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【ビーバーの傑作を中心に、厳選された編成で甦る17世紀の生々しい息吹き】すでにRicercarやALPHAで多くの名盤をリリース、世界的に絶賛されているヴォクス・ルミニス。彼らが、ヨーロッパ随一の古楽拠点であるドイツのフライブルクに集う精鋭器楽奏者たちとともに制作したこのアルバムは、最も得意とする17世紀ドイツ語圏の音楽!以前より、シュッツ『音楽による葬送』やフックスのレクィエムをはじめ、死者に捧げられる礼拝音楽の録音で高評価を得てきたグループですが、今回はこれまでとりあげてこなかった、ザルツブルクの巨匠ビーバーの傑作がプログラムの中心を占めています。器楽陣営にはヴェロニカ・スクプリクやペトラ・ミュレヤンス、ヒレ・パールにリー・サンタナ、あるいはサックバット(トロンボーン)のシメン・ファン・メヘレン……と、世界の古楽シーンをまたにかけ活躍する実力派が、極小編成に集まっているのがポイント。声楽パートも少人数でメンバーの個性が際立って聴こえ、古楽器の美しい音色とともに各作品の音運びを生々しく捉えてゆく妙演となっており、17世紀ならではの音楽世界が鮮明に浮かび上がる感触がたまりません。ハンブルクのベルンハルトに始まりウィーンの巨匠フックスで締めくくられる、ドイツ語圏の北と南のつながりを概観する選曲も絶妙。ALPHAレーベルならではの筋の通った古楽アルバムです。(2021/02/26 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA665 |
【カウンターテナーとジャズ・ピアノによる、ポップスのような黒人霊歌】ジョン・エリオット・ガーディナーなど一流の古楽指揮者に信頼を置かれているアメリカ出身のカウンターテナー、レジナルド・モブリー。ジャズやポップスでの活動も多く、プロとしての初舞台は日本のミュージカル・シアターで、当時は東京ディズニーランドのアクター/シンガーとして働いていたのだそう。今回の彼にとって初めてのソロ・アルバムは、黒人霊歌と黒人作曲家による歌曲を集めたもので、共演はクラシカルな作品の発表も多いフランスのジャズ・ピアニスト、バティスト・トロティニョン。黒人霊歌の多くはトロティニョンによるアレンジで収められており、冒頭からフュージョンを思わせるビートに乗せた疾走感溢れる演奏で惹きつけられます。さらに、初の黒人女性作曲家と言われるフローレンス・プライスの作品から、モータウン・レコードのソングライター、バレット・ストロングによるソウル・ナンバーまでを収録、張りのあるカウンターテナーで楽しむことが出来ます。(2023/05/26 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA936 |
フランス・オペラの大御所にして、バロック作品も評価の高いローラン・ナウリによる、フォーレを中心としたフランス近代歌曲集、ですが、伴奏を務めるのはジャズ・ギタリストのフレデリク・ロワゾーという、風変わりなアルバムです。彼らのアレンジはジャズのイディオムこそ積極的に用いられてはいませんが、譜面を起こすようなきっちりとしたものではなく、即興的な要素を多分に含んでおり、これらの歌曲が潜在的に持っている、ポップスのような自由さを上手く引き出しています。ナウリは決して朗々と歌わず、またロワゾーのエレキ・ギターも終始柔らかく、アルバムのタイトルどおり囁くような音作りで、優しいシャンソンを聴く雰囲気に包み込まれるアルバムです。ナウリは見事な口笛も披露。(2020/10/09 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA628 |
