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New Releases - 2019年11月 発売タイトル
Search results:8 件 見つかりました。
南ロンドン、ブロックリーで生まれたフリッツ・ハート。アイルランドからやってきた物売りの父と、コーンウォール出身でピアノ教師の母のもと、5人兄弟の長男として生まれた彼は、家庭の事情で音楽を専門に学ぶことはできませんでしたが、母からピアノの手ほどきを受け、その後はウェストミンスター寺院の聖歌隊に属し、ここで対位法や作曲、ピアノを学ぶチャンスを得ることができました。そして当時音楽界を席巻していたワーグナーの音楽に触れ、本格的な音楽家を目指すこととなります。やがて、オペラ・カンパニーの興行に随行した先のメルボルンで職を得たことがきっかけで、オーストラリアでの活動を足掛かりを作っただけではなく、1936年にはハワイ大学の初の音楽の教授になり、ホノルル交響楽団の常任指揮者になるなど、起伏に富んだ人生を送りました。またホルストとも親交を結び、彼の娘イモージェンの名付け親になったことでも知られています。このヴァイオリン・ソナタには明確な印象派の影響が見てとれますが、彼のルーツであるケルト風の旋律も聞こえてくるなど興味深い作品に仕上がっています。(2019/11/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0470 |
アテネで生まれ、現在パリを拠点に活躍する作曲家ニコラス・ツォルティスの作品集。2008年に開催された国際作曲コンクールの全てで優勝したという逸材で、現在では主に劇音楽や映像の分野で作品を発表しています。このアルバムに収録された作品のうち「Les myste?res du cha?teau du De?」と「.L’e?toile de mer」はマン・レイのモノクロ無声映画からインスパイアされた曲。「What the wave meant」はレッド・ホット・チリ・ペッパーズの“Can’t Stop”に由来し、「… de ce qui est en lutte」は古代ギリシャのヘラクレイトスの格言がもとになっています。どの曲もフランスのシュルレアリスム(超現実主義)と伝統的なポリフォニーの融合を目指して生まれたもので、もともとは4作ばらばらに構想されましたが、演奏家であるダス・ノイエ・アンサンブルが4曲からなる組曲として設定、コンサートなどで演奏していることから、今回のアルバムでもその方法が採用されました。各々の楽器の音が溶け合い、不思議な音響を創り上げています。(2019/11/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0493 |
20世紀初頭のオーストラリア出身の作曲家の中で、数少ない国際的な成功を収めた一人、ロイ・アグニューのピアノ曲集。ドイツ・ロマン派から印象派、新古典派までありとあらゆる外部の影響を上手く取り込み、自身のスタイルに反映させた人です。作品はバラエティに富み、幅広い魅力を備え、かつロマンティックなスタイルを持っています。即興的なフレーズが次々と現れるラプソディ、ラヴェルを思わせる変幻自在なトッカータなど、冒頭の2曲を聴いただけでも、アグニューの多彩な作風とセンスの良さを知ることができます。また、抒情的な作品ではスクリャービンの神秘性も感じさせます。万華鏡を覗くかのような楽しさが味わえる1枚です。(2019/11/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0496 |
ユダヤ系ポーランド人ピアニスト、モーリッツ・モシュコフスキ。優れたピアニストでもあったため、現在ではもっぱら「ピアノのための15の練習曲」、もしくは華麗な技巧を駆使した「ピアノ協奏曲 ホ長調」ばかりが知られています。しかし彼はピアノ曲のみを残したわけではなく、ヴァイオリン曲や管弦楽曲、オペラ《ボアブディル》など大規模な作品も書き、とりわけオペラの中のバレエ作品は当時大人気を誇りました。このアルバムには彼が20代前半に作曲した交響詩「ヨハンナ(ジャンヌ)・ダルク」(世界初録音)を収録。フリードリヒ・シラーの戯曲を元に、気高く美しい少女の死と変容を描いた作品です。モシュコフスキ自身は、ワーグナーとヨアヒム・ラフからの影響を認めていますが、華麗なオーケストレーションからは、60年後のハリウッド映画音楽を予見させるほどの独自性も感じられます。(2019/11/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0523 |
