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ソレルはD.スカルラッティの弟子のスペイン人で、師と同じく大量の鍵盤ソナタを遺していますが、そんなこともあってか、辺境の亜流作家程度としてしか認識されていないこともあるのは、大変に残念なことです。活躍した時代としては、ハイドンとほぼ同時期となる彼の作品は、師とは異なった個性と、時代相応の語法がたっぷり盛り込まれた、全く独自の輝きを持っています。師の面影を思わせる軽やかな名人芸もありますが、よりシンフォニックで肉厚な響きが特徴的と申せましょう。第64番終楽章での4声の二重フーガや、第126番に聴く半音階的な動きの巧みな生かし方など、聴き所は随所にたっぷりあります。(2004/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557137 |
カタルーニャの作曲家、オルガニスト。23歳でエル・エスコリアル修道院の聖職者となり、その後の31年間はひたすら祈りと瞑想にあてるという禁欲的な生活を送ったと言われています。そのような生活の中で、150曲ほどのチェンバロ・ソナタを含む500曲以上の作品を書き続けました。D.スカルラッティに学んだとされていますが、その真贋はわかっていません。ソレール(1729-1783)のソナタはスペイン国王カルロス三世の王子ガブリエルのために書かれたとされていますが、これらのソナタがどの楽器のために書かれたのかは断定できません。ほとんどはチェンバロのためのようですが、3楽章や4楽章で書かれたものは当時最先端の楽器であったフォルテ・ピアノのためであった可能性もあります。ここでは、ルビオ番号(20世紀初頭の研究者)に従って並べられています。生活は質素でしたが、音楽は驚くほど雄弁です。(2011/10/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572515 |
カタルーニャの作曲家、ソレルのソナタ集です。第1集(8.572515)の15曲とともに、ケンブリッジのフィッツウィリアム博物館所蔵の原稿による演奏で、この27曲分のスコアのみが、彼の真筆とされています。これらのソナタは、いくつかの例外を除くと、2つの同じ調性のソナタが対になっていて、どれもエレガントな"遅い部分"と、極めて活動的でよく動く「速い部分」が見事なコントラストを形成していて、この第2集のソナタはすべてその法則に当てはまり、実質6曲のソナタと見た方がよさそうです。とにかくまだまだ研究の余地のある興味深いこれらの作品を、2009年マリア・カナルス国際ピアノ・コンクールの覇者シムクスが見事な技巧で聴かせてくれます。(2012/03/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572516 |
20世紀を代表するチリの作曲家、エンリケ・ソロの作品集。彼は著名なピアニストであり、指揮者、教師としても賞賛を集め、1921年に作曲された「シンフォニア・ロマンティカ」はチリ初の交響曲として、チリの音楽史に記されています。1884年生まれのソロの父はコンセプシオンに定住したイタリア人音楽家で、母は学校を経営し、フランス語を教えていました。文化的な彼の家には、多くの音楽家や文学者が集い、幼いソロの音楽的才能は知らずして開花していたようです。彼に最初の音楽教育を施した父が死去した後、彼についてヨーロッパでの本格的な勉強の必要を感じた母はチリ政府に助成金を申請、それが認可されると、ソロは父の母校であるミラノ音楽院に入学します。1904年に卒業し、数々の賞を獲得した彼は21歳の時にチリに帰国。その後はチリの音楽的発展に力を尽くします。作品はどれも南米の民族要素とイタリアの明るさが融合されており、魅惑的な響きと甘い旋律は聴き手の心を捉えます。ドヴォルザークやチャイコフスキー作品を思わせる重厚な「シンフォニア・ロマンティカ」はソロの代表作。美しいメロディが豊かなオーケストレーションで滔々と歌われます。(2017/02/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573505 |
