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New Releases - 2025年03月 発売タイトル
Search results:64 件 見つかりました。
このアルバムには、同時代の作曲家ベートーヴェン、ピエール・ロード、フェルディナント・リースによる3つの弦楽四重奏曲を収録。19世紀初旬のウィーンにおける3人の関係を捉えています。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第11番は1810年に書かれた作品で、自身で「セリオーソ」と名付けた厳格な曲です。ピエール・ロードはフランス出身のヴァイオリニスト。1812年にベートーヴェンが最後のヴァイオリン・ソナタ第10番を献呈した相手です。ここには1811年に出版されたハイドン風の佇まいを持つロードの四重奏曲が収録されています。そしてロードに献呈されたベートーヴェンのソナタも収録されていますが、こちらは原曲ではなく、ベートーヴェンの弟子であり友人でもあったフェルディナント・リースが1830年代半ばに編曲した弦楽四重奏版です。彼はベートーヴェンの音楽を深く理解しており、その作品を繊細に分析しながら、室内楽作品として新たな形に再構築しました。演奏するシュパンツィヒ・クァルテットは、ベートーヴェンと深く関わりのあったイグナーツ・シュパンツィヒの名を冠したケルンのアンサンブル。リース作品の演奏が高く評価されています。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555489-2 |
エルフリーダ・アンドレーはスウェーデンの女性オルガニスト・作曲家・指揮者。彼女は卓越した演奏技術で、スカンジナビア諸国で女性として初の大聖堂正オルガニストの地位に就いたことで知られています。このアルバムには1869年に初演された「交響曲第1番」と「フリチョフ」組曲を収録。交響曲第1番は、初期の作品でもあり、彼女自身はあまり高く評価していませんでしたが、聴衆や批評家は好意的に受け止めました。「フリチョフ組曲」は、詩人エサイアス・テングネールの叙事詩による、彼女唯一の歌劇《フリチョフの神話》を基にした5曲からなる組曲。この叙事詩は、スウェーデンのほぼすべての子どもが知っているほど有名なものですが、歌劇自体は出版されることなく上演もほとんど行われることがありませんでした。アンドレーは後に5つの楽章からなる組曲に編曲。1909年に自身の指揮で初演しています。荘厳な雰囲気を持つ前奏曲、哀愁漂う「インゲボルクの哀歌」、重厚な「リング王の頌歌」、憧れに満ちた「フリチョフのロマンス」、最後は劇的な「フリチョフの海路」が置かれています。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555589-2 |
ドイツのミュンヘンで生まれたパウル・フランケンブルガー。ミュンヘン国立歌劇場でブルーノ・ワルターの助手を務め、その後アウクスブルク市立劇場の楽長を務めました。その後は作曲と教育に専念、歌曲を中心とした作品を書きましたが、1931年、ナチスによってアウクスブルクの楽長の地位を解任されて以降、身に迫る厳しい活動の制限、脅迫、社会的孤立を逃れるために、1933年に当時イギリス委任統治領にあったパレスチナへ亡命。西洋文化において発展途上の地とみなされていたパレスチナでミュンヘン出身の彼は重用され、ヘブライ語の「パウル・ベン=ハイム」と改名。1948年のイスラエル独立とともに正式に同国の国民となり、多くの業績を遺しました。このアルバムではヴァイオリニスト、リフ・ミグダルを中心とした「イズコール」などの協奏的作品や、ヴァイオリンとピアノのデュオ、歌曲、「無言歌」と題された独奏楽器と弦楽のための作品などが収録されており、これらからは後期ロマン派の音楽に中東の要素を融合させた独自の作風が窺えます。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555621-2 |
オラルトはナクソス島を拠点とする海賊。スキロス島からニンフの姉妹リコーリとエルピーナ、その父をさらってきました。リコーリの初恋の相手オスミーノは死んだと思われていましたが、実はモラストと名を変え、オラルトの腹心の部下となっています。モラストは二人の解放を願いますが、リコーリを気に入っているオラルトに拒否されてしまいます。同じくナクソス島に誘拐され、オスミーノと改名し羊飼いとなっているのはモラストの弟ティリス。彼はリコーリに一目惚れし、彼女の気を引くためにわざとエルピーナを誘惑します。モラストはリコーリがかつての恋人だと気づきますが、リコーリは全く気が付きません。そしてエルピーナと父親は、羊飼いのオスミーノをリコーリの初恋の相手と勘違いしてしまいます・・・このアルバムは2023年8月のインスブルック古楽音楽祭で上演されたヴィヴァルディの《貞節なニンフ》をライヴ収録したもの。1732年に初演されたこの歌劇は、美しい旋律に満たされた多彩なアリアやアンサンブルを持つ作品。1993年ウクライナ出身のバス、ラフマニンをはじめとした新進気鋭の歌手たちと、キアラ・カッターニが指揮する、この上演のために結成された「バロックオーケストラ:ユング」の生き生きとした演奏が魅力です。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555646-2 |
