日本作曲家選輯
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諸井三郎は独学で作曲を修めた後にベルリンへ留学、ドイツ音楽の技術と精神を学び正統的大作を残しました。その後の日本人作曲家が歩む道を方向づけた偉大な先人なのです。世界初録音となる当盤の収録曲全てが、第二次世界大戦中の作品であることにご注目ください。創作の頂点と言える「交響曲第3番」は大戦末期の作。内容は時代状況と無縁では当然ありえず、とりわけ死をテーマとする第3楽章は、音楽を愛する日本人なら聴いていかねばならない作品と言えるでしょう。「こどものための小交響曲」は、子供というよりむしろ大人の鑑賞に向く真摯さが滲み出ています。「交響的二楽章」の後半の高揚も聴き逃せません。(2004/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557162 |
芥川也寸志と言えば、作家・龍之介の子であることや、ダンディな外見なら有名でしたが、肝心の作品は音楽愛好家にも意外と知られていません。最初期の「交響三章」は、彼の憧れであるソ連に持参して大作曲家達の目に止まり、当地で出版されるという快挙を成し遂げた記念作。その迷いの無い前進の眩しさが勇気と感動を与えます。「エローラ交響曲」の随所で聴ける激しい爆発系サウンドは、知らなきゃ損というもの(細かいトラック付けにも注目)。芥川ファンには「ラプソディ」の音源は貴重です。当盤のような立体的なサウンドがあってこそ、芥川の音楽は目映いばかりの光を放ち、永遠の命を与えられるのです。(2004/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555975 |
知名度の高さを分母に、未知の音楽との出会いの喜びを分子にとれば、恐らくは最も高い数字が出る邦人作曲家の一人が大澤壽人(おおざわひさと)でしょう。ピアノ協奏曲第3番は、少なくともプロコフィエフのピアノ協奏曲がもう1曲増えたと言えるほどの充実度を示しています。第二次世界大戦前の日本で、これほどモダンなピアノ協奏曲が書かれていたとは信じられません。作曲当時、聴衆に全く理解されなかったという話にも思わず納得。交響曲第3番も同様で、ここまで埋もれていたのが不思議でなりません。作曲家の没後半世紀を経て時は21世紀、ようやく大澤の時代が到来したのです!平成16年度文化庁芸術祭のレコード部門優秀賞を受賞!!(2004/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557416 |
日本の芸術音楽は何処から来て何処へ行こうとしているのか。全ての始まりを聴くことは、21世紀の歴史を刻もうとする私たちに必須の音楽体験である筈です。日本人初の管弦楽曲で、これが世界初録音になる「序曲ニ長調」こそ、正に感涙の小品。当然、日本人初の交響曲である「かちどきと平和」と併せ、西洋音楽との出会いの感動が凝縮されています。僅か一年後の二つの交響詩では、同じ作曲家とは思えないスタイルの変化がみえます。ここで私たちは、夢と希望に溢れて渡欧し、名前を西欧人的に綴り自らを売り出した若者の足跡の偉大さに、平伏するのです。名前だけは誰でも知っている山田耕筰、その真の姿を今、貴方も確認してみませんか?
