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【ラザレヴィチが新発見手稿譜から読み解く、意外な作曲家によるフルート音楽の機微】太陽王ルイ14世の庇護下で、自身も演奏に秀でていた弓奏弦楽器ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)のため600曲近く作品を残したフランス・バロックの巨匠マレ。他にオペラや室内楽なども作曲、その録音もヴィオール曲ほどではないにせよ少なくありませんが、ことフルートを主役に据えマレが作曲した(つまり編曲ではない)作品となると、専門家の間ですらその存在が全く認識されていませんでした。しかし2023年、18世紀に書かれたフルート向け手稿譜が2揃い相次いで急浮上。そこにマレの名を冠しながら、既知の彼のヴィオール作品群に原曲が見つからないフルート作品が少なからず含まれていたのです。それらを徹底検証、他の稀少作品も交え「マレのフルート曲」と認識しうる未知の音楽に光を当てるのは、バロック期のフランス音楽に深い知見を持ち、トラヴェルソ(バロックフルート)の他さまざまなバグパイプも吹きこなす名手フランソワ・ラザレヴィチ。名歌手ドミニク・ヴィスとの共演で知られる大ベテラン撥弦奏者エリック・ベロック、ソロ活動も好調なヴィオール奏者リュシル・ブーランジェらの共演を得て、通奏低音にチェンバロを用いない親密な響きの中で綴られる音楽はいずれ劣らぬ繊細な名曲ばかり、名手揃いの宮廷楽団を指揮していたマレがフルートに関心を寄せ作曲していた可能性も示唆する内容になっています。奏者自身による解説(国内仕様盤には全訳付)と併せ、作曲家像にもフランス音楽解釈にも新風を呼び込む1枚と言えそうです。(2025/03/28 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1126 |
古楽鍵盤奏者ロレンツォ・ギエルミの弟で、圧倒的存在感でヴィオラ・ダ・ガンバ(ヴィオル)を弾きこなすヴィットリオ・ギエルミ。超絶技巧をものともせず、さまざまなレーベルで名盤を作ってきたこの名手、ガンバ芸術の一大中心地でもあったフランスの音楽にも抜群にユニークな適性を示してきました。イル・ジャルディーノ・アルモニコ初期メンバーでもある敏腕リュート奏者ルカ・ピアンカとのデュオを軸に、自らのアンサンブルであるイル・スオナール・パルランテの俊才勢にも協力を仰ぎ、ここで満を持して向き合ったのは「天使のように弾く」と讃えられたマラン・マレ!(2020/04/10 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA453 |
ドイツの若手テオルボ奏者、ブルーノ・ヘルシュトロッファー。17世紀以前の音楽と現代の音楽を自由に弾きこなす逸材として知られています。このアルバムは彼自身が「logbook=日誌」と呼ぶもので、ヨーロッパからアメリカまで、数千キロメートルに及ぶ旅の印象から生まれた自作と、様々な時代に書かれた小品が並べられており、聴き手の想像力を強く刺激します。現代の田舎と都市の風景、16世紀のイタリアの人々の歌、突然混じり合うサティの「グノシエンヌ」、そしてインドを思い描く曲までも聴くことができます。ヘルシュトロッファーの感性を通じて生まれた作品も聴きどころです。LP盤には、選りすぐりの作品がセンス良く並べられており、テオルボの深みのある音色が良く捉えられています。(2018/08/29 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA391 |
【19世紀音楽のインスピレーション源に迫る、最前線の古楽器奏者ふたり】ロシア・ピアニズムの系譜をひくアレクセイ・リュビモフ門下出身で、世界的に注目を浴びている歴史的ピアノ奏者オリガ・パシチェンコと、鬼才チェンバロ奏者ジャン・ロンドーも加わる室内アンサンブル、ネヴァーマインドの一員で、民俗音楽にも適性抜群の古楽器フルート奏者アンナ・ベッソン。欧州古楽シーンの最前線をゆく二人の夢の共演ともいうべき本盤のテーマは「民謡」……19世紀音楽の重要なキーワードでもあるこの分野がいかにフルートや鍵盤の音楽とかかわりが深かったか、絶妙な選曲と抜群の演奏で解き明かしてゆきます。ここでいう「民謡」とは、ヨーロッパ各地の民衆社会に口伝えで残ってきた伝統歌のこと。