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Arcana: アルバム一覧

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    スペイン領ミラノの時代~ビウエラと鍵盤楽器によるスペイン黄金時代の音楽(マスカルディ/クローチ)

    【「若き楽器」チェンバロと撥弦楽器の思わぬ組み合わせで、ルネサンスの真相へ!】世代交代が進む21世紀のヨーロッパ古楽シーン。TactusやStradivariusなどイタリアの古楽レーベルで、筋の通ったバロック録音を数多くリリースしてきたマウリツィオ・クローチも、彼のアンサンブル「ペガッソ」やマルコ・ビズリー率いる「アッコルドーネ」などで確かな撥弦さばきを聞かせてきたエヴァンジェリーナ・マスカルディも、明敏な古楽リスナーにとっては新譜が見逃せない存在。この二人が妥協なくルネサンス音楽と向き合った今回の録音は、撥弦と鍵盤の共演がルネサンス期の音楽においても意外なまでに可能性に満ちていたことを、理屈抜きに伝える期待通りの仕上がりです。舞台は16世紀。大国スペインは群雄割拠のイタリア半島にまで覇権を伸ばし、ミラノもその勢力圏に収めます。そこでスペイン貴族のもと行われた、撥弦楽器と鍵盤とが妙なる対話を聴かせたという音楽会の再創造が本盤のテーマ。スペインで愛されていた撥弦楽器ビウエラと、撥弦楽器の作法を手本に独自のスタイルを確立しつつあったチェンバロとの対話がくりひろげられます。曲によって二重奏と独奏を描き分け、イタリア半島でも聴かれたスペインのさまざまな秘曲の世界へ……両奏者の精妙な音楽性、直接音と空気感のバランスも素晴しい自然派エンジニアリングも魅力。ビウエラの妙音のかたわら、木製管オルガンや16世紀モデルのチェンバロの音色にも惹かれます。(2020/10/09 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A481

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    装飾楽句の嵐~木管コルネットのための作品集(イ・カヴァリエーリ・ディ・コルネット)

    【木管コルネットの新世代名手、故郷イタリアの昔日を縦横無尽に旅する傑作集】木管コルネット(ドイツ名ツィンク)とは、リコーダーをやや大きくした木管ないし骨材管に金管式のマウスピースがついた、ルネサンス~バロック期に流行した管楽器。400年前の欧州では非常に愛されていた楽器にもかかわらず、吹きこなすのは並大抵ではなく、古楽復興の流れでもプロ演奏家の登場が比較的遅かった楽器のひとつでもあります。しかし1980年代に登場した伝説的名手ブルース・ディッキーが数多くの名手を育てたおかげで、この楽器を巡るシーンは21世紀に飛躍的な広がりを見せました。イタリア出身の超実力派インギシアーノもまさにディッキー門下の俊才のひとり。彼の卓越した息遣いと指回りで、昔日の精鋭奏者たちが吹きこなした大作曲家たちの独奏名品を心ゆくまで味わえるこの新録音は、イタリア人古楽器奏者によるイタリア古楽がこれほどまでに作品の存在感にぴたりと寄り添うものかと驚かされる、絶妙の歌心がたまりません。共演が鍵盤楽器ひとつというシンプルな編成なのも魅力のひとつ。木管コルネットの旨みをきわだたせるシャープなイタリア式チェンバロやポシティフ・オルガンの響きも味わい深く、昔日のイタリアの音楽世界を満喫できる上質アルバムに仕上がっています。(2021/01/15 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A120

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    ソッリマ/テレマン/バルトーク/テッサリーニ/ハイドン:ヴァイオリン・デュオ作品集(ザニーシ/バルネスキ)

    「2台のヴァイオリンによる二重奏作品」は18世紀前半になって人気が上昇、多くの作曲家たちが作品を書き始めました。しかし、このジャンルを最初に手掛けたのがヴィヴァルディであることはほとんど知られていません(一説によれば、1729年から1730年、ヴィヴァルディが中央ヨーロッパの演奏旅行中に父親と演奏するために作曲した4曲の室内ソナタが最初の作品にあたるとされています)。このアルバムには、ヴィヴァルディからテレマン、ルクレールを経て、バルトーク、ベリオに至るヴァイオリン二重奏曲を収録、そして現代イタリアの作曲家ソッリマが作曲した「SUITE CASE:ケース組曲=スーツケースのもじり」が添えられて、この“音による旅行プロジェクト”が完結する仕組みになっています。また、このアルバムが録音された教会はモーツァルトの名曲《エクスルターテ・ユビラーテ》の初演場所であるため、最後に置かれた「アレルヤ」にてアルバムとモーツァルトの双方への敬意が表されています。ザニーシとバルネスキは、イタリア最前線の古楽器集団で活躍する奏者たち。このアルバムでも先鋭的な感覚を生かし、作品に躍動感を持たせています。(2018/07/27 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A448

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    タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ集 Op. 1, 2 (ガッティ/ナジッロ/モリーニ)

