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New Releases - 2023年09月 発売タイトル

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    メンデルスゾーン:交響曲第3番「イタリア」/グライム:エレジアック・インフレクションズ/マックスウェル・デイヴィス:ストラスクライド協奏曲第10番(スコットランドにちなんだ音楽)(クロフォード=フィリップス)

    (2023/09/22 発売)

    レーベル名:dB Productions
    カタログ番号:dBCD210

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    マシャド:音楽劇「冷淡な美男子」(ビュシェ/アンサンブル・ヴィルヴォルト)

    【フランス六人組を思わせる21世紀音楽。ピアフに捧げられたコクトー劇の初音楽化】詩人、小説家、舞台人、イラストレーター、批評家……と多方面に才能を開花させたジャン・コクトーが1940年、エディット・ピアフ主演で書き下ろした一幕物の戯曲『冷淡な美男子』は、コクトー晩年の1957年にジャック・ドゥミ(『シュプールの雨傘』などを監督)の出世作として銀幕を飾りましたが、音楽劇としての作曲許可が遺族主宰のコクトー協会から下りたのは、このアルバムに録音されたモロッコ出身の作曲家ジャン=マリー・マチャドによる作品が初めて。テクストは冒頭の電話のシーンを始め朗読される部分もありますが、マチャドが歌にした部分はコクトーと世代も近いフランス六人組やその前後の作風を思わせる親しみやすさの中、室内楽編成の楽音が映画音楽のように絡み、極上の舞台音楽としての説得力が耳を捉えてやみません。ヴィブラフォン他の打楽器にクラリネット、チェロとアコーディオンという四重奏編成が、演奏全体をまとめながらテクストを歌い語るオロール・ビュシェの指揮で織り上げてゆく音楽は、コクトーにも通じるモノクロ描線が美しいロール・スタビアクのイラストレーションに彩られた、アコーディオン同様に蛇腹状に伸びる絵本風ブックレット(仏語のみ)と共に味わえるようにできています。(2023/09/22 発売)

    レーベル名:En Phases
    カタログ番号:ENP013

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    J.S. バッハ:パルティータ集 BWV 825, 826, 829, 830 (編曲:T. エーラー)(ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック・ソロイスツ・アンサンブル/グレン・グールド・スクール/ピノック)

    【ピノックが”振る” 『パルティータ』室内管弦楽版】ユゼフ・コフレル編曲「ゴルトベルク変奏曲」が大きな話題となったトレヴァー・ピノックとロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック・ソロイスツ・アンサンブルによる、バッハの鍵盤楽器のための名作を室内管弦楽で演奏する企画第2弾。今回は同様の編成による新しい編曲をロイヤル・アカデミー出身の作曲家トーマス・エーラーに依頼しました。コフレルの編曲のような親しみやすさと、それとは異なるアプローチを目指すエーラーが6曲のパルティータから選んだのは1番、2番、5番、そして6番からコレンテで、編成は弦(4/4/3/3/1)、フルート、オーボエ、コーラングレ、ファゴットが各1というもの。編曲よりも一歩踏み込んだ「リイマジンド(再想像)」という作業を経て生み出された作品は、バッハの書いた音型のみを使いながら様々な楽器がフレーズを受け継いで声部の動きを鮮やかな色彩感で表現しており、さらに和声を厚く印象的に響かせることで、バッハの鍵盤作品の最高峰という完成度を保ちながら、ロマン派を思わせる超時代的な美しさを纏わせることに成功しています。最後にはエーラーのオリジナル作品「光の小川」を収録。ドイツ語のBach(小川)に掛けたタイトルのこの作品は、パルティータの回想もかすかに姿を現しつつ、バッハの音楽が人々の魂を照らし出すイメージを表現しているということです。見通しの良い録音も相まって、たいへん爽やかなアルバムに仕上がっています。(2023/09/22 発売)

    レーベル名:Linn Records
    カタログ番号:CKD730

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    カンポ:弦楽四重奏曲第6番「アストゥリアン」、第7番bis (ゲルハルト四重奏団)

