【朗報】ご存じですか? ナクソスの看板作品が、
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2016にて、
生で聴けちゃいます…!
ナクソス(NAXOS)レーベルが誇る、それほど有名曲ではないけれど(←重要)、「おいおいおいおい…よくぞ録音してくれやがった…!」という心意気あふれる録音の数々。「とはいえ、さすがに生演奏で聴ける機会などめったに…いやヘタしたら一生ないだろう…」と思っていたそれらの作品が!ななななななんと!今年のLFJ東京ではけっこう演奏されちゃうらしい…!
というわけで、ナクソスFAN的に要注目の10作品×10公演(+α)をピックアップ!「ええええッ…あ、あの”バタフライ・ラヴァーズ”がナマで聴けちゃうの!?」はい、なんと聴けちゃうらしいです(震え)。詳しくは↓を!
ナクソスらしさ度:★★☆☆☆(★2つ)
生演奏レア度:★★☆☆☆(★2つ)
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♪四季折々のむせかえるような生命のきらめき…この『ナクソス版~グラズノフ「四季」』を聴きながら、5/3の朝はLFJにGO!
グラズノフ: 管弦楽曲全集第8集 – 四季&バレエの情景
カタログ番号 : 8.553915
アーティスト : モスクワ交響楽団/アレクサンドル・アニシモフ(指揮)
ナクソスが誇る宝の巨山のひとつ、モスクワ交響楽団のグラズノフ全集(なんと19タイトル!)。わけても「四季」収録のこちらの第8集は、ナクソスFAN必携の大人気アルバム♪
親しみ易く奥も深い。グラズノフが心血を注いだバレエ音楽は、ビギナーからマニアまでの宝です。最高傑作として名高い「四季」は、擬人化された春夏秋冬の情景が描かれますが、それに相応しく、色彩的オーケストレーションと旋律の玉手箱状態になっています。一方「バレエの情景」は特定のイメージを持ちませんが、各曲の性格の書き分けは一層見事です。特に第5曲の「パ・ダクシオン」は素晴らしく、ハープの分散和音にのって、弦と木管がからみ合いながら盛り上がっていく様には、「名曲の王道ここにあり」といった感があります。
ナクソスらしさ度:★★★★★(★5つ)
生演奏レア度:★★★★★(★5つ)
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♪録音もレア、演奏機会はもっとレア。これを逃したらもうナマで聴く機会は一生来ないかもしれません…!ベートーヴェンFAN必聴!
クネヒト: 自然の音楽的描写
カタログ番号 : 8.573066
アーティスト : プラハ・シンフォニア管弦楽団/クリスティアン・ベンダ(指揮)
「ベートーヴェン「田園交響曲」の元ネタ(疑惑曲)」として密かに知られながら、NAXOS以外の入手可能録音ほとんど無し。資料価値も高し。
1752年ビーベラッハで生まれ、最初はオルガンなどの鍵盤楽器とヴァイオリン、歌を学んだクネヒト。ワイマールやシュトゥツガルトで様々な活動をし、最終的には生まれ故郷に戻りオーケストラの監督として生涯を閉じました。彼はオルガニストとしても素晴らしい才能を有していて、同じ「自然」を題材にした曲を作っていますが、何より彼の名が現在残っているのは、この「田園交響曲」とも言える”自然の音楽的描写”に拠ってでしょう。この曲の存在自体は、ベートーヴェンの「田園」が語られる時に、おまけのように付け加えれらることがありますが、なかなか実際の曲を聴く機会がありません。そんなファンの方にお届けするのがこの1枚です。各楽章の標題は全くベートーヴェンそのもの。多少「嵐」の迫力が不足しているとはいえ、これはこれで興味深いものであることは間違いありません。さてベートーヴェンとクネヒトの関係はいかがなものであったのか…。これは想像にお任せいたしましょう。余白には同時代の作曲家フィリドールの序曲集が収録されています。
ナクソスらしさ度:★★★☆☆(★3つ)
生演奏レア度:★★★★☆(★4つ)
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♪LFJプログラム発表の日、「フィールドキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」と、ナクソススタッフは吠えた。ピアノ好きは行って損なし!
