ヴィヴァルディ, アントニオ(1678-1741)
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【気鋭カウンターテナーと俊才集団による“赤毛の司祭”の声楽世界】聖職者として研鑚を積み司祭になったにもかかわらず、教会の仕事もそこそこにヴェネツィアのピエタ慈善院の音楽教員として女子生徒たちからなるオーケストラを指揮、自らもヴァイオリンを圧倒的な腕前で弾きこなしたヴィヴァルディ。作曲家として彼が残した作品は「四季」の4曲のような独奏協奏曲やソナタなどの器楽ばかりでなく、謝肉祭シーズンの水の都を湧かせたオペラや教会向けの声楽作品も多く残しています。バロック・オペラの世界を中心に、本拠の英国に留まらない活躍をみせるジョナサン・コーエン指揮の古楽器楽団アルカンジェロが、この大作曲家と本格的に録音物で向き合うのは今回のアルバムが初。やはり声楽中心の選曲で、パートナーに選ばれたのは躍進めざましい英国のカウンターテナー歌手、ティム・ミード!温もりと透明感を兼ね備えた圧倒的な美声は、ヴィオラ・ダモーレ独奏の典雅な響きに彩られる「ニジ・ドミヌス」から、躍動感豊かに恋の栄光を歌いあげる「恋の神よ、分かった、おまえの勝ちだ」まで、ヴィヴァルディの聖と俗の両面を鮮やかに描き出してゆきます。弦楽のための協奏曲やシンフォニアでの立ちまわり含め、アルカンジェロの一体感ある音楽性も絶妙のアンサンブルで存在感豊かに音楽の魅力を伝えてくれます。(2022/01/27 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA914 |
ドイツ・ドレスデンに手稿が残された協奏曲集、第3集もヴァイオリンがきらめきます。「ト短調」でいきなり独奏ヴァイオリンが活躍する冒頭には引き込まれます。すっきりさわやかな快速楽章もさることながら、ここでは緩やかな中間楽章に注目してみましょう。ヴァイオリンがオペラアリアの如く歌う曲あり、通奏低音だけだったり弦楽器だけだったりする多様な伴奏ありで、意外な楽しみを発見していただけるでしょう。各曲がすぐ終わってしまうので飽きがこないのも長所、いくつ聞いてもヴィヴァルディは最高です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553860 |
ヴィヴァルディとドレスデンのヴァイオリン奏者との交流が生んだヴァイオリン協奏曲群、まだ続きます。急緩急の構成はどれも同じで飽きそうなものですが、相変わらずどこをとっても爽快なこと極まりなし、これはもう驚きを通り越して呆れるしかないでしょう。ロ短調の両端楽章の主題など、分散和音やってるだけなのに何故か印象的。当盤の後半はたまたまニ長調が3曲続きますが、急速楽章が絶好調で最後まで耳が離せません。生演奏で協奏曲を7曲続けて演奏したがるソリストは想像できないので、CDだけの快楽がここにあります。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554310 |