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マソ, ホルディ(1967-)

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    トゥリーナ:ピアノ作品集 9 - セビリャの街角/セヴィリャの通りに/コンテンプラシオン(マソ)

    トゥリーナ(1882-1949)のピアノ作品集も第9集。ステキなこれらの曲が何故あまり知られていないのか?と疑問に思うばかりですが、恐らく曲の持つ力を存分に引き出せるピアニストがマソ以外にいなかったのかも知れません。今作も何とも刺激的で魅力的な曲ばかりが集められています。アルバムに収録されている作品は作曲年の順を追って並べられており、はじめから聞いていくと彼の作風の熟成が見て取れるという趣向です。初期の作品である「セビリャの街角」は、民族的な素材をフランス風に料理した軽妙な作品。当時、印象派に影響を受けていた彼らしい音楽と言えるでしょう。それから30年ほど経過して、トゥリーナが同じセビリャの風景を音楽にした時に生じる作風の変遷は、とても見事なものであり、彼がどれほどまでに「自らの音楽」を創り上げたかが瞬時に理解できるのではないでしょうか?(2013/08/21 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572915

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    トゥリーナ:ピアノ作品集 10 - アルモドバールの城/トッカータとフーガ/パルティータ/前奏曲集/ロマンティックな小品(マソ)

    トゥリーナ(1882-1949)のピアノ作品全集という偉業に挑む名ピアニスト、ホルディ・マソ。彼が解き解していくトゥリーナの世界の何とも魅力的なこと。自身も優れた作曲家であるマソは、これらの作品に内包されたピアニズムを様々な角度から検討し、最適な形で表現していくのです。躍動的な「トッカータとフーガ」はトゥリーナがキューバを旅行しながら着想を得た作品。タイトルでわかる通り、バッハへのオマージュでもあります。その1年後の「パルティータ」は彼の友人であるホセ・マリア・フランコに捧げられた作品で、ドビュッシー風のメロディやブラームスを思わせるメロディに彩られています。神秘的な「アルモドバールの城」は2年後にハープと管弦楽のための曲として再編されました。若い頃の旅の思い出が反映された「サンルカルの街角」、彼の作品には珍しく抽象的なタイトルが付けられた「前奏曲」と、宝石箱のような美しさと楽しさが詰まった1枚です。(2015/02/25 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573183

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    トゥリーナ:ピアノ作品集 11 - マドリードからのバーベナ/靴屋で/幻灯/サーカス/組曲「マドリード放送」(マソ)

    幼い頃にはマドリッドで音楽を学び、やがてパリのスコラ・カントルムに留学。パリのエスプリをたっぷりと体にしみこませてから、またスペインに戻り作曲活動に勤しんだトゥリーナ(1882-1949)の作品には、やはりどことなくフランスの香りが漂うものが多いのです。この第11集でも、それは顕著であり、例えば「マドリードの見本市」や「サーカス」では特徴的なリズムに裏打ちされた明るい世界が広がっています。かっこいいファンファーレ、ぶらんこ、ピエロ・・・なんとも色彩的な音が楽しめます。かと思うと、様々な靴が並ぶ「靴屋」の店頭にいるのは、あの有名なハンス・ザックスです。オシャレに変化した「マイスタージンガー」のテーマに思わずくすっと笑みがこぼれてしまうのではないでしょうか?ごつごつとした靴、華奢な靴、勇ましい靴、あなた好みの靴はありますか?「マドリード放送」もユニークな組曲で、トゥリーナ自身は「ラジオ放送を説明するためのピアノ曲」と表現しています。まだ音声がオンになっていないマイクの前に立つアナウンサーの不安な心を示すプロローグの長いトリルで始まり、3つの場面が表現されていきます。何かが見えてくるような興味深い音楽です。(2015/10/28 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573401

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    トゥリーナ:ピアノ作品集 12 - 私の小さなコーナーへの思い出/売られた猫/クリスマス/頭蓋骨のキリスト(マソ)

    1882年セビリアに生まれたピアニス卜、作曲家トゥリーナ(1882-1949)。20世紀スペインを代表する音楽家の一人であり、スペインの民族音楽を取り入れた作風で管弦楽から舞台音楽、室内楽、器楽曲、歌曲までと多彩な作品を数多く書き上げました。10年以上の長きに渡って継続中のホルディ・マソによるトゥリーナのピアノ作品全集は、このアルバムを含め、あと2枚で完結となりますが、ここに収録されている作品はどれもちょっと不可解なもので、当アルバムに解説を寄せている批評家フスト・ロメロも「最初は理解不能だった」と告白しているほどです。冒頭の「私の小さなコーナーへの思い出」もタイトルからしてよくわかりませんが、実はこの曲、トゥリーナの気晴らしとして作られた「色々な作品からのオマージュ」なのです。自筆のスコアには、彼の友人や小さな個人的な出来事にまつわる数多くの注意事項が、イタリック体で書き込まれているという、エルガーの「工ニグマ」のような作品と言えばよいのかもしれません。他の3つの作品は、どれも彼が敬愛していたスペインの詩人グスタボ・アドルフォ・ベッケル(1836-1870)の詩からインスピレーションを受けて書かれており、ベッケルが描こうとした愛の歓喜や苦悩、孤独などが、丁寧に音楽に移し変えられています。例えば「頭蓋骨のキリスト像」は一人の女性を巡って「頭蓋骨のキリスト像」の前で決闘を始めようとしたアロンソとロぺ。しかし銅像の不思議な力で決闘を回避できたという結末の極めて描写的であり、楽しい作品です。(2016/10/28 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573539

