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New Releases - 2023年09月 発売タイトル
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【フランス語圏の最前線を担う才人歌手たちが聴かせる豊かな歌曲世界】フランス革命で中世以来の修道院としての役目を終え、19世紀に復活するも20世紀初頭以降は廃院、近年は古楽や現代音楽のワークショップや演奏会、録音などでも使われているロワイヨモン修道院。この歴史的建築を拠点とするロワイヨモン財団がオルセー美術館と共同で進めている新世代歌曲演奏家育成プロジェクトのアカデミー・オルセー=ロワイヨモンで学んだ歌手・ピアニストたちが集い、歌曲芸術のルーツともいうべきドイツ語歌曲の世界とフランス近代歌曲の傑作を聴かせます。「パリへの旅」の題にふさわしく、演奏家たちはそれぞれに多様なバックグラウンドを持ち、歌われる内容と相俟って今もなおパリが重要な文化交流の拠点であることを改めて実感できる内容。既にフランス各地の歌劇界での活躍が注目されているブレンダ・プパールやMIRAREでソロ録音をリリースしているシリエル・ンジキニャ&カオリ・オノなど、今後が期待される演奏家たちが既に現時点で比類ない歌曲解釈者であることを強く実感させてやみません。両言語とも詩句の濃やかな表現をじっくり聴き確かめられる録音エンジニアリングにも好感が持てます。(2023/09/08 発売)
レーベル名 | :B Records |
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カタログ番号 | :LBM053 |
【初演の大成功にもかかわらず忘れられていたマスネ後期の傑作、初の全曲録音!】《エロディアード》(1881)、《マノン》(1884)、《ウェルテル》(1892)など数々の成功作によりフランス近代歌劇の世界で不滅の名を築いたマスネが1906年に初演、大成功を収めながらも再演の機会に恵まれず忘れられていった大作《アリアーヌ》。理想的な演奏陣による初の全曲録音登場です。迷宮の怪物ミノタウロスを退治した英雄テゼー(テーセウス)と心を通じ合ったはずの王女アリアーヌ(アリアドネ)が、テゼーの故郷アテネに向かう途中、ナクソス島に置き去りにされるまでの物語。アリアーヌは冥府に下り、王妃ペルセフォーヌに妹のフェードル(パイドラ)を返してくれるよう懇願しますが、そのフェードルがテゼーと恋仲になり、姉を残して二人は去ってしまうのでした。長大なストーリーが、豊かな管弦楽と圧倒的な旋律美の交錯のなか緻密な音楽を通じて描き出されています。近代の稀少オペラ蘇演に確かな実績を持つカンペローネは、演奏機会の少ない作品でも抜群のパフォーマンスを聴かせるミュンヘン放送の楽団と共に充実した解釈を聴かせ、ミンコフスキのマイアベーア《悪魔のロベール》でも主人公アリス役で際立った存在感を見せたアミーナ・エドリスによる表題役を筆頭に、歌手たちの歌唱も実に見事。初演前からフォーレが絶賛していたという作品の魅力を存分に味わえる演奏の確かさと相俟って、今後の再評価が大いに期待されるところです。Bru Zaneレーベルの常通り、ライナーノート(仏・英語)も図版満載の充実した内容となっています。(2023/09/08 発売)
レーベル名 | :Bru Zane |
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カタログ番号 | :BZ1053 |
【ニーク・バールのセカンド・アルバムは、ベン・キムとの共演!】オランダのヴァイオリニスト、ニーク・バールは、デン・ハーグの王立音楽院でフィリップ・グラファン、ペーター・ブラントらに学んだ後、ベルリンにてシュテファン・ピカールやクリストフ・ポッペンの元でさらなる研鑽を積みました。オランダ国内はもとより各国のコンクールで入賞を重ねており、今回がセカンド・アルバムとなります。方やアメリカ出身のピアニスト、ベン・キムは、2006年のミュンヘン国際コンクールで優勝後世界各地で活躍しており、SONYとDECCAからソロ・アルバムもリリースしています。2022/23年シーズンに共演を重ねている2人がここで聴かせるのはシューマン夫妻による作品。最初の1音から、彼らがこれらの作品に傾ける深い情熱が伝わってくるような力演で、両者ともよく歌いながら振幅の大きな表現もぴったりと息の合った、素晴らしいパフォーマンスを聴かせています。(2023/09/08 発売)
レーベル名 | :Channel Classics |