地元文化のルーツに敏感だった19世紀の人々は、その素朴で独特な魅力に想像力を刺激され、作曲家たちも積極的に自作品でその可能性を追求しました。広く知られた民謡のメロディを自身の感性でどう料理するか?を端的に示せる変奏曲という分野で花開いたその創意は、彼ら自身が知っていた当時の楽器を使ってこそ真価がわかるというもの。ベートーヴェンやその同時代人クーラウのほか、キー付フルートの発展期に活躍したドップラーの大作も含め、リストやブラームスの時代へ向かう19世紀音楽の源泉に迫った好企画。2種の古楽器フルート(うち1本は19世紀のオリジナル)と、晩年のベートーヴェンが愛したグラーフ製のフォルテピアノ(オリジナル)が織りなす、耳を澄ますほど新たな発見に出会う一枚です。(2020/10/23 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA639 |
【民俗音楽の気配からバロックが浮かび上がる、ラザレヴィチの真骨頂!】今や世界的な活躍をみせるフランスの個性派フラウト・トラヴェルソ(バロックフルート)奏者フランソワ・ラザレヴィチは、世界各地の横笛や各種の縦笛、バグパイプなども使いこなす名手。バロックの古典的レパートリーだけでなく、時に民俗音楽プレイヤーも加わる主宰団体レ・ミュジシャン・ド・サン=ジュリアンでは中世音楽からフランス17~19世紀の俗謡、アイルランド伝統音楽など広範な演目に柔軟な音楽性を発揮。今回のアルバムでは、生前は同世代のバッハよりも高い人気を誇ったテレマンを扱いますが、いかにもラザレヴィチらしい変幻自在の選曲に驚かされます。20代の頃ポーランドのシロンスク(シュレジエン)地方の貴族に仕えていた頃、スラヴ系の民俗音楽の豊かな「無骨なる美しさ」に衝撃を受け、後年も「彼らの即興に接していれば、僅か数週間で一生分のメロディに出会える」と語ったほど大きな影響を受けたテレマンの音楽から、民俗音楽との関連を示す作品を厳選、伝統音楽のフィールドで活躍する奏者を交えつつ、ツィンバロムやバラバン、フルラといった民俗楽器を使って野趣あふれる演奏を繰り広げます。原盤解説でも「18世紀音楽の再現より、テレマン作品に潜むエネルギーを引き出したかった」と語りながら、作品の本質を見失わず確かな筋道を探り当ててゆくセンスはさすが新時代の本格古楽器奏者と言えるでしょう。民衆音楽から大きな影響を受けていたバロック期の宮廷音楽の素顔に、意外な角度から迫った1枚。ALPHA初期から活躍する技師アリーヌ・ブロンディオの丁寧なエンジニアリングも魅力の一端を担っています。(2023/03/24 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA949 |
1944年に作曲された「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」はメシアンの最も重要、かつ規模の大きなピアノ曲集の一つ。全曲を演奏するためにはほぼ2時間を要すこの曲は、全編にわたって神への賛美や彼が愛した鳥の声などが混然一体となって盛り込まれています。5曲目ごとに重要な内容を持つ曲が置かれ、曲の中にはしばしば“神の主題”を表す嬰ヘ長調の和音が顕れ、その柔らかい響きが全曲に統一感を与えるとともに、ある種の聴きやすさももたらされています。ヘルムヒェンはこう語ります。「この20世紀最高の鍵盤楽器による神聖な音楽に魅了されてからというもの、作品を深く研究し理解しようと努めました」「“決して官能的でも神秘的でもない”この作品は聴き手への大胆な挑発であり、メシアンの仕掛けた冥想の世界に入ることで、神に出会い崇拝することになるのです」。その言葉どおり全ての曲で変幻自在な響きと静けさを対比させながら、緊張感あふれる世界を描き出しています。(2019/02/27 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA423 |
