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New Releases - 2022年08月 発売タイトル

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    ハイドン:交響曲第102番/チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」(シュトゥットガルト放送響/チェリビダッケ)(1959)

    【1959年シュトゥットガルトのチェリビダッケ】20世紀後半の指揮者の中で、チェリビダッケは間違いなく最も偉大かつ強烈な個性を持つ人物の一人でした。とことんまで作品の解釈を練り上げ、納得のゆく音が出せるまでリハーサルに時間をかけた演奏は、極めて完成度の高いものでありながら、同時にライヴ特有の燃焼度も備えていました。現象学から影響を受けた独自の理により、録音では自身の音楽は伝えられないと主張し続けたチェリビダッケですが、放送録音には同意しており、そのおかげで彼の演奏に触れて強い感銘を受けた音楽ファンや音楽家が世界に多くいます。このCDもそうした放送用録音の一つで、放送スタジオでのライヴ収録です。演奏曲目として選ばれた2曲はチェリビダッケがとりわけ好んでいた曲で、繊細さと透明感を持つハイドン、緩急強弱の振幅を大きくとったドラマティックなチャイコフスキーと、コントラストのあるプログラムになっています。晩年のミュンヘン・フィルとの演奏のような極端に遅いテンポをとることはありませんが、引き締まった造形の中でも、ハイドンの第1楽章での壮大な序奏や、チャイコフスキーの第2楽章の中間部での不気味なティンパニが刻むリズムにはチェリビダッケらしさがうかがわれます。またフォルティシモでの爆発するような迫力も壮年期のチェリらしいもの。SWRが保有するマスターテープから最新のリマスターが行われており、モノラルながらたいへん聴きやすい音となっています。 その後チェリビダッケは、1971年6月にシュトゥットガルト放送交響楽団創立25周年コンサートにおけるブルックナー:交響曲第7番の指揮が好評を博したのをきっかけに、翌1972年から1977年まで実質的な首席指揮者として同楽団をドイツ有数の水準に引き上げました。(2022/08/12 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19118CD

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    マルティヌー:交響曲第5番、第6番(シュトゥットガルト放送響/ノリントン)

    2021年11月、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアとの演奏を最後に指揮活動から引退したロジャー・ノリントン。今回初リリースとなるこのアルバムでは、ノリントンのレパートリーとしては珍しいマルティヌーの交響曲を聴くことができます。マルティヌーの6曲の交響曲は、彼がアメリカに滞在していた1942年から1953年にかけて作曲されました。第5番は、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューでマルティヌー自身が「よく出来た、有機的で秩序のある作品」と語った自信作。第6番は1955年のボストン響創立75周年のための委嘱作で、初演を担った指揮者シャルル・ミュンシュを念頭に書き上げたとされています。マルティヌーはこの曲をそれまでの交響曲とは根本的に異なるものと考えて「交響的幻想曲」の副題を付けました。ドヴォルザークのレクイエムの旋律をはじめとする様々な楽想が入り混じり、秩序と構成を重んじた第5番とは対照的に自由で幻想的な作品になっています。ノリントンは1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務め、作曲当時に聴衆が感じたサウンド・イメージに迫るために、時代考証に基づいてオーケストラのサイズ・配置・奏法を調整し、弦楽器のノンヴィブラート演奏を基調とする「シュトゥットガルト・サウンド」と呼ばれる独自のスタイルを編み出しました。透明感と立体感を保ち、曲の構造を明らかにする演奏スタイルは、エルガーなどの20世紀作品でも効果を発揮しましたが、さらに時代が下ったマルティヌーをどう響かせるのか、大いに注目されます。(2022/08/12 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19119CD

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    トーヴィ:室内楽作品集 3 - チェロ・ソナタ全集(ニアリー/グールド/ダウズウェル)