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カタログ番号 | :CCS45123 |
【あの「テ・デウム」とシャルパンティエの真価に迫る、本場の最新録音】古楽器演奏に長年の実績がある国フランスで、2020年代に最も注目されている若手指揮者の一人ヴァランタン・トゥルネの最新録音は、有名曲「テ・デウム」を含むシャルパンティエの大規模声楽作品集。太陽王ルイ14世が治める17世紀フランスにあって、活動初期には王室音楽総監督リュリの妨害で王室関係の仕事を得られなかったにもかかわらず、パリ市内のさまざまな機関から作曲依頼を受け、膨大な量の傑作を残したのがシャルパンティエでした。20世紀にその真価が再評価されてゆく過程で最も注目されたのが、さまざまな規模の合奏を伴う教会向けの声楽曲の数々。特に、トランペットによる前奏がウィーン・フィルの「ニューイヤー・コンサート」を始めとしたヨーロッパの放送番組で多用される「テ・デウム」はシャルパンティエの代表作の一つですが、トゥルネは持ち前のフランス音楽への適性をここでも存分に生かし、豊かな合唱の響きはもちろん、室内楽的なアンサンブルが映える局面も細やかに仕上げてゆき、この作曲家ならではの伸縮自在の音作りの妙味をじっくり堪能させてくれます。17人の合唱と5人のソリストが織りなす音響美を支えるオーケストラは、弦楽14名に数々の管楽器群が加わる手堅い構成。サヴァールやモルテンセンなど歴戦の古楽人たちとの共演で知られるバロック・ヴァイオリン奏者マンフレード・クレーメルや、民俗音楽越境系の活躍でも知られるリュート奏者キート・ガートなど超ベテラン奏者たちも加わって、多層的な古楽器演奏の魅力も存分に味わえる演奏内容となっています。長年のシャルパンティエ研究で知られるカトリーヌ・セサックの詳細な解説(仏・英・独語)も読みごたえたっぷり。(2023/09/08 発売)
レーベル名 | :Château de Versailles Spectacles |
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カタログ番号 | :CVS098 |
【フランスを軸とした18世紀音楽の変遷に迫る、意外な2作品の「フランス語版」】イタリア・オペラがフランスに根付くきっかけを作ったペルゴレージの傑作喜歌劇《奥様女中》と、当時のフランス語オペラを手本にして少年モーツァルトが書いたドイツ語音楽劇《バスティアンとバスティエンヌ》を、それぞれ異なる歴史的文脈の中で生まれたフランス語訳ヴァージョンで録音した2枚組アルバム。1752年にパリのオペラ座(王室音楽アカデミー歌劇場)がとりあげたイタリア語オペラ《奥様女中》は、フランス独自の音楽発展を目指すラモーらの猛反発と百科全書派の大絶賛を巻き起こし、その両派の激しい対立は「ブフォン論争」の名で音楽史にも刻まれました。そんな中、ペルゴレージの音楽の魅力を先入観なしに知ってもらおうと、弁護士ボーランは台本を訳し1754年に《奥様女中》フランス語版を作成。レチタティーヴォはオーケストラ付き部分以外省かれ、台詞の対話に替えられました。他方、劇作家&歌手のファヴァール夫妻は《奥様女中》の向こうを張るフランス語による牧歌劇パロディ《バスティアンとバスティエンヌの恋》をその前年に披露。後年オーストリアでフランス劇団に接する機会もあった少年モーツァルトはこれを下敷きにしたドイツ語台本に曲をつけ、1768年に1幕物のジングシュピールを完成(K. 50)。こちらは19世紀末にフランスの文芸批評家ウィリと作家アルトマンがフランス語版を作成しています。ヴェルサイユ宮殿に集う古楽器楽団は今回、俊才歌手3人と共にこれら2作のフランス語版を録音。フランス・バロック作品の演奏に秀でたガエタン・ジャリは台本の持ち味をよく生かした音作りで、両作曲家の母語では見えてこなかった典雅な音楽的魅力に迫り、18世紀音楽の奥深さを改めて実感させてくれます。(2023/09/08 発売)
レーベル名 | :Château de Versailles Spectacles |
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カタログ番号 | :CVS105 |