ケリー・ターナーは、1960年アメリカ生まれのホルン奏者。マンハッタン音楽学校でディプロマを取得、シュトゥットガルト音楽芸術大学ではヘルマン・バウマンに師事し、卒業後はルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の奏者に就任するなど、国際的な活動をしています。また、世界を代表する「アメリカン・ホルン・カルテット」のメンバーの一人であり、作曲家としてもアンサンブルのためにも数多く作品を提供。これらの四重奏曲は世界中で広く愛されています。このアルバムでは、中国のことわざ“暗闇を呪うよりもロウソクを灯したほうがよい”から生まれた「暗闇の中のロウソク」や、フランス・バロック期の作曲家クープランの旋律に基づく変奏曲、イギリスの短編小説にインスパイアされた「暗い嵐の夜だった」など様々な素材から生まれた作品を、ターナーの自演も交え収録しています。(2020/04/10 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.579050 |
「3本の手」と呼ばれる派手なピアノ装飾技法で知られるタールベルクですが、彼のピアノ協奏曲は無数に書き散らされたオペラ幻想曲とは異なり、娯楽色よりも生真面目さを感じさせる作品となっています。といっても決して堅苦しい音楽ではなく、古典的な端正さと、随所にちりばめられている難渋な技巧のバランスよいミックスは、大変耳に楽しく響きます。また併録の独奏作品ではなんといっても「ベートーヴェンの思い出」の奇想ぶりが注目されます。もちろん副題どおりベートーヴェンの第7交響曲がメインの素材となっていますが、そこに第5交響曲が珍妙な乱入を果たすハチャメチャさが、彼の意外な一面を見せてくれています(ちょっとアルカン的かも?)。(2000/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553701 |
タールベルクはリストの最大のライヴァルであり、リストは彼からショパンやパガニーニに匹敵する影響を受けました。すなわちタールベルクなくしてリストはなく、彼が19世紀以降のピアニズムの歴史に与えたインパクトは絶大といえましょう。彼の名は、特に華麗なアルペジオ奏法とともに語られることが多いのですが、実はそれは彼の持つ豊かで至難なピアニズムのほんの一例に過ぎないということは、残念ながらあまり知られていません。ベルリーニの美しい旋律の数々を、タールベルクがいかにして豪華絢爛たる超絶技巧の絵巻物に仕立て上げたか、是非とも実際の音でお確かめ下さい。いやはやとんでもない難曲達です・・・*8.223355の再発売品(2001/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555498 |
スイス出身のピアニスト・作曲家、ジギスムント・タールベルク。14歳の時にロンドンでモシェレスにピアノを学び、同年5月に最初の公開演奏会を開催。以降、フンメルやツェルニーに指導を受け、1835年にパリへ赴きピアニストとして喝采を浴びます。作曲家としてはフランツ・リストを凌駕するほどの華麗なピアニズムが味わえるオペラのトランスクリプションやピアノ協奏曲を残しました。この『ポジリッポの夜会』は2021年5月に発売された6枚組BOXからの分売で(原盤はMARCO POLO)、タールベルクが晩年を過ごしたポジリッポ(ポジリポ)の生活から生まれた小品と、タイトルが示すようにロッシーニのアリアを素材とする曲が混在する全24曲で構成された曲集。彼の出版社は各々の曲にメンデルスゾーンの『無言歌』のようなタイトルを付けることを提案しましたが、彼はそれを拒否。基本的に速度記号のみが記されています。どの曲も若い頃のタールベルク作品のような派手な技巧を誇示することはありませんが、甘く美しい旋律に溢れ、簡素でありながら上品な味わいを持っています。演奏は1954年イタリア生まれのフランチェスコ・ニコロージ。超絶技巧の持ち主で、タールベルク国際研究センターの会長として作品の研究、普及に努めています。(2022/07/08 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555668 |
必殺技を繰り出してピアノ勝負! などというと何かマンガの設定のようですが、19世紀にはそんなことも史実としてありました。当時ヨーロッパを席巻した二大ヴィルトゥオーゾ、かのフランツ・リストとタールベルクによる大一番が、実際に行われたのです。その際にタールベルクが演奏したのが、当盤収録の「モーゼ」幻想曲で、この曲のクライマックスでは、彼の必殺技であった「三本の腕」の技法が大々的に展開されています。中声部に置いたメロディーの上下をアルペジオの奔流で囲い、超絶的な演奏効果を得るこの技法は、後世のピアニズムに絶大な影響を与えた、エポックメイキングなものといえましょう。*8.223366の再発売品(2002/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555501 |