    【20世紀初頭スペインの知られざる作曲家、デル・カンポの弦楽四重奏曲集第2弾】マドリード生まれ、ラヴェルやレスピーギと同世代の知られざるスペインの作曲家、デル・カンポの弦楽四重奏曲を再評価する試みの第2弾。今回収録された第6番と第7番はいずれも40分の大曲です。デル・カンポの残した13の弦楽四重奏曲を全曲演奏するプロジェクトからのライヴで、両作品とも世界初録音。1907年アテネオ・デ・マドリードが募集した、「スペイン特有の旋律が使用された弦楽四重奏曲」を条件とした「チャロ=イダルゴ賞」にデル・カンポが「イスパニア」のペンネームで応募した第6番は、スペインのアストゥリアス州の伝承曲に基づいた親しみやすい作品。見事賞を獲得したものの、初演は1984年まで待たねばなりませんでした。1911年に作曲され、マドリードの王立サン・フェルナンド美術アカデミーの国民賞(National Prize)を受賞、パリに於いてデル・カンポ初の海外初演が行われた第7番は、彼のキャリアで重要な位置を占めるもの。1951年になって大幅な改定が行われたものが、今回収録されたヴァージョンです。演奏は、近代スペインを代表するカタルーニャ出身の作曲家、ロベルト・ジェラールの名を冠した四重奏団。大きな才能と独創性に恵まれながら不当に忘れられてしまった作曲家の作品を、深い敬意と共感を持って演奏しています。(2023/09/22 発売)

    レーベル名:MarchVivo
    カタログ番号:MV009

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    アルフレッド・デュボワ - 歴史的録音集

    【グリュミオーを育てたフランコ=ベルギー派の知られざる至芸を一挙復刻!】美しい音色と洗練された音楽解釈で知られるヴァイオリン奏者が多いベルギーで、フランコ=ベルギー派の名手・作曲家イザイの後を受け、20世紀前半に活躍した名手アルフレッド・デュボワ(1898-1949)の稀少な録音を丁寧に復刻した2枚組アルバム。フォーレやダンディと同世代の名手でユベール・レオナールの門弟だったアレクサンドル・コルネリスに師事、イザイ門下ではなかったものの彼の作品を積極的に演奏するなど近代音楽の紹介にも積極的で、同時に古典的名曲の解釈でも高く評価されました。ブリュッセル音楽院で多くの名手を育てたことでも知られ、特にステレオ時代の名盤で有名なベルギー随一の名手アルテュール・グリュミオーが門下から出ていることは見逃せません。デュボワのレコードはBiddulphで復刻されたドビュッシーやベートーヴェンのソナタが知られていましたが、今回はColumbiaで1930年前後に収録された78回転盤向け小品録音の数々を聴けるのが貴重。Biddulph復刻音源とは違い、ピアノはマルセル・マースよりも作曲家でもあったフェルナン・フイエンスが弾いている音源が多く、さらに1930年、同国の名指揮者デジレ・デファウ(ドフォー)との共演で収録されたヴュータンの協奏曲まで復刻収録されているのも嬉しいところ。音楽性の充実と物理的技量が絶妙にバランスした時期の演奏ばかりである点が何より素晴らしく、適切な節度をもって香気豊かに織り込まれるヴィブラートやポルタメントが各作品の旋律美をこの上なく美しく引き立ててやみません。世紀初頭の気品漂うフイエンスのピアノも伴奏以上の存在感で作品解釈に寄与しており、ティボーやクライスラーと同じ時代にベルギー特有の芸術性を世界に伝えた名演の数々の味わい深さに驚かされます。(2023/09/22 発売)

    レーベル名:Musique en Wallonie
    カタログ番号:MEW2204

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    グラズノフ/サイモン/ラゴ/マルケス/デリヴェラ/ケイル/コルトレーン:サクソフォン四重奏曲集(エアロ四重奏団)

    サックス四重奏団の多様性を探求しながら、クラシック音楽とジャズ音楽の間を行き来し、世界中の音楽の要素を散りばめた選曲で聴かせるエアロ四重奏団のアルバム。グラズノフがその特徴的な音に魅せられて書いたという「サクソフォン四重奏曲」にはじまり、さまざまな国の作曲家の多彩な作品を採り上げ、最後にコルトレーンの「Dear Lord」で締めくくるという1枚には、メンバーたちの共感と愛が込められています。(2023/09/22 発売)

    レーベル名:Orchid Classics
    カタログ番号:ORC100225

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    ハフ:合唱作品集(ロンドン・コーラル・シンフォニア合唱団/オーフォード/ウォルドロン)