ドイツで生まれ、ウィーンを拠点に活躍したロマン派の作曲家ヘルマン・グレーデナー。存命時には作曲家、教師として尊敬を集めましたが、没後は次第に忘れられ、現在では彼の作品を耳にすることはほとんどありません。2曲のヴァイオリン協奏曲は彼の代表作でありながら、このアルバムが世界初録音となります。ドイツ風のかっちりとした構成と、美しいメロディに溢れた全曲からは、確かにブラームスやシベリウスの影響も感じられますが、第1番の終楽章で聴かれる民謡風の旋律や、ベートーヴェン作品を思わせる決然とした主題が魅力的な第2番の第1楽章などからは、グレーデナー独自の確かな作曲技法をうかがい知ることができます。存分に歌う魅力的なヴァイオリンの響きをお楽しみください。(2019/11/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0528 |
ハンフリー・プロクター=グレッグ(学生たちや彼の同僚はP=Gと呼んでいた)はイギリスの現代作曲家。ロイヤル音楽カレッジでスタンフォードに作曲を師事する一方、オペラの研究でもスカラ座への留学のための奨学金を受けるなど卓越した才能を誇っていました。そのため、オペラの翻訳者として高く評価されただけではなく、マンチェスター大学の音楽学部を設立するなど、音楽全般の普及に尽力、様々な功績を残しています。指揮者ビーチャムとも親しく、生涯に渡ってビーチャムと協力体制を取り、プロクター=グレッグが書いたビーチャムについての著作の収入で指揮者の胸像を制作したというエピソードも残されています。このように、自身の興味の範囲が広かったプロクター=グレッグですが、その作品にはディーリアスとフォーレの影響が表れており、抒情的で繊細なハーモニーは外向的なオペラとはまた違う風情を持っています。(2019/11/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0539 |
キューバで芸術音楽の普及が始まったのは18世紀後半になってから。エステバン・サラス・イ・カストロ(1725-1803)の典礼音楽が最初とされています。しかしそれ以前、コロンブスが南アメリカに到達した頃にはアボリジニたちの宗教的な歌があったとされますが、先住民たちの減少とともに、これらの記録も失われてしまいました。その後も幾度か音楽が普及する機会がありましたが、どれも定着することはなく、結局、18世紀後半まで「芸術音楽」の普及は待たれることとなったのです。ピアニスト、ホセ・ラウル・ロペスは忘れられた南米音楽の蘇演に積極的に取り組んでおり、以前リリースされたコメリャス作品集(TOCC-347)でも興味深い世界を見せていました。今回のエスパデーロ作品集でも、ショパンを思わせるサロン風の音楽から、華麗なオペラのトランスクリプションまで、レヴェルの高い素晴らしい作品と演奏を披露しています。(2019/11/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0544 |
ユダヤ系ロシア人作曲家、アレキサンダー(アレクサンドル)・クレインの作品集。彼の父アブラムはリトアニア出身のフィドル弾きで、当時人気の“クレズマー(ユダヤ系の民謡をルーツに持つ音楽)”の代表的奏者でした。またユダヤ教とキリスト教双方に深い理解を持ち、エストニア語、ラトヴィア語、ドイツ語、恐らくロシア語も自在に話すことができた精力的な人物であり、アレキサンダーはこの父を非常に尊敬し、厳しい音楽修行にも耐えたということです。14歳でモスクワ音楽院に入学、すぐさま作品を発表し、時代に沿った作風を身に着けたため、1920年代はロシアにおけるユダヤ楽派の指導者として活躍、ソ連作曲家同盟の設立後には官職につくなど、ある程度の成功を収めました。このアルバムに収録された彼の作品は、どれもユダヤの素材を上手く使い、力強さと憂鬱さを併せ持つ濃厚な音で溢れています。(2019/11/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0546 |