フィルハーモニア管弦楽団
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「Walking in the Air」を含む映画『スノーマン』の音楽で知られるイギリスの作曲家ハワード・ブレイクの生誕85周年を記念するアルバム。交響曲、協奏曲、オラトリオ、ピアノ独奏曲、映画音楽まで幅広いジャンルにわたる彼の作品は、世界中のコンサートホールや舞台で演奏されています。このアルバムにはブレイク自身がピアノを弾きながら指揮をした「演奏会用舞曲」をはじめ、1987年の映画『ひと月の夏』のサウンド・トラックからの組曲や1967年に作曲され1990年に改訂された「交響曲第1番」など多彩な作品が収録されています。『ひと月の夏』ではイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督をつとめた名指揮者ポール・ダニエルがイングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニアを指揮し、ブレイクの繊細で表現力豊かなスコアを生き生きと演奏しています。(2023/12/15 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0678 |
シゲティの大きな業績の一つに、同時代の作曲家達の作品を数多く取り上げたことが挙げられるでしょう。古典作品のみならず、モダンな作品を取り上げることがヴァイオリン音楽振興のためになると考えていたシゲティは、積極的に新しい作品を初演し、また録音するなどの普及活動に努めました。その姿勢が評価され、多くの作品が彼に献呈されることになります。プロコフィエフの協奏曲第1番は、他の演奏家による初演後、彼がレパートリーに入れることによって実質世に送り出された作品で、プロコフィエフ自身、その解釈を認め、作品を献呈するに至ったものです。ブロッホの協奏曲も、シゲティのために書かれたもので、やはりこれも彼に献呈されています。(2003/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110973 |
ワーグナーによって確立されたドイツ的歌劇も、イタリアで勃興したヴェリズモ歌劇の前に衰亡の道をたどるかと思われたさなか、彗星のように現れたのが「ヘンゼルとグレーテル」。それはフンパーディンクの妹が興じていた家庭劇が始まりでした。いつものように音楽をつけて欲しいと頼まれた作曲家は、その優れた台本に着目し、ついには一編の歌劇に仕立て上げたのでした。作品はリヒャルト・シュトラウスの指揮によって初演されて以来、すぐさま高い人気を勝ちえました。童話という親しみやすい題材を元に、耳なじみのよい旋律を用いているという点だけではなく、ワーグナーが確立した楽劇の手法~ライト・モティーフによる緊密な構造を踏襲していることでも高い評価を受けています。(2005/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110897-98 |
「若き推進力溢れるカラヤン」を楽しみたい人にオススメの1枚。幾度となくリマスターされ、かつ再販される名演で、改めて、こうして聴いてみると「カラヤンって素晴らしい」と素直に感じてしまいます。ベートーヴェンの交響曲を何度も録音したカラヤンですが、このフィルハーモニア管との演奏には特別な存在感があるのです。第1番の交響曲の冒頭の計算され尽くした音のバランスを耳にしただけでも、この演奏に漲る力を感じ取れることでしょう。「英雄」の第1楽章で提示部を繰り返すことなく、どんどん突き進んでいくところなども若きカラヤンが唯唯諾々と己の内なる声に従う様が見て取れます。モノラル録音のハンデは一切感じられない瑞々しい音も魅力です。(2009/12/16 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111339 |
名演として名高いクレンペラーの“英雄”1955年録音の復刻です。彼の演奏の特徴として「ゆったりとしたテンポ」が挙げられますが(晩年になるほどその傾向は強い)この壮年期の録音でも、ハイテンションな音楽の作りのなかに音の一つ一つを噛みしめるような表現は見てとれます。いつものことながらオーバート=ソーンの復刻は見事な限り。もともと状態の良い音が更にくっきりと立ち現れます。(2009/02/25 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111303 |
