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NML2016年9月配信タイトルをピックアップ!

【見逃していませんか?】
ナクソス・ミュージック・ライブラリー
2016年9月配信開始タイトルをピックアップ!

ナクソス・ミュージック・ライブラリー (ml.naxos.jp)には、毎月平均1,150枚のアルバムが新規に追加されています。2016年9月に新たに配信開始となったアルバムから注目作品をピックアップしてみました。お見逃し・・・お聴き逃しないようチェックしてみてください!

 


ピックアップ:1
 リスト:超絶技巧練習曲集


リスト:超絶技巧練習曲集(ゲルシュタイン)

カタログ番号 : MYR019
アーティスト : キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)
レーベル : Myrios Classics

Myriosレーベルを代表するピアニスト、キリル・ゲルシュタイン。前回リリースの「チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(1879年版)」では、巧みな技巧と音楽性はもちろんのこと、通常とは異なるエディションを研究、紹介したという功績が認められ、2016/17年のニューヨーク・フィルのシーズンで同じ版によるチャイコフスキーを演奏することが決まりました(指揮はセミョン・ビシュコフ)。またアトランタ、デトロイトなど各地のオーケストラともこの曲を演奏することになっています。そんなゲルシュタインの新譜は、最も得意とするリストの「超絶技巧練習曲」。この作品を単なる技巧を誇示する練習曲としてだけではなく、19世紀半ばにおけるロマンティックさの中に顕れる前衛も含め、リストの先見の明と劇的な描写力にも焦点を当てた多面的な作品として構築しています。(2016年9月16日配信開始)



ピックアップ:2
 ブルッフ:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集 3


ブルッフ:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集 3 (ヴァイトハース/北ドイツ放送フィル/ボイマー)

カタログ番号 : 777847-2
アーティスト : アンチェ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)/ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/ヘルマン・ボイマー(指揮)
レーベル : cpo (Classic Produktion Osnabrück)

ブルッフ(1838-1920)のヴァイオリン協奏曲といえば、だれもが美しい《第1番》を思い浮かべることでしょう。逆に言えば、第2番、第3番はほとんど耳にする機会がありません。そんなブルッフの全ての「ヴァイオリンと管弦楽のための」作品を録音するというこのcpoのプロジェクトは、名手ヴァイトハースのヴァイオリンと指揮者ボイマーの共演で既に第2集までがリリース済み。今回のヴァイオリン協奏曲第3番を含む第3集で完結となります。協奏曲第2番は、当時親交を結んでいたサラサーテに献呈されていましたが、この第3番はブルッフが尊敬していたヨーゼフ・ヨアヒムの助言が取り入れられ、献呈もまたヨアヒムにされています。まるでブラームスの作品のような、管弦楽による充実した前奏や、ゆったりと美しい第2楽章、超絶技巧を駆使した第3楽章と、堅固な構成を持つ大作です。ロマンスOp.42 は当初第2協奏曲として構想された作品ですが、結局これは断念、独立した曲として発表されました。晩年に書かれた《小協奏曲》は、全編緊張感に満ちた聴き所たっぷりの小品です。(2016年9月7日配信開始)



ピックアップ:3
 ピアソラ・オン・マリンバ


ピアソラ・オン・マリンバ(布谷史人)

カタログ番号 : OC1851
アーティスト : 布谷史人(マリンバ)/車野桃子(ピアノ)/誉田広耶(マリンバ)/佐藤友香(ヴァイオリン)
レーベル : Oehms Classics

秋田県大館市に生まれ、現在はドイツ在住のマリンバ奏者・布谷史人氏。ドイツで行われた第3回世界マリンバ・コンクールにおいて3位を受賞したことをきっかけにマリンバ奏者としての活動を始め、イタリアで行われた第3回リベルタンゴ国際音楽コンクールのソロ部門において、日本人、マリンバ奏者として初となる優勝を果たしました。布谷氏自身が綴ったピアソラ楽曲との出会い、リベルタンゴ編曲までの経緯については、ブックレットにて日本語で読むことが出来ます。(注:NMLのブックレットPDFは有料会員のみ閲覧可能です)なおOehmsレーベルからは「クラシックス・オン・マリンバ」も同時にリリースされています。布谷氏の公式サイト(http://www.fumitonunoya.com)も合わせて御覧ください。(2016年9月15日配信開始)



