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Search results:172 件 見つかりました。
ジャコモ・ゴティフレード・フェラーリはイタリアのロヴェレートで生まれ、ナポリで学んだ後、フランスで過ごすものの革命から逃れロンドンに定住。1780年代後半のパリとロンドンの音楽界で高い評価を得た作曲家です。オペラ・声楽の分野での成功が目立ちましたが、2曲のピアノ協奏曲やピアノ・ソナタ、ヴァイオリンまたはフルートを伴うソナタも数多く残しています。このアルバムに収録されたピアノとハープのための4つの二重奏曲は、ハイドンやモーツァルトへの敬愛が感じられる美しい旋律を持つ作品で、彼の作風の特徴が明確に示されています。スケルツォ楽章を欠く第2番以外は、流麗なアレグロ楽章、表情豊かな緩徐楽章、快活なスケルツォ、躍動豊かなロンドと定型の4楽章で構成されていますが、第3番と第4番にはホルンの伴奏が付くなど響きの変化も工夫されています。復元楽器を含む18-19世紀の楽器による演奏は、作曲当時の雰囲気を伝えます。(2022/05/20 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7953 |
同名の作曲家アルフォンソ・フェラボスコ(1543-1588)を父に持ち、父の赴任先のイギリスで誕生、エリザベス1世からチャールズ1世の治世にかけ、英国王室のヴァイオル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者を務め、当時の英国で最も成功を収めた作曲家でもあったイタリア人アルフォンソ・フェラボスコ2世。彼は16世紀当時に好んで用いられたライラ・ヴァイオル(ヴィオラ・バスタルダ)のための指導教本を作り、この楽器の調弦法や演奏法の普及に努めたことで知られています。*ヴィオラ・バスタルダ=16世紀後半に製作された通常のガンバよりサイズの大きい楽器。テナーでもバスでもなく、特別なカテゴリーに属する楽器として独立し、通奏低音を担当したり、即興演奏を行うなど、華やかな存在として知られる楽器。演奏するパオロ・ビオルディはフィレンツェ高等音楽院でヴィオラ・ダ・ガンバの教授を務め、数多くの録音もこなす名手。このアルバムでは6弦のバス・ヴァイオルを自在に操り、フェラボスコ2世の手稿から技巧的な作品を選び、華やかに演奏しています。DXD 32 bitの高音質録音。残響などを加えることのない自然な音が聴きどころです。(2020/01/24 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7852 |
ダイナミックでエネルギッシュかつ独創的な活動で注目の的となっているチェロ奏者・作曲家ジョヴァンニ・ソッリマの最新アルバムが登場。時代と地域とジャンルを越えた選曲で、全篇無伴奏という意欲的で挑戦的な内容です。アルバム・タイトルにもなっている「バ・ロック・チェロ」はロックの有名曲を「新たに解釈」し、17世紀と18世紀のイタリアの作曲家たちの作品と組み合わせて無伴奏チェロで歌い上げるというプロジェクト。このアルバムでは更に様々な国のルーツ・ミュージック(伝承曲)や自作曲もまじえています。伝承曲を素材にしたものはチェロの低音をドローンのように用いてエキゾチックな音響効果をもたらし、バロック系の作品ではリズムを大胆に強調するかと思えば深い瞑想を感じさせ、ロックやポップス系の曲は単なるカバーに終わらず高度に独創的なアレンジと演奏によってソッリマ色が前面に出るとともにアルバムとしての一体感を醸成しています。曲によっては唸り、歌い、掛け声を発するなど、音楽のルーツが歌であることも痛感させる仕上がり。ソッリマは2025年3月に来日し、無伴奏リサイタルからオーケストラとの共演、そして「100チェロ」プロジェクトなど、いかにも彼らしい演奏会を予定しています。(2024/09/20 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS8035 |
ジュリオ・ブリッチャルディは19世紀イタリアで最も尊敬されたフルート奏者の一人です。父から最初にフルートの手ほどきを受け、15歳でサンタ・チェチーリア音楽院を卒業。ローマとナポリでフルートのレッスンをしながら、演奏活動を行い、フルートのための作品を書き上げました。「フルートのパガニーニ」と呼ばれるほどの超絶技巧を誇っていたとも言われ、その作品には目もくらむほどの超絶技巧が散りばめられており、その演奏効果は絶大です。代表作は「ヴェニスの謝肉祭」で、おなじみのメロディが繰り返されるたびに自由な装飾を施されていく様子はまさに圧巻。他の作品も、基本的には良く知られた旋律に装飾を加えていく変奏曲形式であり、19世紀作品を得意とするカルボッタの演奏は、フルートの煌めく音色を堪能できます。(2018/05/25 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7814 |
ブルーンスは17世紀ドイツ・バロック音楽最大の作曲家&オルガニスト。32年という短い生涯でしたが、師であるブクステフーデのサポートを受け、最初はコペンハーゲンの宮廷に仕え、やがてシュレスヴィヒ=ホルシュタインのオルガン奏者に就任。不慮の死を遂げるまでに幾多の作品を書きあげましたが、その譜面はほとんど失われてしまいました。もう一人のニコラウス・ハッセもその生涯はあまり知られていません。現在ではいくつかの室内楽作品と宗教曲がかろうじて聴かれるのみ。そんな2人のオルガン作品を若手オルガニスト、マヌエル・トマディンが演奏しています。北ドイツのオルガン音楽の伝統を受け継ぐ彼の演奏によって蘇る知られざる作品をお楽しみください。(2014/02/19 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7685 |
