ブルックナー, アントン(1824-1896)
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ブルックナーの弦楽五重奏曲は、彼の交響曲がぎゅっと詰まったかのような、極めて高い密度を誇る名作です。スケルツォにもアダージョにもブルックナーらしさが漂い、これ1曲聴いただけでお腹いっぱいになるほどです。シューベルトの幻想曲の原曲はピアノの連弾(4手)曲ですが、この弦楽六重奏版の豊かな響きを聴いてしまうと、こちらが原曲?と思えてしまうほどのはまり具合です。ロマン派の作品を得意とするハイペリオン・アンサンブルの演奏です。(2012/04/11 発売)
レーベル名 | :Paladino Music |
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カタログ番号 | :PMR0021 |
ウィーンの著名なヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヘルメスベルガーの提案により書かれた弦楽五重奏曲は、あの第5番と第6番の交響曲と同じ時期に書かれました。編成こそ小さいものの、これは紛れもなく「交響曲」の様相を呈しています。何しろ、第1主題を全部聴くまでもなく、「ああ、これはブルックナーだな」と心から感じる事ができるはずですから。ちなみに第2楽章のスケルツォは、トラック5の間奏曲に置き換えて演奏してもいいのだそうです。もう少し初期に書かれた弦楽四重奏曲はシューベルト風。(2009/02/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570788 |
ブルックナー党を自認する貴方にお薦めの一枚です。第OO番という冗談のような番号(第0番とは別)の作品は、遅咲きの巨匠が40歳を目前にして遂に仕上げた交響曲でしたが、作曲者名を隠せば誰の曲だかわからない楽想だし、後年の傑作群とは比べようもありません(傑作群が凄すぎる!)。が、ブル党の貴方なら思わずほくそえむ瞬間が多発します。人気の高い第4番の終楽章に、改訂魔の作曲者は3つの版を残しましたが、その中で最短、演奏機会はまず無い第2稿をお届けします。自然流の達人ティントナーが超珍品まで録音してくれたことに感謝!(2000/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554432 |
若い頃は、小さな村の補助教員とオルガニストとして生活していたブルックナー(1824-1896)ですが、1863年に、当時管弦楽法を学んでいたオットー・キラーの薦めにより「実習」として作曲したのが、この交響曲へ短調でした。自作には何度も改作を施したブルックナー、なぜかこの作品には愛着があったらしく、一度も改定されることもなく、また最晩年に自作の譜面を整理した際にも(不要と思った作品は破棄を試みた)この作品はそのまま保存されたといいます。師であるキッツラーはこの作品を高く評価することはなかったようですが、実際に聴いてみれば、後のブルックナーの精神の萌芽とも言える部分が多々あり、特にスケルツォ楽章などは「まさにブルックナーそのもの」と言える風情を持っています。ブルックナーの交響曲にしては演奏時間も短めであるこの曲。ブルックナー入門にはうってつけかも知れません。演奏はおなじみシモーネ・ヤング。0番で見せた柔軟な歌い口はここでも健在。終楽章の「ちょっとシューマン風?」(ここら辺がブルックナーらしくない?)と思える主題も丁寧に歌いこまれていきます。(2014/07/23 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC686 |
第1集(777615-2)では、バーゼル交響楽団とともに第4番と第7番を演奏、無駄を削ぎ落としたさっぱりとした音色で聴かせたヴェンツァーゴですが、彼曰く、「ブルックナーの交響曲は全て違った音色で演奏しなくてはいけない」のだそうです。彼は第2作でそれをどのように実現したか・・・。なんとオーケストラを丸ごと交換(?)してしまいました。確かにオーケストラを変えれば、否応でも違った響きが得られます。今回のツィクルスは初期の2つの交響曲であり、ヴェンツァーゴが求めたのは、比較的簡素ですっきりした音なのでしょう。モーツァルトなども得意とするこのオーケストラからは小回りの利く、古典的で静謐の響きが導きだされることは間違いありません。 ( 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777617-2 |
( 発売)
レーベル名 | :ブルックナーの全集を完成させるための新たな試みとしても高く評価されるのではないでしょうか。今後、重量級の音に期待も膨らみます。 |
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カタログ番号 | : |
1 ( 発売)
レーベル名 | : |
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カタログ番号 | :2011.12.14 |