( 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555350 |
1 ( 発売)
レーベル名 | :【ご案内】ナクソス・ジャパンの公式Youtubeチャンネルでは、音楽ライターでラジオパーソナリティの小室敬幸氏によるトークライブ「ほんとうはもっとすごい山田耕筰を語る」のアーカイブ映像を配信中です。本アルバムの収録曲についても存分に紹介されておりますので、ぜひご鑑賞の参考にご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=GQLSRJRcWnY |
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カタログ番号 | :2003.11.01 |
華麗な平安絵巻を繰り広げた「藤原」と水戸徳川家「松平」の血をうけた松平は、西洋音楽と日本固有の音楽との合体に雅楽を用いました。名曲「越天楽」をテーマとする『主題と変奏』は、あのカラヤンが指揮した唯一の日本人作品。優雅なハーモニーとブキウギまで使っての溌剌としたリズムはプーランク顔負けです。他の収録曲は一転して雅楽と前衛音楽の錬金術的出会い。その懐かしくも斬新、他に類例ない不思議な響きは、メシアン、武満、ブーレーズらに影響を与えました。古代のみやびと現代の刺激が出会う「マツダイラ雅楽」を高関・大阪センチュリーの定評ある演奏で。片山杜秀氏による充実した解説つき。(2003/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555882 |
武満がなぜ世界中で絶賛されたのか、その理由を知るための入門盤として最適なアルバムです。とにかく美しい、そうとしか形容のしようのない音だけが、ここにあります。それは音楽史上、彼だけが楽譜に記すことができた音です。たいていの音楽愛好家が普通は嫌う、無調の音楽なのに美しいマジカルなタケミツ・サウンド。収録曲中「雨の樹」以外はフルートを中心とする室内楽で、70年代初頭の「ヴォイス(声)」から、作曲者最後の作品「エア」までを収録。そのフルートを吹くエイトケンら、生前の作曲者と親交があり、直接指導を受けたカナダの奏者たちの理想的な演奏でお届けします。(2003/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555859 |
多様化した音楽スタイル、悲しむべき戦争を一端とした日本の動乱。"カオスと化した20世紀"に翻弄されつつも、日本における近代~現代音楽の潮流をリードした橋本國彦。そのあまりに多彩で重要な活動は、第二次世界大戦後になって意識的に封印されていたきらいがあります。第2楽章に沖縄の音階を使ったことで有名な「交響曲第1番」(皇紀2600年奉祝曲)は驚くべきことにこれが初録音。「羽衣伝説」に基づくバレエ音楽「天女と漁夫」は、近代フランス音楽と日本の伝統文化との融合。作品の再評価を促す、沼尻/都響の素晴らしい演奏で。(2002/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555881 |
現代日本の優れた才能が、必ずしも東京から発信されるとは限りません。大阪フィルのホルン奏者を経て作曲家となった大栗裕は、故朝比奈隆の薫陶を得て、独自のカルチャーを誇る大阪の文化を音楽で描き出しました。言葉の抑揚、濃密な味わいの生活思想、熱狂的な祝祭、バーバリズムに彩られたエネルギー……。それらが作用して生まれた作品は、「大阪発のバルトークまたはハチャトゥリアン」とでも呼びたくなる民族性を有して、聴き手に強く訴えかけてきます。期待の俊英・下野竜也の棒を得て、吹奏楽界ではスター作曲家である彼の音楽を再評価へと導く作品集です。(2002/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555321 |
ドビュッシー、ラヴェル、バルトーク、ストラヴィンスキー、ベルク、プロコフィエフ・・・メシアン。20世紀前半の音楽史そのままに、革新的作曲家たちのエッセンスを師である橋本國彦や伊福部昭から受け継ぎ、ヨーロピアン・スタイルの音楽を完璧なまでに自己の作品へ昇華させた矢代秋雄。「この録音が日本の作曲家の地位を高めるきっかけになる」と矢代への共感を惜しまない湯浅卓雄の指揮、初演者・中村紘子の名演に対する岡田博美の新しい解釈、そしてアルスター管の深い音色を得たこの一枚は、ヨーロッパ楽壇に対する日本からの"誇り高き返礼"だと言えるでしょう。(2002/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555351 |
ナクソスの埋もれた名曲発掘の旅、いよいよ日本へ。世界へアピールできるクオリティを持ちながら、その存在を本格的に誇示し得なかった日本の管弦楽曲が、まるで"逆・黒船"とでも言うべき使命感をもって海外へと紹介されます。民衆のエネルギー、宮廷の典雅さ、細密の美学、叙情と哀愁の織りなす感興などを、アイデアに満ちたオーケストレーションで昇華。シリーズ第一弾は日本における民族主義をテーマに、あらためて20世紀音楽史の中における日本の存在を問いかける一枚です。(2001/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555071 |