ベートーヴェン(1770-1827)のOp.30の3つのソナタは1802年頃に作曲されたと考えられ、ロシア皇帝アレクサンドル1世に献呈されています。このアルバムでは、18世紀の作曲家、フルート奏者であったドゥルーエがフルート用に編曲した版が演奏されています。ドゥルーエはフランス人の父とオランダ人の母のもと、アムステルダムに生まれ、16歳の時にオランダ王室のフルート奏者になり、やがてパリに招かれ、ナポレオンとルイ18世の宮廷音楽家となり、その名声は広くヨーロッパに知られることとなります。旅行先のイギリスでも高い人気を誇ることとなりました。メンデルスゾーンの親友でもあり、「フルートのパガニーニ」とも呼ばれています。ベートーヴェンの中期の作品であるこの作品は、ヴァイオリンとピアノが対等の役割を持つように書かれていますが、ドゥルーエは完璧にフルートのためのソナタに移し替え、これをデ・ローザが精妙に演奏しています。(2016/03/30 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7746 |
18世紀後半、クロマティック・ペダルの発明によりハープにおける半音の演奏が容易になったことで、主にフランスの上流階級の間で人気が高まりました。パリがハープ普及の中心地となり、とりわけ王族や貴族の間で広く愛奏され、フランス革命後もその人気は衰えることはありませんでした。そのため、1750年から1850年にかけてハープのために膨大な作品が作曲されるとともに、人気作品のハープ用編曲も数多く行われました。このアルバムにはベートーヴェンがピアノまたはハープのためにと記した「スイスの歌による6つの変奏曲」と、偽作の可能性のある「3つのディヴェルティスマン」、名手ジョン・トーマスによる「月光」やニコラ=シャルル・ボクサが編曲した「易しいバガテル」と、原曲の譜面通りに演奏したピアノ・ソナタ第16番の「アダージョ・グラツィオーソ」が収録されています。「3つのディヴェルティスマン」は、チェコのブルノの城館で楽譜が見つかり、ベートーヴェンと交流のあったカール・ヴィルヘルム・フォン・ハウクヴィッツ伯爵の作品の可能性が指摘されています。ペルッチは「アダージョ・グラツィオーソ」のみをモダン・ハープで演奏し、それ以外の作品はエラール・ハープで演奏しました。イタリアのハーピスト、パオラ・ペルッチは、作曲家マリオ・ペルッチを父に持ち、17歳でペーザロ音楽院を首席で卒業した後、サンタ・チェチーリア国立アカデミーなどで研鑽を積みました。歴史的ハープ作品の研究・演奏に力を注ぎ、19世紀の作品の録音やさまざまな作品の初演も手がけています。また、シャルル=ニコラ・ボクサ文化協会を設立し、学術会議を主導するほか、国際的にマスタークラスを開催しています。(2025/03/21 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS8059 |
幼い頃より音楽の才能を発揮、父親の厳しい指導にも耐えその才能を伸ばしていったベートーヴェン。13歳の頃には、すでに「新しいモーツァルト」として歓迎され、室内楽作品を中心に様々な作品を書き始めました。その中でも最も初期に書かれたのが、1785年頃の「3つのピアノ四重奏曲」です。当時のパトロン、ヨハン・ゴットフリート・マスティオーの依頼によって作曲された3曲で、全体的にはモーツァルトの影響が大きく、とりわけ1781年にモーツァルトが発表した「6つのヴァイオリン・ソナタ」をモデルにしているとされますが、ところどころ、後のベートーヴェンらしさも感じさせるドラマティックな作品となっているのが特徴です。なかでも、第1番はゆったりした第1楽章で始まり、そのまま激しい第2楽章に突入、第3楽章は変奏曲が置かれるなどユニークな作風を見せ、ベートーヴェンの溢れる才能を示しています。歴史的楽器(復元も含む)による初のアルバムです。(2020/01/24 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7854 |
ハンガリー生まれのピアニスト、作曲家ステファン・ヘラー(1813-1888)。現在では主に「練習曲の作曲家」としてのみ知られていますが、彼が活躍していた当時のヨーロッパでは、その存在はとても重要視されていました。彼は教育者として、また演奏家として高く評価され、その演奏はイングランドでは大人気を博し、彼の作品はヨーロッパ中で出版されるなど、多くの人々が彼の音楽に熱狂したのです。しかし晩年にはその存在自体も忘れられてしまい、もちろん作品も埋もれてしまいました。そんなヘラー、最近になってようやく復興の兆しが見えてきたようで、このアルバムの他にもいくつかの演奏が録音され始めています。ここでは、シューマンの影響が明らかな「子供の情景」と、彼の自由な発想が光る「25の小品集」を聞く事ができます。DYNAMICレーベルでカルクブレンナー、シュレーターのソナタをリリースしているジェローサの演奏です。(2016/05/25 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7747 |
アルメニア系の父親とスコットランド系の母親を持つホヴァネス(1911-2000)は、4歳から作曲を始め、高校時代には2つのオペラを作曲したという神童。シベリウスに影響され、23歳のときには、わざわざ彼に会うためにフィンランドに出かけたというつわものです。その後20年間2人は文通を続けたというのも、特筆すべきエピソードでしょう。ホヴァネスは、自らの系譜であるアルメニアの音楽と、東洋の音楽に深い関心を抱き、研究のためインド、ハワイ、韓国、そして日本にも滞在し、これらの国の伝統音楽を学び、自らの音楽に取り入れたことでも知られています。このピアノ作品集には、そんな彼の創り上げた多彩な音がちりばめられています。アルメニアやインドのメロディが昇華され、全く新しいものへと変貌していく様をぜひ確かめてみてください。憧憬や宗教、天文学、そして自然への愛・・・イタリアの知性派ピアニスト、ポンピリの説得力ある演奏は、この神秘的な世界をじっくり描き出しています。 (2015/01/28 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7701 |