「ドアティ ヘミングウェイの物語/アメリカン・ゴシック 他」(NAXOSレーベル)が、2月12日(日本時間13日)に発表された第59回グラミー賞で3部門(Best Classical Instrumental Solo、Best Classical Compendium、Best Contemporary Classical Composition)を受賞いたしました!
2011年に「ドアティ:メトロポリス・シンフォニー/デウス・エクス・マキナ」(NAXOSレーベル)でグラミー賞2部門(Best Orchestral Performance、Best Engineered Classical Album)を受賞した現代アメリカの作曲家、マイケル・ドアティの作品を収録したアルバムが、再びの受賞を果たしました。
受賞、アルバム、作曲家・アーティストに関する情報は以下をご覧ください。
【受賞情報】
第59回グラミー賞 3部門受賞
Best Classical Instrumental Solo(ズイル・ベイリー(チェロ)、ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮))
Best Classical Compendium(ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)、ティム・ハンドリー(プロデューサー))
Best Contemporary Classical Composition(マイケル・ドアティ(作曲))
https://www.grammy.com/nominees
【アルバム情報】
「ドアティ: ヘミングウェイの物語/アメリカン・ゴシック 他」
Michael Daugherty: Tales of Hemingway / American Gothic
●基本情報
タイトル ドアティ: ヘミングウェイの物語/アメリカン・ゴシック 他
品番 8.559798
演奏 ズイル・ベイリー (チェロ) …1-4/ポール・ジェイコブス (オルガン) …8-11
ナッシュヴィル交響楽団/ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)
録音 2015 年 4 月 17-18 日…1-7/2015 年 11 月 4-7 日…8-11
USA テネシー ナッシュヴィル シャーマーホーン・シンフォニー・センター
●収録曲
チェロとオーケストラのための「ヘミングウェイの物語」 (2015)
1. 二つの心臓の大きな川
2. 誰がために鐘は鳴る
3. 老人と海
4. 日はまた昇る
オーケストラのための「アメリカン・ゴシック」(2013)
5. 好調に
6. 冬の夢
7. くまで
オルガンとオーケストラのための「いつか城で」(2015年改訂版) ※世界初録音
8. サン・シメオンの曲がりくねった道
9. ネプチューン・プール
10. ばらのつぼみ
11. ザナドゥ
●アルバム解説
すでにグラミー賞の受賞歴がある現代アメリカの作曲家マイケル・ドアティが、またも受賞を果たしました。こちらのアルバムに収録された作品は、どれも20世紀を象徴するアメリカ文化からインスパイアされたもの。文豪ヘミングウェイの名前をタイトルに掲げた4部作は「チェロ協奏曲」の形式を持ち、チェロと管弦楽との対話によって、そのストーリーを象徴的に描いています。いずれも原作は1950年周辺に書かれたおなじみの作品ですが、不屈の精神と不変の愛は、永遠に語り継がれるべき内容であり、ドアティもこれを音楽で巧みに表現しています。アイオワ管弦楽団から委嘱された「アメリカン・ゴシック」は、ドアティの父ウィリス(1929-2011)と、彼自身の子供時代の思い出が反映された作品で、故郷であるシーダー・ラピッズの風景が目に浮かぶような鮮やかな音楽です。「いつか城で」はドアティが愛するカリフォルニアのハースト・キャッスルと、そこに続く太平洋沿岸のハイウェイの風景などが描かれた、まるで映画音楽のような壮大な響きを持つ作品。初演は 2003 年ですが、ここで録音された改訂版は世界初録音となります。
●商品リンク
– CD –
楽天ナクソスストア http://item.rakuten.co.jp/naxos/8559798/
Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/B01KGD7JEK
HMV http://www.hmv.co.jp/product/detail/7246809
タワーレコード http://tower.jp/item/4333533
– Download –
iTunes Store https://itunes.apple.com/jp/album/id1137252490?app=itunes
Amazon デジタルミュージック https://www.amazon.co.jp/dp/B01J23Y4D4/
e-onkyo music http://www.e-onkyo.com/music/album/nxa8559798/ (ハイレゾ 96kHz/24bit)
– Streaming –
ナクソス・ミュージック・ライブラリー http://ml.naxos.jp/album/8.559798