【中世とルネサンス、瞑想的な20世紀音楽。眠りと死をたゆたう静謐な合唱空間】古楽レパートリーに希有ともいえる適性を見せながら、アルバム作りに際しては必ず20世紀以降の作品など近現代の要素をバロック以前の音楽に交え、あくまでオーガニックな響きを保ちながら常に新鮮な音楽体験へ誘ってくれるフランスの声楽アンサンブル、ラ・タンペート。これまでにも近東伝統歌謡とドイツ初期バロック、ないしマショーとストラヴィンスキーなどを並列的に扱ったユニークなアルバムをリリースしていますが、今回のテーマは「眠りと死」。表題のヒュプノスとは古代ギリシャの眠りの神で(「催眠術」をあらわす欧州言語ヒュプノシスの語源)、神話では兄弟のタナトス(死の神)とともに夜の女神から生まれたとされています。指揮者ベスティオンは原初のキリスト教会における礼拝を想像上で自由に再現することを意識しながら、西と東が交わるギリシャの地にも思いを馳せつつ、ほのかな異界感を漂わせたグレゴリオ聖歌以前のカトリック聖歌にまで遡る、ルネサンス以前の音楽を味わい深いア・カペラ中心の響きで今に甦らせてゆきます。それらの音と違和感なく並ぶ20世紀作品もみな自然な響きの魅力を活かした楽曲ばかり。ピュアな和声感に二度や七度の不協和なはずの音の重なりが自然と隣り合うサウンドは、ラ・タンペートのやや東洋的趣きも感じられる独特な古楽歌唱の効果と言ってよいでしょう。現代性と昔日らしさの補助線のように、バス・クラリネットと古楽器コルネットが声楽を支える音作りも精妙。「深く聴く」という体験の余韻をじっくり味あわせながら、此岸と彼岸の境が静かに溶けてゆく音の流れに出会える1枚です。(2022/01/14 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA786 |
【注目度急速上昇中のマティアス・ピンチャー、アンサンブル・アンテルコンタンポランによる作品集】日本の音楽ファンを大いに沸かせた、2021年8月のアンサンブル・アンテルコンタンポラン来日公演。特にその音楽監督マティアス・ピンチャーがテーマ作曲家に選ばれた「サントリーホール サマーフェスティバル 2021」は注目され、これまでのテーマ作曲家がそうであったように、彼の日本での認知度を格段に引き上げるものとなりました。そこで初演された『音蝕』を含む、Alphaレーベルからの作品集第2弾が登場です。「ネメトン」とは、ケルト文化圏で聖なる場所を意味する言葉。この冒頭のパーカッション作品から、前衛的でありながらも、緻密に計算された音の一つ一つや多彩な音色が、聴く者の感性を直接刺激するような彼の作品の特性が強く出ています。管弦楽の響きを出発点として、ドイツ、フランス、アメリカといった音楽環境を消化して進化し続ける、ピンチャーの様々な作風を楽しむことのできるアルバムです。(2021/10/22 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA769 |
独特の深い声質を持ち、現代から古典までを歌いこなすドイツのソプラノ、ユリアーネ・バンゼ。一連のロマン派作品の歌唱や宗教曲での強い存在感を放つ彼女の歌は、一度耳にしたら忘れることはできないほどの印象を残します。今アルバムでバンゼが取り組んだのは、ヒンデミットが1923年に作曲した歌曲集「マリアの生涯」。リルケの詩による15曲で構成された詩集は、聖母マリアの誕生から死までが忠実に綴られており、ヒンデミットはこの詩にワーグナーの妖艶さとドビュッシーの繊細さを兼ね備えた曲をつけました。当時のヒンデミットの作風はかなり前衛的で、ピアノ伴奏も歌も演奏が困難だったため、後の1948年にヒンデミット自身が曲を改訂。こちらの方が耳なじみが良いため、演奏される機会が多いのですが、かの名手グレン・グールドは初稿版をより高く評価しており、このバンゼの演奏も初稿版で歌われています。(2018/06/29 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA398 |
【2名手がALPHAに待望の登場!深い共感が無辺に羽ばたかせる想像の翼】キルギス出身のヴァイオリニスト、アリョーナ・バーエワとウクライナ出身のピアニスト、ヴァディム・ホロデンコ。バーエワは2022年5月に、ホロデンコは2023年12月に来日し、いずれも強い印象を日本の聴衆に遺しました。ルクセンブルクを拠点に活躍する二人は共演歴も長く、他レーベルに録音もあります。ALPHAレーベルでの初アルバムは「幻想」をテーマに、幻想曲形式の作品や童話世界に取材した4つの傑作を厳選。19世紀初頭から20世紀まで、ロマン主義文化の源泉に触れながら近代まで多様な音楽的ファンタジーを絶妙な音の対話で綴ってゆきます。