ピックアップ:4
 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」


ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(ターフェルムジーク/ヴァイル)

カタログ番号 : TMK1030CD
アーティスト : シグリート・プルンドリッヒ(ソプラノ)/メアリー=エレン・ネージ(メゾ・ソプラノ)/コリン・バルザー(テノール)/シモン・ティシュラー(バス・バリトン)/ターフェルムジーク室内合唱団/ターフェルムジーク・バロック管弦楽団/ブルーノ・ヴァイル(指揮)
レーベル : Tafelmusik

カナダを代表する古楽器集団ターフェルムジークが遂に第九をリリース。北米のピリオド楽器グループによるベートーヴェンの交響曲9曲録音は史上初の快挙となりました。トロント王立音楽院のケルナー・ホールにて2016年2月に行われた最新録音となります。この録音は、ターフェルムジークが創立以来初めて呼びかけた「クラウド・ファンディング」により実現したもので、120人を超える支援者から1万6千カナダドルが集められました。これまでの8つの交響曲の録音も合わせてNMLでチェックしてみてください。(2016年9月15日配信開始)
・交響曲第1番/第2番/第3番「英雄」&第4番
・交響曲第5番&第6番「田園」
・交響曲第7番&第8番



ピックアップ:5
 C.P.E.バッハ:鍵盤音楽集


C.P.E.バッハ:鍵盤音楽集(ジョヴァンニ・トーニ)

カタログ番号 : CDS7762
アーティスト : ジョヴァンニ・トーニ(タンジェント・フリューゲル)
レーベル : Dynamic

「タンジェントフリューゲル=タンジェント・ピアノ」はモーツァルトの時代に生まれた鍵盤楽器で、タンジェントと呼ばれる木片を弦で突き上げ音を出すのが特徴です。チェンバロからピアノへと時代が変化する際に生まれた様々な楽器のひとつであり、繊細な響きと表情豊かな音色を持っています。フランツ・ヤコプ・シュペート(1714-1786)と、クリストフ・フリードリヒ・シュマール(1739-1814)は、この楽器の最も有名な製作者であり、現在その楽器はスイスの個人所蔵となっていますが、その優美な音色は現代においても変わることがありません。
C.P.E.バッハは大バッハの次男であり、父よりもテレマンの作曲様式を受け継ぎ、古典派音楽の基礎を築いたと言われる人。彼は当時最先端のクラヴィーア奏者でもあり、その作品も流麗なメロディと「ギャラント様式」と呼ばれるシンプルなテクスチュアは同世代の人々にも多大なる影響を与えました。ここの収録されている一連のソナタもそのような作風で書かれており、楽器の特徴も生かされた洗練された作品となっています。(2016年9月15日配信開始)



ピックアップ:6
 ワーグナー:管弦楽作品集


ワーグナー:管弦楽作品集(ベルリン・ドイツ・オペラ管/ティーレマン)

カタログ番号 : C879132I
アーティスト : ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団/クリスティアン・ティーレマン(指揮)
レーベル : Orfeo

ティーレマンがベルリン・ドイツ・オペラ管を指揮し、ウィーンのムジークフェラインでおこなったオール・ワーグナー・プログラムをライブ収録。この演奏会が行われた2004年シーズンはティーレマンにとってベルリン・ドイツ・オペラ総監督としての最後の年でもあり、演奏会の熱のこもった非常に生々しい音が届いてきます。90年代後半にフィラデルフィア管と録音したワーグナー作品集と比較して聴いてみるのもオススメ。(2016年9月19日配信開始)



ピックアップ:7
 カジラエフ:ピアノ作品集


カジラエフ:ロマンティック・ソナチネ/ダゲスタン・アルバム/6つの前奏曲/絵画の小品(楠千里)

