シューマン, ロベルト(1810-1856)
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まるで民謡のような素朴な味わいを持つケルナーの詩に魅せられたシューマンは若い頃から円熟期に至るまで折に触れて彼の詩に曲を書きました。そのどれもが深い感情に彩られ陰影に満ちた表現力豊かなものとして知られています。今回、このアルバムを歌うのはハンス・イエルク・マンメル。日本での来日公演の際も、その柔らかい羽毛のような美声で聴衆の心を鷲掴みにした彼ですが、ここでもシューマンの歌の世界を見事に描き出しています。(2008/07/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557077 |
シューマンの歌曲の中でもとりわけ有名な「女の愛と生涯」。現代に生きる女性から見ると「何言ってるの!」と叱られてしまいそうな内容かもしれませんが、曲のすみずみまで味わって聴いてみると、実に色々なことを発見できる曲集なのです。絶妙な転調、凝ったピアノ・パート(特に最後に幸せな生活が回想されるところは涙ものです)。シビラ・ルーベンスの清潔でデリケートな歌声でお楽しみください。晩年の一連の作品での陰影に富んだ表現も素晴らしいものです。(2008/12/10 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557078 |
1840年。長らく恋焦がれていたクララとの結婚が認められたロベルト・シューマン(1810-1856)は、その喜びからか、数多くの歌曲を書き上げます。いわゆる「歌の年」の代表作の一つである「ミルテの花」は、まさにクララへの捧げ物で、結婚前夜に花束と共に彼女へ贈られたと言います。とりわけ第1曲の「献呈」での溢れるような想いに満ちた歌は、一度聴いたら忘れられないほどの印象を与えます。対して、その10年後に書かれた「6つの詩とレクイエム」は、あまりにも重く悲しみに満ちています。さて、あなたはどちらのシューマンがお好きですか?(2011/08/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557079 |
1830年、20歳のシューマン(1810-1856)は高名なピアノ教師フリードリヒ・ヴィークのもとに弟子入りします。その直後作品番号No.1となる「アベッグ変奏曲」を出版、その後、手を痛めピアニストになる夢をあきらめるも、次々に素晴らしいピアノ曲を作曲するのですが、1839年にヴィークの愛娘クララとの恋愛が成就し、その翌年結婚することになります。そう、それが「歌の年」と呼ばれる1840年のことです。この年に書かれた歌は重唱も含めると100曲を優に超え、またそのどれもが真の名曲であり、どれもが香り高い芸術性を誇るものばかりです。このリーダークライスOp.39は、中でもとりわけ人気の高い曲集であり、彼の作品の中でも最もロマンティックなものとして知られています。特に最後にそっと置かれた「春の夜」のチャーミングなこと。この1曲だけでも虜になる人は多いでしょう。他に、親しみやすい「6つの歌」と素朴な「3つの詩」、長大な物語譚である「ライオンの花嫁」と、シューマンの夢見る性格が溢れ出た美しい歌集です。(2013/08/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557080 |
1849年、当時のヨーロッパは至るところで政治的混乱が生じており、争いを嫌ったシューマンは住み慣れたドレスデンを離れ、デュッセルドルフへ移ることを決めました。この年に作曲された3つの歌曲集にはソロ、デュエット、カルテットを組み合わせた多彩な曲が散りばめられており、そのテーマも様々です。彼のお気に入りの詩人リュッケルトの詩による「恋のたわむれ」、若い頃に熱中するもしばらく遠ざかっていたガイベルの詩を用いた「スペインの歌遊び」と「スペインの恋の歌」、要所要所にスペイン風のリズムが用いられた歌を4人の歌手と2人のピアニストが歌い継いでいきます。耳にする機会はあまり多くありませんが、シューマンの円熟の作曲技法と精緻な筆致が魅力的な曲集です。(2019/02/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573944 |
シューマンの歌曲が文学的にも優れているとされるのは、彼が選択したテキストによるものです。この第9集でもハイネやシラー、アイヒェンドルフなどの詩が使われており、シューマンはこれらに素晴らしい曲を付けています。中でもよく知られているのが、作品番号49のロマンスとバラード。“ラ・マルセイエーズ”の旋律が効果的に用いられた「二人の擲弾兵」はもちろんのこと、2人の兄弟が同じ少女を好きになったため、決闘で決着をつけるという「憎み合う兄弟」のような、物語りに沿った劇的な音楽がつけられているのも、シューマンの才能ならではのものでしょう。アルバムではバリトンのデトレフ・ロートが情感豊かな歌を歌い、ピアノのアイゼンロールが当意即妙のピアノを聴かせます。(2020/09/11 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574029 |
エコー賞やグラミー賞受賞者であるチェリストのセヴェリンは長い間、チェロと弦楽合奏のためのロマン派の音楽を録音したいと考えていましたが、この分野のために書かれた曲はハイドンやC.P.E.バッハ、ボッケリーニなどバロックや古典派が多く、理由は不明ですが、いくつかの例外を除いてロマン派の時代には、ほとんどチェロと弦楽合奏のための作品は書かれなくなっていました。17世紀から18世紀に花開いたこのジャンルは、100年後には廃れてしまっていたのです。本作はシューマンの作品を中心に据えて選曲されていますが、それはシューマンがロマン派を代表する作曲家であり、室内楽や声楽においてもオーケストラ並みの豊穣さと複雑な音色を持つことにセヴェリンが着目したためです。シューマン唯一のチェロとピアノのための5つの民謡風の小品集Op.102は、室内オーケストラと相性がよいと判断し、編曲を委嘱しました。シューマンの前にはチェロの大家カサドと美しい旋律のフォーレ、後にはラフマニノフのよく知られたヴォカリーズを配置し、ロマンティックな雰囲気のアルバムに仕上がっています。セヴェリン自身もメンバーであるドイツ、エアランゲンのカメラータ・フランコニアとの演奏です。(2020/05/29 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM318 |
【アーロン・ピルザンが弾くシューマンとヴィトマン】1995年オーストリア生まれのアーロン・ピルザンは、モーツァルテウムでカール=ハインツ・ケマーリングに学んだのち、ハノーファー音楽学校のラルス・フォークトのもとで研鑽を積みました。2014年にCDデビュー、2021年にはALPHAより、こだわりの不等分律によるバッハの「平均律」をリリースし、大きな話題を呼んでいます。ALPHA第2弾となる今作ではシューマンの2作品と、シューマンから大きな影響を受けているというヴィトマンを収録。シューマン若き日の傑作の一つ「クライスレリアーナ」は際立った構成力で物語を語るように聴かせ、シューマンの生涯最後の作品とされる変奏曲では、慈しむような美しいタッチで魅了します。ヴィトマンによる「ユモレスク」はその第10曲に、後に収められたシューマンの変奏曲が1小節引用されているなど、関連性の深い作品。ピルザンはこの作品でも持ち前のメリハリの効いたコントロールで、現代的な音の間に散りばめられた美しいフレーズをごく自然に引き立て、浮かび上がらせています。(2023/05/26 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA896 |