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バイエルン放送交響楽団

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    オッフェンバック/チャイコフスキー/ボロディン/ヴェルディ/ワーグナー:バリトンのためのオペラ・アリア集(ロンドン)(1953-1956)

    短いキャリアの中で世界の歌劇場を席巻したバス・バリトン歌手ジョージ・ロンドン(1920-1985)のライヴ録音集を再発売。ロシア系ユダヤ人移民の子としてカナダに生まれたジョージ・ロンドンは、後に家族で移住したアメリカで本格的に歌唱を学び、ロサンゼルスを拠点に活躍。米国内では国民的スター歌手の人気を得ます。ヨーロッパでも1949年にデビューを果たすとセンセーショナルな成功をおさめ、ウィーン国立歌劇場やバイロイト音楽祭に繰り返し招かれました。《ボリス・ゴドゥノフ》題名役や《アイーダ》アモナズロは特に人気を博しましたが、レコード・ファンにはクナッパーツブッシュが指揮した伝説的な《パルジファル》1962年盤のアンフォルタスも馴染み深いでしょう。声帯に持病のあったロンドンは1960年代後半に舞台から退き、後進の育成やアメリカにおけるオペラ芸術の向上に注力しました。彼の絶頂期となった1953年から56年の名唱を収めたこのアルバムは、2000年に発売されると批評家やファンから絶賛され、アストリッド・ヴァルナイとのヴェルディとワーグナーは「衝撃的」とBBCミュージック・マガジンで高く評価されました。(2022/08/12 発売)

    レーベル名:Orfeo
    カタログ番号:C220051

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    オルフ:歌劇「プロメテウス」(ヘルマン/ロラン/ウール/グラインドル/エンゲン/バイエルン放送合唱団&交響楽団/クーベリック)

    1949年のアンティゴネ、1959年のオイデプスに続く、オルフのギリシャ語テキストによる三部作の最後を飾る「プロメテウス」。1968年3月24日にフェルディナンド・ライトナーの指揮で初演され好評を得た作品です。古代ギリシャ語の独特な抑揚を活かし、多彩なパーカッションの連打を伴い語るように歌われます。管弦楽は大編成ですが、思いの他ストイックな響きで歌を支えます。このクーベリックが指揮した1975年のライヴ盤は緊迫感に満ちた優れた演奏として知られています。(2023/06/09 発売)

    レーベル名:Orfeo
    カタログ番号:C240012

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    コーツ:交響曲第1番、第7番、第14番(ミュンヘン室内管/ポッペン)

    先行の弦楽四重奏曲集(8.559091、8559152)でも、驚異のグリッサンド・ワールドで、聴くものを驚倒させてきた超個性派の女流コーツですが、交響曲でもありとあらゆるグリッサンドが登場します。第14番は、弦楽とティンパニのための作品ですが、弦楽器だけでなくティンパニもペダル奏法でグリッサンドや微分音を奏していきます。第1番は弦楽のための作品ですが、スコルダトゥーラ(変則調弦)が駆使されており、しかも演奏しながら調弦が変更されていきます。第7番のみフル・オーケストラのための作品ですが、当然管、打楽器も大活躍をしつつ、ここでも驚くべきサウンドが展開されています。(2006/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559289

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    サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」/プーランク:オルガン協奏曲(アプカルナ/バイエルン放送響/ヤンソンス)

    2019年3月、ライヴ収録。名手イヴェタ・アプカルナをソリストに迎えたマリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団のコンサート!この日の演目は、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」とプーランクの「オルガン協奏曲」の2曲であり、どちらもオルガンをメインに据えた、華やかで壮大な響きを特徴とする作品です。ヤンソンスには、1994年に録音された、オスロ・フィルハーモニーとの迫力たっぷりの「オルガン付き」の録音がありますが(オルガン独奏はウェイン・マーシャル)、今回の録音では、気鋭のオルガニスト、イヴェタ・アプカルナを独奏者に迎え、前作よりも更にゆったりとしたテンポで壮大かつ自然な音響による素晴らしいサン=サーンスを聴かせています。活発な第1楽章から第2楽章での深い静寂、激しい第3楽章と雄大な終楽章を経て、曲を閉じるときには、まるで名残りを惜しむかのような長奏を聴かせ、聴き手を感動に導きます。1976年、ラトヴィア出身のイヴェタ・アプカルナは古典から現代作品まで幅広いレパートリーを持つオルガニスト。2016年からはエルプフィルハーモニーのオルガニストを務めており、その才能は高く評価されています。ヤンソンスとは2013年にヤナーチェクの「グラゴル・ミサ」で共演、素晴らしい演奏を披露していました。アプカルナの華やかな演奏がたっぷり堪能できるのが、プーランクの「オルガン協奏曲」でしょう。プーランクはあえて“オルガンの響きに似た”管楽器を用いることなく、伴奏を弦楽器と打楽器のみに委ねることで、オルガンの音色を存分に引き立てています。全曲は切れ目なく演奏され、バッハを思わせる冒頭の主題に始まり、さまざまな楽想が次々と登場しながらも、最後の部分では冒頭の主題を回想し、荘厳に終わるという作品です。ここでのヤンソンスは、弦をたっぷり歌わせながらも、オルガンを的確にサポート。全体をまとめながら作品のすばらしさを伝えています。また、サン=サーンスとプーランクの両曲で重要な役割を果たすティンパニを担当するのは、バイエルン放送交響楽団の首席奏者レイモンド・カーフス。アバドがルツェルン祝祭管弦楽団を立ち上げた際、そのティンパニストに指名された世界的名手です。こけおどしの表現とは無縁の洗練された音楽性と完璧なテクニックから生み出される美しいサウンド。そして、ここぞというところでの決めの一撃は他の追随を許しません。(2020/03/27 発売)