村娘マルッサは青年ロレンツォと相思相愛の仲。しかし父パラ・メニコが裕福なニコラとの結婚を企て、策略でマルッサにロレンツォは心変わりしたと思いこませます。ニコラとの結婚を承諾したマルッサ、それを知って怒るロレンツォ。彼は結婚式直前にニコラを襲う計画を立てますが、あえなく返り討ちにあい、皆が悲嘆に暮れる中命を落とします。アントニオ・スマレーリャはイタリア人の父とクロアチア人の母の下、当時オーストリア=ハンガリー帝国領だったイストリアで生まれた作曲家。この歌劇《イストリアの結婚式》は父の故郷を舞台とした物語で、ルイージ・イッリカの台本が用いられており、ヴェリズモ・オペラの手法とプッニーニ風の旋律美を持つスマレーリャの代表作の一つです。マルッサを歌うのはリエカ生まれのソプラノ、アナマリア・クネゴ。他のキャストもリエカを中心に活躍する実力派の歌手たちが歌い、スロヴェニアの指揮者ジモン・クレチッチが全体をまとめています。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555686-2 |
19世紀から20世紀にかけて書かれたフランスのヴァイオリン・ソナタを収録した2枚組。出発点となるのは、フォーレの2つのソナタ。第1番はサン=サーンスから「傑作」と称賛された作品。それから42年を経て作曲された第2番は調性が希薄で、フォーレ晩年ならではの透明感ある清冽な音楽です。ロマンスやシシリエンヌなどの4つの小品が続き、最後にはメシアンがヴァイオリニストであった最初の妻に捧げた《主題と変奏》が収録されています。このメシアン初期の作品は印象主義的な要素を色濃く残した魅力溢れるものです。2枚目のアルバムには、イザイが委嘱・初演したルクーのソナタ、ブルースの要素を採り入れたラヴェルのソナタとガルシア・ロルカに捧げられたプーランクの洒脱なソナタ、ラヴェルの名作「カディシュ」、師であるフォーレに献呈された「子守歌」が収録されており、アルバム全体で印象主義から現代へと至る音楽の軌跡を辿ることができるでしょう。演奏するイルンベルガーとコルスティックのアンサンブルは比類ない正確さと表現力で各方面から絶賛されています。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99336 |
「オデッセイ」と題されたこのアルバムでは、ヴァイオリニストのコシマ・スレーズ・ラリヴィエールと、ピアニスト、フィリップ・ショイヒャーが、まるで伝説の世界を巡るような旅へと誘います。冒頭のシマノフスキの「神話」はギリシャ神話を題材にした作品で、続くヒンデミットのヴァイオリン・ソナタは、印象主義と古典的な音楽語法が融合。コリリアーノのヴァイオリン・ソナタは抒情的な雰囲気の中、複雑なリズムが光ります。最後はケヴィン・プッツの美しい「アリア」で締めくくられます。コシマ・スレーズ・ラリヴィエールは、メニューイン音楽学校やハノーファー音楽演劇メディア大学で研鑽を積んだ奏者。ヨーゼフ・ヨアヒム国際コンクール入賞やバルトーク国際コンクール第1位など、多くの賞を受賞経験を持ち、これまでコンセルトヘボウやウィグモア・ホールなど世界各地で演奏、現代曲や室内楽にも力を注ぎ、兄であるヴィオラ奏者サオ・スレーズ・ラリヴィエールとの共演も頻繁に行っています。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99338 |
「ベニ・シュミット」の名前でジャズ・ヴァイオリニストとしても活躍するベンヤミン・シュミット。今作ではハンスイェルク・アンゲラーが指揮するザルツブルク・ウインド・フィルハーモニーとともにフリードリヒ・グルダとクルト・ヴァイルの協奏曲に挑みます。グルダの曲はもともとチェロのために書かれたもので、独奏楽器にはマイクを用いることが指定されていますが、この録音ではエレクトリック・ヴァイオリンを使用。作品にふさわしい響きを得ています。技巧的なカデンツァや終楽章での祝祭的な盛り上がりが聴きどころ。クルト・ヴァイルのヴァイオリン協奏曲の伴奏は、管楽器、打楽器、コントラバスのみで構成されており、特にユーモラスな第2楽章では、この編成ならではの独創的な響きが生み出されています。アルバムにはクルト・ヴァイルの「ユーカリ」と、ベンヤミン・シュミット自身の「フリッツへ」も収録されています。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99340 |
ウィーンの歌姫アグネス・パルミザーノ。彼女は学生時代の2001年にドゥーデル(ヨーデルに似たコロラトゥーラによるウィーンの伝統的な歌唱法、2010年からユネスコの無形文化遺産に登録)と出会いました。しかしその時点で、これを歌える歌手は高齢のトゥルーデ・マリーしかおらず、パルミザーノはこの伝統を絶やさないために、ウィーンのホイリゲと民謡に残る伝統的なドゥーデルを当時70歳のマリー本人から学ぶとともに、民謡研究者や演奏者たちとともに楽譜を探し、独自のレパートリーを会得しました。このアルバムでは約200年の歴史から選んだ様々な作品を披露。彼女の美しい声、かつ親密な表現と高度な技術は聴き手を魅了します。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99349 |