シュポア, ルイ(1784-1859)
Search results:79 件 見つかりました。
複数のソリストが活躍する「コンチェルタンテ」は、バロック時代にはよく作曲されたものの、ロマン派の時代になるとほとんど書かれることはありませんでした。ソリストはたった一人で大オーケストラに立ち向かい、眩いばかりの技巧を誇示するのが当たり前となったからです。そんな中でシュポアは積極的に優れたコンチェルタンテを作曲し、ソリストたちの親密な対話を促したのです。当時の音楽界では、彼のメロディは上品過ぎて発展性がない。と揶揄されたということですが、例えばこのコンチェルタンテの第1番の冒頭での長調と短調が目まぐるしく交錯し、すばらしいハーモニーを作り上げていく場面などを目の当たりにするとベルリオーズやチャイコフスキーの音楽と比べても何の遜色もないと言ってしまっても良いほどではないでしょうか。演奏するのは、シベリウスやシンディングで優れた解釈を聴かせる名手クラッゲルードと、同じく北欧の名手で現ノルウェー国立オペラ管弦楽団コンサートマスター、オイヴィンド・ビョーラです。目を見張るばかりの美音が炸裂します。(2010/04/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.570840 |
「ピアノと歌」という組み合わせに更に他の楽器を加えることで深まる魅力を追求したアルバム。このアルバムのために作曲されたヴェットシュタインの「美への讃歌」を始め、歌手と奏者たちが紡ぎ出す美しい響きを堪能できる1枚です。シュポアの歌曲集は声とピアノ、クラリネットのために書かれていますが、クラリネットをヴァイオリンに置き換えることでまた違った表情を見せています。ブラームスが試みたのは声とヴィオラの組み合わせ。渋い美しさが光る名作です。弦楽四重奏と歌で奏でるドラマティックなレスピーギの「夕暮れ」、サン=サーンス、マスネのフランス歌曲、アイヴズ、マレク、ペティレクなどの近代作品も収録されています。(2018/08/24 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
---|---|
カタログ番号 | :SM286 |
ヴァイオリニスト、指揮者としてヨーロッパ全土を席巻したルイ・シュポアは、その生涯に48曲の弦楽アンサンブルのための作品を書きました。その中でも特異なものが、ここに収録された「複弦楽四重奏曲」です。楽器の編成はメンデルスゾーンの八重奏曲と同じなのですが、シュポア自身の言葉によると「メンデルスゾーンの作品は2つの四重奏の協調ではなく、8つの楽器の全てが同等に書かれているので、意味合いが全く違う」のだそうです。彼がヴァイオリニスト、アンドレアス・ロンベルク(高名なチェリスト、ベルンハルト・ロンベルクの従兄)と弦楽四重奏曲を演奏した時に、「2つの弦楽四重奏団が共に響きあったらどんなに素晴らしい音楽ができるのだろう」と思いついたのだとか。そんな工夫が凝らされた厚みのある響きをどうぞお楽しみください。2つの弦楽四重奏団の各々の奏者が紡ぎ出す音。ある時にはぶつかり合い、ある時には溶け合いつつ耳を通り過ぎていく。という稀有な体験があなたを待っています。(2009/11/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.570963 |
シュポアの弦楽五重奏曲全集もついに完結編を迎えました。このジャンルにおける彼の最終作である第7番は、いよいよ深みを増し、協奏曲や独奏曲を思わせるような、第1ヴァイオリンの華やかな立ち回りはいつもどおりですが、そこはかとなくロマンティックな憂いの色が滲み出ています。やや先行して書かれた六重奏曲は、よりシンフォニックな志向をみせており、後に書かれた高名なブラームスの同編成の2曲にも匹敵する作品といえましょう。「ポプリ」(接続曲)も、やはり弦楽器5つ(独奏ヴァイオリン+弦楽四重奏)のために書かれたものですが、一転して若書きの娯楽系作品で、ロシア民謡とモーツァルトの「お手をどうぞ」が、楽しく華やかに展開されていきます。*Marco Polo 8.223600の再発売盤(2006/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.555968 |