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【18世紀ナポリ楽派トップクラスの喜歌劇作曲家が残した宗教作品】1698年、イタリア半島のちょうど踵のあたり、ビトントに生まれたログロシーノは、ヨンメッリやポルポラの活躍を横目に1730~50年代の本場ナポリで延々とオペラ・ブッファの傑作を連発、この分野における第一人者との呼び声も高かった作曲家。ナポリでヴェネツィアーノ(A.スカルラッティのナポリにおける最大の商売敵)に学んだのち、30歳の頃にコンツァの司教の元でオルガニストの座に。当地で作曲にも本格的に取り組み始め、オラトリオのほか多くのオペラを手掛け、ローマやパレルモ、ナポリの劇場で大成功を納めながら各地礼拝堂の楽長も歴任し、宗教作品も多数残しました。その作風は当時の世間の好みをよく反映した華やかなもので、ここに収められた宗教作品においてもその親しみやすさが大きな魅力です。ステーファノ・デミケーリは確かな音楽知に裏打ちされた見識もそなえつつ、イタリア古楽界でもとくにスタイリッシュな演奏を紡ぎ出す俊才古楽指揮者(名盤多数)。バーゼル・スコラ・カントルムを2015年に修了したソプラノのセメンツァートと、カウンターテナーのラファエレ・ペは、ラ・ヴェネシアーナとの共演でカヴァッリの二重唱のCDもリリースしている注目株。イタリア古楽界の若き精鋭たちが、18世紀の大衆に支持された知られざる作品を生き生きと聴かせます。(2019/05/24 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A455 |
【ピオー参加!ロッシーニ晩年の名作の魅力を最大限引き出す美演】人気のピークを迎えた36歳でオペラの作曲から手を引いたのち、「スターバト・マーテル」などごく一部の作品を除いて小品ばかりを散発的に書くほかは、美食家としての後半生を満喫していたロッシーニ。齢70になろうという1861年に旧友ルイ・ニデルメイエールを亡くし、その追悼のために作曲されたのがこの「小ミサ・ソレムニス」でした。しかし最初から現在の形が構想されていたわけではなく、友人の死から少しずつ書き足され、ニデルメイエール3回忌の1864年3月14日、銀行家アレクシス・ピレ=ウィル邸宅の大きなサロンで初演される直前に第2ピアノが足され、完成を見たといいます。教会でのミサではなく演奏会を想定したその作風は、ごく小編成ながらも機能性を生かしたドラマティックさと美しさを併せ持ったもの。ジューリオ・プランディの前作「ヨンメッリ: レクイエム」(A477/NYCX-10160)に続いて、今回も歌姫サンドリーヌ・ピオーが参加。第1ピアノは、バッハの協奏曲集(Pentatone)のリリースも記憶に新しい古楽系鍵盤の名手フランチェスコ・コルティが担当。粒ぞろいのソリストたちと共に、この作品の魅力を最大限引き出しています。2013年にロッシーニ財団から管弦楽版と併せて出版された、ダヴィデ・ダオルミ校訂版を使用した初録音。(2021/10/08 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A494 |
【天才を魅了したイタリア芸術の粋、同国最前線の古楽解釈で】オペラの本場イタリアを10代の頃から何度か訪れ、本格的な声楽作法を血肉としていったモーツァルト。そこで当時、水の都ヴェネツィアやカトリックの総本山ローマ、南のナポリと並んで見過ごせない音楽拠点になっていたのが、オーストリアのハプスブルク皇室が支配者だったミラノでした。イタリア古楽シーン最前線をゆくギスリエーリ合奏団は今回、中世以来の独特な聖歌の伝統もあるこの古都に注目。徹底した音楽研究と豊かな音楽性を通じて、18世紀中盤から後半にかけ同地で活躍した作曲家たちの優れた教会音楽作品を集め、モーツァルトが同地で作曲・披露した有名な独唱モテットK. 165と組み合わせたアルバムを制作しました。アルバム冒頭と末尾を飾るのは、天才少年がロンドンで出会い刺激を受けた大バッハ末男ヨハン・クリスティアンのミラノ時代の2傑作(「マニフィカト」では気鋭の男声ソプラノ歌手フェデリーコ・フィオリオが、圧巻のソロで18世紀のカストラート歌唱を彷彿させます)。古楽器演奏シーンで着々と存在感を高めているソプラノのロビン・ヨハンセンが聴かせる晴朗なモーァルト作品もさることながら、キエーザやフィオリーニら今では知名度の低い作曲家たちの秘曲も聴き応えがあります。古典派前夜のイタリアに花開いたオペラさながらの歌心あふれる傑作群を、驚くべき名唱で聴かせてくれる本格派の18世紀流解釈です。(2022/01/27 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A538 |
【「歌いながら語る」技法を支えた女声歌手たちの軌跡を傑作で辿る】17世紀前半、つまりバロック初期の時代にあって独唱という新たな曲種が大いに発展をみたイタリアでは、すぐれた女声歌手たちの存在が大きな意味を持ちました。女性の躍進に何かと反発する権威者が多かった西方教会の総本山ローマでさえ、彼女たちは芸術に関心の高い有力者の後援を得、重要な作曲家たちに声の技芸を通じて刺激を与え、さまざまな作品のインスピレーション源となったのです。そうしたバロック初期の「永遠の都」における重要な女性声楽家たちの足跡を丁寧に辿り、注目すべき作曲家たちの名品を通じて彼女たちの活躍に迫ったのがこのアルバム。演目の大半はローマの作曲家たちによるものですが、初演者の演技力が大きな成功に繋がった象徴的な作品として、マントヴァ宮廷で初演されたモンテヴェルディの傑作「アリアンナの嘆き」も収録。独唱のカルロッタ・コロンボは、昨今アカデミア・ビザンティナやイル・ポモ・ドーロとの共演で躍進めざましい新世代イタリア人歌手。イタリアの古楽器楽団アニマ・エ・コルポも、充実した通奏低音陣の柔軟なアンサンブルや闊達なヴァイオリン演奏によって、詩句の魅力をじっくり引き出す彼女の名唱をよく支えています。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A576 |
【冴えわたる銘器の美音を通じ、変容による新たな魅力で広がるバッハ世界】現代楽器と古楽器をどちらも弾きこなし、イ・ムジチのメンバーでもあったイタリアのヴァイオリン奏者マルコ・セリーノは、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの厚い信望も得て活躍を続けてきました。バッハ研究者としての顔も持つセリーノはさまざまな作品の成立経緯を辿って復元・再構成も手がけており、彼が準備した楽譜はジュリアーノ・カルミニョーラやコンチェルト・ケルンの録音でも使われています。アマティの銘器とトゥルト(トゥルテ)の弓を手に臨んだこのソロ録音では、ヴァイオリン音楽であった可能性が示唆されている有名な「トッカータとフーガ」と、19世紀以来ヴァイオリン独奏版もたびたび編まれている『無伴奏チェロ組曲』からの2編を編曲。もともと無伴奏ヴァイオリンのための作品であるパルティータ第2番に始まり、鮮烈な高音域と分散和音が印象的なトッカータとフーガを経て、チェロの音域と不可分と思われた楽想が意外にもバロック・ヴァイオリンに馴染んで聴こえる編曲世界へと向かう入念なプログラムを聴かせてくれます。楽器の巧みなコントロールによって導き出される美しい響きを、溢れんばかりの自身の歌心に任せず適切な音楽解釈へと昇華してゆくセリーノの演奏は実に見事。曲順の妙と相俟って深く聴き極めたくなること必至の充実録音に仕上がっています。(2025/03/28 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A577 |