    イギリスの音楽学者・作曲家ドナルド・トーヴィ。オックスフォード大学でヒューバート・パリーに作曲を学び、若いうちから作曲に勤しみました。卒業後はヴァイオリニストのヨアヒムと親しくなり、ピアニストとしてブラームスのピアノ五重奏を演奏するなど、一連の室内楽コンサートで活躍。また当時最も優れた音楽評論家の一人として活躍すると同時に、バッハやベートーヴェンのピアノ作品の校訂者としても名を遺しています。トーヴィは、20世紀を代表するチェリストの一人、パブロ・カザルスとも親交があり、その交流からはチェロのための協奏曲と、このアルバムに収録された2つのチェロのためのソナタが生まれています。どの曲もブラームスを思わせる息の長い旋律を持つとともに、無伴奏チェロ・ソナタの終楽章における巨大なパッサカリアでは超絶技巧も要求されます。世界初録音となるバッハの前奏曲ハ短調の編曲は、12歳のトーヴィの手になるもの。もともとのリュート曲に美しいチェロの旋律が加えられています。(2022/08/12 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0497

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    ブルク:管弦楽作品集 3 - 交響曲第22番「海で」、第23番「イングリアの様式で」(リトアニア国立響/クプチス)

    1937年にウクライナのハルキウ(ハリコフ)で生まれ、1974年からはフィンランドに住むブルク。この交響曲第3集では、2019年と2021年に作曲された直近の交響曲を紹介しています。すでに80歳を超えている作曲家の作品としては、驚くばかりの生命力を有しており、いずれも社会問題に目を向けた渾身の仕上がりとなっています。交響曲第21番は、世界の海の汚染への懸念が作曲の原動力となっており、環境問題への取組を促す作品。第23番はフィンランドとロシアの国境にひっそりと住む"イングリア人"へのオマージュ。イングリアの民謡を素材にした作品です。どちらの作品も精緻な対位法とオーケストラの豊かな響きが用いられており、どこかしら荒々しさも感じられる多彩な表情を持っています。ブルク作品を得意とするクプチスと、1989年に設立されたリトアニア国立交響楽団による演奏です。(2022/08/12 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0645

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    フュルステンタール:合唱作品全集 1 (ハイド/カーヴァー/ケンプ/バックル/ケイシー/ミューア)

    1920年、ウィーンのユダヤ人家庭に生まれたフュルステンタール。1938年にナチスがオーストリアに侵攻した際には、彼も多くのユダヤ人たちと同じくアメリカへ亡命しました。その後の彼は音楽を捨て、会計士として生活を始めましたが、亡命から35年を経た時、かつて愛した人と再会したことで音楽への情熱を取り戻します。そして作曲をする際「私はいつもウィーンに戻っている」と語っていたというフュルステンタールは、96歳で生涯を閉じるまで数多くの作品を書き上げました。このアルバムに収録された合唱曲「アッシジの聖フランチェスコによる太陽の賛歌」は、作曲年不詳の独唱、合唱、ピアノと弦楽四重奏による規模の大きな作品で、彼の存命中には演奏されることはありませんでしたが、後期ロマン派の伝統を継承した美しいハーモニーを持っています。また最初と最後にはシューベルト風のピアノ・ソナタが置かれています。2009年のソナタは4手のための作品で、簡潔な形式の中に様々な要素が盛り込まれた凝った曲です。(2022/08/12 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0648

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    ボスマンス::初期の室内楽作品集(ソラレク/ボットリル/ソラレク・ピアノ三重奏団)

    アムステルダム生まれの女性作曲家ヘンリエット・ボスマンスの室内楽作品集。音楽一家に生まれ、母親からピアノを学びピアニストとして活躍。ヨーロッパ各地で演奏会を行い、とりわけ自国のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とは数多くの共演を果たしています。彼女は10代の終わりから作曲を始め、まずピアノ曲や室内楽曲を書き、その後はオーケストレーションを学び、協奏曲などの編成の大きな作品も遺しています。このアルバムには彼女の20代前半から半ばの作品が収録されており、ヴァイオリン・ソナタとピアノ三重奏曲は世界初録音となります。この時期の彼女の作品は、フランス印象派やスペイン民謡、そして中東からの影響が感じられる情熱が迸るもの。バッハやレーガーを思わせるヴァイオリン・ソナタも聴きどころです。(2022/08/12 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0654