apple music https://itunes.apple.com/jp/album/id1137252490
Spotify https://open.spotify.com/album/3uLky346dgR60sIdlnWlx5
●アルバム紹介動画(日本語解説付)
【作曲家・アーティスト情報】
●マイケル・ドアティ Michael Daugherty (1954-) 作曲
アイオワ州シーダーラピッズ生まれ。北テキサス大学在学中の1974年に「管弦楽のための楽章」を発表。マンハッタン音楽学校にて作曲法を学んだ後、1979年に渡欧しフランス・IRCAMに於いてピエール・ブーレーズの下、コンピュータ音楽を学んだ。帰国後はイェール大学音楽院で作曲の研究をする傍ら、ジャズ・ピアニスト&編曲家であるギル・エヴァンスのアシスタントとしても活動した。1982年に再び渡欧しドイツ・ハンブルクにてジェルジュ・リゲティの下で作曲法を学んだ。1991年からはミシガン大学音楽学部作曲科の教授として教鞭を執っている。
指揮者デイヴィッド・ジンマンに献呈した作品「メトロポリス・シンフォニー」は、1994年にカーネギー・ホールに於いてボルティモア交響楽団により初演されると、好評を博した。ナッシュヴィル交響楽団(指揮:ジャンカルロ・ゲレーロ)によりナクソス・レーベルに録音された同作品のアルバムは、2011年のグラミー2部門(Best Orchestral Performance / Best Engineered Classical Album)を受賞。併録されたピアノ協奏曲「デウス・エクス・マキナ」がBest Classical Contemporary Composition部門を受賞し、ドアティの名を一躍有名にした。
ドアティの代表作は、「モーターシティ・トリプティック」(2000年 – デトロイト交響楽団委嘱作品)、「フィラデルフィア・ストーリーズ」(2001年 – フィラデルフィア管弦楽団委嘱作品)、「タイム・マシーン」(2003年 – ピッツバーグ交響楽団委嘱作品)、「ブルックリン・ブリッジ」(2004年 – 国際クラリネット協会委嘱作品)、「レディオ・シティ」(2011年 – パシフィック交響楽団委嘱作品)、「ドリーム・マシーン」(2014年 – ケルンWDR交響楽団委嘱作品)など。国内外の著名なオーケストラ、演奏家および団体から絶え間なく委嘱作品の依頼を受けており、その多くがナクソス・レーベルからリリースされている。
●ズイル・ベイリー Zuill Bailey(1972-)チェロ
ヴァージニア州出身のチェロ奏者・指導者。音楽家の両親のもと4歳からチェロを弾き始めた。ワシントン・ナショナル交響楽団の音楽監督を務めていたムスティスラフ・ロストロポーヴィチから多大な影響を受け、12歳にしてチェリストを目指すことを決意する。ピーボディ音楽院、ジョンズ・ホプキンズ大学を経てジュリアード音楽院を卒業。以降は主にソリストとして世界の主要な楽団との共演を重ねている。現代音楽への取組みも積極的で、ローウェル・リーバーマンやベンジャミン・ウォルフィッシュ、マイケル・ドアティといった現代作曲家たちによる新作の世界初演を数多く担当している。
テキサス大学エル・パソ校教授。使用楽器は1693年製のマッテオ・ゴフリラー。
●ジャンカルロ・ゲレーロ Giancarlo Guerrero(1969-)指揮
ナッシュヴィル交響楽団音楽監督・首席指揮者。アメリカの現代作品を得意としていて、ナクソスからリリースされたマイケル・ドアティーの「メトロポリス・シンフォニー」でグラミー最優秀管弦楽演奏賞を受賞。また、ジョセフ・シュワントナーの「パーカッション協奏曲」、スティーヴン・ポールズの「弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲」でもグラミーを受賞している。これまでにボストン交響楽団やフィラデルフィア管弦楽団をはじめとする北米の名門オーケストラと数多く共演しており、また欧州ではBBC交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団等から頻繁に招聘されるなど、同世代の指揮者の中でも群を抜いて高い知名度を誇る。若手の育成にも意欲的で、ベネズエラのシモン・ボリバル・ユース・オーケストラには毎年欠かさず客演している。
●ナッシュビル交響楽団
1946年創立の非営利芸術団体。テネシー州ナッシュヴィルのシャーマーホーン・シンフォニー・センター・コンサート・ホールを本拠とし、ジャズやポップスのコンサートを含めて年間170以上の演奏会を開催している。2000年にナクソス・レーベルとパートナーシップを結んで以降、アメリカの現代作曲家やナッシュヴィルを拠点に活動するアーティストの録音に取り組み、これまでに30枚を超えるアルバムをナクソスからリリースしている。2007年にリリースされた女性作曲家ジョーン・タワーの作品「メイド・イン・アメリカ」(指揮:レナード・スラットキン)で、最優秀クラシカル・アルバム賞を含む3部門でグラミー賞を受賞。以降も数多くのアルバムがグラミー賞にノミネートされている。2009年よりジャンカルロ・ゲレーロが音楽監督を務めている。