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Naxos Historical: アルバム一覧

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    ヴェルディ:歌劇「運命の力」(カラス/タッカー/ミラノ・スカラ座合唱団&管弦楽団/セラフィン)(1954)

    どんな役でも易々と歌いこなすカラスですが、この「運命の力」はあまり歌う機会に恵まれなかったようです。舞台でも5回、録音は1回のみという少なさですが、ここで聴けるレオノーラには、他の歌手を圧倒する力強さと輝かしさが存分にあるのです。とりわけ第4幕のアリア「神よ平和を与えたまえ」での凄味は絶品。共演者たちの名唱も聴きどころです。マーク・オーバート=ソーン復刻(2008/04/09 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111322-24

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    ヴェルディ:歌劇「運命の力」全曲(タリアブーエ/カニーリア)(1941)

    第二次世界大戦中の1941年、トリノの放送局のオーケストラと合唱団による全曲盤ですが、主役の歌手たちと指揮者は当時のミラノ・スカラ座で活躍していた人ばかりです。ソプラノのマリア・カニーリャ(1905-79)、メゾ・ソプラノのエベ・スティニャーニ(1904-74)、バリトンのカルロ・タリアブーエ(1898-1978)、バスのタンクレディ・パゼロ(1893-1983)という、イタリアを代表する強力歌唱陣の中でもとりわけ輝きを放つのは、テノールのガリアーノ・マジーニ。贅肉のない、雄雄しくも悲劇的な歌声をもったこの名歌手の、数少ない全曲盤の記録です。(山崎浩太郎)(2002/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110206-07

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    ヴェルディ:歌劇「オテロ」全曲(マルティネッリ/レートベルク)(1938)

    ヴェルディのオペラのうち、その文学性が飛びぬけて高い「オテロ」。従来のヴェルディ作品の輝かしさだけでなく、各々持つ光と影、純粋さと醜さ、強さと脆さを織り込まなければならないという試練を克服しているのが、このCDのメトを代表する面々です。迫力あるメトの合唱を突き破らんばかりの、登場シーンも圧巻なオテロ役のマルティネッリは、雄々しい英雄がやがて崩壊していく己の様を、その輝かしい声で余すところなく表現。レートベルク歌う定番の「柳の歌」「アヴェ・マリア」は切々たる情に満ちた名唱です。温かみが持ち味のバリトン・ティベットが、奸計をたくらむ悪役に徹しきっている芸達者ぶりも聞き逃せません。(2005/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111018-19

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    ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」(カラス/ディ・ステファノ/ゴッビ/ミラノ・スカラ座管/ヴォットー)(1956)

    マリア・カラスの「仮面舞踏会」と言えば、この録音の他に1957年のライヴ録音がありどちらも名演として名高いものです。名指揮者ガヴァッツェーニによると、彼女の声は落ち着きすぎていたため、アメリアをうまく歌うためには声に悲しみの色をつけなくてはいけなかったそうで、そのため歌には一層深い表現力が備わり、まさにこの世のものとも思われぬ素晴らしさになったのです。彼女なしには成り立たない完璧なヴェルディです。マーク・オーバート・ソーン復刻(2008/04/09 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111278-79

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    ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」全曲(ジーリ/カニーリア)(1943)

    ムッソリーニ時代のイタリアでは、ミラノのスカラ座よりローマのオペラ座の方が重用される傾向がありました。この録音はその終盤、連合軍のイタリア上陸直前におこなわれたものです。そのような緊迫した情勢下にもかかわらず、配役は当時のイタリア・オペラ界のスターたちが集められています。中心となるのは、20世紀最高のリッカルド歌いといっても過言ではないベニアミーノ・ジーリ(1890-1957)。付録ではジーリ以前の人気テノール、アレッサンドロ・ボンチ(1870-1940)や名バリトンのリッカルド・ストラッチャーリ(1875-1955)の歌が聴けます。(山崎浩太郎)(2002/03/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110178-79

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    ヴェルディ:歌劇「シモン・ボッカネグラ」(ゴッビ/クリストフ/ロス・アンヘンルス/ローマ歌劇場管/サンティーニ)

    14世紀の忠誠と反逆の物語。台本は多少強引ではありますが、愛と政治を巡っての激しいドラマ展開はヴェルディ(1813-1901)ならではの世界です。指導者として、親として、敵を許しながら死に赴く主人公の感動的な姿、そして運命に翻弄される周囲の人々。これぞまさに男たちのロマンです。渋いオペラですが聴けば聴くほどに感動が深まることでしょう。「この役を歌うためなら世界中どこへでも行く」と言ったというゴッビの熱唱をどうぞ。(2009/04/22 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110119-20

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    ヴェルディ:歌劇「椿姫」全曲(カラス/F. アルバネーゼ/サヴァレーゼ)(1953)

    「椿姫(ラ・トラヴィアータ)」はマリア・カラスがことのほか愛したオペラでした。このCDで聞ける「椿姫」は、カラスが英国EMIと専属契約を結ぶ直前にイタリアで録音したもので、彼女がスタジオで録音した唯一の「椿姫」です。スター街道驀進中の若々しいカラスの声が聞ける貴重な記録でもあります。このCDは良質なCETRAのLPからウォード・マーストンが新たに復刻したもの。エコーやステレオ・エフェクトなどの余計な効果を一切用いず、発売当時の音質をそのまま今に蘇らせることに成功しています。(2005/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110300-01

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    ヴェルディ:歌劇「椿姫」(ミラノ・スカラ座管/モラヨーリ)(1928)

    1928年、イギリス・コロンビア・レーベルによってSP用にスタジオ録音された、史上3番目の全曲です。ヴィオレッタ役を歌うメルセデス・カプシール(1895-1969)はスペインの歌手で、この《椿姫》や《リゴレット》など、いくつかの全曲録音のヒロインをつとめたことで、その名声を不滅のものとしたコロラトゥーラ・ソプラノです。当時のスカラ座ではこの役はリリコによって歌われていましたが、英米独仏ではコロラトゥーラが歌うことが少なくありませんでした。カプシールの起用はいかにもイギリスの会社らしい選択です。(山崎浩太郎)(2001/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110110-11

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    ヴェルディ:歌劇「椿姫」全曲(ディ・ステファーノ/ゴッビ)(1955)

    (2008/02/06 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111272-73

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    ヴェルディ:歌劇「椿姫」全曲(メトロポリタン歌劇場管/アントニチェッリ)(1949)

    イタリアのテノール、ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(1921~ )は、デビュー3年目の48年にアメリカのメトロポリタン歌劇場に初登場、情熱的な歌唱でニューヨークのオペラ・ファンたちの寵児となりました。この《椿姫》は当時のメトの聴衆たちの熱狂ぶりがつたわってくるライヴ録音です。ヒロインを歌うスティーバー(1916~ )はアメリカ生まれ、40年から63年まで長くメトのプリマ・ドンナとして活躍したソプラノです。この2人にジェルモン役のメリル(1919~ )を加え、主役3人がいずれも30才前後という、名歌手たちの若き日の競演をお楽しみください。(山崎浩太郎)(2001/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110115-16