マソ, ホルディ(1967-)
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フランスのピアノ曲を語る上で、決して忘れてはいけない存在がこのセヴラック(1872-1921)です。彼は、自身の作品に印象派の洗練された優雅さを纏わせるのではなく、南フランスの土と風の香りを漂わせることを好み、「田舎の音楽家」と呼ばれることも喜んでいたと言います。この第3集の中心を成すのは、まさにその呼び名にふさわしい組曲「大地の歌」です。1900年に作曲された作品で、古代ローマの詩人ウェルギリウスの「農耕詩」が元となっています。至るところに師であるヴァンサン・ダンディの影響も垣間見えますが、独自性も追求された興味深い曲集です。1899年のピアノ・ソナタには当時相次いで失った彼の父と若い妹への思いが反映されたものです。こんなセヴラックを極めたい方には第1集(8.555855),第2集(8.572428)もご用意しています。(2012/12/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572429 |
トゥリーナ (1882-1949) の作品には、なぜかこう聴き手を幸せにする成分が含まれているように感じます。それは、ほんの微かなスペインの香りであったり、洒落たメロディであったり、またエキゾチックな和声であったり。と感じる人によって捉え方は様々でしょう。NAXOS レーベルの中でも重要な位置を占めるピアノ作品集に加え、このヴァイオリン作品集もそんな魅力に満ち溢れた素敵なアルバムです。往年の名女性ヴァイオリニスト、ジャンヌ・ゴーティエに捧げられた「ヴァイオリン・ソナタ第1 番」は彼が47 歳の時の作品。第1 楽章と第2 楽章の気だるい美しさは初夏の午後の日差しを思わせる眩しい美しさに溢れています。他の曲からも熟れた空気と熱い吐息が流れてくるかのようです(2009/07/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570402 |
すぐれたピアニストとしても活躍したトゥリーナ、当然の如く彼の作品中ピアノ曲は大きなウェイトを占めており、そのいずれもがスペインの民族色に彩られています。フランスとスペインの音楽は、相互に大きな影響を与え合っていることはよく知られていますが、トゥリーナもパリでドビュッシーに学んでおり、随所に印象派風の響きを聴くことができます。例えば12での深く透明な響きなど、あたかも師の前奏曲集からの一曲のようでもあります。なお冒頭の「幻想舞曲集」は、オーケストラによる演奏(8.555955)が有名ですが、実は当盤収録のピアノ版が先に作曲されたオリジナルです。両者の聴き比べもまた興味深いものがあります。(2005/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557150 |
先輩格のアルベニスやグラナドスのものと比べると、やや知名度で負けていますが、数多く遺されたトゥリーナのピアノ曲も、スペイン・ピアノ音楽の至宝の一つというべきものでしょう。当盤ではスペインとともに、「女性」が特定の人物というよりも、様々な「スペインの女性」が、情熱的・官能的に、高度なピアニズムを駆使した音画として描かれていきます(トゥリーナは、巨匠モシュコフスキーにもピアノを学んでいます)。NAXOSで多くのスペイン音楽を録音している、カタルーニャ出身のホルディ・マソによる演奏は、とりわけ叙情的なムードの表出において、素晴らしいものがあります。(2006/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557684 |
マドリードで生まれ、パリでダンディに師事し、アルベニスやファリャと交流を深めスペイン国民楽派の創造に取り組んだトゥリーナ。1914年に帰国してからはロマン派と印象主義の良いところを取り入れた独自のスペイン音楽を発表し、高い評価を得ています。ここに収録された「スペインの物語」はトゥリーナ自身が「特定の場所から喚起される特定の物語を思い起こさせる」ように書いたと語る作品集。その思いは他のどの曲にも見られるもので、どれを聴いてもスペインの乾いた風を感じさせます。シリーズを一貫して演奏しているマソは、ここでも自信漲る解釈を聴かせてくれます。(2009/05/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570370 |
「幻想」は心が持つ不思議な能力です。最近の出来事から、過去の思い出までありとあらゆることを一瞬に思い起こし、また現実の世界から、遠く離れた世界へと瞬時に旅をすることが可能な能力なのです。このトゥリーナのピアノ作品集第6集はそんな幻想的な作品を集めたもの。幼年期のとめどもない空想、大人になってからの極めて現実的な空想、などなど、その描かれた世界はさまざまです。伝統的なアンダルシアの音楽とフランス印象主義の作風が微妙に入り組んだ独自の音による風景が目の前に広がります。名手ホルディ・マソが紡ぐ「音による不思議な物語」をお楽しみください。(2010/08/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572141 |
ホルディ・マソによるトゥリーナのピアノ作品集第7集は、なんとも楽しい「旅のアルバム」で幕を開けます。この初期の作品はスペイン風の音を持ちながらも、ドビュッシーの影響を感じさせる柔らかい響きも持ち合わせています。何より香りのよい風が吹き抜けるような爽やかさが自慢です。「ジブラルタル」ではどこかで聴いたメロディも使われていて、こちらも興味深いところです。続く作品も、どれもが旅の風景を切り取ってきたかのような、表現力豊かなものばかり。「回想曲」で描かれているのはカタロニアの風景であり「葉書」で描かれるのはバスクの風景です。美しいピアノの音色に耳を傾けながら、スペイン旅行を楽しめそうです。(2011/11/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572455 |
アンダルシアの偉大なる音楽詩人、ホアキン・トゥリーナ。彼の音楽には多彩で情熱的なリズムが溢れ、これらが得も言われぬ活力を運んでくるのです。彼は一時期フランスで学び、印象派の影響を強く受けますが、アルベニスから「スペイン人の自覚を持つように」諭され、その後はアンダルシア音楽の研究と発展に力を尽くします。ここでは4つの作品を収録、目もくらむような色彩感にあふれた「アンダルシアの庭」、わずか1か月と少しという短い期間に書かれたにも拘わらず、彼の作品の中では長大である「サンタ・クルツの傍らで」、作曲家晩年の2つの作品「アンダルシアのミューズたち」と「農場にて」でのひなびた味わいなど、どれも独特の詩情が感じられます。
演奏は、スペイン音楽のスペシャリスト、ホルディ・マソ。第1曲目の冒頭の付点のリズムから何とも言えない雰囲気を醸し出しているところはさすがです。(2012/06/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572682 |