フィールド: ピアノ協奏曲第5番「嵐の中の火事」 & 第6番
カタログ番号 : 8.554221
アーティスト : ベンジャミン・フリス(ピアノ)/ノーザン・シンフォニア/デイヴィッド・ヘイスラム(指揮)
これを聴いて「ショパン派」から「フィールド派」に寝返る人がいるかも。ノクターンの創始者フィールドのピアノ協奏曲は、ナクソスの人気録音のひとつ。
フィールドの作曲した音楽は優美というイメージが非常に強いですが、やはり彼は一世を風靡したヴィルトゥオーゾであっただけに、中にはいかにも「ファンサービス」的な山っ気のある作品が残されています。第5番の第1楽章の途中、それまでの優美さが突如破られて「嵐の中の火事」というタイトルそのまんまの、短調による技巧的パッセージの嵐が吹き荒れるのでご注目。奇人ピアニスト・アルカンのお株を奪うような、クラスター奏法まがいまで登場するとは、フィールド先生もなかなかヤッてくれてます。本シリーズ大好評のフリスの演奏は、このような技巧的な部分から、叙情の極みともいえる美しい部分まで、今回もまさに絶好調です!
ナクソスらしさ度:★★★★★(★5つ)
生演奏レア度:★★★★☆(★4つ)
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♪「えっ、日本人なのに、細川俊夫を聴いたことがないの…!?」欧米では、そう驚かれるくらいの有名作曲家です。LFJが「初聴き」チャンス!
ドビュッシー: 海 – 細川俊夫: 循環する海
カタログ番号 : 8.570775
アーティスト : フランス国立リヨン管弦楽団/準・メルクル(指揮)
ナクソスが誇る日本人作曲家の録音の数々……。わけても、細川俊夫の「循環する海」は、現役日本人作曲家の「いま」を知るために必聴です。
1959年ミュンヘンに生まれた準・メルクルは、現在最も期待される指揮者の一人であることは間違いないでしょう。オペラから現代音楽まで幅広いレパートリーを誇り、世界中の名オーケストラとも共演を重ね、その音楽性にもますます磨きがかかっています。このアルバムは、彼が2005年9月に音楽監督に就任したフランスのリヨン国立管弦楽団とのドビュッシーと細川俊夫を収録したもので、彼の明確な指揮に柔軟に応えるオーケストラの柔らかい響きがたまりません。
ナクソスらしさ度:★★★★★(★5つ)
生演奏レア度:★★★★★(★5つ)
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♪LFJプログラム発表の日、「えっ…バタフライラヴァーズ…えっ……!?」と、ナクソススタッフは絶句した。末代まで語り継げるかもしれない生演奏鑑賞のチャンス!
陳鋼 & 何占豪: 梁山伯と祝英台 – バタフライ・ラヴァーズ
カタログ番号 : 8.570607
アーティスト : チェン・ジー(ピアノ)/ニュージーランド交響楽団/キャロリン・クアン(指揮)
中国初のクラシック作品といえば「黄河」が有名ですが、カップリングの「バタフライ・ラヴァーズ」も本国では大人気。ナクソスの多彩っぷりを示すユニークな録音。
1939年に管弦楽と合唱のために書かれたカンタータ「黄河」。こちらは7曲からなる壮大な合唱曲ですが、1969年の文化大革命の時期に、この中から4曲だけを抜粋し、当時の作曲家集団によってピアノ協奏曲へと編曲されました。毛沢東の妻、江青が大絶賛したというこの作品、1976年の「四人組」の失脚後は演奏がタブーとされ、一時期は「幻の曲」として珍重されていたものです。もう1曲の「梁山伯と祝英台」は本来、ヴァイオリン協奏曲として作られましたが、ここでは作曲家の一人、陳剛によって全く新しいピアノ協奏曲へと変貌させられています。豊かな文化に支えられた広大な国である中国。美しいものを愛する心は不変です。
ナクソスらしさ度:★★★☆☆(★3つ)
生演奏レア度:★★★★☆(★4つ)
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♪ドヴォルザークやスメタナが好きな人は間違いなくイケる。あなたの「チェコ音楽」鑑賞レパートリーをLFJで広げてみませんか?