【ブルックナー演奏の聖地ザンクト・フローリアンにおけるレミ・バローの交響曲全集、新録音を加えてBOXとして集成!】リンツ郊外のザンクト・フローリアンにある聖フローリアン修道院は、かつてアントン・ブルックナーが聖歌隊で歌い、オルガニストを務め、今はその墓所となっている場所。ここでは、古くは朝比奈隆と大阪フィルの第7番、カラヤンやブーレーズとウィーン・フィルの第8番など巨匠たちによる記念碑的なブルックナー演奏が繰り広げられてきました。同地でブルックナーの没後100年を記念して1996年に創設されたのが、聖フローリアン・アルトモンテ管弦楽団とブルックナー週間(Bruckner-Tage)音楽祭。その常任指揮者レミ・バローが指揮して行われた10曲の交響曲のライヴ録音をBOX化しました(第6番と第8番はオーバーエスターライヒ・ユース交響楽団の演奏) 。会場となった聖フローリアン修道院はとても長い残響があり、チェリビダッケに師事したことのあるバローは、響きの混濁を避けつつ、長く美しい残響と音楽を一体化するためにテンポをゆったりと保ち、雄大な音楽として聴かせます。このため、第3番と第5番では89分、第8番では103分を越える演奏時間となりました。同時にバローは最新の楽譜校訂研究にも目配りしており、一部の曲では新しい校訂版を使用。このBOXが初出となる交響曲ニ短調ではディヴィッド・チャプマンによる2023年校訂版を使っています。※第1番から第9番までの単独アルバムはSACDハイブリッド盤で発売されていましたが、このBOXではお求めやすい価格にするために通常CDでの発売となります。 ※レーベルからの情報によれば交響曲ニ短調は通常CDとして2024年に単独リリースが予定されているとのことです。レミ・バローパリに生まれ、パリ国立高等音楽院でヴァオリンをジェラール・プーレに師事、合わせて音楽理論と音楽教育を学ぶ。16歳の時に出会ったセルジュ・チェリビダッケから2年間にわたり教えや刺激を受け、音楽院在学中にオーケストラを組織して指揮活動を開始。2004年にウィーンに拠点を移し、ウィーン・フィル及びウィーン国立歌劇場管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者として、世界トップクラスの指揮者の下で演奏経験を積んだ。2011年に聖フローリアンのブルックナー週間でアルトモンテ管弦楽団を指揮して演奏したブルックナーの交響曲第3番と第9番が高い評価を得、2013年の同音楽祭ではアーティスト・イン・レジデンスに招かれた。コロナ禍でオーケストラの活動ができなかった2020年には、ヴァイオリン奏者としてウィーンの音楽家たちとブルックナーの弦楽五重奏曲を録音した。聖フローリアン・アルトモンテ管弦楽団ブルックナー没後100年にあたる1996年に結成された。オーケストラ名は、聖フローリアン修道院教会の部屋を彩る壮麗なフレスコ画の作者であるマルティーノ・アルトモンテとバルトローメオ・アルトモンテの父子にちなんでいる。地元オーストリアをはじめとする欧州各地の主要オーケストラのメンバーと、えり抜きの若手演奏家たちとの混成によるオーケストラは、ブルックナー演奏の伝統を次代に伝える任務も果たしている。(2023/11/24 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99311 |
2024年はブルックナーの生誕200年。これを記念してブルックナーのすべての交響曲のすべての稿(バージョン)を録音しようという企画 「#bruckner2024」の第3弾の登場です。 今回は通称「第0番」と呼ばれる交響曲ニ短調が取り上げられています。この曲は第1番より後の1869年頃に完成されましたが、1895年にブルックナーが自作を整理した際に「Die Nullte(無効)」と書き込んで番号を与えませんでした。しかし、ブルックナーは楽譜を処分することなく残します。ブルックナー学者のホークショーは原盤解説書で「ブルックナーはこの作品の価値判断を後世に委ねたのではないか」と書いています。実際この曲は、初期作品ながらブルックナーらしい構成を備え、金管の強奏や木管の印象的なソロ、コラール風の旋律や民俗舞曲風のリズムなど、彼の交響曲の特色を多く持っています。 ポシュナーは今回も速めのテンポを基調としつつ、緩急・強弱の幅を大きく取りメリハリのある音楽に仕上げています。 様々な旋律が交錯する第1楽章、アダージョではなくアンダンテの美感を備えた第2楽章、力強く重厚なスケルツォと思い切りテンポを落とした幻想的なトリオの対比が印象に残る第3楽章、そして劇的で雄大な最終楽章と聞きどころも満載。使用楽譜はノーヴァク版ですが、今回も演奏に際しては緻密な読み直しが行われたことが推察されます。 (2022/02/11 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C8082 |
1869年に着手されその年に完成されたと言われる、ブルックナー(1824-1896)の「第0番」。実際の完成は第1番よりも後ですが、なぜかブルックナー自身がこの曲の総譜に「0(ゼロ)」と書き込んでいることからこの番号で呼ばれています。曲が完成した際、当時ウィーン・フィルを指揮していたオットー・デッソフに感想を求めたところ、「第1主題がわからない」と言われたため、発表を取りやめてしまったというブルックナー。総譜を破棄することはなかったものの、晩年になって「試作」「無効」などの書き込みを付すことで気持ちの整理をつけたのかもしれません。初演は彼の没後である1924年。確かに堂々たる主題はわかりにくいですが、音の使い方はいかにもブルックナーらしく、また要所に現れるゲネラルパウゼ(オーケストラの楽器全てが休みとなること)などが彼らしさを主張しています。もしブルックナーが、この溌剌としたヤングの演奏を聴いたなら発表を取りやめることはなかっただろうに…と思えてなりません。(2013/07/19 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC685 |