ウィーン放送交響楽団
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【クルト・ヴァイルの大作音楽劇『永遠の道』から第4幕「預言者たち」をカンタータとして再構成。世界初演時の録音!】「預言者たち」は、当初音楽劇『約束の国への道』の最終第4幕として構想されました。ヴァイルがヨーロッパで書いた最後の作品で、ドイツ語による大規模な作品としても最後のものです。しかし『約束の国への道』はヨーロッパでの上演機会が得られず、ヴァイルは反ユダヤ主義の風潮を逃れて渡米。1937年に歌詞を英語にして『永遠の道』と改題してニューヨークで初演されたものの、その長大さゆえか、初演以後に演奏された記録がありませんでした。ここに収録されたのは、ヴァイルの研究で知られるイギリスの音楽ジャーナリストで評論家デイヴィッド・ドリューがBBCプロムスの委嘱で演奏会用のカンタータとして再構成したもの。歌詞を当初のドイツ語に戻し、イスラエル人の指揮者Noam Sheriffがオーケストレーションをサポートしています。1998年5月に初演され(当盤がそのライヴ録音)、同年7月にはプロムスでも上演されました。併録の『ウォルト・ホイットマンの4つの歌』ではトーマス・ハンプソンの表現力豊かな歌唱が聞けます。(2023/06/16 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5500 |
20世紀のロシアでほぼ同時期に活躍した2人の作曲家ヴァインベルクとカバレフスキー。しかし「ソビエト連邦公認の作曲家」とみなされたカバレフスキーと、抑圧され苦難を強いられ続けたヴァインベルクの生涯は全く対照的なものでした。その作品も「常にわかりやすく大衆的な音楽」を書いていたカバレフスキーに比べ、ヴァインベルクの作品は、前衛音楽を統制するための“ジダーノフ批判”の対象となるほど、抽象的で難解なものとされていました。最近になってヴァインベルクの作品は復興の兆しを見せており、毎年多くのアルバムがリリースされますが、カバレフスキーの作品は、現在では子供のための作品以外はあまり演奏されることがありません。このアルバムでは2人の作曲家の協奏曲に焦点を当て、ベンヤミン・シュミットをはじめとした独奏者による演奏を収録しています。叩きつけるように激しいヴァインベルクのヴァイオリン協奏曲、おどけた雰囲気ではじまるカバレフスキーのチェロ協奏曲。この2曲には各々の作曲家の特徴が良く表れています。珍しいのはカバレフスキーがシューベルトの幻想曲を「ピアノ協奏曲風」にアレンジした作品。まるで映画音楽のようにロマンティックな世界を表出しています。(2018/01/26 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5310 |
ウェーバーの秘曲オペラ《オイリアンテ》全曲盤の登場!ウェーバーの歌劇といえば《魔弾の射手》が知られていますが、この《オイリアンテ(オイリュアンテ)》全曲演奏の機会はほとんどありません。物語の内容は、主人公の女性オイリアンテが知り合いの娘の企みにはまり、恋人と別れさせられてしまいますが、最後はハッピーエンドを迎えるというもの。序曲のみが有名ですが、ウェーバーはこの物語全編に3時間に及ぶ野心的で美しい音楽を付けており、実に聴きごたえのある作品として成立させています。この演奏は豪華なソリストをフィーチャーし、アルノルト・シェーンベルク合唱団がコーラスを担当、1975年カールスルーエ生まれの気鋭の指揮者、コンスタンティン・トリンクスが振るウィーン放送交響楽団が色彩豊かな音楽で物語を盛り上げています。(2019/08/23 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5373 |
戦争中に財産のほとんどを失い、親族を頼ってオランダにやってきたペーター・シュモール。彼は姪のミネッテにひとめ惚れし、彼女と結婚したいと考えましたが、彼女は現在行方不明の別の恋人カール・ピルクナーを待ち続けています。さて、2人の恋の行く末は…ドイツ、初期ロマン派の作曲家ウェーバー。楽団の興行師だった父と、オペラ歌手の母を持ち、幼いころからオペラに親しんだという彼が15歳の時に作曲したのがこの「ペーター・シュモールと隣人たち」でした。台詞と音楽による「ジングシュピール」の形式で書かれていましたが、現在台詞部分は失われており、また全曲が演奏されることもほとんどなく、序曲のみが知られています。この演奏では、主役ペーター・シュモールに若手バリトン、パウル・アルミン・エーデルマンを起用、伸びのある美しい声で裕福だった銀行家を歌い上げます。指揮はブルックナーの交響曲全集で話題をさらったパーテルノストロ。作品の持ち味を活かした純朴な演奏を聴かせます。(2019/09/20 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5376 |
世界有数のクラリネット奏者の一人、シャロン・カム。1971年にイスラエルで生まれ、最初はリコーダー奏者を志すも12歳の時にクラリネットに転向。16歳でズービン・メータが指揮するイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団をバックにモーツァルトのクラリネット協奏曲を演奏したことで、この曲は彼女の大切なレパートリーになりました。やがて1992年にミュンヘン・コンクールに優勝して以来、彼女は20年以上に渡りアメリカ、ヨーロッパ、日本のオーケストラと共演し人気を博しています。この2019年に録音された最新アルバムでは、ウィーン放送交響楽団とともに、彼女が最も得意とするウェーバーの協奏曲と、ポーランドの作曲家クルピンスキ、クラリネット奏者にはおなじみのスウェーデン系フィンランド人作曲家クルーセルの協奏曲を演奏。卓越した技術と温かくまろやかな音色が全体に漂う魅力的な1枚です。 (2020/03/20 発売)