堅忍不屈の意志をもって、身に降りかかる禍に屈せず送った生涯と同様、クレンペラーの生みだす音楽は、常に堅固でゆるぎないものでした。奇をてらわず、表層の演奏効果には目もくれず、スコアに真正面から向かい合った硬派な演奏の最右翼ともいえるこの「運命」。ベートーヴェンがわずかなモチーフから紡ぎ、展開させて巨像を築いていくさまが、あたかも青写真を手に取り眺めるように聴き取ることができます。第7はモノラル盤の復刻。「舞踏の聖化」とはいえ、こちらもいたずらに浮足立つことのない荘重な趣で、あたかも重装歩兵の舞のよう。いずれもフィルハーモニアとの最強のタッグとして残された遺産です。(2007/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111248 |
巨匠フルトヴェングラーによる2つの対照的なベートーヴェンをお聴きください。まだ世相が安定しなかった時期に、何かにせかされるかのように録音された名演として知られるものです。エドウィン・フィッシャーを迎えた1951年の「皇帝」の堂々とした佇まい。曲自体の説得力を最大限生かしきった名演として知られています。これは第1楽章のオーケストラによる提示部を聴いただけでも、その素晴らしさにうち震えることでしょう。まるで巨木のようにどっしりとした安定感のある響きは、まさにドイツ的。そして本格的にピアノが入ってくると、その凄まじさに更に感動するはずです。終楽章での白熱の戦いには、思わず手に汗を握ります。かたや、ベートーヴェンの交響曲の中でも地味な部類に入る第4番。こちらの入念な音楽作りにも心打たれます。(2010/08/18 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.112025 |
技巧に苦労を感じさせない、いわば天衣無縫型のピアニストの最右翼であるモイセイヴィッチ。軽快さと柔軟さに富んだ指さばきは当代無二で、ラフマニノフやホフマンといったトップクラスのピアニストと比肩されうるものでした。協奏曲3番のラルゴの歌わせ方の美しさ、「皇帝」の最終楽章の舞曲的闊達さもさることながら、このCDにおける白眉は、3番の第1楽章のライネッケによるカデンツァです。まさに一陣の吹き抜ける風のごとく流麗で、その音の粒の揃い方の見事さに匹敵するものは、モイセイヴィッチ自身の演奏による、あの有名なラフマニノフ編曲の「真夏の夜の夢」以外に聴くことはできないでしょう。(2005/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110776 |
オーケストラの弦楽器でやや控えめな存在であったヴィオラを、「内声の補佐役」から旋律を奏でる楽器へと引き上げた先駆者に、ライオネル・ターティスがいます。さらに前進させ、立派な独奏楽器としてのポジションを確立させた功績は、プリムローズによるところが大きいでしょう。ハイフェッツ、ピアテゴルスキーとのトリオにおけるアンサンブルの力量もさることながら、男性的で朗々とした音質~ことにC線の美しさと、卓越した技巧をもって歌い上げる演奏は、ヴィオラを輝ける存在へと高めたのでした。擬古バロック様式における堅牢性も魅力ですが、「イタリアのハロルド」における天かける自在度と英雄性は、ヴィオラ演奏史上の金字塔ともいえるでしょう。(2005/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110316 |
かつて「韃靼人の踊り」と訳されていた「ポロヴェッツ人の踊り」を含むボロディン唯一・未完のオペラ「イーゴリ公」は、リムスキー=コルサコフとグラズノフの驚異の記憶力により、補筆・完成されました。これが初演版とされていますが、このCDに収録されているのは、この版による演奏です(第3幕は省略されています。)。各役柄をになう歌手たちの、分厚く胆力に満ちたロシアン・ヴォイスもさることながら、全編にわたって現れる、ロシア色豊かなものからアラビア風の様々な個性を持つ合唱が迫力もの。冒頭の「賛美の合唱」で始まり、エンディングも「ようこそイーゴリ公」の合唱で締めくくられるという、「合唱オペラ」でもあります。(2005/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111071-73 |