ここぞというところでソリストらしい存在感をみせるホロデンコのピアニズムと比類ないアンサンブルを聴かせるバーエワのヴァイオリンは、過剰に凄むことなしに縦横無尽、曲それぞれの圧倒的に強い個性を十二分に引き出してゆく柔軟さに、各作品への真摯な傾倒が垣間見えます。ヴィオラで演奏されることが多いシューマン『おとぎ話の絵』は初版譜でもヴァイオリンが演奏楽器の一つとして指定されており、2人の奥深い解釈と相俟って新鮮さに満ちた作品像がみずみずしく浮かび上がります。(2024/02/09 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1021 |
【フランス最前線の俊才たちが奏でる、みずみずしいロンドンの南国趣味】これまで2度の来日公演を成功させ2020年代の古楽シーンを日本でも賑わせているフランスのチェンバロ奏者ジュスタン・テイラーが、ウィリアム・クリスティとの共演でも注目される気鋭バロック・ヴァイオリン奏者テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルトをはじめ、新世代の名手たちと伸縮自在の編成で新鮮な演奏を聴かせる古楽器アンサンブル、ル・コンソート。好評が続くALPHAレーベルでのリリース最新作は、バロック後期の英国を舞台にしたアルバムです。18世紀初頭、声楽の本場イタリアで成功を重ねた若きヘンデルの渡英後すぐロンドンでオペラが流行しましたが、それはその頃までに同地でイタリア人音楽家たちの技量が定評を得ていたため。このアルバムでは17世紀後半にナポリからロンドンに渡ったヴァイオリンの名手マッテイスを筆頭に、イタリアのトリオ・ソナタに大きな影響を受けた世代であるパーセルの小編成作品、そしてヘンデル渡英の時期に「フィラルモニカ〔=音楽愛好〕夫人」の筆名の下、イタリア語の表題を添えロンドンで刊行された2つの曲集から選曲し、起伏に満ちたプログラムで1700年前後の英国人たちのイタリア熱狂を活写します。いずれ劣らぬ気品に満ちた構成が美しい英国の音楽と、マッテイスが綴った情熱的な響きとのコントラストも絶妙。英国の大都市の気風と南国の音楽家とが互いに刺激を与えあった300年前の世界の躍動を、ル・コンソートならではの精緻とパッションの調和する演奏が遺憾なく甦らせてゆくさまが、古楽器の味わいをよく捉えた俊才技師ユーグ・デショーのエンジニアリングで克明に味わえます。(2023/11/10 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1011 |
【歌姫ジャンスと奇才ニケによる、フランス・ロマン派の秘曲集】豪華共演によるフランス・ロマン派の管弦楽伴奏歌曲を集めた一枚。パラツェット・ブリュ・ザーネ(ロマン派フランス音楽センター)の全面協力のもと、歌曲はもとより間奏曲のように挿入された管弦楽曲も含め、現在ではほとんど知られていない作品ばかりなのも嬉しいところです。ゆったりとしたテンポながら大きな山を築く曲想が多く、ジャンスの柔らかな声質とドラマティックな表現が、ニケにより妥協なく組み上げられる構成に支えられ作品の中で美しく映えています。(2024/03/22 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1030 |
【ジャンスとブロックの共演によるモノ・オペラの傑作《人間の声》】別れを告げられた恋人からの電話を深夜に受け、精神的に追い詰められていく女性を描くコクトーの脚本にプーランクが作曲した《人間の声》。フランス・オペラに格別の相性を示す歌姫ヴェロニク・ジャンスが鬼気迫る演技で歌い上げ、フランス近代音楽で高い評価を得ているアレクサンドル・ブロック率いるリール国立管弦楽団が緊張感溢れる鋭い響きでこれを支える、注目のアルバムです。演奏される機会もそう多くはないこの難曲に、最新の録音として多くの期待に応える一枚といえるでしょう。カップリングは《人間の声》の10年ほど前に作曲された「シンフォニエッタ」。こちらは打って変わってフランスらしいエスプリに溢れた愛らしい作品で、ブロックの多彩な表現力を堪能することが出来ます。(2023/01/13 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA899 |