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Ricercar: アルバム一覧

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    タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲集(スヴィリードフ/ミレニアム管)

    2017年ブルージュ国際古楽コンクールで圧倒的優位をみせ、世界の古楽ファンを驚かせた才人スヴィリドフ。前作「タルティーニ: ソナタ集」(RIC391/NYCX-10018)でも見事なテクニックと感性で聴かせてくれた彼が、再びタルティーニに臨みます。レオナルド・ガルシア・アラルコンが音楽監督を務めるミレニアム・オーケストラをここでは自ら指揮し、安定のテクニックと、滑らかさと華やかさを兼ね備えた絶妙の指運びで、瑞々しい音楽を創り上げています。タルティーニ没後250年の注目盤です。(2020/09/25 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC414

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    中世プラハのクリスマス(ティブルティーナ・アンサンブル)

    【ア・カペラ女声合唱が誘う、中世プラハのクリスマス】街並みの美しさから古より「ヨーロッパの心」の異名を持つ都市プラハ。その大聖堂とプラハ城のベネディクト派修道院に伝わる13世紀から14世紀、アルス・ノヴァの影響を映す伝承曲を集めたアルバム。バッハ・コレギウム・ジャパンのソリストなどで日本でもお馴染みのブラシコヴァが参加する声楽アンサンブル、ティブルティナ・アンサンブルによるたいへん美しい一枚です。(2019/11/15 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC410

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    中世フランス北部のトルヴェールの歌(クートゥリー/アンサンブル・セラドン/ビュンドゲン)

    【昔日のフランス北部に花開いた「宮廷式恋愛」の息吹】中世の貴人たちを虜にした南フランスの宮廷詩歌人(トルバドゥール)たちの歌を集めた『オクシタニアの夜』(RIC144)、ドイツ語圏のミンネゼンガーによる宮廷音楽を集めた『菩提樹の下で』(RIC447)に続くアンサンブル・セラドンの中世音楽アルバムは、フランスの北側で活躍した宮廷詩歌人(トルヴェール)たちの音楽を厳選。カタルーニャ語やスペイン語にやや近い南フランスの言葉で詩歌を作ったトルバドゥールと違い、ここに集められた曲はどれも現代フランス語の直接の先祖となる北フランスの言葉で詩句が編まれており、パリでノートルダム楽派のポリフォニー教会音楽が花開いた時代にあってフランスの貴人たちが艶やかな恋愛に憧れ、高度な文学・音楽芸術を愉しんでいた様子を窺わせるものとなっています。14世紀に編纂された史料をもとに、セラドンの音楽家たちはニュアンス豊かな詩句の味わいを最大限に活かす音作りでみずみずしい解釈を聴かせ、冒頭トラックのように数十秒にわたり鳥の声など自然音を取り込んだ演出も歌詞に即して導入、各作品の魅力をいっそう豊かに伝えてくれます。ヴィエルのル・グェン、オルガネットのヒュン・ファン・シュアンなど新旧世代の名手が集う器楽勢の頼もしさもセラドンならでは。緑豊かな中世フランスで、既婚女性へのプラトニックな恋慕を軸とした「宮廷式恋愛」がどんな芸術的瞬間へと昇華されていったか、1枚を通じて深く聴き確かめられる内容になっています。 ※ブックレットの歌詞は原詩のみの掲載で英訳等はありません。(2024/07/05 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC465

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    デュ・モン:独唱のためのモテット集(ルドロワ/レーヌ/リチェルカール・コンソート)

    フランス17世紀の前半と後半をつなぐ重要作曲家、ベルギー出身のデュモンがアルト音域のために書いたプティ・モテ(独唱モテット)の数々。1988年に惜しまれつつ早逝したフランスのカウンターテナー歌手アンリ・ルドロワが、こちらも絶大なカリスマ的人気を誇ったジェラール・レーヌと録音したこのアルバムは、フランス古楽に注目が集まりはじめた時流に乗って大いに存在感を発揮、ロングセラーとなりました。オルガンには名手フォクルールが加わっているのも今からすると実に贅沢です。リチェルカール・コンソート躍進期の魅力が詰まったフランス音楽アルバムです。(2020/03/27 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC147

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    テレマン:序曲 TWV 44:16/トランペット協奏曲 TWV 43:D7 (アンサンブル・エオリュス/マドゥーフ)