フィビヒ: 管弦楽作品集 第3集 – 交響詩「嵐」
カタログ番号 : 8.573197
アーティスト : チェコ・ナショナル交響楽団/マレク・シュティレツ(指揮)
ナクソスが誇る名ピアノアルバム「気分、印象と思い出」でフィビヒという作曲家を知った方。こちらの管弦楽作品集にもぜひ手を伸ばしてください♪現在、第3集までリリース。
1850年にチェコで生まれたズデニェク・フィビヒ(1850-1900 フィビフとも)。林業関係者であった父の仕事の関係もあり、幼い頃から様々な樹木に囲まれて育った彼の心の中には、いつも深く美しい森があったことは間違いありません。この管弦楽作品集の第3集は5つの交響詩が収録されています。数多くの作品を書いたフィビヒでしたが、交響詩は彼の活動のほぼ全ての時期に渡って作曲されていて、フィビヒがこの分野の作品をどれほど愛していたかがわかるというものです。「オテロ」は言うまでもなくシェークスピアの戯曲に触発された作品で、オテロ、デスデモナとイアーゴの絡み合った運命を強調した迫力ある作品です。トランペットによる鋭いファンファーレは登場人物の悲劇を象徴し、フルートとハープは甘美な表情を映し出します。「ザーボイ、スラヴォイとルジェク」の豊かな物語は後にスメタナに影響を与え、このメロディは「わが祖国」の第1曲目にも引用されたほどです。ロマンティックで、超自然的な憧れの物語を描いた「トマンと森の精」はドヴォルザークを思わせます。見事な音による絵画である「嵐」と「春」も素晴らしく、これらがチェコの国民楽派の作曲家たちに大きな影響を与えたことは疑う余地もありません。
ナクソスらしさ度:★★☆☆☆(★2つ)
生演奏レア度:★★☆☆☆(★2つ)
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♪チケットはすでに完売だそうです!(4/27時点)残念ながら逃してしまった方は、ハンカチを噛んでくやしがる前に、こちらのアルバムをぜひ…
武満徹:ピアノ作品集
カタログ番号 : 8.570261
アーティスト : 福間洸太朗(ピアノ)
着々と名声と実力をものにしつつあるピアニスト、福間洸太朗。23歳にして「タケミツ」を録ったその情熱と意欲をぜひご堪能ください。
福間洸太朗は、日本人では初となるクリーヴランド国際ピアノコンクール(2003年)の優勝者。ナクソスへのデビュー盤となったシューマンの作品集では、闊達なテクニックと繊細なニュアンス、さらには通好みなプログラミングで、期待の俊英登場として広く話題を集めました。そして今回、彼に託されたのは、ナクソスのカタログでは初となる武満徹のピアノ作品集。ピアニスト自身、世界中に紹介したいと意欲的に演奏してきた 作品でもあり、作曲家への深い敬意が感じ取れる録音となっています。静寂の中に瑞々しさを湛えた23歳の福間によるこのピアノ作品集は、作曲家の没後10年余を経て、武満作品の演奏が新しい時代を迎えたことを印象づけます。
ナクソスらしさ度:★★☆☆☆(★2つ)
生演奏レア度:★★☆☆☆(★2つ)
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♪そこそこの有名曲とはいえど、「ナチュール」というコンセプトのもと、森のなかで耳を澄ますように聴ける機会は希少。癒しのひとときを過ごせそう♪
メシアン: 鳥のカタログ & 鳥の小スケッチ
カタログ番号 : 8.553532-34
アーティスト : ホーカン・アウストボ(ピアノ)
「鳥の小スケッチ」も加えた、まさに「永久保存版カタログ」的3枚組。全曲を気軽に楽しみたい方にオススメ、安定のナクソス盤。
フランス現代の巨匠作曲家メシアンは、作品に鳥の声を積極的に取り入れました。世界の鳥の声を克明に採譜したメシアンの、この方面の集大成と言える驚異的な作品がピアノのための「鳥のカタログ」です。通常のピアノ独奏のイメージとは懸け離れた魅惑的な世界を提示します。「20のまなざし」の録音が大評判になったノルウェー出身のアウストボが、再び冴えに冴えた演奏を聞かせます。後年の「鳥の小スケッチ」を加えた3枚組です。
ナクソスらしさ度:★★☆☆☆(★2つ)
生演奏レア度:★☆☆☆☆(★1つ)
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♪決して「ローマの松」のオマケではありません。この曲をGWの午後に聴けるなんて、きっとなかなか幸せな体験のハズ。
レスピーギ: 鳥 & ボッティチェッリの三連画
カタログ番号 : 8.573168
アーティスト : ニューヨーク室内管弦楽団/サルヴァトーレ・ディ・ヴィットリオ(指揮)
ナクソスの録音史に燦然と輝くエンリケ・バティス指揮の「ローマ三部作」に続く、新時代のレスピーギ録音!
