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日本作曲家選輯

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    細川俊夫:管弦楽作品集 3 (エルマーク/エーレンス/藤村実穂子/田嶋直士/バスク国立管/メルクル)

    2011年に起きた東日本大震災は、作曲家、細川俊夫の心にも大きな影響を与えました。「人間と自然との一体化、美しい交感を音楽で表現する」ことを心掛ける細川は、この悲劇を知って何曲かの音楽を作曲し、改めて「自然の凶暴さ、恐ろしさ」を伝えています。大太鼓の律動の上に折り重なるメロディが静かな悲しみの歌へと成長する《冥想》は音楽による追悼。シャーマンの祈りを2人のソプラノが歌い紡ぐ《嵐のあとに》。ザルツブルク生まれの詩人ゲオルク・トラークルの詩を用いた《嘆き》は暗い海を越えて響く嘆きの声(2013年、ザルツブルク音楽祭から委嘱されたこの作品は、2015年に藤村実穂子のために改訂され、このアルバムでも彼女がソリストを務めています。)。人と自然の関わりを尺八とオーケストラのアンサンブルで描き出した《秋風》。この4つの作品は、全ての聴き手の心に深い感銘を与えるとともに、鋭い問いを投げかけています。(2018/07/27 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573733

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    細川俊夫:大鴉(ヘレカント/ユナイテッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリン/川瀬賢太郎)

    エドガー・アラン・ポー(1809-1849)の「THE RAVEN - 大鴉」は1845年に「イヴニング・ミラー」紙に掲載され、瞬く間に人気を博した作品です。恋人を失って嘆き悲しむ主人公の元に、人間の言葉を操る「大鴉」がやってきては彼の心をかき乱し、その謎めいた言葉はやがて主人公を狂気の淵へと追いやるというものですが、全編を貫く高貴な様式と、文学性、そしてあらゆるところに散見される古典への比喩など、多くの点で人々の心を捉えて話さない魅惑的な物語詩なのです。日本が誇る作曲家、細川俊夫も「大鴉」に魅入られた一人であり、彼はこの不可思議な物語から、日本古来の伝統芸能である「能」の世界観を見出し、これらを融合することで新たな宇宙を創り上げています。物語を進行していくメゾ・ソプラノのシャルロッテ・ヘレカントによる表現豊かな歌唱と語り、それを彩るルクセンブルクの名アンサンブル「ルシリン」の精緻なアンサンブル。恐怖の中に点滅する甘美な余韻までが見事に捉えられた、緊迫の音楽劇です。……………エドガー・アラン・ポーは、詩"大鴉”で、、奇妙なフレーズ「ネバーモア」(もう沢山だ)を繰り返す、未知の世に住む大鴉の侵略を描写することで、合理的な近代社会の秩序が破壊されていくプロセスを表現しました。私はこの詩を能楽の物語りに例えて、メゾソプラノとアンサンブル・ルシリンを共演させることで、モノドラマを表現しました。(細川俊夫)(2017/04/21 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573724

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    細川俊夫:管弦楽作品集 2 - 夢を織る/開花 II/循環する海(ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/フランス国立リヨン管/メルクル)

    現代日本の作曲家の中でも、ワールドワイドで最も高い評価を受けている人といえば、やはり細川俊夫(1955-)であることは間違いありません。彼の作品には、日本的な要素(音色も思考も)が極めて多く用いられているのですが、その語法の巧みさと真摯さによって、それらが言葉の壁を越えて世界中の人々へと伝播しているのですから。ここに収録された3つの作品は、それぞれ異なる源泉から生まれています。「夢を織る」は彼自身が母の胎内にいた時の仄かな記憶とも夢とも取れるもの。永遠の揺りかごである子宮の中に聞こえてくる音は"変ロ音"。柔らかく全てを絡めとっていくようなこの音に包まれながら、彼は大いなる旅に出発するというのです。そして「開花」は彼の得意とする花がテーマとなった曲。花が開くときに必要とする莫大なエネルギーを生きる力に変換するという繊細で遠大なる作業…これについての考察です。そして「循環する海」。こちらは水の姿の変容を音に映したものであり、「海を出発してまた海へと還る」というひたすら永遠に繰り返される現象が言葉を介さず、音だけで描かれていきます。聴き手はこのアルバムで、たくさんのことを考えることができるでしょう。作曲者本人による詳細な解説が付いています。(2014/10/22 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573276

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    細川俊夫:管弦楽作品集 1 - ホルン協奏曲/月夜の蓮/チャント(ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/メルクル)

    現代における「日本人作曲家」の中で、最も世界中から注目を浴びている細川俊夫(1955-)。彼の新作は発表されるやいなや、その総譜は日本ショット社から出版され世界中へと広まっていくことでも知られています。最近の作品はどれも「自然と人間」との関わりをモティーフとしており、とりわけ「花」の存在は忘れてはならないものでしょう。このアルバムの中の2つの作品「開花の時」と「月夜の蓮」は、そのテーマに沿ったものであり「花が開くまで」の神秘的な瞬間と、その奥に秘められた永劫の時の流れとたくさんの思慕を精緻なオーケストラの響きで表現しています。ホルン協奏曲での移ろい行く色彩的な響き、「月夜の蓮」で瞬時聞こえてくるモーツァルト(ピアノ協奏曲第23番の第2楽章)の愛おしい幸福感は、この作曲家の音楽を聴く喜びを端的に示すものでもあります。「チャント」にも自然の息吹と、伝統の響きの融合が見られ、こちらも敬虔なる祈りの音楽であり、また自然と寄り添いながら生きていく静かな喜びが感じられる内省的な作品です。 ※作曲家細川俊夫による日本語解説付(2014/04/23 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573239

