シュトゥットガルト放送交響楽団
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ルーマニア出身の女性ヴァイオリニスト、ローラ・ボベスコ(1921-2003)の名演集。指揮者の父親を持ち、幼いころから音楽の才能を開花。1928年パリに留学、エコールノルマル音楽院を経てパリ音楽院で研鑽を積んだ後、ジョルジェ・エネスクやジャック・ティボーに学び、1937年「ウジェーヌ・イザイ・コンクール』に入賞、本格的な演奏活動を始めました。第二次世界大戦後はベルギーに帰化、国際的に活躍するとともに、教師として後進を指導、またブリュッセル・ゾリステン(後にイザイ弦楽合奏団と改称)を組織し、指揮者と独奏者を務めたことでも知られています。また、1980年に初来日を果たして以降、たびたび来日し多くのファンを獲得しました。この3枚組には、今回初出となる演奏を含む、バロックからロマン派の協奏曲が収録されており、たっぷりとしたヴィヴラートが特徴的な美音と、気品ある表現が魅力的な彼女の演奏は、時代を越えて聴き手の心を捉えることでしょう。またヴィターリとヴァンハルではフランス人ピアニストの夫、ジャンティと共演。抜群のアンサンブルを披露しています。(2019/09/20 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19067CD |
モダン・オーケストラであるシュトゥットガルト放送交響楽団にピリオド奏法を取り入れ、独自の“シュトゥットガルト・サウンド”を創り上げたノリントン。モーツァルト、ベートーヴェンやシューベルトでは効果的に働いた方法が、マーラーやブルックナーで通用するのか…と懸念されるも、ノリントンはその不安を見事に払拭。第1、第2ヴァイオリン・パートを両翼に配置し、終楽章のソプラノ・ソロをほぼノン・ヴィヴラートで歌わせることでまさしく「天国的な響き」を生み出しています。軽やかで美しいマーラーです。(2019/10/18 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19524CD |
【唯一無二、独特の透明感と粘りを持つ快演】ピリオド・オーケストラの巨匠であったノリントンがモダンのシュトゥットガルト放送響の首席指揮者に就任して10年近く経ち、早めのテンポと抑えたヴィヴラートを基調としながらも、穏やかで豊かな表情が特徴的な彼のサウンドがすっかりオーケストラの持ち味となった頃の録音。冒頭から快速ながらも、ただすっきりと流れてしまうようなことはなく、時折ぐっとテンポを落とすような表情も多々あり、意外な粘りも聴かせる独特の歌心を存分に味わうことの出来る演奏です。(2019/04/19 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19517CD |
ベルティーニ&シュトゥットガルト放送響の音源発掘シリーズに待望のマーラーが登場!ガリー・ベルティーニは首席指揮者を務めたケルン放送交響楽団のイメージが強いですが、シュトゥットガルト放送響にも1978年の初共演以来繰り返し招かれ、1996年には日本ツアーも行っています。ここにCD化されるのは1981年のマーラー5番のライヴ。現地で大きな評判となり、シュトゥットガルト放送響の特典盤として限定頒布されたことのある演奏です。ベルティーニのマーラー解釈は、徹底したリハーサルを経てマーラーの複雑なスコアを明晰に音にすることで、作品自体に語らせるようなものでした。ここに収められた演奏も指揮者の統率が細部まで行き届いている印象がありますが、それが窮屈さではなく解放感につながっています。アダージェットにおける息長く高揚を続ける音楽の明晰さと力強さ、その果てに訪れるクライマックスの輝かしい官能性はベルティーニならでは。録音は少ないマイクによるものか、各楽器の分離はいま一つですが、オーケストラ全体で作る響きはよく感じられます。ベルティーニ・ファンにとっては1990年のケルン放送響盤との比較も興味深いでしょう。演奏時間比較シュトゥットガルト放送響(1981) 12:33/14:27/16:43/11:05/13:36ケルン放送響(1990) 11:15/14:46/17:18/10:05/14:25(2025/04/11 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19164CD |
2021年11月、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアとの演奏を最後に指揮活動から引退したロジャー・ノリントン。今回初リリースとなるこのアルバムでは、ノリントンのレパートリーとしては珍しいマルティヌーの交響曲を聴くことができます。マルティヌーの6曲の交響曲は、彼がアメリカに滞在していた1942年から1953年にかけて作曲されました。第5番は、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューでマルティヌー自身が「よく出来た、有機的で秩序のある作品」と語った自信作。第6番は1955年のボストン響創立75周年のための委嘱作で、初演を担った指揮者シャルル・ミュンシュを念頭に書き上げたとされています。マルティヌーはこの曲をそれまでの交響曲とは根本的に異なるものと考えて「交響的幻想曲」の副題を付けました。ドヴォルザークのレクイエムの旋律をはじめとする様々な楽想が入り混じり、秩序と構成を重んじた第5番とは対照的に自由で幻想的な作品になっています。ノリントンは1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務め、作曲当時に聴衆が感じたサウンド・イメージに迫るために、時代考証に基づいてオーケストラのサイズ・配置・奏法を調整し、弦楽器のノンヴィブラート演奏を基調とする「シュトゥットガルト・サウンド」と呼ばれる独自のスタイルを編み出しました。透明感と立体感を保ち、曲の構造を明らかにする演奏スタイルは、エルガーなどの20世紀作品でも効果を発揮しましたが、さらに時代が下ったマルティヌーをどう響かせるのか、大いに注目されます。(2022/08/12 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19119CD |
ハンガリーのピアニスト、アニー・フィッシャー(1914-1995)の1950年代終わりに収録された2曲のピアノ協奏曲。アニー・フィッシャーは1980年代以降に日本にも度々来日し、数多くのファンを獲得した人です。演奏について妥協を許さなかった彼女は、スタジオ録音に批判的でしたが、モーツァルトの協奏曲を含むEMIへの一連の録音は、現在でも「モーツァルト演奏の基準」とみなされるほどに、その演奏は高く評価されています。彼女の商業的録音は、いずれも1968年に夫アラダール・トートが死去するまでの、1950年代から1960年代のものですが、幸いなことにいくつかのライヴ録音が保存されています。このロスバウトとの演奏もそんな中の一つで、端正なモーツァルトと美しいシューマンは、彼女の魅惑的な姿を存分に伝えています。(2016/09/28 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19025CD |