レスピーギ(1879-1936)の「鳥」は、17世紀に書かれた鳥にまつわるクラヴサン曲に、レスピーギがオーケストレーションを施し、前奏曲を付けて組曲としたものです。何といってもレスピーギは、17世紀音楽の熱心な研究者であり、この当時の音楽を校訂することに喜びを見出していたのですから、この「鳥」もその副産物として生まれたとみても間違いないでしょう。もちろんオーケストラの響きは極彩色ですが、音楽そのものはバロック時代のまま。この不思議な肌触りが却って興味深いところです。転じて「ボッティチェッリの三連画」は冒頭のトリルの豊かな響きや、彼の特徴的な旋律が横溢するもので、こちらはオリジナル度が高い音楽と言えそうです。「組曲 ト長調」は古典的な様式を保った作品ですが、通常聴かれるのは短縮版で、ここでの録音が指揮者ヴィットリオ自身が編纂した「オリジナル版」です。こちらもフレスコバルディのマドリガルなどからインスピレーションを得たと言われるメロディが弦とオルガンで壮麗に歌われる感動的な音楽です。
ナクソスらしさ度:★★★☆☆(★3つ)
生演奏レア度:★★★☆☆(★3つ)
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♪鳥の鳴声のテープ×オーケストラの衝撃コラボ!これ、どうやって演奏されるの…!? 好奇心が渦巻いた方はLFJの最終夜にGO!
ラウタヴァーラ: 鳥と管弦楽のための協奏曲「カントゥス・アルクティクス(北極圏の歌)」
カタログ番号 : 8.554147
アーティスト : ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団/ハンヌ・リントゥ(指揮)
昨今の環境音楽もビックリ、「鳥の鳴き声×音楽」の紡ぎだす不可思議な癒しの世界は、まだごく限られたレーベルでしか聴けません!
人気急上昇中の現代フィンランド作曲家・ラウタヴァーラの豪華三大作カップリングです。調的な要素も多く前衛的とはいいがたい彼の音楽ですが、生々しい感情の迸りは恐ろしいまでに個性的なものです。3曲ともオーケストラのうねるような極大スケールの歌が一大特徴ですが、その上に北極圏で録音された鳥の鳴声のテープがオーバーラップされる「カントゥス・アルティクス」、同じくピアノソロの激しいトーンクラスターとアルペジオの奔流がオーバーラップされるピアノ協奏曲と、特に2曲の協奏的作品の音響世界の壮大さは、筆舌に尽しがたいものがあります。
2013年のLFJで大好評だった「黄色いサティ」、今年もLFJ会場(タワーレコード)にて販売♡
♪ジムノペディ、ジュ・トゥ・ヴ、エッフェル塔の花嫁花婿。サティおじさんと仲間たちがおくる「おかし」な世界へようこそ。
サティおじさんのおかしな交遊録
カタログ番号 : NYCC-27272
アーティスト : クラーラ・ケルメンディ(ピアノ)ほか
サティが愛したシュークリームのレシピ付きアルバム♪
世紀末のパリを小粋に渡り歩いた、フランス音楽界の異端児エリック・サティ。 はじめてのパリ、文学酒場、仕事に恋愛、引っ越し、そして友情。彼のこよなく愛したお菓子とおかしな仲間たちのメロディーが、不思議ですてきなサティの人生を映し出します。定番の「ジムノペディ」からフランス6人組の「エッフェル塔の花嫁花婿」など希少な録音まで収録。今までにないサティの魅力がつまったおいしいアルバムです。
※LFJ東京会場(タワーレコード)は商品完売の可能性がございます。あらかじめご承知くださいませ。