    【タルティーニ芸術の至宝を示すガッティの傑作録音、待望すぎる復活!】バロック・ヴァイオリンの名手エンリコ・ガッティの名盤のなかでも長く入手困難が続いたのがこのタルティーニの2枚組アルバム。師のキアラ・バンキーニによる無伴奏アルバムと同時期にリリースされ、同作曲家の新録音の双璧をなす名盤との呼び名が高かったにもかかわらず、10年以上プレス僅少のままでした。アッコルドーネのチェンバロ奏者としても知られるモリーニや、ソロ奏者としての活躍も見られるナジッロの競演を得て、バロック後期に独自の音響感覚で思わぬ傑作を数々送り出していたタルティーニの至芸が「古楽器ならでは」の克明な彫琢とともに甦ります。この機を逃さず入手しておきたい新定盤のひとつです。(2021/01/15 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A908

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    タルティーニ:協奏曲とソナタ集(ブルネロ/アッカデーミア・デラヌンチアータ/ドーニ)

    【記念年ならではの異色充実盤、「低音のタルティーニ」が登場!】現代イタリアを代表するチェロ奏者のひとりマリオ・ブルネロが近年、アマティのモデルにもとづく独特の小型チェロで古楽研究的アプローチもさかんに試みるようになっているのは見逃せません。ヴァイオリンと調弦が同じでオクターヴ違いの低音が鳴るこの楽器を用いて、彼がバッハの無伴奏ヴァイオリン曲集を録音し大きな成功を収めたのも記憶に新しいところ(国内仕様NYCX-10100/輸入盤A469)、同じ楽器で今度は故郷イタリアの重要作曲家に向き合ったアルバムをリリース。しかも選曲にこだわりありの注目企画です。バッハよりも少し後、1692年生まれのタルティーニは今年(2020年)が歿後250周年。その作品は自らが抜群の演奏能力を誇ったヴァイオリンのためのものがほとんどですが、ごくわずかながら低音弦楽器のために書かれた作品もあり、チェロの巨匠たちから愛されてきました。しかし本盤でブルネロは、最新の音楽学知見も参照しながら、ヴァイオリンのための作品も上述した小型4弦チェロで演奏。さらにテレマンの無伴奏ガンバ曲集と同じコレクションに含まれ、近年発見されたというガンバのための作品もとりあげ、門弟による合奏協奏曲編曲なども交えて、興趣のつきない選曲でタルティーニの世界を縦横無尽に駆け巡ります。協奏曲での共演は、ブルネロとカルミニョーラによる二重協奏曲アルバム(NYCX-10133/A472)でも名演を聴かせてくれたイタリアのピリオド楽器アンサンブル。充実した解説も添えられており、記念年ならではの意欲的企画で、タルティーニの思わぬ低音世界を発見できる1枚です。(2020/11/13 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A478

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    チャイコフスキー:弦楽セレナード Op. 48/ドヴォルザーク:弦楽セレナード Op. 22 (サンタ・チェチーリア国立アカデミー弦楽合奏団/ピオヴァーノ)

    サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団の首席ソロ・チェロ奏者でもあるピオヴァーノの指揮による、サンタ・チェチーリア音楽院弦楽合奏団のアルバム。モリコーネやロータといった、故国イタリアが誇る映画音楽を中心に収録して大きな成功を納めた前作に続き、ドヴォルザークとチャイコフスキーという、弦楽合奏の王道レパートリーを収録したアルバムです。甘美にたっぷりと歌う弦楽器群はここでも健在で、2つの作品の美しさをとことん味わうことのできる一枚です。(2019/01/25 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A457

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    デル・チンクエ:2つ、または3つのチェロのためのソナタ集(ミナージ/ヴィドーニ/バウ/ヴァッレロトンダ/ブッカレッラ)

    【知られざるローマ18世紀の名チェロ奏者がみせた縦横無尽の低音世界、イタリアの俊英陣の華麗な演奏で!】広汎な活躍で知られるリッカルド・ミナージの弟、ルドヴィコ・ミナージを中心に、バロック・チェロの名手たちが一堂に会しここに録音したのは、その生涯さえ詳しく判っていない18世紀ローマのチェロの名手デル・チンクエの作品群。対等に活躍する2つのチェロに通奏低音パートを添え「3つのチェロのための」と題されたソナタの数々は、いずれも18世紀中盤以降にナポリの名手たちの妙技を介して広まった高音域奏法など技巧的なパッセージがふんだんに使われており、イタリア人作曲家ならではの歌心あふれる緩徐楽章の妙とあいまって全編にわたり聴きどころに事欠きません。通奏低音とチェロ独奏のための「2つのチェロのための」ソナタでも、通奏低音を受け持つチェロはもう一方のパートと対等に対話を繰り広げ、当時の音楽作りの面白さを垣間見せてくれます。異能の撥弦楽器アンサンブル「イ・バッシフォンディ」での活躍がめざましいシモーネ・ヴァッレロトンダ、Ricercarでのフレスコバルディ作品集(RIC407)など録音でも注目作が増えているアンドレア・ブッカレッラらの参与も頼もしく、バロック・チェロの多面的な味わいを鮮やかに引き立てています。(2022/06/24 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A528

