ブルッフ, マックス(1838-1920)
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ブルッフというと、あのヴァイオリン協奏曲第1番や、コル・ニドライの名旋律が良く知られていますが、彼は多くの合唱作品と、3曲の壮大な交響曲も残しています。第1番の交響曲は1868年に完成され、ブラームスに捧げられています。明らかにシューマンやメンデルスゾーンの影響が認められるものの、変ホ長調特有の壮大な響きに乗って、美しいメロディが楽器を変えて次々に展開されていきます。活発な第2楽章、チェロ、オーボエ、クラリネット、ヴィオラによって旋律が受け継がれていく悠々とした第3楽章、そしてリズミカルで精緻に書かれた終楽章、と、聴きごたえは充分です。この交響曲が大成功したのを受けて1870年に書かれた第2交響曲(こちらはヨアヒムに捧げられた)、一層重量感のある作品です。第1楽章の第1主題は、少々悲しげですが、曲が盛り上がるにつれて情熱的な雰囲気へと変化していきます。静かな第2楽章、そして、まさに「歓喜の歌」である輝かしい終楽章。ブラームスの交響曲第1番が「ベートーヴェンの第10交響曲」ならば、こちらはもしかしたら「第9.5番」と呼んでもよいかもしれません。(2010/06/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570994 |
ドイツ・ロマン派の作曲家マックス・ブルッフ。魅力的な旋律に溢れる数多くの作品を残しましたが、現在、耳にすることができるのは「ヴァイオリン協奏曲第1番」の他、「スコットランド幻想曲」「コル・ニドライ」などの何曲かにすぎません。このアルバムには3曲の交響曲と、オラトリオ、歌劇からの管弦楽曲が収録されており、ブルッフの持つ知られざる魅力を知ることができます。1868年から1882年にかけて作曲された3つの交響曲は、もともと英雄物語を描く三部作として構想されましたが、オラトリオ「オデュッセウス」を作曲したことでブルッフが満足してしまい、その計画は立ち消えになってしまったようです。なお、1882年に作曲された交響曲第3番は、現在改訂後の4楽章版が知られていますが、ここでは改訂前の5楽章版が演奏されています。ここで見事な演奏を披露するのは、1983年、アメリカ生まれの指揮者ロバート・トレヴィーノ。2003年にシンシナティ交響楽団のアソシエート・コンダクターとしてデビュー、2011年にはボリショイ劇場で《トスカ》を指揮し大成功を収め世界的な活躍の足掛かりを得ました。2017年にはスペインのバスク国立管弦楽団の首席指揮者に就任、2019年からマルメ交響楽団の音楽監督を務め、2つのオーケストラで采配を振るいつつ、世界中のオーケストラに客演する期待の逸材です。(2020/04/24 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555252-2 |
ト短調のヴァイオリン協奏曲第1番が、突出した知名度を誇るがゆえに、「一発屋」的なイメージもあるブルッフですが、その陰には再評価の日を待っている、知られざる名品達が埋もれています。その筆頭格が「ロシアの主題による組曲」で、平たくいえばバラキレフの収集したロシア民謡を元ネタとするオーケストラ編曲なのですが、和声や対旋律の味付けの巧妙さ、ハープやトライアングルも活用したオーケストレーションの素晴らしさともに卓越しており、是非とも耳にしていただきたい傑作です。交響曲第3番は、作曲者のライン地方に対する郷土愛が込められた作品で、こちらも爽やかな抒情感が持ち味となっています。*8.223104の再発売品(2002/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555985 |
ブルッフ、一番の人気作はヴァイオリン協奏曲第1番として、それに次ぐのは当番収録の「スコットランド幻想曲」でしょうか。スコットランド民謡を大いに取り入れて作曲された本作、こんなに親しみやすくていいのかというくらい、耳に優しいメロディーが次から次へと登場します。また、大ヴァイオリニストのサラサーテに捧げられているだけあって、名人芸も大いに発揮されるし、ホンワカと暖かい雰囲気のオーケストレーションも見事というわけで、ロマン派ヴァイオリン・ショーピースの最優等生といってもよいでしょう。一方のセレナードは、やはり大ヴァイオリニストのヨアヒムのために書かれており、こちらも演奏効果満点です。(2004/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557395 |
これまでにも何枚かのアルバムでデュオを組んできたヴァイオリニスト、ナターリア・ロメイコとヴィオラのユーリ・ジスリン。今作ではピアニスト、イヴァン・マルティンを加えロマン派の3作品を演奏しています。ブラームスは良く知られるホルン三重奏をヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノ版に編曲、原曲の持ち味を損なうことなく、しっとりとした味わいで聴かせます。アルバムのメインとなるブルッフの「8つの小品」の原曲はクラリネットとヴィオラ、ピアノの組み合わせですが、ここでも管楽器とは違うまろやかな響きの組み合わせが耳に残ります。シューベルトの「ノットゥルノ」はヴァイオリン、チェロ、ピアノが原曲。チェロの深い響きがヴィオラの渋い響きに置き換わることで曲の印象もかなり変わります。各々の演奏家たちの主張がせめぎあいつつ、練り上げられた音が楽しめる興味深い1枚です。(2019/07/26 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100098 |