    今やバッハ・コレギウム・ジャパンへの度重なる客演を通じ、世界的活躍に対する高い評価が日本でも共有されるようになって久しいナチュラル古楽金管の名手、ジャン=フランソワ・マドゥーフ。20世紀の古楽器復興のなか、ナチュラル金管の技術的困難さを解消すべく創案された音程補正用の指孔というものがない、正真正銘18世紀以前の技法でしか吹けない無孔ナチュラル・トランペットを縦横無尽に吹きこなすその妙技は、ラ・プティット・バンドやル・ポエム・アルモニーク、BCJなど世界中の一流古楽団体から引っ張りだこ! そんな彼が多忙なスケジュールを縫って自ら主宰するアンサンブル・エオリュスが、バッハやヘンデルと同時期にドイツ随一の人気を誇っていたテレマンのユニークな編成による合奏曲ばかり集めたアルバムをリリース――無孔トランペットばかりかナチュラルホルンや狩猟ホルンまで使いこなし、ドイツ貴族たちの狩猟趣味や軍楽偏愛にあわせて彼が書いた(時に通奏低音なしに屋外で演奏されたとおぼしき)バロック期そのままの屋外吹奏楽曲の素顔に迫ります。ナチュラル楽器ならではの開放感あふれるサウンドは、たんに野放図に吹き鳴らすだけでは魅力ある音楽につながらない……詳細な解説(国内仕様は訳付)とともに、君主たちを喜ばせた達人テレマンの極上音響世界が「当時のまま」ではどう響いたか、めったに聴けない選曲の妙とあいまって、古楽リスナーのみならず吹奏楽ファンにとっても必聴と言える新録音に仕上がっています。(2018/11/28 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC397

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    ドイツ・バロック・レクイエム~バロック期ドイツのルター派宗教作品集(ヴォクス・ルミニス)

    【ブラームスに先立つこと200年、「ドイツ・レクイエム」と同じテキストに作曲されたバロックの作品を集めて】ドイツ語圏の17世紀作品の解釈できわめて高い評価を博してきた少数精鋭の声楽集団ヴォクス・ルミニス。卓越したバス歌手であるリオネル・ムニエ率いる彼らの今回のテーマは、なんとブラームスの「ドイツ・レクイエム」。とはいえ彼らがブラームスを歌うわけではなく、ブラームスがルター訳のドイツ語版聖書から選りすぐったものと同じテキストを用いた作品を中心とした、ドイツ・バロックの宗教作品を集めています。同様のテキストにはシュッツなどにも作品例がありますが、敢えて知られざる作品を集めているのが彼ららしいところ。重心の低いずっしりとしたアンサンブルも彼らの真骨頂で、これらの作品の魅力を十二分に引き出す素晴らしい演奏を聴かせます。バロック作品の研究に熱心であったブラームスがそこから多くのインスピレーションを受けていたことも知られており、ここに収録された作品の精神が、ブラームスへと受け継がれたと言っても過言ではないでしょう。(2023/04/21 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC445

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    ドイツ17世紀のルター派音楽による降誕祭オラトリオ(クレマティス)

    【音楽学者でもあるレーベル創設者の監修で、名手たちが17世紀ドイツのクリスマスを再現!】フランス語圏ベルギーで早くから古楽専門のレーベルRICERCARを主宰、最前線のプレイヤーたちとともに古楽通を唸らせるアルバム制作を続けてきた録音技師=音楽学者ジェローム・ルジュヌが、自身の知見と確かな古楽人脈を通じてユニークなクリスマス・アルバムを制作しました。ヴァイオリンの俊才ステファニー・ファイーやフローランス・マルゴワール、鍵盤のブリス・サイーに楽器学でも演奏能力でも破格の管楽器奏者ジェレミー・パパセルジオーといった実力派古楽器奏者たち、中世音楽でも実績の多いポラン・ビュンドゲンやザカリー・ワイルダーら名歌手5人とともに、ルジュヌ自身も一部クルムホルンを吹き臨んだ本盤は、17世紀ドイツ語圏各地で書かれた礼拝音楽を少しずつ抜粋、クリスマスシーズンの礼拝習慣を辿るプログラムを通じて、バッハ前夜のドイツ語圏で活躍した重要な作曲家たちの技芸を新たな視野から概観できる好企画。パパセルジオーの最新研究が反映されたダブルリード楽器の多彩さ(シャルマイ、クヴィント・ファゴット、バス・ボンバルド……)や各プレイヤーの高い演奏能力とあいまって、どのトラックでも古楽に触れる喜びを深く実感させてくれます。いくつかの器楽トラックにはこの時代ならではのモテットやオルガン音楽を、リコーダーや弦楽器が映える合奏向けにアレンジしたものも含まれ、自然な物語展開に味わい深いアクセントを与えています。(2022/10/14 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC444

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    ドイツの礼拝音楽の伝統~1600年代から1800年代へ(インアルト/コルソン)

