ダウランド, ジョン(1563-1626)
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【ダウランドが英国を離れての諸国での活躍も見据えた傑作選】ノルマンディのカーン音楽院でパスカル・ガロンに師事した後、パリやヴェルサイユとは異なる豊かな古楽研究の歴史を持つフランス・リヨン音楽院で研鑽を重ねたリュート奏者フローラン・マリー。中世・ルネサンスを得意とするアンサンブル・セラドンやドゥース・メモワールの一員として、またバロックに造詣の深いアンサンブル・コレスポンダンスやレ・フォリー・フランセーズ、フィリップ・ヘレヴェッヘのコレギウム・ヴォカーレ・ヘントなどで通奏低音奏者として幅広く活躍する演奏家ですが、リヨン音楽院では多声による即興演奏をはじめ15~17世紀特有の古い音楽語法も学んでおり、その成果はCarpe Diemレーベルからのソロ・デビュー盤となったテルツィ作品集(CD-16327)に結実しました。同レーベル2枚目となる本盤はリュート音楽の大家、英国人作曲家ダウランドの作品集。この音楽家や英国文化を読み解く上で重要なキーワードとなる「憂鬱(メランコリー)」をテーマに掲げながら、ダウランドがドイツを経てイタリアへ向かった旅路やデンマーク王室時代を経ての帰国に難儀したエピソードにも繋がる選曲になっており、英国内の芸術語彙に留まらなかった作曲家の幅広い活躍ぶりに改めて気づかされます。フローラン・マリーの奏でるリュートが紡ぎ出す、くすんだ響きの奥にまばゆい輝きが感じられる美音も魅力的。多声書法を浮かび上がらせつつも起伏に富んだ音楽のドラマをよく捉えた演奏で、この作曲家の独奏曲の豊かさを堪能できる1枚に仕上がっています。(2024/09/20 発売)
レーベル名 | :Carpe Diem |
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カタログ番号 | :CD-16336 |
ダウランドは今日でも特に尊敬され、その作品が演奏され続けるルネッサンスの作曲家です。シェークスピアの同時代人である彼の音楽は、存命当時から賞賛されたのです。約百曲におよぶリュート独奏のための作品集こそ代表作で、当盤はリュート曲全集の第1集となります。ダウランドの音楽には、人間の幅広い感情が表現され、知性や気品に溢れています。旋律の妙、対位法の駆使、半音階の大胆な使用など、優れた作曲技術の裏打ちがあるからこそ。7曲のファンタジー(あるいはファンシー)は特に見事です。こういう音楽をBGMで流して、リュートのシンプルで典雅な響きに身を浸す幸福に酔えるディスクです。(2006/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557586 |
シェークスピアの同時代人で、今日に至るまでその名前と音楽が語り継がれるダウランド。当盤の冒頭に収録した「ラクリメ」こそ、彼の最も有名な作品。当時のリュート作品の規範となったこの曲に織り込まれたメランコリックな情感は、時代を超える永遠性を持っているのです。夜、就寝前などに当盤を取り出してみてください。冒頭から、「つねに悲しむ」という作曲者自らのモットーによる「つねにダウランド、つねに悲しき」まで、リュート一つだけという簡素な音が、この上ない至福の時間を提供してくれます。ロンドン出身のリュート奏者ノースによる、好評を博した第1集(8.557586)の続編。演奏者自身による充実した英文解説もごらんください。(2007/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557862 |
2009年、アメリカ・ギター財団による国際コンクールの覇者、フローリアン・ラルースの受賞記念アルバムです。彼は1988年に生まれ8歳からギターを学び、すでに多くのコンクールに参加、その実力は少しずつ認められている逸材です。このアルバムでは、類い稀な技巧を示すかのように、広い範囲の時代から選曲されており、この見事な選曲にこそ彼の自信が見て取れるではありませんか。ダウランドの落ち着いた響きに漂う大人の風格、優雅なレゴンディでの滑らかな音作り、そして憂愁ただようホセのソナタ、時の隙間から一つ一つ音を紡ぎ出すかのようなダンジェロの作品、様々な曲想が楽しめるコストの「劇的幻想曲」と、後から後から湧きだす才能の迸りが魅力です。(2010/07/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572565 |
2015年に開催された「タルレガ国際ギター・コンクール」の優勝者ホアン・カルロス・ビクターのリサイタル・アルバム。彼はブラジルのサルヴァドール(バイーア)で生まれ、バイーア連邦大学のマリオ・ウリョーアのクラスで学士号を取得、2008年にはDAAD(ドイツ学術交流会)の奨学金を獲得し、ニュルンベルク音楽大学に留学。フランツ・ハラーシュに師事し、その後はスイスのルツェルンでも研鑽を積んでいます。2014年7月にはスイスで最も重要な学術称号を得て、最高ランクの演奏家として認められています。この初アルバムでは、自らがギター用に編曲したダウランドから、ビクターが初演した現代の作曲家フィリョの作品までと多彩なレパートリーと技巧を存分に披露しています。 ※日本語帯なし(2016/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573670 |
【ヴィオラ・ダ・ガンバの旗手とドゥルパドの名歌手による、エリザベス朝とインド古典音楽の融合!】ハトホル・コンソートを率いるヴィオラ・ダ・ガンバ新時代の旗手ロミーナ・リシュカが、近年傾倒するインド音楽の中でも現存する最も古い歌唱法とされるドゥルパドの声楽家、ウダイ・バワルカールとの共演により、英国とインドの古典音楽を融合させた興味深いアルバムを制作しました。2000年以上の歴史を持つドゥルパドは16世紀にムガル帝国の宮廷に伝わりましたが、アクバル大帝の時代(在位1556-1605年)にはエリザベス朝の音楽とそこで交わっているだろう、というのがこのアルバムのコンセプト。持続音を奏でるタンブーラ、パカワジという両頭太鼓、バワルカールとリシュカによるヴォーカルというインドの要素が、オリジナルのラーガだけでなく英国音楽にも被り、何とも言えない魅力を湛えた響きを作り出しています。コナッコルと呼ばれる超絶ボイス・パーカッションも登場。聴けば聴くほどクセになる一枚です。(2022/02/25 発売)
レーベル名 | :Fuga Libera |
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カタログ番号 | :FUG783 |
ドイツ、シュタルンベルクで生まれたフリーデリケ・シュレクは7歳でピアノとリコーダーを始め、地元の中学を出たあと、ミュンヘンでハープシコード奏者ミヒャエル・エベルトに師事、本格的に古楽奏者の道に進むことを決意しました。2000年にはスコラ・カントルム・バジリエンシスでハープシコードと通奏低音をイェスパー・クリステンセン、即興演奏をルドルフ・ルッツから学んでいます。現在の彼女は、ドイツを始め、世界中のコンサートホールで演奏を行い、古楽フェスティヴァルにも頻繁に招かれています。このアルバムは英国バロック期の音楽を集めたもので、ドイツ、フランス、イタリアなどに比べ、大作曲家が少なかったとされるこの時代の英国にも、これほど多彩で素晴らしい作品があったということを認識させてくれる1枚です。ここで取り上げられている「マリナー・ブック」は1547年頃から1570年の間に、トマス・マリナー(経歴不祥)によって編纂された、市井の人々の愛奏曲集です。121曲の鍵盤曲のうち、半分以上はカトリックの典礼歌、他、タリスやタヴァナーなどのパートソング、そして20曲ほどが作者不詳です。9曲はシターン(弦楽器)のための曲で、この楽器のための最も初期の作品として重要視されています。(2017/01/25 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC1864 |