カタログ番号 : GP688
アーティスト : 楠千里(ピアノ)
レーベル : GRAND PIANO

アゼルバイジャンの作曲家、カジラエフ(1931-)の珍しいピアノ曲を集めた1枚。彼は地元バクーの音楽院で学び、その後レニングラードでボリス・ザイドマンから作曲の指導を受けます。レニングラードではマキシミリアン・シテインベルグからも教えを受け、学生時代からダゲスタンのオーケストラで芸術監督を務めるなど目覚しい活躍をします。そして、マハチカラでチャイコフスキーの名を冠した音楽院の教師を務めながら作曲活動に勤しみました。とは言え、彼の作品はこれまで「山からの乙女」など勇壮な管弦楽曲とジャズばかりが知られており、何曲かのピアノ曲は、まず耳にする機会がありませんでした。彼は同世代のカプースチンと同じように、ジャズに強い愛着を示しており、ここで聞ける作品のいくつかもノリのよいジャズ・テイストとなっています。演奏しているのは日本のピアニスト楠千里。メトネルとカジラエフ作品の研究家であり、カジラエフから直接マハチカラでの演奏会に招待されるなど、作曲家から全幅の信頼を寄せられている奏者です。(2016年9月1日配信開始)



ピックアップ:8
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲集


プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番, 第3番, 第4番(ムストネン/フィンランド放送響/リントゥ)

カタログ番号 : ODE-1244
アーティスト : オッリ・ムストネン(ピアノ)/フィンランド放送交響楽団/ハンヌ・リントゥ(指揮)
レーベル : Ondine

現在、Ondineレーベルで最も注目されている指揮者ハンヌ・リントゥと、ピアニスト、オッリ・ムストネンのコラボレーションによるプロコフィエフ(1891-1953)のピアノ協奏曲シリーズの登場!熟練したピアニストでもあったプロコフィエフの協奏曲は、どれも高度な技術が要求されますが、中でも第3番は「20世紀を代表する作品の一つ」と賞賛されるほど幅広い人気を獲得しています。ゆったりとした序奏を経て唐突に現れるピアノの輝かしいパッセージ、第2楽章でのウィットに富んだ旋律、ピアノとオーケストラとの掛け合いが楽しい第3楽章と聞かせどころの多い曲ですが、ムストネンのピアノは常に冷静さを保ちながら、リントゥと親密な対話を繰り広げています。第1番は短いながらも、後年のプロコフィエフの独自性が垣間見えるユニークな曲。ピアノを打楽器のように扱う様子はバルトーク作品のようでもあります。第4番は「左手のピアニスト」パウル・ヴィトゲンシュタインが委嘱した作品ですが、ヴィトゲンシュタインが理解不能という理由で(これには諸説ある)演奏しなかったため、プロコフィエフの生前には初演が叶わなかったことでも知られています。ピアノの完璧な技巧はもちろんのこと、オーケストラの比重も高い難曲です。(2016年9月1日配信開始)



ピックアップ:9
 J.S. バッハ:カンタータ集 Vol. 16


J.S. バッハ:カンタータ集 16 – BWV 9, 30, 158 (ザンクト・ガレン・バッハ財団合唱団&管弦楽団/ルッツ)

カタログ番号 : BSSG-B431
アーティスト : ザンクト・ガレン・バッハ財団管弦楽団/ルドルフ・ルッツ(指揮)/他
レーベル : J.S. Bach-Stiftung (St. Gallen)

スイス東部の都市ザンクト・ガレンに本拠を置くバッハ財団。オルガニストであり芸術監督でもあるルドルフ・ルッツ率いる同財団では、カンタータ&声楽曲全曲録音のプロジェクトが進行中で、この録音がその第16集となります。ひと月にひとつのカンタータを録音するペースで、200を超えるカンタータ、6つのモテット、受難曲とオラトリオ、ロ短調ミサまでを網羅した全集の完成は2030年(・・・予定)という驚くほど長期のプロジェクト。1演奏会につきカンタータ1曲、1夜で2度演奏するというこだわりがあり、演奏会もカンタータの趣旨に沿った日程に執り行うという徹底ぶり。ちなみに、この第16集アルバムに収録されているBWV30「喜べ、救われし群れよ」は、バッハが聖ヨハネ祭のために書いたということから、6月の下旬に演奏会(&録音)を行っています。これまでにリリースされた第1集~第15集とマタイ受難曲の録音はこちらから→ J.S. Bach-Stiftung (St. Gallen)(2016年9月13日配信開始)



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