レーベル名 | :Orfeo |
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カタログ番号 | :C995201 |
ウィーン出身のエゴン・ヴェレシュ(1885-1974)は、ウィーン大学でグイド・アドラーに音楽学を学び、個人的にシェーンベルクから対位法を学んだ作曲家。1922年に国際現代音楽協会の設立メンバーになり、1929年からはウィーン大学の音楽学の員外教授になるものの、ユダヤ人であったため、1938年にナチス・ドイツの迫害を避けイギリスへ亡命。その後は1974年に亡くなるまでオックスフォードで教育家として活躍しました。この《囚人の犠牲》は彼の活動の絶頂期に書かれた音楽劇。グアテマラのバハ・ベラパス県ラビナルに伝わるアチ・マヤ族の音楽をともなう仮面舞踊劇「ラビナル・アチ」をドイツの作家シュトゥッケンが忠実に現代の言葉に編集した「囚人の犠牲」(1913)に基づいており、内容はラビナル族に侵略を試みたキチェ族の王子が捉えられ、生贄となるまでが描かれた悲劇です。ここに付けられたヴェレシュの緊迫感溢れる音楽を指揮したのは、ベルクの《ルル》の補筆完成を行ったフリードリヒ・ツェルハ。新ウィーン楽派を愛する彼ならではの見事な音作りが聴きどころです。 (2020/10/16 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5423 |
ヴェレスはヴェーベルンやベルク(ヴェレスと同い年)とともにシェーンベルクの弟子で、第2次大戦前のウィーンでオペラやバレーの作曲家として成功を収めます。しかし、ナチスの台頭によってイギリスに亡命し、9曲の交響曲をはじめとする絶対音楽の作曲家として、新たな人生を送りました。ヴェレスの音楽は、12音技法に基づきながらも調性感が感じられるのが特徴で、後期ロマン派的な要素を併せ持っています。交響曲第4番の第3楽章はその好例で、マーラーを思わせる陶酔的な楽想が叙情的に展開して、実に美しい! 第6番と第7番はどちらも3楽章からなり、緩徐楽章で終わります。両曲とも悲痛な魂の叫びを秘めたような迫力があり、特に壮絶なクレッシェンドで終わる第7番の終楽章には打ちのめされます。(2003/01/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999808-2 |
長き伝統を誇る中国。ここに生まれる音楽は実に鮮やかで、また哲学的な深みを持っています。この1958年生まれ、中国=スイスの作曲家ウェンもそんな作品を書く作曲家の一人です。すでに中国とヨーロッパの批評家たちから大絶賛されている彼の作品は、どれも華やかで力強く、輝くような風合いを持っています。このアルバムに収録された5つの曲はそれぞれに特徴的な作風を有しており、東洋と西洋の文化の融合を諮った「上海前奏曲」、16世紀の作品をモティーフにした「牡丹亭幻想曲」、作曲者自身の苦難と悲しみから生まれたという「ばらの変奏曲」、フランス民謡を主題とした「ノスタルジア」、もともとはピアノ小品であったものを管弦楽版にした「愛の歌と川の歌」と、ため息がでるほどのゴージャスで磨きぬかれた響きが耳に残るものです。ウィーン放送交響楽団による濃密な演奏でお楽しみください。(2016/04/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570619 |
オペラを見る楽しみの一つに、大人数が壮麗に歌い上げる合唱の場面があります。このディスクは、「結婚行進曲」として有名なワーグナーの「婚礼の合唱」に始まり、ウェーバー「狩人の合唱」、ワーグナーのタンホイザーの大行進曲や「巡礼の合唱」など、ドイツオペラの心踊る合唱名場面を網羅しています。モーツァルト「後宮」やニコライ、ロルツィングなどが選曲のアクセント。スロヴァキアの合唱団の、ストレートな発声を生かした自然な勢いのある演奏も魅力的です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.550507 |
モルドヴァ出身のヴァイオリニスト、コパチンスカヤがウィーン放送交響楽団とともに挑む3曲のヴァイオリン協奏曲。キュールの「モヴィメンティ」は伝統的な形式を探りつつ、新たな方向性を目指した作品。レシュの「シュリーレン」は作曲家でもあるコパチンスカヤの創造性も鑑みた即興的な作品。ツイカンの「あの下の谷間に」はブラームスの同名の歌曲を効果的に用い、ロマン派の様式に立ち返ることを試みており、時に美しい旋律が聞こえてきたり、曲の最後では指揮者とヴァイオリニストが歌曲の一部を歌うことまで要求する、コパチンスカヤにうってつけの曲。21世紀オーストリアにおける音楽制作の一部が垣間見られる1枚。(2020/04/24 発売)
レーベル名 | :col legno |
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カタログ番号 | :WWE1CD20279 |