    レーベル名:BR-Klassik
    カタログ番号:900178

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    ジョルジェヴィッチ:Rdja/スカイ・リミテッド/デス・オブ・ザ・スター・ノーワー(アルミーダ四重奏団/バイエルン放送響/シュルト)

    野性的で制御不能な音に満たされた5つの作品。どの曲からも巨大なエネルギーが放出され、聴き手の神経を逆なでするかのようです。これらはどれも、1984年にセルビアのベオグラートで生まれた作曲家ジョルジェヴィッチの「内なる声」であり、彼女が目指す音楽表現です。彼女が作り出す音楽はアルティッティ四重奏団を始め、世界の錚々たるオーケストラやアンサンブルが演奏。作品のファンも着々と増えています。(2018/05/25 発売)

    レーベル名:col legno
    カタログ番号:WWE1CD40417

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    シチェドリン:カルメン組曲/レスピーギ:交響詩「ローマの松」(バイエルン放送響/ヤンソンス)

    20世紀のオーケストラ作品の中でも、とびきりの色彩感を持つ2曲をヤンソンス&バイエルン放送響の演奏でビゼーの名作オペラ《カルメン》をバレエで踊ろうと企画したボリショイ・バレエの名プリマ、マヤ・プリセツカヤ。当初は編曲をショスタコーヴィチとハチャトゥリアンに依頼したものの、最終的には彼女の夫シチェドリンが仕事を引き受け、「弦と4人のパーカッション奏者およびティンパニ」というユニークな編成の作品に仕上げました。刺激的な響きを纏い現代的に蘇った組曲は、21世紀におけるオーケストラの重要レパートリーとなっており、ヤンソンスはバイエルン放送交響楽団の高い機動性を存分に駆使し、冒頭の序曲における神秘的な幕開けから、曲の終りまでを一気呵成に聴かせています。リズミカルで変幻自在なパーカッションの活躍も聴きどころ。かたや「ローマの松」も、レスピーギ特有の巧みなオーケストレーションが極限まで活かされた作品。ローマの風景を支配している松を通して、グレゴリオ聖歌や鳥の声などを効果的に響かせながら古代ローマの幻影を描くというレスピーギの試みを、ヤンソンスは幻想性を丹念に手繰りながら紐解いていきます。全曲を締めくくる「アッピア街道の松」では、響き渡る勇壮なファンファーレを交えたスケールの大きな音の構造物を、世界最高のオーケストラの一つバイエルン放送交響楽団ならではの力量で圧巻のクライマックスへと導いています。(2020/01/17 発売)

    レーベル名:BR-Klassik
    カタログ番号:900183

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    シベリウス:交響曲第2番/交響詩「フィンランディア」/カレリア組曲(バイエルン放送響/ヤンソンス)

    ヤンソンスの「シベリウスの第2番」といえば、1992年のオスロ・フィルとの演奏、そして2005年のロイヤル・コンセルトヘボウ管との演奏が知られています。もちろんそのどちらも、ヤンソンスらしい生き生きとした表現と燃焼力の高さが魅力的で、各々のオーケストラが生み出す響きの違いなど聴き所の多いものです。そんなヤンソンスの"シベ2"、今回は満を持してのバイエルン放送交響楽団との演奏が登場。2015年の秋にミュンヘンで行われた何回かのコンサートは、シベリウス(1865-1957)の生誕150年を祝すものであり、ヤンソンスとオーケストラの強い信頼関係を目の当たりにできる熱狂的な演奏が繰り広げらました。このアルバムでは、そんなコンサートから物語性の強い「カレリア組曲」と愛国心躍る「フィンランディア」、そして「交響曲第2番」を収録しています。深化し続けるヤンソンスのシベリウス、これは聴きものです。(2016/05/13 発売)