    名ピアニスト、スティーヴン・ハフが書いた無伴奏合唱曲を収めた1枚。ハフは歌が好きで、2歳になった時には童謡を70曲も覚えていたそうです。ハフによれば「人生最初の20年は作曲に熱中していたが、次の20年はすっかりご無沙汰していた」そうで、高校時代にブリテンの『ミサ・ブレヴィス』に感銘を受けてミサ曲を書きましたが、その後はアンコール用の編曲以外に楽譜を書くことはなかったといいます。そんな彼が40代前半になって作曲活動を再開した際に、最初に書いたのはこのアルバムに収録されている「アドヴェント・カレンダー」で、これは新年を祝う4部からなるア・カペラ作品でした。やがて彼は次々と合唱作品を発表。2007年にはウェストミンスター大聖堂聖歌隊のために「ミサ・ミラブリス」を作曲。19歳でローマ・カトリックに改宗したハフの信条が反映された見事なミサ曲になっています。また、アンコールのように最後に置かれた「ダニー・ボーイ」はハフにとってとても重要な作品です。スティーヴン・ハフを心から崇拝するという指揮者マイケル・ウォルドンによる演奏でお楽しみください。(2023/09/22 発売)

    レーベル名:Orchid Classics
    カタログ番号:ORC100256

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    シューマン:交響曲第4番(1841年初版&1851年改訂版)(ブカレスト響/アクセルロッド)

    シューマンの交響曲第4番は1841年の初稿と1851年の改訂版、2つのヴァージョンの存在が知られています。クララと結婚した1841年に書かれたニ短調交響曲(初稿)は、シューマン自身は作品に自信を持っていたものの、初演時に成功を収めることがなく、出版は見送られてしまいました。10年後の1851年、シューマンはオーケストレーションなどの変更を行い、また楽章も切れ目なく続けて演奏されるように改訂。1853年にシューマン自身の指揮で初演され、翌年出版。一方初稿は、シューマンの死後ブラームスが編集を行い、クララの反対意見を受けながらも楽譜を1891年に出版しました。現在ではもっぱら1851年の改訂版が演奏されますが、このアルバムでは2つのヴァージョンを演奏。シューマン自身の言葉によると「野生的なフロレスタン(初稿)と穏やかなオイゼビウス(改訂版)」ほどに違うという各々の作品を、2022年からブカレスト交響楽団の首席指揮者を務めるジョン・アクセルロッドが掘り下げます。(2023/09/22 発売)

    レーベル名:Orchid Classics
    カタログ番号:ORC100257

  • ヤコブ・ブキャナン:SONG & WIND

    1960年代後半から国際的な脚光を浴びる北欧ジャズ。正統派のジャズやアンビエントのスタイルに北欧の民俗音楽の要素を加えた、温かさと透明感が共存するサウンドが魅力です。このアルバムは、デンマーク有数のジャズ・トランペッター&フリューゲルホルン奏者ヤコブ・ブキャナンの新作「SONG&WIND」を収録。オーフス・ジャズ・オーケストラとコペンハーゲン・ロイヤル・チャペル合唱団の歌声が融合した美しい響きに、マズールのパーカッションがアクセントを加えた心地良い音楽です。(2023/09/22 発売)

    レーベル名:OUR Recordings
    カタログ番号:8.226918

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    偉大な芸術家の想い出に(椿三重奏団)