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    テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ TWV 40:1/音楽の練習帳 TWV 41:e5 and 41:a6 (アルモニコ・トリブート・オウストリア/ドゥフトシュミット)

    【あらゆる楽器の魅力を活かしたテレマン、ガンバでの活躍を大御所続々のアンサンブルで】あらゆる楽器の味わいを生かした作品を書いたテレマンの真価は、当時の古楽器で演奏してこそ伝わるといってよいでしょう。そのうえ演奏者が、それぞれの楽器の世界的名手たちだったら…そんな理想が結実したのが、Arcana屈指の人気アルバムのひとつであるこの作品集。当時すでに廃れかかっていたこの楽器のために無伴奏曲を書くなど偏愛をみせたテレマン随一の、協奏曲でも室内楽曲でもガンバならではの味わいが映える名品の数々が集められています。中心となるのはサヴァール門下のオーストリアの実力派ドゥフトシュミット。さらに他の演奏陣もベルナルディーニ、M.アンタイ、モリーニ…と驚くほど豪華な面々が揃い、これらの作品を味わう上で申し分のないスリリングかつ濃淡豊かな演奏の連続となっています。廉価での再登場が喜ばしい逸品と言えるでしょう。(2021/01/15 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A909

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    ドゥランテ:弦楽のための協奏曲集(アッカデーミア・デラヌンチアータ/ドーニ)

    【ナポリ楽派の立役者、味わい深い器楽作品の魅力を精彩豊かな解釈で】ナポリ楽派のオペラ作曲家たちがヨーロッパを席巻した18世紀にあって、A.スカルラッティ亡き後のナポリで数々の音楽院の院長を歴任し、夭逝の天才ペルゴレージを筆頭に数々のすぐれた作曲家を育てたフランチェスコ・ドゥランテ。作曲家としての評判もイタリア半島の外にまで広まり、同世代の大バッハはライプツィヒで彼の作品を上演しましたが、その楽譜の完成度の高さから後々までバッハ本人の作とされたものもありました。教会音楽を中心に声楽曲で注目されてきた作曲家ながら、器楽では明確なソロを持たない4声部の協奏曲を1730~40年代に多く作曲、録音でも散発的にとりあげられてきました。今回のように体系的な録音はコンチェルト・ケルンの取り組み(Capriccio)など大変少なく、しかも作曲家と同じイタリアの最前線団体による古楽器演奏で聴けるのは嬉しい限り。アッカデーミア・デラヌンチアータは、チェロの名手マリオ・ブルネロをソロに迎えてのバッハ協奏曲集というユニークな企画(A535/NYCX-10364)をリリースしたばかり。今回も地中海の息吹を感じさせる深い作品解釈を聴かせ、個々の作品の味わいをじっくり解き明かしてゆきます。短くもさまざまな楽章構成を持つドゥランテ作品は、ナポリ楽派ならではのカンタービレの魅力とドゥランテの真骨頂である対位法の妙が併存する興味深い音作りの連続。同世代のポルポラによる魅惑のチェロ協奏曲と、破天荒な性格で問題も起こしつつスリリングな傑作を多く残したフィオレンツァの異色編成作を併録、その作風の違いも楽しめる構成も魅力です。(2023/02/24 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A540

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    解き放たれたフォルクレ~ヴィオール作品集(リスレヴァン)

    【「悪魔のように弾いた」フォルクレの静けさと雄弁のはざま】ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)はバロック期のフランスで大いに好まれた弦楽器。その名手として双璧をなした存在が「天使のように弾く」と讃えられたマラン・マレと、対照的に「悪魔のように弾く」との賛辞で知られたアントワーヌ・フォルクレでした。息子への暴力など悪い噂もありながら幼少期より圧倒的な音楽性と演奏能力でフランス王室を驚かせ、ヴィオール芸術の発展に大いに尽くしながらも生前は作品を楽譜出版することのなかったフォルクレの遺稿は、本人の歿後まもなく息子によって整理・刊行され世に残っています。縦横無尽にヴィオールを扱う名品揃いのこの曲集は五つの組曲からなる構成ですが、本盤ではバロック期にもそのようにすることがあったように、他の作曲家の作品も交え曲の調性にあわせて三つの組曲にまとめ直して収録(本盤ではこれらを「モザイク組曲」と名づけています)。好敵手マレや同時代の撥弦楽器作曲家ド・ヴィゼーらも含めたその音楽世界を精緻な演奏で浮き彫りにしてゆくのは、リュートの巨匠ロルフ・リスレヴァンドの息子、アンドレ・リスレヴァンド(アルバム解説も彼自身が執筆)。古楽演奏の空気を存分に吸いながら育った彼ならではの作品美に寄り沿う解釈を、若き俊才たちが親密な共演で盛り上げます。父ロルフもプロデューサー&エンジニアとしてアルバムを全面的にバックアップ。演奏にも2曲ほど参加しています。(2021/04/09 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A486