スクリャービン, アレクサンドル(1872-1915)
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スクリャービンが生涯にわたって書き続けた前奏曲はいわば彼の心の鏡、流転を続けた彼の作風が、そのときどきに応じて反映された人生の縮図となっています。この巻ではショパン・リスト的な世界から少しずつ足を踏み出すあたりから始まって、次第に不可思議な響きが支配的となり、最後はドロドロの神秘主義、あちらの世界へイッてしまうまでの軌跡を追って行くことが出来ます。そして巻末には、わずか11歳でこの世を去った息子ジュリアンが、死の数週間前に作曲した4つの前奏曲が収められていますが、父の最晩年作品の強い影響がうかがわれる、おどろおどろしい作品となっているのには驚かされます。怨念が憑依したかのような恐るべき早熟!!(2000/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554145 |
ロシア、サンクトペテルブルクで生まれ、現在はフランスを拠点に活躍しているピアニスト、マリーナ・サムソン=プリマチェンコ。4歳でピアノをはじめ、名手ゲンリフ・ネイガウスの弟子となり更なる研鑽を積み、ピアニストとして演奏する傍ら、数多くの後進を育てています。これまでに発売されたシューマンとモーツァルトのアルバムは高く評価されました。今回のアルバムでは、彼女は自国の作曲家パステルナークと彼が高く評価していたというスクリャービンの初期作品を組み合わせ、両者の作品の共通性を探っていきます。『ドクトル・ジバゴ』の作者として知られるパステルナークは少年時代にスクリャービンの音楽に触れて弟子となり、一時は作曲家を志しましたが、19歳で挫折したという経歴を持ち、その作品からは師の影響が強く感じられます。サムソン=プリマチェンコの厚みのある音が作品を引き立てています。(2020/12/11 発売)
レーベル名 | :ArcoDiva |
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カタログ番号 | :UP0213 |
10年ほど前、リストの編曲したシューベルトなどの超絶技巧系のレパートリーを引っ提げて、颯爽とデビューした若手ピアニスト、アレクサンドル・ギンジン。その後多くの経験をして、今回NAXOSレーベルに登場しました。演奏するのはスクリャービン。初期の作品から晩年の作品までをソナタを中心に上手く組み合わせています。若い頃、右手を酷使し過ぎたためピアニストとしては挫折、以降作曲を志したというスクリャービン(この頃に第1番のソナタが書かれました)。1900年頃からニーチェに心酔し、作風をより神秘的なものへと変化させていきます。第8番のソナタは、番号こそ最後ではありませんが、実際に作曲されたのは第10番よりも後であり、実質上彼の最後のソナタとなります。無調とはいうものの、その和声は妖艶な響きを持つ難解な美しさを帯びています。(2011/11/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572440 |
超一流の超絶技巧の持ち主・グレムザーによるスクリャービン、ピアノ・ソナタ全集の第2弾です。後年に花開く神秘的要素を垣間見せながらロマンティックな味わいも濃く、初期の総決算ともいわれ、全ソナタ中でも最大の規模を持つ第3番、「トリル・ソナタ」との異名を持ち、神秘和音が鳴り響き、激しく振動するトリルやトレモロが、聴き手を彼岸の世界へ誘う第10番に加え、「ソナタ全集」を名乗る多くの競合盤でも収録される機会が極めて少ない、変ホ短調のソナタを優れた演奏で聴くことができるのが、当盤のオイシイところです。習作的な若書きの曲ですが、たぎるような情熱とロシア風の豪快なピアニズムがイケてるなかなかの佳曲です(特に終楽章は圧巻!)。(2001/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555368 |
マニア人気の高い、スクリャービンのピアノ+オーケストラの大曲2曲をお届けします。後期ロマン派お家芸の「ハズカしいくらいにセンチメンタル」な初期の代表作・ピアノ協奏曲、おどろおどろしい神秘和音を駆使して「あちらの世界に行ってしまった」後期の代表作「プロメテウス」と、それぞれの路線での傑作の名に恥じませんが、その余りに鮮やかな対照ぶりは、神秘思想に憑かれてしまった男の業の深さを物語るかのようです。なおオマケで収録されている、珍しいレヴィツキーによるピアノ→オーケストラ編曲も大変興味深く、葬送行進曲でのコテコテのお約束ぶりなどは、よい意味でB級テイストに溢れています。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550818 |
NAXOSの「韓国のピアノ曲集」(8.572406)で鮮やかな技巧を披露したピアニスト、クララ・ミン。韓国に生まれ、数々のコンクールで優勝、現在は世界中で演奏活動を行っています。そんな彼女、今作ではスクリャービン(1872-1915)の神秘的な作品を演奏、また違った雰囲気で迫ります。彼女の演奏には、スクリャービンの特徴とも言える官能的な成分はもちろん、初期の作品にみられる「ショパン風の」煌きも絶妙に含まれていて、その夢幻的な美しさには思わず陶然となってしまいます。硬質なタッチから生み出される美しい音色も魅力的です。(2016/02/24 発売)
レーベル名 | :Steinway and Sons |
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カタログ番号 | :Steinway30045 |
17世紀のヴァージナル作品から現代曲まで幅広いレパートリーを持つピアニスト、グリムウッド。彼はピアニストとして活躍する他、編集者としてジョン・フィールドとアドルフ・フォン・ヘンゼルトの作品を校訂、ペータース社から出版しています。またBBC放送の「Radio 3」へ定期的に出演するなど多彩な活動で、イギリスのみならず世界中から注目を集めています。このアルバムは2003年に録音されたスクリャービン作品集。繊細なタッチと表現力に加え、小品1曲1曲のニュアンスの違いが見事に描き出し、揺れ動くハーモニーを的確に捉えた精緻な演奏で聴き手を魅了します。(2019/03/29 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD041 |
文豪トルストイも大絶賛したというスクリャービン(1872-1915)の音楽。その欲望の全てが表出されているような彼の作品には、神秘的な雰囲気と目も眩むような色彩が溢れています。このアルバムに収録されている曲は、どちらかというと初期に書かれたものが多く、時にはショパン風の柔らかい肌触りも感じさせますが、そこはやはりスクリャービン。どの曲も#と♭がこれでもかとばかりに使われた不思議な響きで聴き手を翻弄します。2010年ナウムブルク国際ピアノコンクールで最優秀賞を獲得した韓国系アメリカ人ピアニスト、リ・ソヨン・ケイトのデリケートな語り口の音色は、これらの曲の夢幻的な部分を丁寧に見せてくれます。陰鬱なメロディを用いたトラック16のカノンは、スクリャービン11歳の時の作品です。(2016/03/30 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573527 |
スクリャービン(1872-1915)の珍しい初期作品から悪魔的様相を見せる晩年の作品まで全てを楽々と弾きこなすのは中国生まれのシャイン・ワン。確かなテクニックは勿論のこと色彩的な音楽を壮大に表現できる現代でも稀有の才能です。スクリャービン14 歳の作品である2 つのワルツからして油断して聴いている訳にはいきません。まっすぐな道を歩いていたのに、いつの間にか別の世界へ行ってしまうような不安感が漂う作品です。作品番号順に収録されているので聴き進むうちに聴き手の心は一層混迷の度合いを増していくことでしょう。そんなミステリアスな世界を安心して彷徨える素晴らしい演奏です。(2009/07/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570412 |