ブラームス, ヨハネス(1833-1897)
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ブラームス(1833-1897)はその大規模な管弦楽作品を書く時に、しばしば同じ作品を2台ピアノ、または連弾のためにも書いていました。それはしばしば友人たちによって試演され曲の評判を諮るためのツールとしても使われていたのです。この第2番の協奏曲は1878年に作曲が開始され、その3年後の1881年にウィーン近郊のプレスバウムで完成されました。完成直後にブラームス自身と友人のイグナーツ・ブリュルで演奏し、11月の初公演(プラームスの独奏、A.エルケルの指揮)のために曲を練り直したのです。もちろん初演は大成功。オーケストラ伴奏版は彼の最初の師であるエドゥアルト・マルクスゼンに献呈されるとともに、この2台ピアノ版も公開され、多くの聴衆やピアニストたちが練習にも利用できるようにと便宜が諮られたのでした。同時収録のヨアヒムの作品もブラームスによる編曲版で、原曲を聴く機会が失われている現在、この録音は貴重なものとして評価されることでしょう。(2013/12/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570143 |
モスクワ生まれの新鋭・テベニヒンは、表のポートレイトのようにまだあどけなさを残す童顔をしていますが(77年生まれ、99年録音)、彼の演奏はそれとは似ず、落ち着いた佇まいを見せる、完全な「大人の音楽」です。ブラームスとドビュッシーの小曲、そしてプロコフィエフの所謂「戦争ソナタ」3曲の中でも、最も渋い第8番というプログラミング自体が、彼の音楽の特質をよくあらわしているといえるでしょう。彼は極端な表現など、奇を衒うようなことは決してしませんが、持ち前の透明感のある美しい音色を大きな武器として、独自の主張が感じられる音楽表現を成し遂げています。全く恐るべき才能の出現です。(2001/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554768 |
(2015/07/29 発売)
レーベル名 | :Canary Classics |
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カタログ番号 | :CC15 |
ソプラノがヒロインの声ならば、アルトは母声。フェリアの声はその温かみと馥郁たる豊かさに満ちた、まさに「母なる声」でありました。シューマンで聴かせる喜び、悲しみも、フェリアの声にかかれば決して取り乱したものにはならず、余裕を持った趣で彩られたのでした。ブラームスの歌曲の中でもトップクラスの録音数を誇りかつ人気の高い「アルト・ラプソディ」。数多い録音の中で、フェリアのCDほど歌詞に秘められた悲しみ・憂いが粛々と表現されたものがあるでしょうか?(2004/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111009 |
ブラームス(1833-1897)は、例えば交響曲などを作曲する際に、まずは2台ピアノ版のスコアを書いてから、オーケストレーションを行うことがほとんどでした。他の作品も、完成までに楽器編成が変更になっているものがしばしば見られ、それはブラームス自身の探求心の現れであったと言えるのかもしれません。1864年に作曲されたピアノ五重奏曲Op.34は、最初(このCDに収録されている)弦楽五重奏曲として構想されたのですが、試演の際の評価が芳しくなかったために破棄されてしまいました。後に2台ピアノのためのソナタとして書き換えられ、周囲からの助言もあり、最終的には現在の形として定着したものです。ここでは、破棄された弦楽五重奏版をチェリストのカルットゥネンが復元したものを演奏。ブラームスの最初の構想をなぞるに相応しい演奏となっています。もう1曲は、クラリネット五重奏曲のクラリネットをヴィオラに置き換えたもの。最初はかなり驚きますが、聴いているうちに「これもありかな」と思えてくるのが、ブラームスの懐の深さでしょう。(2012/08/15 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0066 |
数々の賞を受賞している名手テツラフと、日本でも人気の高いピアニスト、ラルス・フォークトの共演によるブラームスの3つのヴァイオリン・ソナタ集。これまでにモーツァルトやシューマンのソナタ、テツラフの妹でチェリストのターニャを加えたブラームスのピアノ三重奏曲などがリリースされていますが、今回のブラームスはまさに「満を持して」の登場で、数多くの名盤がひしめくヴァイオリン・ソナタの中でも、強い存在感を放つ1枚となることでしょう。ブックレットには作品についてのテツラフとフォークトの対話が掲載されており(英語、ドイツ語のみ)これを見るだけでも、彼らのブラームスに寄せる思いの強さが伝わってきます。(2016/08/26 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1284-2 |
フィンランドを代表するバロック・ヴァイオリン奏者カーキネン=ピルク。以前J.S.バッハの無伴奏組曲(ODE-1241)やビーバーの「ロザリオのソナタ」(ODE-1243)で端正な演奏を披露していましたが、今作ではブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集に取り組みました。今回はブラームス時代のピリオド楽器を用い、当時の響きを余すことなく再現しています。伴奏を担当しているのは同じくフィンランドの奏者ハッキラ。2005年にシベリウス・アカデミーを卒業後、フォルテピアノの名手として活躍しています。このアルバムでは3曲のソナタの他に、各々のソナタに関連する3つの歌曲を編曲した版も収録されており、こちらも心のこもった演奏を聴くことができます。(2018/04/27 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1315-2 |
神童から成熟したヴァイオリニストへ一気に成長して行ったメニューイン。第二次世界大戦中~後は、過度な演奏スケジュールやスランプもあって、不調な時期を迎えることになりますが、40年までの演奏は燦然たる技巧と年齢からは推察できないほどの成熟した音楽性をして、聴衆を魅了したのでした。同じく才能豊かであった妹ヘフシバと組んだデュオは息の見事にあったもので、まるでピアノとヴァイオリンがひとつの楽器であるかのような趣を見せています。既にいぶし銀の美しさを持つブラームスもさることながら、メニューインのレパートリーとしては珍しいシューマンのソナタが収録されているのも注目です。(2004/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110771 |