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    山田一雄:おほむたから(大みたから)/若者のうたへる歌/交響的木曽/交響組曲「印度」(ロシア・フィル/ヤブロンスキー)

    全身を使ってしなやかに、時には爆発的な指揮を行う姿で知られる昭和の名指揮者山田一雄。しかし戦前の時代の彼は近代フランス風の歌曲を書き、マーラー顔負けの管弦楽作品を書く「前衛作曲家」としての名前を欲しいままにしていたことは、ようやく最近になって認知されてきたように思えます。彼自身、戦後になって指揮者としての活動が活発になると同時に、作曲家としての側面を封印していたきらいもあり、これらの作品の再復興が山田の本意であるのかは不明ですが、今の時代に容認されるのであれば、あのいたずらっぽい笑顔で「しょうがないな」と言ってくれるに違いありません。この4つの作品に漲る多彩な表現法は、確かに彼が「大作曲家」であったことを物語るものでしょう。(2013/03/27 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570552

  • 橋本國彦:交響曲第2番/三つの和讃/感傷的諧謔(福島明也/藝大フィルハーモニア/湯浅卓雄)

    (2011/11/09 発売)

    レーベル名:Naxos Japan
    カタログ番号:8.572869

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    細川俊夫:フルート作品集 - 垂直の歌 I/線 I/リート/断章 II/航海 V (ビャルナソン/ビルギソン)

    ベルリンを拠点とし、作曲家、指揮者として活躍する細川俊夫のフルート作品集です。彼は1955 年広島生まれ。1976年から10年間ドイツ留学。ベルリン芸術大学でユン・イサンに、フライブルク音楽大学でクラウス・フーバーに作曲を師事。ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会に講師として招かれるなど、世界の若手作曲家たちにも熱心に指導を与え、また精力的に作品を発表し、世界中で最も知られる日本人現代作曲家の一人として国際的に高い評価を受けています。彼の作風は最小限の音を用いて、音と音の断絶に重きを置き、空間と静寂を意識させるものが多く、このフルート作品集は彼の表現したかった「静寂」を特に具現化したものと言えそうです。ここでフルートを演奏しているビャルナソンは尺八を学んだ経歴を持つほど日本通。作曲家言うところの「音楽による書道」の精神性を見事に伝えています。細川による作品への解説(日本語)付きです。(2011/02/23 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572479

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    松村禎三:交響曲第1番、第2番/ゲッセマネの夜に(神谷郁代/アイルランド国立響/湯浅卓雄)

    日本人作曲家の中でも、独自の足跡を残した松村禎三の3つの作品。アジア的なものを表現しようと努めた「交響曲第1番」で、総譜に記された音は、蝗の群れのように湧き上がり、巨大な渦となり聴き手を圧倒する。そして、35 年以上経て書かれた「交響曲第2番」は、彼自身のモノローグであり、全ての人類へ捧げる憂いと希望の光である。響きはより調性に回帰し、ピアノと管弦楽は対話を重ねながら、最後のクライマックスへと突き進む。そして、「ゲッセマネの夜に」では、松村の思いは、キリストの眼差しを借りながら、人々の苦悩をまっすぐに指し示す。偉大な作曲家であり、また表現者であった松村禎三の音楽に、対峙する時来たる。(2010/12/15 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570337

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    大澤壽人:ピアノ協奏曲第2番/交響曲第2番(サランツェヴァ/ロシア・フィル/ヤブロンスキー)

    「神風協奏曲」ほかを収録した第1弾(8.557416J)により、あらためてその名前と作品がクローズアップされ、東京や大阪・兵庫では作品が蘇演された大澤壽人。その第2弾となるのは前回同様にピアノ協奏曲と交響曲のカップリングです。どちらの曲も1930年代中盤、パリでナディア・ブーランジェやポール・デュカスに師事していた時代の名作であり、戦前モダニズムの粋が結晶化されています。片山杜秀氏による解説書はフランス時代の大澤がクローズアップされた力作。資料性の高さも折り紙付きの1枚となっております。(2007/12/19 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570177

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    武満徹:ピアノ作品集(福間洸太朗)

    福間洸太朗は、日本人では初となるクリーヴランド国際ピアノコンクール(2003年)の優勝者。ナクソスへのデビュー盤となったシューマンの作品集では、闊達なテクニックと繊細なニュアンス、さらには通好みなプログラミングで、期待の俊英登場として広く話題を集めました。そして今回、彼に託されたのは、ナクソスのカタログでは初となる武満徹のピアノ作品集。ピアニスト自身、世界中に紹介したいと意欲的に演奏してきた 作品でもあり、作曲家への深い敬意が感じ取れる録音となっています。静寂の中に瑞々しさを湛えた23歳の福間によるこのピアノ作品集は、作曲家の没後10年余を経て、武満作品の演奏が新しい時代を迎えたことを印象づけます。(2007/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570261