ロイド=ジョーンズ, デイヴィッド(1934-)
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耳の肥えたディーリアス・ファンが多い本国イギリスの「グラモフォン」誌で絶賛された、本物のアルバムの登場です。まず選曲では有名曲に加えて、4や10のように他の録音が少ないアイテムを混ぜ、作曲年順に、作曲者の生涯を辿るように収録しました。そして何よりロイド=ジョーンズの棒が、楽想の微妙な変化を漏らさず、ディーリアスの音楽を見事に表現(特に3や6は絶品!)。さらに録音もオケのサウンドを的確に捉えています。正に三拍子揃った名盤の見本のような一枚で、ディーリアス初心者から熱烈なファンまで、広くお薦めします。それにしても、この季節感の鋭さ、やっぱりディーリアスは、たまりません。(2004/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557143 |
20世紀前半の英国音楽界を彩ったバックス、ナクソスによる交響曲シリーズのスタートです。2曲の交響詩を作曲した頃のバックスは、ドビュッシーやラヴェルの影響が濃厚な作風をとり、風景画のような音楽を作っていましたが、1920年頃に作風が一変、交響曲第1番がその証しです。音楽の厳しさは北欧の音楽を連想させるようでもあり、大管弦楽が放つ色彩感はマーラーのようでもあり、冒頭からもわかるように時折顔を出す俗っぽさはクラシック音楽の頂点「交響曲」からは遠いようでもあり・・・。戦争、父の死、結婚の失敗などが反映されて、どこか不安定な曲想も印象的です。とにかくお試し下さい。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553525 |
交響詩「11月の森」(寂しい、彼の決して明るくなかった歩みを反映するのような音詩)のように、初期はドビュッシーあたりの影響が明らかな印象派風の音楽を書いていたバックスですが、交響曲第1、2番で彼の個性を確立したのです。遠い地響きのような神秘的サウンドで始まる第2番は、大管弦楽(オルガンも使用)の色彩感を武器に、ドラマティックで北欧、特にフィンランドの音楽を想起させるような厳しい作品に仕上がりました。両端楽章におけるオーケストラの咆哮は、近現代管弦楽曲ファンなら必聴です。録音の点でも優秀盤です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554093 |
なんと神秘的・幻想的なムードに満ちた曲なのでしょうか! バックスの交響曲第3番は大編成のオーケストラを用いながらも、それをいたずらに咆哮させることよりも、最大でも八分の力に止め、霧がかかったような夢幻の響きの世界を現出させています。口ずさみたくなるようなメロディーにはあまりお目にかからないので、最初は少しとっつきにkさがあるかもしれませんが、身を浸していくうちにいつのまにか虜になってしまうような、不思議な魅力に溢れた音楽です。特に全曲が静かに幕を閉じていくエピローグの部分の美しさはため息の出るほどで、この曲の筆が執られた北部スコットランドの光景が眼前に浮かんでくるかのようです。(2000/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553608 |
壮大さと渋味が不思議に同居する交響曲第4番は、三管編成にハープ、チェレスタ、さらにオルガン!を加えた巨大なオーケストラによって、作曲者の海への憧憬を描き出す作品で、特に両端楽章のクライマックスにおける物量いいような美しさも、随所から聴き取ることができます。併録の2作品も同様に、大オーケストラを駆使した絢爛たる絵巻物で、例えば「ニンフォレプト」に聴く夜明けの描写など、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」の同趣向の部分に、決して引けを取りません。大編成オーケストラファンは必聴!(2002/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555343 |
当盤を一度通して聴いただけでは、時折ブラスの咆哮に耳を奪われるものの、全体的には何だかさっぱりわからないかもしれません。でもそこで止めないで下さい!反復鑑賞するうちに複雑なテクスチャーが徐々にわかってきて、気がついてみると作品の虜になる。バックスの「第5番」はそんなタイプ、北方の表現に拘る作曲者の真骨頂と言える個性作です。この曲を献呈されたシベリウスの同番号の交響曲が好きな貴方なら特に、バックスも聴きましょう!4は「第5番」の前年に書かれた音詩で似た雰囲気、組合せの相性は最高です。演奏の出来栄えが、これまた出色です。(2000/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554509 |
バックスの交響曲第6番は、そのインパクトのある勇壮な第1楽章の開始部分から、聴くものの耳を釘付けにします。その後の展開も素晴らしく、力強さと繊細さを兼ね備えたオーケストレーションの見事さは、充実を極めているとさえいえるでしょう。その後も、第2楽章中ほどでの民族色豊かな響きや、緩急緩の独特の構成をとる第3楽章での圧倒的クライマックスなどと、次から次へと豊かな楽想があらわれ、その無尽蔵さには驚かされます。併録の2つの小品は特にリリカルな表現に優れ、「黄昏に」での蕩けるように甘美な表現など、まさにオーケストラによる一編の詩といった感があります。(2003/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557144 |
ティンタジェルとは、ブックレット表紙の絵にあるように、海辺の切り立った崖の上にあるお城の名前ですが、この何とも雄大な風景と、この城に関連するともいわれるアーサー王伝説、トリスタン伝説といった壮大なストーリーは、バックスのイマジネーションに火をつけたようです。15分弱のほどよい長さに、卓越したオーケストレーションの手腕が発揮され、例を見ないほどドラマチックな展開が詰め込まれています。バックス作品の入門編としても最適といえましょう。一方、彼の最後の交響曲である第7番は、円熟、豊麗の極みというべき充実振りです。終楽章が変奏曲の形式によっていることも注目されます。(2004/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557145 |