Home > CD & DVD > Labels > Channel Classics
レーベル別検索
Search results:26 件 見つかりました。
【ポッジャーの快挙!「ゴルトベルク」室内管弦楽のための新編曲版登場】バロック・ヴァイオリン現代随一の名手として、実演録音共に刺激的な活動で世界中の音楽ファンを楽しませてくれるレイチェル・ポッジャー。2007年に彼女が組織したブレコン・バロックとの久しぶりのアルバムは、なんと「ゴルトベルク変奏曲」の新編曲版です。イギリス出身の鍵盤奏者・指揮者で、現在はオーストラリアを中心に活躍するチャド・ケリーによる、「リイマジンド」と呼ばれる一歩踏み込んだ編曲は、原曲の素材を最大限生かしながら、「もしバッハがこの作品を編曲したら?」を基本的なコンセプトとして進められたもの。バッハが残した他の作品を参考に、例えば冒頭のアリアはヴァイオリンとオブリガート・チェンバロによる緩徐楽章風に始められ、以降ポッジャーのヴァイオリンを中心としながら、トリオ・ソナタ風、フルート・ソナタ風、室内協奏曲風、チェンバロ協奏曲風と、変奏ごとに趣向を変えて様々な顔を見せてくれます。また第30変奏やアリア・ダ・カーポなどでの木管楽器の扱いに特徴的なモダンな手法もアクセントとなり、古楽器の響きが絶妙な効果も与えてたいへん新鮮。名編曲の多い「ゴルトベルク」の中でも異色かつ出色の出来栄えと言えるでしょう。編曲者のケリーは古楽の鍵盤奏者としても活躍しており、ガーディナーやピノックとも共演を重ねた経歴の持ち主。今回もチェンバロで録音に参加し、ポッジャーほか名手揃いのアンサンブルをがっちりと支える頼もしい演奏を聴かせます。(2023/10/20 発売)
レーベル名 | :Channel Classics |
---|---|
カタログ番号 | :CCSSA44923 |
【教育用に書かれながらも異彩を放つ名作2曲をカップリング】モスクワで音楽一家に生まれベルギーでオーギュスタン・デュメイに師事、現在はアムステルダム音楽院で後進の指導にもあたるヴァイオリニスト、マリア・ミルシテインと、オランダの名手マティユー・ファン・ベッレンによるヴァイオリン・デュオのための大作2題。バルトークが教育用に書いた44の二重奏曲は東ヨーロッパ諸国の民謡が元になっており、順を追って難易度が増す趣向ですが、独創的な和声や印象的な不協和音なども聴かれるたいへんユニークなもの。ここでは演奏者の解釈によって独自の順で演奏されています。ベリオの二重奏曲もまた教育用として書かれたもので、技巧的にも曲想的にも多彩でそれぞれの曲には献呈先あるいは先人達の名前が付けられています。第1曲「ベラ」はバルトークへのオマージュ。CHALLENGE CLASSICSからも既にデュオのアルバムをリリースしているミルシテインとファン・ベッレンは、彼らならではの息の合った演奏と隙の無いテクニック、そして鋭い表現で最後まで集中を切らすことがありません。倍音が重なり合い、2挺の音にはとても聴こえないような響きも楽しめます。(2025/03/28 発売)
レーベル名 | :Channel Classics |
---|---|
カタログ番号 | :CCS47425 |
【デンマーク発、気鋭古楽集団が意外な角度から見せるバロック諸様式】コペンハーゲンを拠点に2010年から活動を続けてきた古楽器アンサンブルのカメラータ・エアソンが、フランス様式とイタリア様式という二大潮流だけでは語りつくせないバロック後期のヨーロッパ音楽世界を概観。東はオスマン帝国領のあったバルカン半島から西はスペインまで、南はイタリア半島から北はデンマークやスウェーデンまで……と欧州各地にルーツを持つ、あるいはそれらの土地にインスパイアされた楽曲を丁寧に集め、組曲形式と協奏曲形式の間を行き来しながら至高のガット弦サウンドを堪能させてくれます。時に舞曲のリズムをはっきり際立たせた彫琢の深い音楽作りも聴かせながら、しなやかなカンタービレの味わいは古楽器ならではの音運びの魅力が存分に生かされ、何筋ものメロディラインが音を重ねてゆく心地良さがCHANNEL CLASSICSならではの克明なエンジニアリングで伝えられる快感は格別。アンサンブルのメンバーはデンマークに限らずスウェーデン、ノルウェー、アイスランドなど北欧諸国や英国で研鑽・活動歴を重ねてきた実力派たちで、北欧のグループだけにスウェーデン宮廷の俊才ルーマンやテレマンの北欧向け音楽まで視野に入れているのも頼もしいところ。夏には清涼感、冬には季節との親和性を楽しめそうな極上バロック・アルバムと言ってよいでしょう。(2023/08/25 発売)
