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Dynamic: アルバム一覧

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    リゲティ:弦楽四重奏曲全集(ヴェローナ四重奏団)

    リゲティ生誕100年記念アルバム。弦楽四重奏のための全作品を収録しています。「アンダンテとアレグレット」は初期の作品で、まるでチャイコフスキーを思わせるような抒情的な作風が魅力。アレグレットでは少しだけ民謡風の旋律も顔を見せます。第1番の「夜の変容」は12の部分からなり、バルトーク風の旋律も顔をのぞかせるダイナミックな抑揚に富んだ作品。ラサール弦楽四重奏団のために書かれた第2番は古典的な4楽章形式を採っていますが、数々の特殊奏法が用いられるなど第1番よりも先進的なアイデアが盛り込まれています。「クリーヴランド・カルテット賞」など数多くの受賞経験のあるヴェローナ四重奏団の演奏でお聴きください。(2023/12/08 発売)

    レーベル名:Dynamic
    カタログ番号:CDS8010

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    リコルディ:歌劇「秘密のラピータ-盗まれた手桶」(フセイノフ/ヴァレリオ/キム・ヒョクスー/ラヴァシオ/キーファー/ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ管/サルヴァーニョ)

    名前からわかる通り、この歌劇の作曲家はイタリアの楽譜出版社“リコルディ”の三代目当主です。初代ジョヴァンニはドニゼッティ、ベッリーニ、ヴェルディの作品出版で巨大な富を築き、二代目ティートが更に事業を発展させましたが、ジューリオの時代になると、そろそろヴェルディが衰えを見せ始め、時代はヴェリズモに移っていきます。ジューリオはヴェリズモのブームに乗り遅れたとされていますが、プッチーニを見出したことで事業を立て直すことに成功。プッチーニから絶大な信頼を寄せられていました。ジューリオ自身も作曲に手を染め、3つの喜歌劇が残されています。この《盗まれた手桶》は14世紀のボローニャとモデナの戦いが軸になっており、敗北を期したボローニャ軍の兵士が、井戸からバケツを盗んたことで起きる顛末が面白おかしく描かれています。日本の若手ソプラノ、山田花織も出演しています。(2018/03/23 発売)

    レーベル名:Dynamic
    カタログ番号:CDS7798

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    リスト:パガニーニによる超絶技巧練習曲集/3つの演奏会用練習曲/2つの演奏会用練習曲(トメリーニ)

    少し前までは、数えるほどの録音しかなかった「パガニーニ大練習曲」の初稿版「パガニーニによる超絶技巧練習曲」。シューマンが「ピアノのために書かれた作品の中でも最も難しい」と評した作品ですが、最近次々と若いピアニストたちが挑戦し、超絶技巧はもちろんのこと個性的な演奏を披露しています。今回のアルバムでこの初稿版に挑戦したのは、エリサ・トメリーニ。初の女性による録音です。彼女は5歳からピアノを学び、16歳でイモラ音楽アカデミー「Incontri Col Maestro」に入学、1997年にはミラノのヴェルディ音楽院を卒業し世界的に活躍しているピアニストです。ここでは「パガニーニによる超絶技巧練習曲」の他、演奏会用練習曲を演奏、高い技術と音楽性に彩られた華麗なリストを聴かせています。(2018/10/31 発売)

    レーベル名:Dynamic
    カタログ番号:CDS7815

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    リスト:ピアノ・トランスプリプションズ・フロム・オペラ(トロヴァート)

    2013年はヴェルディとワーグナーの生誕200年の記念の年で、これを記念するアルバムも数多く発売されましたが、これらと共に忘れてはならないのが、この2人の作品を「ピアノで演奏するために編曲した」リスト(1811-1866)の存在でしょう。ワーグナーやヴェルディがせっせとオペラを作曲し、上演しても、これらを観る(聴く)ためにはどうしても劇場に足を運ぶ必要があった当時、リストを始めとした数多くの作曲家が試みた「大規模な作品をピアノで演奏するための編曲」の需要が高かったことは間違いありません。リストの凄いところは、オリジナルの雰囲気をそのまま丁寧にピアノに写すだけではなく(トランスクリプション)、更に発展させたもの(パラフレーズ)を確立させたことにあるのかもしれません。もちろんピアニストに要求するテクニックは想像を絶するものではありますが、トロヴァートのような優れたピアニストの手にかかると、まるで魔法のように絶大なる効果を発揮するのです。(2013/12/18 発売)

    レーベル名:Dynamic
    カタログ番号:CDS7682

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    リスト:ベートーヴェン - 交響曲第3番「英雄」/ベートーヴェン:6つのバガテル Op. 126 (バルドッチ)

    マルタ・アルゲリッチに見い出された才能、バルドッチによるベートーヴェン=リスト:交響曲全集の第2集。第1集(CDS731)では第1番と第6番という比較的穏やかな作品に挑んだバルドッチですが、この第2集は「第3番」をメインに収録。ベートーヴェンの初期の大作である「英雄交響曲」を、リストが音色に細心の注意を払いながら、丁寧にピアノ独奏に落とし込んだこの編曲版は、演奏は困難を極め、とりわけ最終楽章の変奏曲は多彩な音色と技巧が要求される難曲として知られています。バルドッチの演奏は、数多くの要求を完全に満たし、聞き手に満足を与えます。同時収録のバガテルはベートーヴェンの晩年の作品で「バガテル=ちょっとしたもの」という概念を覆すほどの、充実した内容を持つ小品集。こちらでもバルドッチはニュアンスある演奏を聴かせます。(2017/02/24 発売)