【トーンハレ管の新シェフ、パーヴォ・ヤルヴィとの初録音がALPHAより登場!絢爛豪華なメシアン!】2019年10月より、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の首席指揮者兼音楽監督に就任するパーヴォ・ヤルヴィ。これに先駆けて、メシアンの初期及び晩年の管弦楽作品を取り上げた公演が行われ、そのライヴ・アルバムがALPHAより登場しました。会場は、現在大規模な改修が行われているトーンハレに代わる代用ホールでありながら、響きも、古い工場を改装した造りも大きな評判となっているトーンハレ・マーグ。ヤルヴィは自らが慣れ親しみ、唯一無二の個性を持つメシアンの作品でトーンハレとの共同作業を始めることを素晴らしいアイデアと確信した、と語っています。収録作品の中ではメインと言える「キリストの昇天」をはじめ第二次大戦前の作品が多く占められており、初期作品ならではの、大規模な管弦楽による色彩豊かで輝かしい音響が聴かれますが、ここではトーンハレならではの繊細な技巧と、意外なほどのブリリアントなサウンドを楽しむことが出来ます。(2019/10/25 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA548 |
【ハンニガンとシャマユが歌い上げるメシアン】近現代声楽作品における世界最高峰の表現者として北米やヨーロッパで活躍するバーバラ・ハンニガンと、こちらも現代音楽で高く評価されるピアニスト、ベルトラン・シャマユが組んだメシアン歌曲集。収録作品はいずれもメシアン自身が歌詞を手掛けており、妻のクレール・デルボス(愛称ミ)の名を冠し官能と神聖の間を行き来する「ミのための詩」、2人の間の息子が生まれた直後に書かれ、家族との愛情と宗教的な愛の暗喩を絡めた「天と地の歌」、宗教的な主題にさらに踏み込んだ「多くの死」までを収録しています。劇的な激しいフレーズから恍惚とした表情までを自在に行き来するハンニガンの歌唱力、表現力がフルに発揮された聴き応えのある内容。人気ヴァイオリニストのヴィルデ・フラングらが参加した「多くの死」の、余韻を引く美しさも素晴らしいものです。(2024/05/24 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1033 |
【現代に息づくバロック的瞑想。自作含む名匠シュタイアーの精緻な音楽世界】ルネサンスから19世紀に至る鍵盤音楽の素顔を、作品が書かれた時代の楽器と奏法によって弾き、深く追求してきたドイツの名匠アンドレアス・シュタイアー。今回ALPHAから初のソロ・アルバムでは、ドイツ語圏とフランスの17世紀鍵盤音楽を中心とした選曲に、その理念を受け継いだバッハと自作曲(!)を加え、「瞑想」と題した精妙なプログラムを組み上げました。シュタイアーによれば、ここに収められた楽曲の多くには定旋律(ここでは13世紀にさかのぼる聖歌「パンジェ・リングァ」)と特定の音型を音高を変えつつ繰り返すゼクエンツの2つの技法が用いられており、彼の作品もこの技法に沿っているとのこと。アンクランゲ(こだま、余韻などの意味がある)と題された自作曲は、作曲家ブリス・ポゼとの対話から着想を得てスケッチしたものを、コロナ禍で演奏会が激減したのを機に完成させた作品で、全6曲から成り、演奏時間は30分を越える大作。2024年秋には日本でも披露する予定です。アルバムを通して聴くと、圧巻というほかないシュタイアーの自然なタッチが紡ぎ出す解釈の味わいと相俟って、収録曲相互の連関性と作曲技法の伝統が静かに浮き上がります。シュタイアーは今後もALPHAより数枚のアルバム・リリースを予定しています。(2024/02/09 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1012 |
現在、古楽界で注目を浴びているヴァイオリニスト、シュシャヌ・シラノシアン。インマゼールが「アニマ・エテルナにおける次世代のスター」と称賛する彼女のアルバムは、メンデルスゾーンの協奏曲と八重奏曲の組み合わせ。自らの作品を何度も改訂することで知られるメンデルスゾーンですが、有名な“ヴァイオリン協奏曲 ホ短調”もその例に漏れず、もともとピアノ協奏曲として構想されたとも言い、ヴァイオリニストの知人の助言を得ながら、結局は完成までに6年を必要とした作品です。ヤーコプ・レーマン率いるアニマ・エテルナとシラノシアンは、この曲のオリジナル・ヴァージョンを演奏し、作品の真の姿を洗い出すことに成功しています。同時収録の「八重奏曲」も珍しいオリジナル・ヴァージョンが選択されており、こちらも通常聴きなれた版とは多くの違いが見られる貴重な演奏です。(2018/08/29 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA410 |