ショパン, フレデリック(1810-1849)
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名のある作曲家の内でも、ショパンは「埋もれてしまった曲」率が最も低い一人ですが、それでもやはりそういった曲はあるわけで、この盤は当全集の中でも比較的「落穂拾い」的色彩の強いものといってよいでしょう。しかしです! 中には「何でこんなに素敵でカッコイイ曲が演奏されないの!?」というものもあり、その筆頭クラス一押しは、若き日に作曲された作品16と73の2曲のロンドです。いずれも「協奏曲が好き!」といった方なら間違いなく楽しめる、楽しく美しく華麗な技巧曲という性格を持っていますが、単にそれだけでなく、後の作品では姿を消してしまった、ドッキリするような新奇な響きが聴かれたりする点も注目です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554537 |
ヨハン・シュトラウスのワルツに代表される「踊るための作品」ではなく、あくまでもコンサート用の作品として存在するショパンのワルツ。最初は着飾った男女がサロンで踊る様子を表現したかのような明るい作品でしたが、年を追うに従い、次第に自身の心持ちを反映させた陰影深い曲想を備えた作品に変化していきました。これらは繊細なニュアンスが重視されており、どれもさまざまな楽想が次々に現れるという見事な仕上がりになっています。1990年、ブルガリア生まれのピアニスト、マルティン・イヴァノフによる演奏です。(2020/05/15 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99146 |
比較的平易な演奏技巧のみで書かれノリもよいためか、(半ば誤解、半ば確信犯的にか?)とっつきやすい曲と割り切られて、今日ではピアノ中級者程度の教育用にもよく用いられるワルツですが、そもそもはショパンの一流のダンディズムに貫かれた逸品ばかりで、優れた演奏家の手にかかって初めて素晴らしい魔法のような音楽となります。「子犬」のワルツのチャーミングさ、「華麗なる大円舞曲」の華やかさなど、ショパンの粋人ぶりをたっぷり味わうことができます。ショパンの作品としてはやや異色な感もあるタランテラも、実は同様な「粋」に溢れており、ややマイナーな存在に甘んじているのはもったいない限りです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554539 |
ポーランド人の心ともいえるショパンのピアノ曲をチェロ四重奏にアレンジ。それぞれがソリスト、室内楽奏者として活躍するポーランド・チェロ・クァルテットのメンバーたちは、ショパンの友人でチェリストとして知られるオーギュスト・フランショーム(1808-1884)がチェロ用にアレンジしたショパン作品や、ポーランドの伝説的ヴォーカル・クァルテット"NOVI SINGERS"の並外れた歌唱力による演奏に感銘を受け、人間の声に似ているチェロでショパン作品を演奏するというプロジェクトを実現しました。彼らが「素晴らしい芸術的な冒険」と呼ぶこのプロジェクト、軽やかな「小犬のワルツ」や、もともとチェロ向きの旋律を持つ「練習曲 嬰ハ短調」、そして「雨だれ」など、ピアノで聴くのとはまた違った味わいを存分に堪能させてくれます。(2024/01/19 発売)
レーベル名 | :CD Accord |
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カタログ番号 | :CDAccordACD326 |
ショパンの書いたワルツは、実用的なものから内省的なものまで幅がありますが、ウィンナ・ワルツともフランスのサロン風のとも違った、独特のリズムが内包されています。一部にはマズルカの影響も見られますが、いずれも着実なリズム感と適正なルバートの効果を生かすことが求められる作品です。コルトーは抑制の利いたルバートに加え、旋律線を貴族的に大らかに唄わせること、さらにバスを弛まずに維持することによって、これらなじみのある小品を品格あるものに仕上げています。ときおりミス・タッチは見られるものの、1・2・4番を初めとする技巧的な作品においては、過度に陥らないように制御しつつ妙技を披露しているところに、彼の知的側面を見ることが出来るでしょう。(2006/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111035 |