レーベル名 | :Channel Classics |
---|---|
カタログ番号 | :CCS45823 |
【アメリカと、その陰の歴史に光を当てた弦楽四重奏曲集】オランダの弦楽四重奏団ラガッツェ四重奏団のCHANNEL CLASSICSから8枚目のアルバム。アメリカ初の黒人女性作曲家とされるフローレンス・プライスによる弦楽四重奏曲第2番は、黒人霊歌や初期のジャズの影響がみられるもの。ドヴォルザークの人気曲「アメリカ」は、彼のアメリカ生活中に短期間で書かれたとされ、やはり黒人霊歌や先住民の歌などの影響が顔を出します。アメリカのシンガー・ソングライター、フィドル奏者リアノン・ギデンズによる「At The Purchaser’s Option」は、22歳の女性奴隷とその9か月の赤子をオプションとして売り出す19世紀の広告から着想を得た曲で、「あなたは私の体を奪うことが出来る 骨を奪うことが出来る 血を奪うことが出来る だが、魂までは奪えない」と歌われます。ここで演奏されるのはジャズ・トロンボーン奏者のジェイコブ・ガーチクが、クロノス・クァルテットのために編曲した版。ラガッツェ四重奏団はそれぞれの作品に深く寄り添い、多彩な表情を聴かせています。(2024/03/08 発売)
レーベル名 | :Channel Classics |
---|---|
カタログ番号 | :CCS45724 |
【精悍にして気品と詩情を併せ持つ、イヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管による「英雄」】第7番(2006年)、第4番と第6番(2010年)、第1番と第5番(2017年)と、稀に見るスロー・ペースで進められているイヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管によるベートーヴェン・シリーズに「英雄」が登場。53分(繰り返し全てあり)という、近年ではゆったり目のテンポ設定ながら遅いという印象をほとんど感じさせません。精悍で引き締まった第1楽章に始まり、低い重心でじっくりと歌い込まれフーガのクライマックスも雄大な第2楽章、特徴的なリズムを際立たせた第3楽章、堅固な構造美を感じさせながら気品と力強さを両立させた第4楽章と、心地よい緊張の糸が切れることのない素晴らしい演奏となっています。「コリオラン」もメリハリのある骨太の演奏で聴き応えあり。DSD256録音による高音質を最大限引き出すSACDハイブリッド・ディスクでの発売も嬉しいところです。(2024/04/12 発売)
レーベル名 | :Channel Classics |
---|---|
カタログ番号 | :CCSSA46524 |
【フェドロヴァによるラフマニノフのピアノ協奏曲全集完結、母国の巨匠シルヴェストロフによる「使者」も収録!】ウクライナのキーウ出身、2009年のルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールでの優勝を始め、オランダを中心に世界的に活躍するアンナ・フェドロヴァによるラフマニノフの協奏曲第3番が登場。第1番と「パガニーニ狂詩曲」を収録した第1弾(CCS42620)、第2番と第4番を収録した第2弾(CCS42522/NYCX-10338)に続き、ラフマニノフのピアノ協奏曲全集がこれで完結となります。併せて、若きラフマニノフによる交響曲の断章と、ウクライナの巨匠シルヴェストロフによる「使者」を収録。共演はこれまでと同様、リトアニアの指揮者モデスタス・ピトレナスと、彼が首席指揮者を務めるスイスのザンクト・ガレン交響楽団となっています。ロシアの侵攻による母国の現状に深く心を痛めるフェドロヴァは「今は多くの人がロシア音楽の演奏を控えようとしていますが、ラフマニノフを演奏することは私にとって重要なのです。それはその音楽が美しさと力強さ、感動に満ちたものであるとともに、彼自身がロシアという国家に圧力を受けた被害者であったからです」と語ります。今回もゆったりとしたテンポを採用し、作品が持つ抒情性と力強さをオーケストラと共に、美しくもダイナミックに歌い上げています。シルヴェストロフによる「使者」は弦楽とピアノのため版も存在しますが、ここにはピアノ独奏のための版を収録。憧憬を湛えた美しいメロディが終始静かに続くこの作品を、フェドロヴァは慈しむように奏で、祈るように終えています。(2023/04/28 発売)
レーベル名 | :Channel Classics |
---|---|
カタログ番号 | :CCS45023 |