シュナーベル, アルトゥル(1882-1951)
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ベートーヴェンの精髄が、ソナタを代表とする構築性の美にあることはいうまでもありませんが、一方でそこはかとなく書きとめられた小品にも、旋律美などの魅力が見出され、シュナーベルは肩のこらないアプローチでこれらの作品を弾いています。構築性を主眼とするベートーヴェンのもう一つの代表的形式として「変奏曲」が挙げられ、彼はピアノのために21の作品を書きました。それら作品群において、変奏曲を単なる形式変奏の寄せ集めから、性格変奏による融合体とすることに成功しましたが、その頂点として君臨する巨大な「エロイカ変奏曲」を、シュナーベルは揺らぐことなき建造物として表現しています。(2005/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110764 |
1822年出版商ディアベリは、当時オーストリアとドイツで話題になっていた51人の音楽家たちに、自作のワルツ主題をもとに変奏曲を作ってもらう案を企画しました。依頼を受けた音楽家たちの中には、シューベルトやツェルニー、そして神童ピアニストとして世に出た幼いリストも含まれていました。しかしただ一人ディアベリの申し出を断ったのがベートーヴェンでした。後に考えを変更し、いったんは見捨てた主題をあたかも依頼を受けた他の音楽家たちに対抗するかのごとく、入念かつ音楽性の高い稀なる傑作を書き上げたのでした。シュナーベルの演奏は端正でありながら、各変奏の性格的相違を際立たせており、録音当初より評判を得ています。(2005/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110765 |