    レーベル名:BR-Klassik
    カタログ番号:900144

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    シャブリエ/ガーシュウィン/エネスク/ラヴェル/リスト:管弦楽作品集(マツーエフ/バイエルン放送響/ヤンソンス)

    異なる地域で活躍した5人の作曲家による、地元風味たっぷりの5曲の"狂詩曲(ラプソディ)"を集めた楽しいアルバム。シャブリエの代表作である狂詩曲「スペイン」は豊かな色彩に支えられたメロディが特徴で、1882年に彼がこの地を旅行した際に受けた印象を元に作曲されたと言われています。ラヴェルの「スペイン狂詩曲」は、彼自身のルーツでもあるバスクの民謡も取り入れたエスニックな作品。2台ピアノ版も知られていますが、精妙なオーケストレーションによるこちらの管弦楽版は、また格別な雰囲気を持っています。2曲あるエネスコの「ルーマニア狂詩曲」は、なんと言っても第1番が人気曲。リストのお馴染のハンガリー狂詩曲も曲が進むにつれて熱狂が高まります。アメリカの民族音楽ともいうべきジャズ要素たっぷりの「ラプソディ・イン・ブルー」のソロはロシアのピアニスト、マツーエフが担当。全ての曲を熱狂的に指揮するヤンソンスの解釈も楽しめる、素晴らしいライヴ録音です。(2016/08/26 発売)

    レーベル名:BR-Klassik
    カタログ番号:900146

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    シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレート」(バイエルン放送響/ヤンソンス)

    ヤンソンス、「グレート」を振る!もともとはシューベルトの‘大きな’という意味合いで「グレート」と呼ばれていましたが、最近では‘偉大な’という意味で使われることの多い第8番交響曲。その名の通り、演奏時間は50分を超え、内容も壮大。溢れるロマンティシズムと、厳格な古典主義がせめぎ合うシューベルト晩年の傑作です。(以前は第9番と番号付けがなされていましたが、最近では第8番とされることも多く、ヤンソンスのこのアルバムも第8番とナンバリングされています。)/ヤンソンスの演奏は、いつもの通り躍動感に満ちています。第1楽章は、悠然たるホルンのユニゾンで始まる序奏部と、軽快なテンポで奏される主部からなりますが、ヤンソンスは、常にきびきびとしたテンポで全体をがっしりとまとめながら、いつものように楽器各パートの存在感も際立たせ、立体的な音楽を組み立てています。第2楽章では、まず主旋律を奏でるオーボエの巧さに耳を奪われることでしょう。そして歯切れのよいオーケストラの響き、シューベルトの持ち味である美しいメロディも聴きどころ。オーケストラのアンサンブル能力の高さをじっくり味わうことができます。力強い第3楽章。舞曲的な性格の強い旋律が執拗に繰り返される主部、美しい中間部、ヤンソンスは提示部と中間部の反復記号を忠実に順守し、力強い旋律を印象付けています。そして長大な第4楽章こそ、ヤンソンスの腕の見せどころ。目まぐるしい転調、劇的な展開をヤンソンスがどのように繋いでいくかをぜひ確かめてください。演奏の終わりは盛大な拍手と歓声で締めくくられます。(2018/08/24 発売)

    レーベル名:BR-Klassik
    カタログ番号:900169

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    シューベルト:交響曲全集(バイエルン放送響/マゼール)

    1993年から2002年まで、バイエルン放送交響楽団の首席指揮者として活躍したロリン・マゼール。彼らはブルックナーの全交響曲の名演をはじめとした数々のアルバムをこの世に送り出しています。このシューベルト(1797-1828)は2001年の記録で、友好な関係を象徴するような幸福感に溢れた演奏を聴くことができます。8歳の時に、ミュンヘン・フィルハーモニーを指揮して「未完成」を振ったこともある神童マゼールによるシューベルト。未完成やグレートなどの有名曲の素晴らしさはもちろんですが、第3番の終楽章や、あまり聴かれることのない第1番などの表現がとてもチャーミング。これらの曲自体の魅力を知るにもうってつけと言った全集であることは間違いありません。(2013/03/27 発売)

    レーベル名:BR-Klassik
    カタログ番号:900712