フローベルガー, ヨハン・ヤーコプ(1616-1667)
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(2003/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.551061 |
【ポスト=フレスコバルディ世代の、南国に憧れた北方人たちによる精緻かつ大胆な鍵盤様式】Ricercarレーベルではシャイデマンとシャイトに光を当てたソロ・アルバム(RIC394/国内仕様盤NYCX-10026)で誠実にして新鮮なドイツ音楽解釈を聴かせたフランスの古楽鍵盤奏者、ヨアン・ムーラン。17世紀ドイツ音楽への深い愛着と確かな適性をさらに印象づける今回のアルバムでは、北ドイツでおもにオルガン音楽の世界で名を残した大作曲家たちに光をあて、彼らが「足鍵盤なしの鍵盤音楽」、つまりオルガンのみならずチェンバロでも演奏可能な音楽にどのような貢献を果たしたか、細やかな解釈でじっくり聴かせてくれます。タイトルになっている「豪奢な様式 Stylus Luxurians」は、モンテヴェルディら同時代のイタリア人作曲家たちが声楽で追求したセコンダ・プラッティカ(第二様式)にも比しうる17世紀ドイツ音楽特有の概念で、荘重様式(Stylus gravis)と呼ばれたルネサンス以来の厳格ポリフォニーとは一線を画した、不協和音や装飾音型をふんだんに盛り込んだバロック器楽様式のこと。ここではオルガン芸術の一大拠点ハンブルクで活躍したマティアス・ヴェックマンの作品を中心に、その友人で欧州各地を旅して様々な作曲手法を身に着けたフローベルガー、ブクステフーデの前任者としてリューベック聖母教会で活躍したトゥンダー、ヴェックマンの師の一人でやはりハンブルクの重鎮だったシャイデマン、そしてヴェックマンより後のハンブルクを活躍拠点にしたリッターと、周辺の重要人物たちの作品も収録。ルネサンス様式が徐々にドラマティックな語法に彩られ、やがてバッハのチェンバロのためのトッカータのような音楽が導き出されるまでの過程が、名工フィリップ・ユモーの克明な再現製作による17世紀フレミッシュ・モデルのチェンバロの美音で一音、また一音……と丁寧に紡がれてゆく美しさは息をのむほどです。(2021/10/08 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
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カタログ番号 | :RIC433 |
「対位法」を主体とした形式(書式)の一つとされる「フーガ」。基本的に「一つの旋律を元にして、これが複数の声部で発展していく」音楽ですが、多くの声部が重ねられてたり、メロディを逆行させたりと、様々なヴァリエーションが生まれてきています。このフェインバーグの「Fugue State‐フーガの状態」は、バロック時代の色々なフーガが提示されています。バッハ作品はもちろんのこと、ヘンデルやスカルラッティ、ブクステフーデなどのユニークなフーガをピアノで演奏することで、その華麗なる音の建築物の隅々に光を当てています。(2015/08/26 発売)
レーベル名 | :Steinway and Sons |
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カタログ番号 | :Steinway30034 |
本来はヴァイオリンと通奏低音のために書かれたソナタを、名手ドンゴワが、あたかも「コルネットのために書かれた」かのように易々と吹いています。細かいパッセージなどの処理は本当に驚くばかりの鮮やかさ。その上ライブ(拍手入り)というのですから、全く以って恐れ入ります。(2012/11/21 発売)
レーベル名 | :Carpe Diem |
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カタログ番号 | :CD-16280 |
【18世紀ドイツ式チェンバロと、大小2種のイタリア式チェンバロが綴る豊穣なファンタジー】2018年のブルージュ(ブルッヘ)古楽コンクールで独奏者として優勝、近年さらに注目を集めつつあるイタリア出身の古楽鍵盤奏者アンドレア・ブッカレッラ。トッカータという曲種の変遷を辿ったRICERCARデビュー盤(RIC407)に続き、今回のアルバムではファンタジア(幻想曲)という曲種の歴史を概観します。トッカータ同様に鍵盤奏者の即興演奏に由来する比較的自由な作曲形式であるこの曲種の歴史は古く、ここでは前作同様に演奏作品の時代に合わせ三つの楽器を使い分けながら、16世紀のイタリアとヨーロッパ北部(英国、オランダ)の伝統に遡ったのち17世紀を概観、18世紀初頭のバッハに流れ着くという、音楽史の変遷を追えるプログラムとなっています。古い作品では粒立ちのよいイタリア型のチェンバロから驚くほど瑞々しくも整った音の流れを紡ぎ出し、ドイツ後期バロック作品では楽器の味わいを活かしたダイナミックな音楽展開が魅力的。ピアニストたちの名盤も多いバッハの2傑作も、この流れで聴くと歴史的文脈に沿った作品だったことが改めてよくわかり、才気豊かな演奏が作品像を新鮮に洗い直します。フランス語圏を中心に古楽器奏者たちの信頼も厚い古楽器鍵盤製作家フィリップ・ユモーの精緻な仕事を十全に活かした雄弁な解釈によって、チェンバロという楽器の可能性に改めて目を見開かされる充実盤になっています。(2023/11/24 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
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カタログ番号 | :RIC438 |
バッハに先行する重要な鍵盤作品の作曲家として知られる初期バロック時代に活躍したフローベルガー(1616-1667)。若い頃イタリアに留学し、フレスコバルディの指導を受けた後、ハプスブルク皇帝フェルディナント3世のオルガニストに任命されます。そして外交官として各地を旅行し、フェルディナント3世の死後はアルザスに移住するなど、幅広い見識を身につけたことで知られています。優れた鍵盤奏者であったフローベルガーは、その作品もほとんどは鍵盤楽器のためのもので、フレスコバルディから学んだ厳格なポリフォニーと、フランスのリュート音楽の形式を融合させた「組曲」を数多く創り上げました。アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4つが組み込まれるという組曲の形式は後の作曲家たちにも多大な影響を与えています。とは言え、フローベルガーの作品にはまだ研究の余地が残されており、これまでの総譜も決して完全なものではありません。グレン・ウィルソンは様々な研究を重ね、今回23の組曲を選び出し演奏。研究者にとっても極めて貴重なアルバムとなっています。(2016/09/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573493-94 |