ショスタコーヴィチ, ドミートリー(1906-1975)
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2015年に48歳の若さで生涯を閉じたロシアのチェリスト、オレグ・ヴェデルニコフ。才能に恵まれた奏者でありながらも、存分に名声を勝ち得たとは言えない不遇の演奏家の一人です。スヴェドロフスクでエンジニアの家庭に生まれたヴェデルニコフは、ウラルで学んだ後、1989年にモスクワ音楽院の大学院に入学、ナタリア・シャコフスカヤに師事、ソロ活動を始めてすぐにピアニストのアレクセイ・ゴリボルとデュオを結成して活動を始めます。1991年にイタリアのトラーパニで開催された室内楽コンクールで1位を獲得、ロシア同時代の作曲家たちの作品の初演を数多く行う演奏家として知名度を上げました。2001年には北京交響楽団の首席チェロ奏者となり、10年以上中国で活躍、帰国後はモスクワ現代音楽アンサンブルのソリストを務めていましたが、病を得て、2015年6月11日に惜しまれつつこの世を去りました。この1993年に録音されたアルバムは、当時デュオを組んでいたゴリボルとの共演で「20世紀のロシア作品」が収録されていますが、この録音はこれまでリリースされることがなく、ヴェデルニコフの死後1年以上を経て、彼の思い出のためにリリースが決定したということです。(2017/02/24 発売)
レーベル名 | :Melodiya |
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カタログ番号 | :MELCD1002452 |
サクソフォンとオルガン!なんとまあ不思議な音色の取り合わせでしょう。しかしそんな疑問も最初の曲で氷解します。あのショスタコーヴィチの「名曲」が至って普通の顔をして現れる様子と言ったら!なんだかとても懐かしい気分がするのは、昔遊園地で聞いたメリーゴーランドの音色に似ているせいでしょうか。とにかく、全曲に渡ってまばゆい色と爽快なサウンドは新鮮な驚きをもたらします。バルトークの「ルーマニアのクリスマスの子供の歌」のなんと親しげなこと。思わず笑ってしまうこと間違いなし。ヴィドールのようなオルガンのソロもあり、こちらは煌くような音の洪水となっています。サクソフォンのソロでは、誰もが知っている「ああ、お母さん聞いて(きらきら星)」のメロディを主題にしたクロフォードの変奏曲が聴きものです。(2014/12/24 発売)
レーベル名 | :Rondeau Production |
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カタログ番号 | :ROP6089 |
西側で行われている工業博覧会「黄金時代」で開かれている、サッカー大会に参加したソヴィエトチーム=プロレタリアが、ブルジョワの陰謀に負けず大活躍する。そんなたわいのない体制翼賛物語がバレエ「黄金時代」の筋立てですが、ショスタコーヴィチの付けた音楽は、既に歴史的遺物となった台本を超越して輝いています。卓越したオーケストレーション、自在に操つられる不協和音程と、ショスタコ・サウンドは常に満開で、とてつもなくアヴァン・ギャルドな響きが現れたかと思えば、ユーモラスな雰囲気が醸し出されたりと千変万化です。たった4曲の抜粋の組曲版も有名ですが、ボリュームたっぷり2時間超の全曲版を是非どうぞ!(2007/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570217-18 |
ショスタコーヴィチといえば、交響曲や弦楽四重奏曲などに聴く「もう勘弁!」と言いたくなるような重苦しさ(特に後期作品)や、果てしなき国家権力との化かし合いといった暗いエピソードのイメージが強いかと思います。しかし彼の作品一覧を見てみると、生涯を通じて、映画音楽やバレエ音楽などの、機会的・実用的娯楽作品を数多く手がけていることがわかります。そんな中から、選りすぐりを集めて再アレンジしたのが当盤のバレエ組曲ですので、この作曲家の楽しい、ユーモラスな面を濃縮した結果となっており、これが「ショスタコ?」といった感の、お気楽曲のオンパレードとなっています。(2004/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557208 |
第1回ショパンコンクール第2位受賞という、華麗かつ意外な?タイトルホルダーであったショスタコーヴィチですが、彼は決してピアノ作品をメインフィールドとはしませんでした。また、数少ないピアノ作品も禁欲的というか、ともかくお堅い作風ですが、それだけにあふれる誠実さが絶大な説得力を持っています。いうまでもなく大バッハの平均律曲集を念頭において書かれたこの24の前奏曲とフーガは、そんな彼のピアノ作品の中でも最も重要な位置を占める渾身の作で、生真面目な中にもユーモラスな雰囲気がうかがえたり、あるいは厳粛なムードに包まれたりといったように多彩な楽想と、様々な対位法的な試みに満ち満ちています。(2001/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554745-46 |