    【三輪の椿が織りなす、重厚でエモーショナルなロシアの息吹】人気ピアノ・トリオ「椿三重奏団」のセカンド・アルバムです。デビュー・アルバム「メンデルスゾーン&ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番」では、艶やかで薫り立つようなカンタービレが聴く者の琴線に響き「レコード芸術誌特選盤」に選出されてベストセラーとなりました。このアルバムでは一転、ロシア音楽を代表するチャイコフスキーとショスタコーヴィチの名作による、その重厚でエモーショナルなアンサンブルが圧巻の魅力となっています。眼前で繰り広げられる丁々発止のまさに手に汗握る迫真の演奏が、DSD11.2MHz 超ハイレゾレコーディングにより刻印されました。椿三重奏団について~凛としたピアノ・トリオの誕生とその充実のとき~誕生 「椿三重奏団」=ピアニスト高橋多佳子、ヴァイオリニスト礒絵里子、チェリスト新倉瞳による花の名を冠する女性だけのピアノ・トリオが誕生したのは、2008年であった。高橋多佳子と礒絵里子の出演が決まっていた豊橋でのピアノ三重奏の演奏会に、急遽新倉瞳が代役的に参加することになったのである。礒と高橋はすでにプロとして何度も共演経験があったし、新倉のことは才媛学生として名を既知しており、各々がソリストとしてたいへん高い実力の持ち主であることはわかっていたものの、三人で合わせるのはそのときが初めてであった。これがたいへん素晴らしかったのである。意気投合した三人は、その後もピアノ三重奏としての活動継続を約束する。そして、2017年に開かれた幸田町民会館つばきホールでの演奏会をヒントに、自らを「椿三重奏団」と命名したのは2019年のことであった。濃厚なロシア作品への挑戦 デビュー・アルバムのメンデルスゾーンとブラームスという王道の二大ピアノ三重奏曲で出色の出来をみせた「椿三重奏団」。彼女たちがセカンド・アルバムに選んだのは、濃厚なロシア色を感じさせるチャイコフスキーとショスタコーヴィチの大曲である。 ディスクを再生すると、「偉大な芸術家の想い出に」から、ピアノの麗しいタッチのアルペッジョが流れ出す。しなやかな伴奏に支えられて入ってくるのは新倉瞳のチェロの調べ。彼女のチェロは歌のポイントをつかむのが実に巧みで、長く深い呼吸のフレーズを朗々と歌う。すると、まったく自然に礒絵里子のヴァイオリンが加わってくる。伸びやかなボウイングと品の良い適度なヴィブラートを持つ彼女の美音は、ピアノとチェロと見事に調和し、かつその存在を確かに印象づける。そこに“モルト・エスプレッシーヴォ”で主題を熱く果敢に歌うのが高橋多佳子のピアノである。この3度目の主題の毅然とした登場によって「三位一体」の第1主題提示が完成する。この濃厚なロシアの香り漂う作品の導入だけで、「椿三重奏団」の非凡なる音楽性と存在意義は確約される思いがする。 「椿三重奏団」は共に桐朋学園大学出身で、先輩後輩としてお互いを深く尊敬しあいながら、プロフェッショナルとしての音楽的な個性はまったく隠すことがない。そして、強い個性をぶつけ合いながらも、お互いの最大公約数を見つけ出していき、見事なアンサンブルを生み出すのである。 第1楽章のその後の展開においても、礒が旋律線を強く押し出せば、高橋が一歩引いて、新倉がバスをスッと支える。さらに礒が進むと今度は高橋が対旋律で押し返し、新倉がそれらをまとめるように麗しい歌で応答する。三人はふだんから家族のように仲が良いが、音楽になると、このようにときと場合に応じて、長女、次女、三女の役割を年齢や楽器に関係なく縦横無尽に果たしあうのである。それは、第2楽章のピアノの素朴で美しいカンタービレを、ヴァイオリンが伸びやかに引き継いで空間を広げ、さらにチェロが自在な感性で舞踏化するという、主題~第2変奏の部分でも、象徴的である。この高橋多佳子~礒絵里子~新倉瞳という異なった楽器間でのポプリは見事というほかなく、「椿三重奏団」の相互の尊敬と信頼の証とも言うべきものだ。集中とエネルギー、そして高雅な芸術 このトリオはエネルギーの集約とその発散という意味でも特筆すべきパワーを持っている。たとえば、チャイコフスキーの変奏終曲とコーダを聴いてみていただきたい。複雑な和声的対位法的展開を見事に奏した三人は、最後のコーダでさらに信じられないようなエネルギーを発散して偉大な芸術家の生と死へのリスペクトを謳い上げる。 謳い上げると言えば、ショスタコーヴィチ《ピアノ三重奏曲第2番》も、もの凄い集中力である。この作品の持つ先人への尊敬、ロシアの空気、ユダヤの情念、戦争の恐怖といったものを演奏するにはこの集中力というものこそが演奏表現の原点である。「椿三重奏団」は、冒頭の幽玄なハーモニクスから始まった主題群が次第に鋭角的な響きを増して、ついには現代社会の怖さまでを吐露するに至る過程を見事に再現する。そして、終楽章のカオスにおける爆発的エネルギーの飛散は、世の不条理を超えた音楽の満足感によって私たちにこの上ない感動をもたらしてくれる。 実際の録音現場では、ホールに集った3 人はいつもどおり冗談が飛び交い和気あいあいであった。しかし、ひとたび録音セッションが始まると、高橋多佳子のピアノ、礒絵里子のヴァイオリン、そして新倉瞳のチェロが、ときに情熱のたぎりをぶつけ合い、ときに喜びを分かち合い、深い悲しみは共有し、それらを音楽とすることに心から感謝して演奏したのである。 そしてその記録は今この素晴らしいディスクとして結実した。まさに三人の名花による渾身の演奏である。深く根を張った幹のようにたくましく、そして美しく咲き誇る花のように凛とした音楽=「椿三重奏団」の名にふさわしい高雅な芸術を心ゆくまで堪能したい。                                                                        下田幸二(2023/09/20 発売)

    レーベル名:ART_INFINI
    カタログ番号:MECO-1079