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    トゥリーナ:ピアノ作品集 13 - サンルーカル・デ・バラメダ/トリロジア/聖母マリアの7つの悲しみ(マソ)

    セビーリャ生まれのトゥリーナは、1905年から1914年まで留学したパリで洗練された作風を身に着けると同時に、印象主義の音楽から強い影響を受けました。そのためにアルベニスから「もっとスペイン人としての自覚を持つように」と諭されたというエピソードもあるほど、留学時には国籍不詳の作品を書いていました。しかし、1914年に帰国してからはアンダルシア民謡を取り入れた情熱的な作品を発表、このアルバムに収録された「サンルーカル・デ・バラメダ」はその中でも傑作の一つとされています。アンダルシア地方のグァダルキビル川の河口近くにある魅力的な沿岸都市の風景が描写されており「絵のようなソナタ」と題されていますが、音楽はそれ以上に雄弁であり、また複雑な構造を持っています。「三部作」には幼くして亡くなったトゥリーナの娘への思いが秘められており、未完に終わった「聖母マリアの7つの痛み」は祈りの音楽です。ホルディ・マソによるトゥリーナのピアノ作品全集はこの第13集で完結となります。(2018/01/26 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573677

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    トゥリーナ:ピアノ作品集第4集 - 小組曲第1集、第2集/ミニアテュール/子供の庭(マソ)

    ファリア、アルベニス、グラナドス、モンポウらと共に、スペインのピアノレパートリーに多大なる貢献を果たしたトゥリーナのピアノ作品全集第4集です。この曲集に収録されているのは「子どものための曲集」で、トゥリーナ自身の幼い頃の思い出が反映された小組曲など優しさとユーモアに溢れた親しみやすいものばかりです。シリーズを一貫して担当しているマソの切れ味鋭い演奏も魅力です。(2007/10/17 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570026

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    ドノスティア:バスクの前奏曲/ノスタルジア(マソ)

    ホルディ・マソによる、知られざるスペイン・ピアノ音楽の旅の中でも、最もアピール力に富むのは本作といえるかもしれません。全21曲からなるバスクの前奏曲の素晴らしさにはたまげること間違いなしです! バスク地方の民族色の豊かな素材と、彼が学んだフランス印象派、さらにはロマン派ピアノ音楽の最上の部分が結びついた大傑作といえましょう。鄙びた味を損わない一方で、全体に甘い味付けがなされ、しかもピアニズムは洗練を極めているのですが、そのバランスの良さは驚異的です。訥々としたモンポウ流の独白系とはまた違った、適度に(ここが重要)華やいだムードがあり、ステージ上でも大いに映えることでしょう。(2004/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557228

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    モンサルバーチェ:2台ピアノのための音楽(マソ/ビジャーバ)

    20世紀のカタロニア文化発展に大きく貢献した作曲家ハビエル・モンサルバーチェ。このアルバムでは、彼が残した2台ピアノのための音楽をお楽しみいただけます。これを聴いたら、最初に置かれたジャズ風味満載の「バルセロナ・ブルース」から驚くことは間違いありません。こんな作風の人だったっけ?そう思いながら次の「万華鏡」に進むと、これまた渋くも楽しい曲が並びます。アリシア・デ・ラローチャから依頼されたアンコール用の曲である「オマージュ」など聴きやすい曲もステキですが、圧巻は彼の本領が発揮された「十字架への祈り」でしょう。ラテン語やスペイン語のテキストを縦横に用い、神秘的な世界を描いています。録音 2011年7月13-17日 スペイン アウディトリ・デ・バルセロナ(2012/09/19 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572636

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    モンサルバーチェ:ピアノ作品集 1 - 3つの即興曲/3つのディヴェルティメント/イヴェットのためのソナチネ/妙なる調和(マソ)

    スペイン、ジローナ出身のハビエル・モンサルバーチェは20世紀のカタロニアにおける最も重要な作曲家の一人です。十二音技法と、アンティル諸島の音楽、メシアンなどのフランス音楽、ダンス音楽から、ラテン系、そしてラヴェルの血を受け継ぐジャズ音楽。これらが混然一体となった魅惑的な音楽は、一度聴いたら忘れることができないほどの強烈な印象を残します。ドビュッシー風の「3つの即興曲」から個性全開の音楽が続きます(トラック9の「ラヴェルへのエレジー」はこの第2曲から派生しています)。とても活発な「妙なる調和」は、まるでフランス6人組の音楽のような諧謔性も感じられます。現代的な響きの中に、何とも言えない親しみやすさを秘めた名曲の数々をお楽しみください。(2010/07/14 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570744

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    モンサルバーチェ:ピアノ作品集 2 - ノアの方舟/アルバイシン協奏曲(マソ)

    20世紀の最も重要な作曲家の一人、モンサルバーチェのピアノ作品集 第2集です。第1集(8.570744)が彼の初期の作品を収録していたのに対し、こちらは後期の25年間の作品を集めたもの。極めて興味深い曲が並んでいます。左手のための作品や技術的には比較的容易なのに、実は凄く表現が難しい「ノアの方舟」、などこの作曲家の自由な感性を存分に楽しむことが可能です。「5つの自由な鳥の歌」は最初「かごに入れられた5羽の鳥」というタイトルが付けられていたとのことですが、作曲家自身が変更したのだとか。フランスの先人メシアンの影響も強く感じられる作品です。(2010/10/13 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570756