    レーベル名:Dynamic
    カタログ番号:CDS7771

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    リスト:ベートーヴェン交響曲全集 3 - 第2番、第5番(バルドッチ)

    フランツ・リストは25年という長い年月をかけてベートーヴェンの交響曲をすべてピアノ独奏用に編曲しました。これらはオリジナルのスコアを忠実にピアノで再現できるように、きわめて緻密に書かれています。もちろん演奏も至難で、ピアニストは楽器から立体的な響きを紡ぎだすことが要求されます。マルタ・アルゲリッチの信頼も厚く、幾たびも共演経験を持つイタリアのピアニスト、ガブリエレ・バルドッチがこの全曲録音に取り組んでおり、今回の第3集では第5番と第2番を演奏。しなやかな表現と見事な技巧で聴き手を魅了します。(2023/11/17 発売)

    レーベル名:Dynamic
    カタログ番号:CDS7994

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    ルイジ&フェデリコ・リッチ:歌劇「クリスピーノと死神」(コライアンニ/ボスコーロ/イタリア国際管/ビニャミーニ)

    19世紀の半ば、イタリアのリッチ兄弟が作曲した歌劇《クリスピーノと死神》は、S.ファブリケージの台本による軽妙な喜劇です。初演されるやいなや、世界中で人気を得たというこの物語はグリム童話の「死神の名付け親」と酷似していることでも知られており、死神の姿を見ることのできる主人公が、その力を用いて評判のよい医者になるというものです。しかし死神を騙して怒らせてしまい、主人公は命を落としてしまう…というのが童話の結末ですが、こちらの歌劇では主人公クリスピーノは、死神(妖精)に謝罪し生き返るという結末になっています(三遊亭圓朝の創作落語「死神」も同じような粗筋を持っていますが、こちらはグリム童話に近いものです)。そんなわけで安心して笑えるこのお話では、妻アンネッタが重要な働きをしますが、ここで彼女を演じているのは、以前「椿姫」のヴィオレッタ役で一世を風靡したステファニア・ボンファデッリ。繊細な歌唱に力強さが加わった実にステキなアンネッタを演じています。題名役のドメニコ・コライアンニのユーモラスな歌唱も魅力的です。(2016/02/24 発売)

    レーベル名:Dynamic
    カタログ番号:CDS7675

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    レーガー:ピアノ作品集(愛のワルツ)(パロンビ)

    マックス・レーガーのピアノ曲といえば、フーガや変奏曲などの複雑な作品が知られていますが、彼の創造性は折々に書かれた小品からも窺えます。たとえば、初期に書かれたシューマン風の即興曲やテレサ・カレーニョに捧げられた「6つの小品」などはサロン風ですが、晩年の「暖炉のそばの夢」は自己告白的な要素が強く、シェーンベルクにも影響を与えたとされるなど、多様なスタイルを持っています。また、「私の日記」に含まれる「ユーモレスク」は全て白鍵で演奏できるように書かれており、これはザクセン=マイニンゲンのマリー・エリザベート王女のお気に入りとなりました。「マリアの子守歌」は彼の作品の中でも最も有名な曲の一つで、ここでは作曲家自身によるピアノ独奏版を収録。他、アルバムでは世界初録音を含む全24曲を聴くことができます。ルイジ・パロンビは、ミラノ音楽院でピアノと作曲の学位を取得したピアニストです。エンニオ・モリコーネやニコラ・ピオヴァーニとの共演経験があり、これまでにダイナミックレーベルからデューク・エリントン(CDS-7743)やストラヴィンスキー(CDS-7947)などの凝った選曲によるCDをリリースしました。これらの作品はどれも高く評価されています。(2024/12/13 発売)

    レーベル名:Dynamic
    カタログ番号:CDS8037

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    ロータ:歌劇「ある神経衰弱患者の夜」/歌劇「二人の臆病者」(チェレンツァ/コルテーゼ/アドリアーニ/サピオ/レアーテ祝祭管/ボノリス)

    映画音楽作曲家として知られるニーノ・ロータによる2作の歌劇。《神経症患者の夜》は1960年にミラノで初演された短い作品。ミラノの高級ホテルの最上階で繰り広げられる物語です。物音がすると眠れない男は、ホテルの最上階の3部屋を全て貸し切りにして宿泊していますが、ホテルの手違いで両隣に客を入れてしまったことから起こる騒動が描かれています。かたや、《二人の内気な男》は恋のすれ違いをテーマにしたコメディー。本来はラジオ用の作品です。2017年に開催された『レアーテ音楽祭』の目玉公演の一つ。歌手たちのアンサンブルが印象的な上演です。(2019/02/22 発売)

    レーベル名:Dynamic
    カタログ番号:CDS7830.02

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    ログロスチーノ/ペレス/サンタンジェロ/セリット/パレッラ:フルート協奏曲集(カタルディ/マストロミニコ)

    13世紀後半、それまでローマ帝国にあった支配権が、フランスのアンジュー家に移ってから500年以上、ナポリ王国の首都として栄えた街ナポリ。社会的にも政治的にも、そして芸術的にも重要な都市として、周辺国を圧倒する力を持っていました。そんなナポリ、17世紀頃から目を見張るほどの素晴らしい音楽が生まれ始め、18世紀にはパリ、ロンドンに次いで3番目の大都市となり、数々の歌劇場が建設され、名実ともに音楽の中心地となりました。この頃、この地で数多く書かれたフルートのための協奏曲を集めたこの1枚。どれも技巧的であり開放的な気分と明るい曲調を持っています。活気に満ちた都市の雰囲気を映し出す楽しい曲集です。(2014/02/19 発売)

    レーベル名:Dynamic
    カタログ番号:CDS7674