ルトスワフスキ, ヴィトルト(1913-1994)
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「個性派」を売りにしているピアニストは数多くいますが、なかなか真の個性派になるには、それはそれは長い道のりが必要です。テクニックはもちろんのこと曲の解釈、デュナーミクの処理、そして作品への傾倒、これらを存分に満たした上で、作品を撚り上げ世に出さなくてはいけません。もちろんアルバムの選曲のこだわりも必須です。そんな条件を全て満たしたピアニストがこのツィモン・バルト。あのチャイコフスキーのピアノ協奏曲の冒頭部分を劇遅で弾いてみたり、ラヴェルの「夜のガスパール」を気持ち悪く弾いてみたりと、それはそれは個性的。もちろん今回の2枚組も「個性的」の大盤振る舞いです。パガニーニをテーマにした曲集ですが、まさに悪魔的な音楽が並びます。まずはお馴染みの「ラ・カンパネラ」からどうぞ。想像以上にカッコいいルトスワフスキ(意外!)そして、エッシェンバッハの指揮がそのデモーニッシュさに拍車をかけたラフマニノフ。全部聞いてしまった夜には、悪夢にうなされるかもしれません。(2014/03/26 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1230-2D |
現代音楽の巨匠・ルトスワフスキというイメージは強いので、盤をかけるなり、そのあまりに素朴で協和的な響きに、製造不良品ではないか!とすら思われる方もいらっしゃるかもしれません。もちろん元々、題名どおりポーランドのキャロルが素材になっているので、この素朴さは当然なのですが、よく耳を澄まして楽曲を聴き進めていくうちに、やはりそこはルトスワフスキ、和声やオーケストレーションなど、細かい仕掛けによるアレンジの妙が随所にちりばめられていることに気付かされる、ユニークな作品となっています。一方「5つの歌」は、期待通り?激しくクラスターや不協和音が飛び交う、前衛的な作品です。Website: www.naxos.com/libretti/20carols.htm (「5つの歌」以外 ポーランド語歌詞、全曲英語対訳)(2005/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555994 |
東ヨーロッパの激動期を生きた3人の作曲家のヴァイオリン作品を集めた1枚です。第2次大戦後のポーランド作曲界の主要人物トスワフスキ、彼に影響を与えた近代ポーランド音楽の祖の一人、シマノフスキ、そしてモラヴィア国民楽派ヤナーチェク。彼らの作品を丹念に紐解いていけば、西洋音楽のメロディ、和声、リズムがおよそ150年の間にどのように変遷を遂げたのかをつぶさに知ることができるでしょう。ボストン生まれの若きヴァイオリニスト、ダスカラキスの明晰な演奏で。(2009/04/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570987 |
近現代ポーランドを代表する2人の作曲家による歌曲集です。ルトスワフスキの曲は、フランスの詩人ロベール・デスノスの詩を用いたもの。デスノスはフランスの文化発展に尽力した人ですが、第二次世界大戦中に占領下のフランスでレジスタンスに参加したことが原因で1944年にゲシュタポに捕らえられ、収容所を転々とし、最後はテレジン収容所で命を落とすことになります。この「歌の花と歌のお話」は詩人が逮捕される直前の作品で、こどもたちのために書かれた短い詩を集めた詩集ですが、内容を理解するためには想像力が必要とされます。もう一人のアンジェイ・チャイコフスキはポーランド生まれの作曲家、ピアニスト。本名はクラウトハメルというのですが、ユダヤ系であったため名前を隠し、その時に使っていた偽名をそのまま芸名にしたということです。1955年のショパン国際ピアノコンクールでは第8位に入賞。ピアニストとして大成しましたが、彼自身は作曲家としての活動を好み、この歌曲集をはじめ、数多くの作品が残されています。ポーランド歌曲を歌わせたら右に出るものはいないソプラノ歌手、アガタ・ズベルの確信に満ちた歌唱で。(2015/07/29 発売)
レーベル名 | :CD Accord |
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カタログ番号 | :CDAccordACD216 |
20世紀ポーランドのルトスワフスキの作品は、民族主義的でありながらも国際的に評価されるに至っています。作曲者が独自の語法を展開する転機になった重要作「葬送曲」、代表作で演奏機会も多いヴァイオリンと管弦楽のための2つの作品「チェーン2」と「パルティータ」、その2曲を一演奏会で演奏する際に間で演奏されるべく書かれた「間奏曲」、録音の少ない晩年の名作「交響曲第4番」。作曲者の没年に録音された共感溢れる名演です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553202 |
「交響的変想曲」は作曲者23歳の作品で、後の傑作群の前奏曲と言える、若書きの魅力に溢れた作品。「小組曲」は50年代のポーランドで人気のあった作品ですが、民謡を素材に用い、理屈抜きに楽しめる音楽に仕上がっています。60年代半ばの「交響曲第2番」では、後の作品にも見られるチェーン技法が使われています。晩年の「ピアノ協奏曲」はクリスティアン・ツィマーマンに献呈された、ピアノ音楽をとりわけ好み続けた作曲者ならではの傑作です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553169 |
ルトスワフスキの最高傑作が「交響曲第3番」です。最初と最後に重要な楽章がある古典派交響曲の形式への反省から、前置きとして音素材を提起する第1楽章と、それを発展させ頂点へと至る第2楽章とで構成されます。「眠りの空間」「織りこまれた言葉」は、共にフランス語の音韻に触発された作品で、緊張感のみなぎる音空間が最高。「パガニーニ変奏曲」は同名の2台ピアノ作品を、ピアノと管弦楽用に編曲したもので、短い時間に凝縮された、感覚的に楽しめる傑作。ルトスワフスキならまずこの1枚と言える内容です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553423 |
政治的立場のために母国ポーランドでは演奏禁止になる曲もあったルトスワフスキ作品に、ヴィト率いるポーランドのオーケストラが燃えて取り組んでしかもナクソス価格のシリーズ第4弾です。冒頭のカデンツァから一気に聴き手を釘付けにする「チェロ協奏曲」の物凄さ、クライマックスの緊迫感も尋常ではなく、これがチェロのための20世紀の名曲とされているのは当然です。既にスタンダードな作品として認知された「管弦楽のための書」や他の2つの作品も、変化に富む音響だけでも楽しめるし、作曲者の政治主張を感じ取る聴き方もできます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553625 |