イベール, ジャック(1890-1962)
Search results:40 件 見つかりました。
20世紀初頭、新しい音楽的美学が台頭する中、なおロマン派の旗を掲げた多くのピアニストたちが存在しました。その筆頭であるローゼンタール、ホフマンらに続き名声を博したのがモイセイヴィッチです。苦労を感じさせない大きな技巧とともに、繊細さと旋律線を歌わせる能力に秀でた彼の演奏は、ラフマニノフにも高く評価されたことで知られています。そうした彼の能力は、ロマン派の大曲のみならず、このCDに納められた近代の小曲でも遺憾なく発揮されています。とりわけ、J.シュトラウスIIの「こうもり」によるワルツのパラフレーズは、ゴドウスキーによるワルツ編曲シリーズの史上最初の録音として注目に値するでしょう。(2003/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
---|---|
カタログ番号 | :8.110689 |
ベルリンのハンス・アイスラー音楽院に在学中に「デュオ47/4」を結成したヴァイオリンのカウンツナーとハープのフィークトゥルの2人。このデュオの名前はハープの47弦とヴァイオリンの4弦を組み合わせたもので、20世紀から21世紀の音楽を中心に、新しい響きを探求していくという意味が込められています。このアルバムには、カウンツナーの自作を含む7曲が収録されていて、マスネの「タイスの瞑想曲」のようなよく知られたメロディから、極めて独創的な「野生の鳥」や「韓国のしずく受け」などの面白い曲まで、興味深い作品を聞くことができます。ヴァイオリンの七色の響きはもちろんのこと、癒し系の楽器として語られがちなハープが、こんなにも攻撃的な音色を出すことにも驚くばかりです。(2015/07/29 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
---|---|
カタログ番号 | :OC1825 |
イギリスの女性ピアニスト、フィリス・セリック(1911-2007)。1937年に結婚した夫シリル・スミスとデュオを組み、たびたびプロムスで演奏。夫が病気で左手の機能を失ったときには、マルコム・アーノルドが彼らのために「3手のためのピアノ協奏曲」を作曲、大切なレパートリーとして演奏活動を続けたことでも知られています。このアルバムは2007年に95歳でこの世を去った彼女への思い出として制作されたもの。明快な表現と巧みなテクニックで演奏されたバロックから近代に至る一連の作品は、セリックの優れた資質を克明に描き出しています。(2019/03/29 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
---|---|
カタログ番号 | :SOMMCD079 |
Paladinoレーベル、Orlandレーベルの双方で活躍するフルート奏者エリック・ラム。彼の技巧と音楽性が余すことなく披露された演奏を収録したこのアルバムには、近現代の様々な小品が並べられています。/フルート奏者なら必ず手掛けるドビュッシーの「シランクス」をはじめ、フランス風のしゃれたパッセージを軽やかに吹くかと思えば、クルターク、カーターら現代物もがっちり。プーランクの「廃墟を見守る笛吹きの像」はあまり聴く機会のない珍しい作品です。 (2017/05/19 発売)
レーベル名 | :Orlando Records |
---|---|
カタログ番号 | :OR0030 |
SWR CLASSICのハンス・ロスパウト録音集の第13巻。ロスバウトの芸術的遺産を広範囲、かつ詳細に探るこのシリーズではハイドンやモーツァルト作品などを紹介することで「同時代作品のスペシャリスト」として知られてきたロスバウトの意外な一面も紹介してきました。今作では1890年代に作曲されたドビュッシーの2曲を除けば、どれも20世紀に書かれた作品ばかりで、ロスバウトの十八番とも言えるレパートリーでしょう。収録曲は、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」、イベールの交響的組曲「放浪の騎士」、メシアンの「クロノクロミー」などの作品を中心に、ルーセルの「小管弦楽団のためのコンセール」や「組曲」、六人組のメンバーであるオネゲル、ミヨーの作品など多岐に渡っています。注目はヴァンサン・ダンディに作曲を学んだブカレスト生まれのミハロヴィチの作品で、交響曲第2番「シンフォニア・パルティータ」はこの録音が世界初。そしてピアノとオーケストラのための「トッカータ」ではフランスの名ピアニストで作曲者の妻モニク・アースがソロを務めています。いずれもSWRのオリジナルテープから丁寧にリマスターされており、モノラルながら聴きやすい音となっています。(2022/08/12 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
---|---|
カタログ番号 | :SWR19115CD |
現在フランクフルト放送交響楽団の首席フルート奏者を務めるクララ・アンドラーダ。スペインで生まれ、ジュネーウ音楽院ではエマニュエル・パユの指導を受け、ロンドン・ロイヤルカレッジ・オブ・ミュージックで学んだ経験もある実力派です。このアルバムには彼女がソロを務める3曲の近代フルート協奏曲を収録。合唱協奏曲風の味わいを持ち、他パートの楽器との掛け合いが楽しいニールセン、斬新さと洒脱さを併せ持つイベール、多彩な技巧が凝らされたアーノルド(この曲では指揮も担当)と、三者三様の作品をアンドラーダの華麗な演奏でお聴きいただけます。また指揮者ハイメ・マルティン自身も優れたフルート奏者であるため、ソリストとの絶妙なタイミングをはかりながら、作品の本質を見極めた素晴らしい伴奏を付けています。(2020/01/24 発売)
レーベル名 | :Ondine |
---|---|
カタログ番号 | :ODE1340-2 |
オリジナル、そしてピアノ曲原曲の編曲双方を取り混ぜての、ライトな感覚で楽しめるハープと弦楽のための美しいフランス近代音楽の豪華詰め合わせセットです。編曲ものはお馴染みの、かつメロディアスなナンバーが中心となっていますが、メロディー部分を弦楽器に、伴奏部分をハープにという当然といえば当然の編曲手法が、見事に原曲の持つ美しさを引き立たせており、目から鱗の侮れない出来映えとなっています。一方のオリジナル曲は、やや耳慣れない楽曲が中心ですが、楽想そのものは甘めのものが中心で大変親しみやすいものばかりですし、ハープを中心に据えるという編成の特異性は一層活かされており、聴きごたえは抜群です。(2001/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.555328 |
ロマン派以降、ピアノを弾くことはブルジョアジーの子女に教養としてもてはやされ、ショパンやリスト、アンリ=エルツなどは無数のそういった子女たちを弟子として教えました。才能を見込まれた一部の者は、コンサート・ピアニストとして、あるいはサロンで演奏を行ったり、教鞭をとったりしました。とはいうものの大部分は泡沫ピアニストで、ピアニストとして確たるキャリアを築き、それを維持していった者はほんの少数でしかありませんでした。しかしながら限定された範囲内において魅力的であった女流ピアニストも少なからずおり、このCDに残された録音を聞くと、彼女たちが自分に適した小品を生き生きと弾いていることがわかります。(2006/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
---|---|
カタログ番号 | :8.111121 |
フランス近代の音楽が大好きという音楽愛好家は非常に多いですが、実は室内楽の分野こそ、フランスのエスプリという形容がぴったりの隠れ名曲の宝庫なのです。プーランク、イベール、ミヨー、フランセの4人がそれぞれに自分の特徴をアピール。特にお薦めはフランセ。もう楽しくてしかたがない作品で、こういう曲があると、一発でフランセという名前が脳裏に刻み込まれてしまいます。ミヨー作品も合奏の醍醐味を満喫させてくれます。デンマークの国立オケの腕利き奏者がクールに奏し、プーランクではフィンランドを代表するピアニスト、ゴトーニが参加しているのも豪華です。(2005/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.557356 |