    【ベートーヴェンの頃まで続いた17世紀以来の伝統を、バロック金管の響きで実感】オペラや器楽曲など多くの音楽は、人々の好みに合わせて流行が移り変わり、バロックから古典派へ、ロマン派へ……と時代ごとに様相が変わってきました。しかし教会音楽には意外なまでに古い伝統が残り続け、19世紀にあってなおバロック初期の音楽伝統が息づいていたようです。その確かな礎がどのように築かれ継承されていったのか、ドイツ語圏に焦点を絞り、17世紀前後のさまざまな作曲家たちの作例を中心に検証するプログラムを提案するのは、古楽先進国ベルギーに集う名手集団インアルト。あえてプログラムの冒頭にベートーヴェンのトロンボーン四重奏のためのエクアーレを置き、これが教会旋法による伝統的な祈りの詩句の朗誦ときわめて親和性の高い旋律であったことを、楽聖に関する証言者としても知られるザイフリートの編曲を交え、17世紀音楽との関連で鮮やかに示します。インアルトが得意としてきたバロック金管合奏の古雅な響きは、各パートの動きも明瞭な古楽歌唱によって説得力豊かに響く詩句をよりニュアンス豊かに聴かせ、ドイツ三大Sやブクステフーデのような比較的知られた作曲家の作品に限らず、全ての収録作品の魅力を最大限に引き出して聴きどころが尽きません。バッハのBWV 118ではリトゥース(高音金管楽器)のパートに、スライドを付けて半音階進行を可能にしたホルン「コルノ・ダ・ティラルシ」を使用(ソロ・アンサンブルとも名録音の多いアンネケ・スコットらの演奏)。バッハの時代を経てベートーヴェンの頃まで脈々と受け継がれてきたドイツ語圏の伝統の礎を、実例を通じて深く体感できるRICERCARならではの好企画です。(2022/11/11 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC443

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    ドヴィエンヌ:三重奏曲集 Op. 17, 66 (ル・プチ・トリアノン)

    【革命期の管楽器発展を促したドヴィエンヌ、古楽器による貴重な録音でその美しさの真相へ!】ドヴィエンヌは1759年生まれ。モーツァルトより3歳年下で19世紀初頭に亡くなった作曲家です。生前は革命政府のもと、オペラ座や音楽院を拠点に、フルートとバソン(フランス式ファゴット)ですぐれた演奏を聴かせる達人としても知られ、それらが独奏楽器としていかにすぐれているかを端的に示す名品を、短い生涯のうちに続々と世に出しました。レコード盤の時代より、管楽器のための古典派の協奏曲集にしばしばその作品が収録されてきたドヴィエンヌですが、古楽器録音はというと実は数えるほどしかありませんでした。今回の録音には、各楽器の機構を生かした音使いの真相が鮮やかに示され、同時代人たちの興奮が彷彿とされるトラックが多数。フランスで生まれ発展したバソンが古典派らしいメロディとあざやかに調和する異色の三重奏曲も見過ごせませんが、ドヴィエンヌが思い描いた理想のフルート像に厳選楽器で迫った作品66の3曲にも驚かされます。すでにRicercarレーベルでボワモルティエ作品集を成功させている古楽器集団がこだわり抜いた一枚。その詳細については解説で端的に説明されており、国内盤にはその日本語訳を掲載いたします。(2020/08/14 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC416

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    ドゥルツィアンとボンバルド~17世紀ドイツのダブルリード合奏さまざま~(シンタグマ・アミーチ/ムニエ)

    【昔日のダブルリード管楽器世界が色鮮やかに甦る!Ricercarならではの充実企画盤】バッハ以前のバロックやルネサンスにも通じた音楽学者ジェローム・ルジュヌが古楽大国ベルギーで主宰する、40年の歴史を誇るRicercar。このレーベルは折々、現代人にとって馴染みがうすい珍しい古楽器を重点的に紹介するアルバムをリリースしてきましたが、今回はその最新盤として、ボンバルドとドゥルツィアンという、ルネサンスから初期バロックにかけて用いられていた2種の重要なダブルリード管楽器の魅力を紹介します。ボンバルドはショームの一種でオーボエの祖先ともみなしうる楽器ですが、ヴィオラ・ダ・ガンバやリコーダーと同様に大小さまざまなサイズのものがあり合奏も可能。またファゴットの前身である低音管楽器ドゥルツィアンにも、同じように高音・中音向けなどの同属楽器がありました。この新録音では両楽器をそれぞれ、あるときは同属楽器同士で重ね、またあるときは両者を同一楽曲のなかで対置させながら、その変幻自在の演奏編成がたいへん興味深い響きを作り出し、それがアルバムを通して聴くことの面白さを演出しています。またこうしたアルバムの常として、解説テキストの充実も見逃せないところ。マドリガーレやシャンソンといった多声の声楽曲を、楽器だけで演奏できるようにした1600年前後ならではの編曲も多く見られ、2人の俊才古楽歌手が要所で聴かせる独唱との対比も興趣がつきません。専門的知見の集成がいざなう思いがけない音響世界。400年前のリアルなサウンドスケープをじっくり読み解けるアルバムです。(2020/11/13 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC420