衰えることはなく、次々と円熟のワルツが生み出されていったのです。もちろん第1曲目の行進曲や第2曲目のワルツは、多くの国民の士気を盛り上げるのに一役かったことでしょう。しかしワルツの扇動的なタイトルは、出版社によって革命終了後に無難なものに変更させられたのでした。その翌年の4月は、シュトラウス(1804-1849)は彼のオーケストラと共にロンドンに演奏旅行に出かけ、ヴィクトリア女王のために演奏し、ここでも喝采を受けています。(2013/10/23 発売)
レーベル名 | :Marco Polo |
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カタログ番号 | :8.225344 |
ウィーン・ニューイヤー・コンサートの初回指揮者クレメンス・クラウス、このコンサートを長らく指揮し、世界的な評価を高めたウィーン・フィルのコンサート・マスター、ボスコフスキー、この録音の後、ウィーン楽友協会の音楽監督に就任するカラヤン。この3人が演奏する香り高いウィンナ・ワルツを収録した華やかで優雅な1枚。1940年代から60年代の演奏ですが、録音は聴きやすく、艶のあるしっとりとした音色があますことなく捉えられています。(2020/05/15 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola98974 |
4人の若き女性奏者たちによって2014年に結成されたチェロ四重奏団「コロフォニシュティンネン」。アンサンブル名は、弦楽器の演奏には不可欠の「松脂=Colophony」から採られており、すなわち、チェロの素晴らしい響きを意味しています。アンサンブルのデビュー・アルバムとなる『女傑の生涯』と題されたこのアルバムは、彼女たちのさまざまなスタイルと表現力を集約した1枚。アンサンブルが得意とするヨハン・シュトラウスの作品から、ユニークな活動で知られるチェリスト、マティアス・バルトロメイ(ウィーン・フィルのチェロ奏者フランツの息子)の新作、そしてアルバム・タイトルでもある、リヒャルト・シュトラウスの名曲のもじりで、シュトラウスの旋律からジャズまで幅広い旋律がコラージュされた曲「女傑の生涯」など、遊び心溢れた作品が並びます。(2020/05/15 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99218 |
バイエルンのシュヴァバッハ町の中央広場に置かれたヘンゼルト(1814-1889)の銅像は、現在でも変わることなく威厳を放っています。1814年に生まれた彼はフンメルに師事し、演奏会ピアニストとして大成功を収めます。しかし、彼の同世代にはショパン、シューマン、タールベルク、そしてリストなど優れたピアニスト&作曲家がいたためか、ヘンゼルトは一時期「舞台恐怖症」に陥り、しばらく静養しなくてはなりませんでした。しかしその演奏技術は確固たるもので、リストには「ピロードの掌」と賞賛され、またラフマニノフも彼を高く評価していたと言われています。ピアノ協奏曲も1曲だけ残してはいるものの、基本的に彼の作品はピアノのための小品に集中しており「もしも私が鳥だったら」を筆頭に、どれも甘美な雰囲気を持っています。しかし彼は、なぜか30代で作曲活動をやめてしまったというのですから、なんとも残念です。(2015/12/23 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP661 |
1926年にベルリンで上演されたレハールの喜歌劇《パガニーニ》のタイトル・ロールで大成功を収め、スター歌手という枠を超え、映画や放送でも活躍した男。それが、リヒャルト・タウバーだ。しかし、父親がユダヤ系だったタウバーは、ヒトラー政権の誕生後、いち早くイギリスに亡命。その時期以降のロンドンでの録音を集めたのが当アルバムである。甘さと勢いを兼ね備えた独特の歌いまわしは、もちろん健在で、ハーバート、ポーター、ノヴェロ、ロジャースなどの米英系のナンバーをはじめ、本来はドイツ語で歌われる喜歌劇の英語による歌唱も、実にすばらしい。後にムード・ミュージック界の大御所となるメラクリーノとの共演を収録しているのも朗報だ!(2004/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Nostalgia |
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カタログ番号 | :8.120752 |
1921年にレハールの元をタウバーが訪れて以来、二人の間には音楽的にも人間的にも深い友好関係が築かれました。1925年の「パガニーニ」の初演を務めたのはタウバーでした。またこのCDには収められていませんが、同じくレハールの1933年の作品「ジュディエッタ」の主役オクターヴィオは、タウバーの存在を念頭に作曲されたものです。またレハールの付随音楽でタウバーのトーキー映画も撮られています。甘く表現力豊かな彼の声は、人間味あふれたオペレッタの主役にふさわしく、浮世の憂さを忘れさせてくれるひとときの夢を演出しています。(2004/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110779 |
北欧管弦楽の定番名曲の一つ「シャンパン・ギャロップ」の作曲家ロンビと彼が模範とした人たちの作品をピリオド楽器で演奏した興味深い一枚。指揮はあのモルテンセン!ウィーンでヨーゼフ・ランナーやヨハン・シュトラウス1世の音楽に触れ感銘を受けたハンス・クリスチャン・ロンビは、1843年に母国デンマークに大遊園地「チボリ公園」がオープンすると楽長兼専属作曲家に就任し、自らヴァイオリンを演奏しながら楽団を指揮するスタイルと軽やかで美しい音楽が大人気を博して、「北国のヨハン・シュトラウス」と呼ばれました。このディスクは、ロンビならではの楽しいダンス系の音楽と彼がモデルとした作曲家たちの作品を古楽器で収録。バロック音楽の分野で名高いチェンバロ奏者・指揮者のラース・ウルリク・モルテンセンと彼のアンサンブル、コンチェルト・コペンハーゲンが楽譜や文献を通じて当時の楽器や奏法等を研究し、「1840年代のサウンド」の再現を目指しました。オーケストラは弦3/2/2/2/2と13の管楽器、そして多彩な打楽器、曲によってはギターも加えた当時の編成を踏襲しています。躍動感のある音楽が透明感のある音色で楽しめます。北欧では、中世からバロックにかけての歴史的な資料も多く、それらを踏まえた演奏実践が浸透していますが、ロマン派以後の作品における古楽的アプローチの実践は珍しく、しかも指揮がモルテンセンとあって、注目の一枚です。(2023/08/18 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :8.224750 |