ウィーン初期古典派作品を得意とするピアニスト、ナターシャ・ヴェリコヴィッチが弾くドゥシェック(ドゥシーク)とヴェルフルのピアノ・ソナタ。ヤン・ラディスラフ・ドゥシェックはボヘミア出身、後にイギリスでキャリアを確立したピアニスト・作曲家。彼は楽器製造家ジョン・ブロードウッドと親しく、楽器の性能の拡大を試み「ピアノを歌わせた」最初の一人であると言われています。17曲のピアノ協奏曲と35曲ほどのピアノ・ソナタを書きましたが、どれもクレメンティの作品を思わせる古典的な形式が用いられています。ヨーゼフ・ヴェルフルはザルツブルク出身。レオポルト・モーツァルトとミヒャエル・ハイドンに音楽を学び、ピアニストとして活躍しますが、1799年にベートーヴェンとピアノで「決闘」し、敗北を喫したことで人気が落ちてしまい、人気が落ちてしまい、パリを経て1805年からロンドンで第2の人生を送ることとなりました。作品41のソナタは当時考えうる最高難度の技巧を凝らしています。(2023/09/08 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555208-2 |
17世紀後半のドイツで流行したコラール・カンタータ "Per Omnes Versus"の様式による作品を集めたセット。ドイツ・バロックに力を注ぐcpoらしい企画です。この様式によるカンタータではテキストはすべてルター派コラールの言葉から採られているのが特徴。自由詩等を交えてよりドラマティックな展開を可能にしたカンタータとは一線を画しています。素材が限られるだけに各作曲家の腕が問われるところ。アルバムの最後はこのジャンルの最後の大輪の花と呼ぶべきバッハのカンタータ第4番「キリストは死の絆につかせたまえり」で結ばれます。(2023/09/08 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555456-2 |
ブクステフーデの受難カンタータを収めた1枚。連作カンタータ「われらがイエスの四肢」はブクステフーデ唯一のラテン語詞によるカンタータで、彼の代表作の一つとされるもの。磔刑に処されたイエスの身体の各所に思いを馳せつつ、瞑想的で神秘的なサウンドが時に驚くほどの不協和音を伴って聴き手の心に強く訴えかけます。併録の「げに彼はわれらの病をにないたもう」は、より劇的な起伏を持つ作品。オペラ・ムジカは2011年創設、ドイツ初期バロックの声楽作品に取り組んでいます。ここではSSATBの5名の歌手にヴァイオリン2、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、ヴィオローネ、トゥルツィアン、リュートとオルガンが加わり、繊細緻密な演奏を披露しています。(2023/09/08 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555458-2 |
女性として初めてパリ音楽院ピアノ科の教授を務めるなど、19世紀のパリ音楽界で尊敬を集めたルイーズ・ファランク。作曲家としても交響曲や室内楽曲などを書き上げ、彼女の夫の手により40作ほどが出版されましたが、死後はほとんど顧みられることはありませんでした。しかし、近年あらためて注目されるようになり、彼女の作品の演奏機会も増えています。このアルバムではリノス・アンサンブルが彼女の4つの作品を演奏。どれも優れたピアニストであったファランクらしい、充実したピアノ・パートを持っており、古典派の伝統的形式にロマン派の感情表現を採り入れた美しい作品です。とりわけ1850年代に書かれた作品45のフルート三重奏曲では、成熟した作曲技法が披露されており、歌うようなフルートの旋律が存分に生かされています。(2023/09/08 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555538-2 |
ドイツ初期ロマン派時代の作曲家エミーリエ(エミリーとも)・マイヤー。薬剤師の父を持つ裕福な家庭に生まれ、幼い頃から音楽教育を受けました。28歳の時に父を失った彼女は生活のために拠点をシュチェチン(現ポーランド領)に移し、高名な作曲家レーヴェに教えを請います。以降、作曲に励み、8曲の交響曲や歌劇を含む多くの作品を生み出しました。このアルバムには1850年に初演され人気を博した3つの演奏会用序曲と、1880年に作曲された序曲「ファウスト」、そして彼女の唯一の協奏曲と考えられるピアノ協奏曲を収録。なかでも晩年の作品である序曲「ファウスト」はソナタ形式を用いながらも、見事なストーリー展開を感じさせ、ベルリンでの初演は大成功を収め、ファニー・メンデルスゾーンやクララ・シューマンと並ぶ優れた女性作曲家としての評価を得ました。また「ピアノ協奏曲 変ロ長調」は古典派の様式を守った端正な作品。ここでトビアス・コッホはマイヤー存命中の1859年に制作された楽器を演奏。当時の響きを再現しています。(2023/09/08 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555554-2 |