ショスタコーヴィチは、その根暗なイメージにもかかわらず?第1回ショパン・コンクール入賞という華々しい経歴を持ちますが、有名なショパンの同名作と調性の配列まで同じくする彼の24の前奏曲は、やっぱりショスタコ流、豊穣なピアニズムよりも、むしろ音数をできる限り節約したかのような印象すらあります。しかしながらその曲想の多彩さと対比の見事さは、ショパンのそれに決して引けを取らぬ完成度と面白さといってよいでしょう。また若きショスタコーヴィチの野心が横溢するハイテンションなピアノ・ソナタ第1番や、小粒でもピリリと魅力的な「格言集」も大変に興味深い作品です。(2003/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555781 |
ショパンコンクールでファイナル進出を果たす腕前ながら、必ずしも多くのピアノ曲を遺さなかったショスタコーヴィチですが、それでも実に多彩な楽曲があるということが感得できる一枚です。古典的な形式感と感情表現のバランスが絶妙なソナタ第2番や、少ない音に豊かな内容を盛り込んだ「子供のノート」は、いかにも大家の作品といった風情です。また前奏曲や3つの小品集には、若者らしい才気の爆発がありますし、バレエ音楽「明るい川」のピアノ編曲では、エンタテインメント性が大いに発揮されてます。硬質で輝きのあるタッチの持ち主であるシチェルバコフは、ショスタコーヴィチ作品との相性は抜群。様々な曲想を見事に表現しています。(2006/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570092 |
ショスタコーヴィチ(1906-1975)の管弦楽作品の多くは、最初ピアノ連弾用、もしくは独奏用の形で書かれましたが、これらは、彼の友人たちや党役員たちの間で披露されたのみで、公に出回ることはありませんでした。とは言え、交響曲第4番のように、2台ピアノ版が限定で出版されたこともあり、これらの作品のスコアを求める人は数多く存在していました。TOCCATAのこのシリーズは、そのようなショスタコーヴィチの「試作品」であるピアノ版の全曲録音を目論んだもので、交響曲第9番を中心とした第1集も好評でした。第2集は、彼の息子マキシムのために作曲したピアノ協奏曲第2番(これは明らかに父と息子の練習用として作られた)と、最後の交響曲である第15番が収録されています。技術的に平易とされるピアノ協奏曲第2番、室内楽的なオーケストレーションが特徴の交響曲第15番、どちらも曲の構成が見えてくるような興味深いヴァージョンです。(2016/12/21 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0292 |
2021年に発売された『マリス・ヤンソンス・エディション』(900200)からの分売。「ショスタコーヴィチの音楽に心を奪われ、心の一番奥深いところまで揺さぶられる人が世界中で増えている。ショスタコーヴィチの音楽は独特だ。それは政治がもたらした痛ましい時代の証言であると同時に、人間存在にかかわる根本的な感覚と経験が生み出す、時代を越えた表現となっている。私にとっては特に。」と語った名指揮者マリス・ヤンソンス。このアルバムには2011年と2012年に開催されたコンサートから、2曲のショスタコーヴィチ作品のライヴ録音が収録されています。ショスタコーヴィチの「ピアノ協奏曲第1番」は、正式には「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」といい、トランペットにもソリストとしてのテクニックが要求される作品。ショスタコーヴィチは、歌劇《ムツェンスクのマクベス夫人》の完成からわずか数週間後の1933年夏にこの作品を書き上げており、26歳の若き作曲家の計り知れないほどの優れた才能が存分に感じられる逸品です。ピアノを卓越した技巧で知られるイェフィム・ブロンフマン、トランペットをNDRエルプ・フィル(旧名称ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)の首席奏者を務め、現在もソリストとして活躍するベテラン、ハンネス・ロイビンが演奏、さまざまな風刺や引用なども含め、ヤンソンスの機敏な指揮が全体をまとめています。交響曲第9番は1945年11月3日にエフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団によって初演された「戦争三部作」の最後の作品。勝利の交響曲と期待されましたが、実際には風刺と皮肉に満ちており、この軽妙な作品はベートーヴェンの第九のような作品を求めていた政府関係者の意向に沿うことはありませんでした。ヤンソンスは機知と皮肉に満ちたこの作品をスタイリッシュに仕上げています。(2022/03/11 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :900202 |